10 EDQサーバーのバックアップおよびリストア

この章では、障害時リカバリの実行に関するバックアップおよびリカバリの推奨事項など、Oracle Enterprise Data Qualityサーバーのバックアップおよびリカバリの概要について説明します。

各EDQサーバー(アクティブ/パッシブ/本番/DR)を個別にインストールする必要があります。つまり、Fusion Middleware Infrastructureおよび(特に) FMWリポジトリ・スキーマが個別にインストールされている必要があります。

注:

Tomcatで実行されているEDQサーバーのバックアップまたはリストアの場合、FMW Infrastructureはありませんが、各サーバーは個別にインストールする必要があります。

構成ロジックが同一になるように、各EDQサーバーのタイムゾーンを同じにする必要があります。サーバーのタイムゾーンがEDQプロセスの日付/時間変換に関与することがあるためです。

Oracle WebLogicサーバーでEDQのインスタンスをバックアップおよびリストアするには、次のステップを実行します:

EDQサーバーをバックアップするには:
  1. サーバーを停止します(データベースが静的であることを確認します)。
  2. EDQCONFIGスキーマをバックアップします。

    一般に、EDQSTAGINGまたはEDQRESULTSスキーマには、ジョブの再実行によってリストアできる一時データのみが含まれるため、通常はこれらのスキーマをバックアップする必要はありません。ただし、Directorなどで、以前に実行したジョブの結果(エクスポートされなかった結果ブックなど)を確認する必要がある場合には、EDQRESULTSをバックアップする必要があります。この場合、EDQRESULTSスキーマのサイズをできるだけ小さくしてから、バックアップを実行することをお薦めします。結果が必要でない古いプロジェクトをパージし、不要となったプロジェクトをすべて削除してください(必要に応じて、事前にDXIファイルにパッケージ化してバックアップする)。

  3. ログ・ディレクトリを除き、EDQローカル・ホーム領域にファイルをバックアップします。
EDQサーバーをリストアするには:
WebLogic Serverの場合:
  1. サーバーを停止します。
  2. EDQCONFIGスキーマをバックアップからリストアします。RCUによってパッシブ・インスタンスに作成された新しいスキーマを削除し、同じデータベース名にリストアします。EDQSTAGINGおよびEDQRESULTSスキーマを含むその他のすべてのスキーマは、RCUで作成されたとおりに新たに初期化する必要がありますが、十分な表領域が構成されていなければ機能しません。EDQRESULTSがバックアップされている場合、これもリストアします。
  3. バックアップしたdirector.propertiesファイルを除き、EDQのローカル・ホームにファイルをリストアします。これらの設定は、EDQデータベースへのポインタが正しくなるように、リストアされたインスタンスに慎重にマージする必要があります。つまり、Oracle WebLogic Serverでは、ドメイン内で構成されているデータ・ソースは適切であり、director.propertiesファイルはそのままリストアでき、影響はありません。
  4. サーバーを再起動し、ジョブを実行してテストします。
Tomcatサーバーの場合:
  1. サーバーを停止します。
  2. EDQCONFIGスキーマをリストアします。バックアップされている場合は、EDQRESULTSもリストアします。それ以外の場合は、新規インストール用に空のEDQRESULTSスキーマを作成します。
  3. director.propertiesを除き、前述のようにファイルをリストアします。
  4. director.propertiesEDQCONFIGおよびEDQRESULTSへの2つのポインタが正しいことを確認します。
  5. EDQを再起動します。