はじめに
このドキュメントは、WebLogic Server Java Message Service (JMS)を利用したアプリケーションを開発および構成するソフトウェア開発者を対象としています。
対象読者
このドキュメントは、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーション用にWebLogic Server JMSの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報を掲載しています。
このドキュメントのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発段階に関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよび本番前のフェーズで見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。
このドキュメントでは、本番フェーズでのJMSの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。
Java EEおよびJMSの概念をよく理解している必要があります。このドキュメントでは、WebLogic Server JMSが提供する付加価値機能と、JMSアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。
ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。
ダイバーシティ&インクルージョン
Oracleはダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組んでいます。Oracleは、ソート・リーダーシップと革新性を高める社員の多様性を尊重し、その価値を重んじています。従業員、お客様、パートナー様にポジティブな影響をもたらすインクルーシブな文化を醸成する私たちのイニシアティブの一環として、製品やドキュメントからインセンシティブな用語を取り除くように努めています。また、Oracle製品および業界標準が進化する中、お客様の既存の技術との互換性を維持する必要性およびサービスの継続性確保の要求にも留意しています。このような技術的な制限により、当社のインセンシティブな用語を削除する取組みは継続中であり、時間と皆様のご協力が必要となります。
関連ドキュメント
このドキュメントには、JMS固有の設計および開発上の情報が含まれています。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
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『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』。JMSリソースの構成と管理に関する情報が記載されています。
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『Oracle WebLogic Serverストア・アンド・フォワード・サービスの管理』。WebLogic JMSでのストア・アンド・フォワード・サービスの利点および用法に関する情報が記載されています。
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システム規模のWebLogic永続ストアの利点と使用方法に関する情報は、WebLogic永続ストアの管理を参照してください。
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『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』。WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
JMS開発者向けのサンプルとチュートリアル
このドキュメントの他にも、様々なサンプル・コードやチュートリアルがJMS開発者向けに用意されています。サンプルとチュートリアルではWebLogic Server JMSの動作が例示され、主要なJMS開発タスクを実行する実際的な手順が示されています。
独自のJMSアプリケーションを開発する前に、まずJMSサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールでオプションでインストールされます。MedRecはORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを連携して処理する複数のエンタープライズJava Bean (EJB)で構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
このリリースでのJMSの新機能と変更された機能
このリリースには、WebLogic Server 12.xの次の新機能と変更された機能が含まれます。
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WebLogic Server 12.2.1は、JMS 2.0で規定された簡略化APIの使用をサポートします。「簡略化APIプログラミング・モデルの理解」を参照してください。
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重み設定された分散宛先は、WebLogic Server 10.3.4.0では非推奨です。共通分散宛先を使用することをお薦めします。
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高可用性アプリケーションの設計に必要な、高度なWebLogic JMSのパブリッシュとサブスクライブ(pub/sub)の概念および共通分散トピック(UDT)の機能。「拡張パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションの開発」を参照してください
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JMSDestinationAvailabilityHelper
APIは、宛先が使用可能または使用不可になったときに通知を取得する手段を提供します。これらのAPIは、高度な使用事例のみを対象としています。このヘルパーは、WebLogic分散コンシューマの問題を解決する手段が他にない場合にのみ使用してください。『Oracle WebLogic Server JMSアプリケーションの開発』の分散キューでのJMS宛先可用性ヘルパーAPIの使用に関する項を参照してください。 -
WebLogic Server 10.3.6以降では、JMSModuleHelperは、既存のWebLogicセキュリティ・モデルに準拠する匿名のルックアップ(
-Dweblogic.management.anonymousAdminLookupEnabled=true
を使用)をサポートしません。「匿名ユーザーのセキュリティの考慮事項」を参照してください
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『「Oracle WebLogic Serverの新機能」』 12.2.1.3.0を参照してください。