1 udevデバイス・マネージャについて
udevデバイス・マネージャはsystemdサービスとして動作し、カーネルによって公開されるシステム・デバイスへの予測可能で管理されたアクセスをソフトウェアに提供します。通常、udevはデバイス・ノードの権限を管理し、/dev/
ディレクトリにシンボリック・リンクを作成して、デバイス名の予測可能性を高め、識別しやすくしたり、ネットワーク・インタフェースの名前を変更したりします。
udevデバイス・マネージャは、起動時にデバイス・ノード・ファイルを動的に作成または削除します。デバイス・ノードの作成時に、udevでは、ラベル、シリアル番号、バス・デバイス番号などの属性についてデバイスの/sys
ディレクトリが読み取られます。
udevでは、永続的なデバイス名を使用でき、検出の順序に関係なく、再起動をまたいでデバイスの一貫したネーミングが保証されます。永続的なデバイス名は、外部ストレージ・デバイスを使用する場合に特に重要です。
また、udevはカーネルによってトリガーされるデバイス・ドライバ・イベントを処理し、その構成で定義されたルールを使用して特定のアクションをトリガーします。たとえば、USBストレージ・デバイスがシステムに接続されている場合、カーネルはudevに通知し、udevはデバイスをマウントできるように適切なハンドラに通知します。また、ネットワーク・ケーブルがネットワーク・インタフェース・カードに接続されている場合、カーネルはudevに状態の変更を通知し、udevはNetworkManagerに通知して、ネットワークへの接続に適切なアクションを実行できるようにします。
udevの構成ファイルは/etc/udev/udev.conf
であり、udev_log
ロギング優先度を定義できます。これは、err
、info
およびdebug
に設定できます。デフォルト値はerr
です。udevで使用されるルールのさらなる構成は、/etc/udev/rules.d/
内の個々のルール・ファイルで処理されます。
詳細は、udev(7)
マニュアル・ページを参照してください。
udevはsystemdのコンポーネントです。『Oracle Linux 8: systemdでのシステムの管理』も参照してください。
カーネル仮想ファイル・システムおよびデバイス・ドライバ・モジュールの詳細は、『Oracle Linux 8: カーネルおよびシステム・ブートの管理』を参照してください。