3.1 パッケージの概要

Oracle Application ExpressでApplication Expressインスタンスにアプリケーションをインポートする場合、次の2つの方法があります。

  1. アプリケーションのエクスポート・ファイルをアップロードおよびインストールする(Application ExpressのWebインタフェースを使用)。

  2. アプリケーションのエクスポート・ファイルをSQLスクリプトとして実行する(通常は、コマンドライン・ユーティリティのSQL*Plusで実行)。

Application ExpressのWebインタフェースのファイル・アップロード機能を使用すると、開発者は異なるアプリケーションID、異なるワークスペースIDおよび異なる解析スキーマでアプリケーションをインポートできます。ただし、SQL*Plusなどのコマンドライン・ツールを使用してアプリケーションをインポートする場合は、アプリケーションのエクスポート・ファイルを直接変更しないかぎり、これらの属性(アプリケーションID、ワークスペースID、解析スキーマ)を変更することはできません。

インストール・ログを表示するには、コマンドライン・ツールから次のコマンドを入力すると、サーバー出力が表示されます。

set serveroutput on unlimited

コマンドライン・ユーティリティまたは非Webベースのインストーラによるデプロイを意図されたアプリケーションの作成が多くなると、Application Expressユーザーは、いずれのApplication Expressインスタンスの任意のワークスペースにアプリケーションをどのようにインポートするかという課題に直面します。

もう1つの一般的なシナリオとして、トレーニング・クラスがあり、50の異なるワークスペースへのアプリケーションのインストールに、すべて同じアプリケーション・エクスポート・ファイルを使用します。ユーザーは、現在は、アプリケーションのエクスポート・ファイルにユーザー独自のグローバル変数を追加し、、インストール時にこれらのグローバルの値を変更することで対処しています。ただし、このようにアプリケーションのエクスポート・ファイルの手動による変更(通常はエクスポート後にsedまたはawkスクリプトを実行)は、不要であるべきです。

Application Express 4.0以上には、APEX_APPLICATION_INSTALL APIが含まれます。このPL/SQL APIには、Application Expressアプリケーション・インストール・プロセス中にアプリケーション属性を設定するためのメソッドが多数用意されています。Application Express 4.0以上のすべてのエクスポート・ファイルには、APEX_APPLICATION_INSTALL APIで設定された値への参照が含まれています。ただし、このAPIのメソッドはデフォルトのアプリケーション・インストール動作をオーバーライドするためにのみ使用します。