18.1 ADD_FILTERプロシージャのシグネチャ1

このプロシージャは、レポートIDを使用して、対話モード・レポートにフィルタを作成します。

注意:

ページ・レンダリング・プロセスでこのプロシージャを使用すると、レポートのダウンロード問題(CSV、HTML、電子メールなど)が発生します。ユーザーがレポートをダウンロードすると、対話モード・レポートでは、REQUEST値のダウンロード形式でページがリロードされます。対話モード・レポートの設定を変更すると(フィルタの追加やレポートのリセットなど)、部分的にページがリフレッシュされます。したがって、ダウンロード・データがユーザーが参照しているレポート・データと一致しないことがあります。このため、ページ発行プロセスでのみこのプロシージャを使用することをお薦めします。

構文

APEX_IR.ADD_FILTER(
    p_page_id       IN NUMBER,
    p_region_id     IN NUMBER,
    p_report_column IN VARCHAR2,
    p_filter_value  IN VARCHAR2, 
    p_operator_abbr IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, 
    p_report_id     IN NUMBER DEFAULT NULL);

パラメータ

表18-1 ADD_FILTERプロシージャのシグネチャ1のパラメータ

パラメータ 説明

p_page_id

対話モード・レポートを含む、Application Expressのカレント・アプリケーションのページ。

p_region_id

対話モード・レポート・リージョン(ID)。

p_report_column

フィルタ処理されるレポートSQL列名または列の別名。

p_filter_value

フィルタ値。この値はNおよびNNには使用されません。

p_operator_abbr

フィルタ・タイプ。有効な値は次のとおりです。

EQ = 等しい

NEQ = 等しくない

LT = 次より小さい

LTE = 以下

GT = より大きい

GTE = 以上

LIKE = SQLのLike演算子

NLIKE = 類似ではない

N = Null

NN = NULLではない

C = 含む

NC = 含まない

IN = SQL In演算子

NIN = SQL Not In演算子

p_report_id

カレント・アプリケーション・ページで保存したレポートID。p_report_idがNULLの場合、最後に表示されたレポート設定にフィルタが追加されます。

次の例に、ADD_FILTERプロシージャを使用して、DEPTNOが30で、カレント・アプリケーションのページ1にレポートID880629800374638220、リージョン2505704029884282を持つ対話モード・レポートをフィルタ処理する方法を示します。

BEGIN
    APEX_IR.ADD_FILTER(
        p_page_id       => 1,
        p_region_id     => 2505704029884282,
        p_report_column => 'DEPTNO',
        p_filter_value  => '30', 
        p_operator_abbr => 'EQ', 
        p_report_id     => 880629800374638220);
END;