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クラスタ間レプリケーションの構成

始める前に

WebLogic Serverには、複数のクラスタに渡ってHTTPセッション・ステートをレプリケートする機能があります。これにより、複数の地理的領域、電力供給網、インターネット・サービス・プロバイダに渡ってクラスタを分散できるようになるため、高可用性とフォールト・トレランスが向上します。要件およびネットワーク構成に応じて、メトロ・エリア・ネットワーク(Metropolitan Area Network: MAN)またはワイド・エリア・ネットワーク(Wide Area Network: WAN)の環境で、クラスタ間のレプリケーションを実装できます。

管理コンソールを使用してクラスタ間レプリケーションを構成する前には、ハードウェア・ロードバランサ、WebLogic Serverインスタンス、クラスタなどの、ネットワーク環境を設定する必要があります。WAN環境の中でクラスタ間レプリケーションを使用する場合、データ・ソースも作成および構成する必要があります。詳細は、Oracle WebLogic Serverのクラスタの管理クラスタ間レプリケーションの構成要件を参照してください。


管理コンソールからクラスタ間レプリケーションを構成するには:

  1. まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
  2. 管理コンソールの左ペインで、「環境」→「クラスタ」を選択します。

    「クラスタのサマリー」表には、ドメインで定義されている全クラスタが表示されます。

  3. 「クラスタ」表で、クラスタ間レプリケーションを構成するクラスタを選択します。
  4. 「構成」→「レプリケーション」を選択します。
    1. 「クラスタ間レプリケーションのタイプ」で、実装するクラスタ間レプリケーションのタイプを選択します。
    2. 「リモート・クラスタ・アドレス」に、セカンダリのクラスタとの通信に使用されるアドレスを指定します。
    3. 「レプリケーション・チャネル」に、セカンダリのクラスタとの通信に使用されるネットワーク・チャネルを指定します。

      ノート: 「リモート・クラスタ・アドレス」および「レプリケーション・チャネル」の設定は、プライマリとセカンダリのクラスタの間の通信がハードウェア・ロードバランサを通してルーティングされないように、両方とも構成する必要があります。

    4. 必要に応じて、このクラスタの追加のレプリケーション設定を定義するか、または「詳細」を展開して詳細設定を定義します。
  5. WAN環境でクラスタ間レプリケーションを構成する場合は、次の手順を完了します。
    1. 「セッション永続性に使用するデータ・ソース」で、セッション永続性に使用するデータ・ソースを選択します。
    2. 「詳細」を展開し、次のパラメータを設定します。
      • セッション・フラッシュ間隔
      • セッション・フラッシュのしきい値
      これらのパラメータを使用してWAN環境でのパフォーマンスを構成する方法については、Oracle WebLogic Serverのクラスタの管理WANでのHTTPセッション・ステートのレプリケーションを参照してください。
  6. これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールのチェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
    すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります(チェンジ・センターの使用を参照)。

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