A OIDインスタンスの検証と環境変数の設定

アップグレード前のアセスメント・プロセスの一部として、OIDインスタンスが実行されていることを確認し、必要な環境変数を設定する必要があります。

この部の内容は次のとおりです。

OID1インスタンスが実行されていることの検証

次のコマンドを実行することにより、各環境の最初のOracle Internet Directoryサーバーで実行中のOID1インスタンスを検証できます:

ps -ef | grep oidldapd | grep -v grep | wc -l

コマンドの結果が0(ゼロ)になる場合、インスタンスが実行されていないということです。

Oracle Internet Directoryツールの環境変数の設定

この項では、ターゲット環境の11gソース・インスタンス・ホストと12c Oracle Internet Directoryインスタンス・ホストの両方で設定する必要がある追加の変数について説明します:
PATH= $PATH:$ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/ldap/bin:$ORACLE_INSTANCE/bin
INSTANCE_NAME=oid1
COMPONENT_NAME=oid1

場所の例

ORACLE_HOME: Oracle Internet Directoryインストールのベースの場所。

たとえば:

/u01/oracle/products/dir

ORACLE_INSTANCE: 各Oracle Internet Directoryインスタンス構成のベースの場所。

11gの場所の例:

/u02/private/oracle/config/instances/oid1

12cの場所の例:

/u02/private/oracle/config/domains/IAMDirectoryDomain/config/fmwconfig/components/OID

TNS_ADMIN: データベース接続ファイルtnsnames.oraが配置されているORACLE_INSTANCE内の場所。

たとえば:

ORACLE_INSTANCE/config

JAVA_HOME: ベースのJavaインストールの場所。

たとえば:

/u01/oracle/products/jdk

ASERVER_HOME: 管理FMWドメインのベースの場所。

たとえば:

/u01/oracle/config/domains/IAMDirectoryDomain

MSERVER_HOME: 12cのOracle Internet Directoryインスタンス・ドメインの場所。

たとえば:

/u02/private/oracle/config/domains/IAMDirectoryDomain

APPLICATION_HOME: ドメインのアプリケーション・ファイルの場所。

たとえば:

/u01/oracle/config/applications/IAMDirectoryDomain