2.2 ターゲット・データベースのMEMORY_TARGETの確認

Oracle Application Expressは、システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)に少なくとも300MBあることを必要とします。

データベースは通常は自動メモリー管理を使用し、そこではメモリーをサーバー・パラメータMEMORY_TARGETで制御できます。データベースが自動メモリー管理を使用していない場合、そのかわりに手動のメモリー・パラメータ(たとえば、SGA_TARGETPGA_AGGREGATE_TARGETSHARED_POOL_SIZE)を構成する方法を『Oracle Database管理者ガイド』で参照すると、類似した結果を得られます。

ターゲット・データベースのMEMORY_TARGETを確認するには、次のステップを実行します。

  1. データベースを起動します。
    SQL> STARTUP
    
  2. 必要に応じて次のコマンドを実行し、システムで初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora)が使用されているか、サーバー・パラメータ・ファイル(spfiledbname.ora)が使用されているかを確認します。
    SQL> SHOW PARAMETER PFILE;
    

    このコマンドを実行すると、サーバー・パラメータ・ファイルまたは初期化パラメータ・ファイルの名前および場所が表示されます。

  3. MEMORY_TARGETパラメータの現在の値を表示します。
    SQL> SHOW PARAMETER MEMORY_TARGET
    
  4. 値が0の場合、データベースは手動メモリー管理を使用しています。手動メモリー管理を使用して同等のメモリー・サイズを構成する方法の詳細は、次のステップでなく『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

    システムでサーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合は、MEMORY_TARGET初期化パラメータを300MB以上に設定します。

    SQL> ALTER SYSTEM SET MEMORY_TARGET='300M' SCOPE=spfile;
    
  5. システムで初期化パラメータ・ファイルが使用されている場合は、初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora)のMEMORY_TARGETパラメータの値を300MB以上に変更します。
  6. データベースを停止します。
    SQL> SHUTDOWN
    
  7. データベースを再起動します。
    SQL> STARTUP