ネットワーク

次のネットワーク関連の機能は、Oracle Linux 8では非推奨です。

PF_KEYv2カーネルAPI

重要なセキュリティ機能および更新を提供するために積極的に保守されているnetlink APIを優先するために、IPSecの構成に使用するPF_KEYv2カーネルAPIが非推奨になりました。

ネットワーク・スクリプト

ネットワーク・スクリプトはデフォルトでは使用できなくなりました。新しいバージョンのifupおよびifdownスクリプトでは、nmcliツールを介してNetworkManagerサービスがコールされます。したがって、Oracle Linux 8でこれらのスクリプトを実行するには、NetworkManagerサービスが実行されている必要があります。

/sbin/ifup-localifdown-pre-localおよびifdown-localスクリプト内のその他のコマンドは無視されます。レガシーのnetwork-scriptsパッケージを手動でインストールし、それらのスクリプトを使用した場合は、それらが非推奨の状態であることについて警告が表示されます。

dropwatchツール

将来のOracle Linuxデプロイメントでは、dropwatchツールのかわりに、perfコマンドライン・ツール(同じ機能がある)を使用してください。

xinetdサービス

xinetdサービスは、systemdに置き換えられます。

cgdcbxdパッケージ

非推奨の制御グループ・データ・センター・ブリッジング交換デーモン(cgdcbxd)では、データ・センター・ブリッジング(DCB)ネットリンク・イベントがモニターされ、net_prio controlグループ・サブシステムが管理されます。この機能のサポートは削除される可能性があります。

WEP Wi-Fi接続

この接続方法を使用するかわりに、接続方法としてWi-Fi Protected Access 3 (WPA3)またはWPA2を使用してください。

xt_u32モジュール

xt_u32モジュールにより、ユーザーが、そのiptablesのパケット・ヘッダーまたはペイロードでの任意の32ビットを照合できるようになります。このモジュールはサポートされていないため、nftablesパケット・フィルタリング・フレームワークに移行してください。

まず、ネイティブ一致ありでiptablesを使用するようにファイアウォールを変更して段階的に個々のルールを置き換えます。次に、iptables-translateコマンドおよび付随するユーティリティを使用してnftablesに移行します。nftablesiptablesルールにネイティブ一致がない場合は、かわりにnftablesのRAWペイロード一致機能を使用します。

詳細は、nft(8)マニュアル・ページのrawペイロード式の項を参照してください。