4 JDBCデータ・ソース・タイプ
Oracle WebLogic Serverには、汎用データ・ソースやマルチ・データ・ソースなど、様々なタイプのJDBCデータ・ソースが用意されています。JDBCデータ・ソースを構成して、WebLogicドメイン内のサーバーまたはクラスタにJDBCリソースをターゲット指定またはデプロイすることにより、データベース接続を構成できます。
- デフォルト・データ・ソースの使用
Oracleでは、Java EE 7準拠ランタイムで必要なデフォルト・データ・ソースを提供しています。この事前構成済データ・ソースは、WebLogic ServerとともにインストールされたDerbyデータベースにアクセスするためにアプリケーションで使用できます。 - 汎用データ・ソースの使用
汎用データ・ソースを使用すると、データベースにアクセスし、データベース接続を管理できます。汎用データ・ソースとその接続プールによって、効率的なシステム運用の維持を円滑にする接続管理プロセスが提供されます。 - JDBCマルチ・データ・ソースの使用
マルチ・データ・ソース(MDS)とは、汎用データ・ソースがJNDIツリーにバインドされるのと同じように、JNDIツリーまたはローカル・アプリケーション・コンテキストにバインドされる汎用データ・ソースのグループを抽象化したものです。MDSを構成して、接続リクエスト時に、そのMDSに関連付けられた汎用データ・ソース間のロード・バランシングまたはフェイルオーバー処理を提供できます。 - Active GridLinkデータ・ソースの使用
Active GridLink (AGL)データ・ソースは、WebLogic ServerとOracleデータベース間の接続を提供します。Oracleデータベースは、オンプレミス・データベース・サービスとクラウド・データベース・サービスの両方を、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Clusterwareのクラスタ機能とともに提供します。 - ユニバーサル接続プール・データ・ソースの使用
ユニバーサル接続プール(UCP)データ・ソースは、Oracle Universal Connection Poolingを使用してOracle Databaseに接続するユーザー用のオプションとして提供されています。UCPは、Oracle WebLogic Server接続プーリングに対する代替接続プーリング・テクノロジを提供します。 - プロキシ・データ・ソースの使用
プロキシ・データ・ソースを使用すると、WebLogic Serverマルチテナント環境のデータベースを切り替えられるようになります。