照合変換: 最後のN文字
「最後のN文字」変換を使用すると、照合で比較を実行する際に、値の右側から読み取った文字数(N)にまで値を削除することにより、値の先頭部分を無視できます。
また、これは識別子の最後の数文字をクラスタ・キーとして使用してクラスタリングする場合にも便利です。
「最後のN文字」変換は、値の先頭がノイズ文字である可能性のある識別子に対して照合を行う場合に使用します。多くの場合、これは、識別子のキー部分(値の最後)は同じであるが、残りの部分はまったく違うために、他の比較を使用して見つけることが困難な一致候補を見つける目的で、セカンダリ照合ルールで完全一致比較(「比較: 文字列の完全一致」を参照)により使用されます。たとえば、電話番号識別子に対する照合では、文字列の先頭の書式が(+44(0)1223、01223、1223のように)異なっていても、最後の5桁はかなり高い確率で電話番号を識別しているはずです。これらの文字のみを使用して照合すると、一致するレコードを特定するうえで便利です。
次の表に、構成オプションを示します。
構成 | 説明 |
---|---|
オプション |
次のオプションを指定します。
|
注意:
スペースや改行などの空白文字が値に含まれる場合は、他の文字と同様に文字としてカウントされます。データ文字を選択していることを確認するために、「空白の切捨て」変換を使用してからこの変換を使用することもできます。
サンプル構成
この例では、「最後のN文字」変換を使用して、電話番号識別子の最後の5桁を照合します。
文字数: 5
無視する文字: 0
変換例
次の表に、前述の構成を使用した変換の例を示します。
表1-84 「最後のN文字」変換の例
値 | 変換済の値 |
---|---|
01223 321430 |
21430 |
+44(0)1223 321430 |
21430 |
07775 571260 |
71260 |
(モバイル) +44 (0) 7775 71260 |
71260 |