36.91 PREPARE_URLファンクション

PREPARE_URLファンクションは、次の2つの目的で使用されます。

  1. 「セッション・ステート保護」チェックサム引数(&cs=)が指定されたf?p URLを戻すため(このf?p URLが必要な場合)

  2. セッションIDコンポーネントが0 (ゼロ)に置換されたf?p URLを戻すため(ゼロ・セッションID機能が使用され、他の条件が満たされている場合)

注意:

PREPARE_URLファンクションは、&cs=<large hex value>を追加したf?p URLを戻します。たとえば、この戻り値をJavaScriptで使用する場合、特定のコンテキストの構文規則に従うため、URLのアンパサンドをエスケープする必要があります。

構文

APEX_UTIL.PREPARE_URL (
    p_url                    IN VARCHAR2,
    p_url_charset            IN VARCHAR2 default null,
    p_checksum_type          IN VARCHAR2 default null,
    p_triggering_element     IN VARCHAR2 default 'this'
    p_plain_url              IN BOOLEAN  default false 
RETURN VARCHAR2;

パラメータ

表36-75 PREPARE_URLのパラメータ

パラメータ 説明

p_url

すべての置換が解決されているf?p相対URL

p_url_charset

引数値に含まれている特殊文字をエスケープする場合に使用するキャラクタ・セット名(UTF-8など)

p_checksum_type

NULL、あるいは6つの値(SESSIONまたは3PRIVATE_BOOKMARKまたは2、あるいはPUBLIC_BOOKMARKまたは1)のいずれか

p_triggering_element

ダイアログのトリガーに使用する要素を特定するjQueryセレクタ(たとえば#my_buttonmy_buttonはボタン要素の静的ID)。これは、モーダル・ダイアログのサポートに必要です。

p_plain_url

モーダル・ダイアログを閉じるために生成したJavascriptコードを除外します(該当する場合)。デフォルトでは、このファンクションがモーダル・ダイアログからコールされている場合、モーダル・ダイアログを閉じるためのJavascriptコードは生成したURLに含まれています。

例1

次の例に、PREPARE_URLファンクションを使用して、有効なSESSIONレベルのチェックサム引数が指定されたURLを戻す方法を示します。このURLによって、P1_ITEMページ・アイテムの値がxyzに設定されます。

DECLARE
    l_url varchar2(2000);
    l_app number := v('APP_ID');
    l_session number := v('APP_SESSION');
BEGIN
    l_url := APEX_UTIL.PREPARE_URL(
        p_url => 'f?p=' || l_app || ':1:'||l_session||'::NO::P1_ITEM:xyz',
        p_checksum_type => 'SESSION');
END;

例2

次の例に、PREPARE_URLファンクションを使用して、セッションIDが0 (ゼロ)のURLを戻す方法を示します。f?p URL (アンカー)を生成する「PL/SQL動的コンテンツ」リージョンでは、PREPARE_URLをコールして、ゼロ・セッションID機能が使用されている場合、ユーザーが(認証されていない)パブリック・ユーザーの場合およびターゲット・ページがカレント・アプリケーションのパブリック・ページである場合にセッションIDが0 (ゼロ)に設定されることを確認します。

htp.p(APEX_UTIL.PREPARE_URL(p_url => 'f?p=' || :APP_ID || ':10:'|| :APP_SESSION
||'::NO::P10_ITEM:ABC');

この目的でPREPARE_URLを使用する場合は、p_url_charsetおよびp_checksum_type引数を省略できます。ただし、セッション・ステート保護機能とゼロ・セッションID機能の両方を適用できる場合は、これらの引数を使用できます。