GraalVM Enterprise EditionでのOracle WebLogic ServerおよびCoherenceについて
Oracle WebLogic ServerおよびCoherence 12.2.1.4.0は、Oracle GraalVM Enterprise Editionでの実行が保証されています。
Oracle GraalVM Enterprise Editionは、Oracleのエンタープライズ・クラスのJava SE上に構築された高性能なランタイム・プラットフォームです。その最適化コンパイラは、コンパイル済コードの再編成、アグレッシブなメソッド・インライン化、エスケープ分析、高度なベクター化などによって、WebLogicアプリケーションを高速化します。GraalVM EnterpriseでWebLogic ServerおよびCoherenceを実行するには、JAVA_HOME
およびPATH
環境変数を更新して、./startWeblogic.sh
をコールするだけで済みます。
https://www.oracle.com/graalvm
を参照してください。
システム要件
Oracle WebLogic ServerおよびCoherence 12.2.1.4では、Oracle GraalVM Enterprise Editionがサポートされます。
Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceによってサポートされるシステム構成の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成」を参照してください。
パフォーマンス上の利点
Oracle GraalVM EnterpriseでWebLogic ServerおよびCoherenceアプリケーションを実行すると、一般的に最大5-10%のパフォーマンスの向上が見込まれます。このパフォーマンス向上の見込みは、様々な内部API固有のマイクロベンチマークに基づいており、ベンチマークは内部ストレス・テストで使用される完全なエンドツーエンドのJava EE WebLogic Serverアプリケーション上で実行されています。このアプリケーションは、Java EE APIの組合せをカバーしており、大規模なクラスタ化構成で実行されます。これらのパフォーマンス向上の結果は、他のJavaアプリケーションで観測されたパフォーマンスの向上と、他のOracleアプリケーションで観測された向上に一致しており、このような見込みの根拠となっています。パフォーマンス上の利点はアプリケーション固有であるため、Oracle GraalVM Enterpriseによって現実化されるメリットを検証するために、実際のアプリケーションをテストすることをお薦めします。
Oracle GraalVM Enterpriseのダウンロードとインストール
Oracle GraalVM Enterpriseは、アーカイブ(.tar.gz
)として配布され、JVM、GraalVMコンパイラ、LLVMビットコード・インタプリタ、およびNode.jsサポート付きJavaScriptランタイムで構成されます。
- WebブラウザでOracle GraalVMのダウンロード・ページ(
https://www.oracle.com/downloads/graalvm-downloads.html
)に移動し、Oracleライセンス契約に同意して、各自のプラットフォームに適したバージョンをダウンロードします。 - アーカイブを任意のディレクトリに抽出します。たとえば、
tar -xf archive.tar.gz
とします(archive
はダウンロードしたアーカイブのファイル名を表します)。
詳細は、Oracle GraalVM Enterprise Editionのドキュメントを参照してください。
WebLogic ServerおよびCoherenceのダウンロードとインストール
WebLogic Serverは、WebLogic Server汎用インストーラ(.jar
)とReadmeファイルを含むZIPアーカイブとして配布されます。
インストールが正常に完了したら、その後のすべてのWebLogic ServerおよびCoherenceの構成、起動、開発、管理およびモニタリング操作は、標準のJava環境で実行する操作と同じです。
ドキュメントのアクセシビリティについて
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。
Oracle Fusion Middleware GraalVM Enterprise EditionでのOracle WebLogic ServerおよびCoherenceの実行 リリース12c (12.2.1.4.0)
F33822-02
2021年9月
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