はじめに
このドキュメントは、Remote Method Invocation (RMI)とInternet Inter-ORB Protocol (IIOP)の機能を使用してe- コマース・アプリケーションを構築するアプリケーション開発者を対象としています。
対象読者
Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。このドキュメントでは、WebLogic Serverが提供する付加価値の高い機能を紹介し、RMIを用いたアプリケーションを開発する際のWebLogic Server機能の使い方について主要な情報を示します。
ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティへの取り組みについては、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)にアクセスしてください。
Oracleサポートを利用できるアクセス
サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
関連ドキュメント
WebLogic RMIに関連するトピックの情報は、以下のドキュメントを参照してください。
-
http://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/rmi/
のJava RemoteMethod Invocation (RMI)は、Remote Method Invocationに関する基本的なチュートリアルのリンクです。 -
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』。WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
-
『Oracle WebLogic Server JNDIアプリケーションの開発』は、WebLogic Java Naming and Directory Interfaceの使用に関するガイドです。
-
『Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントの開発』は、WebLogic Serverと相互運用する共通スタンドアロン・クライアントの開発に関するガイドです。
-
『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』には、WebLogic Serverアプリケーションのパフォーマンスを監視して改善するための情報が掲載されています。
-
https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-138209.html
では、CORBAとJavaプラットフォームの概要が説明されています。 -
http://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/idl/index.html
には、標準IDL (Object Management Group Interface Definition Language)とIIOPの使用に関する情報が掲載されています。 -
https://www.omg.org
は、Object Management Groupのホームページです。 -
http://www.omg.org/technology/documents/index.htm
のCORBA言語マッピング仕様
サンプルとチュートリアル
このドキュメントの他にも、様々なサンプル・コードやチュートリアルが開発者向けに用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Serverの動作を例示し、主要な開発タスクを実行する実際的な手順を示します。
独自のアプリケーションを開発する前に、まずRMIサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava Platform, Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールでオプションでインストールされます。MedRecはORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。WebLogic Serverサンプルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』の「サンプル・アプリケーションおよびサンプル・コード」を参照してください。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを連携して処理する複数のエンタープライズJava Bean (EJB)で主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
WebLogic Server配布キットのサンプル
WebLogic Serverでは、オプションで、APIサンプル・コードをORACLE_HOME
\wlserver\samples\server\examples\src\examples
ディレクトリにインストールします(ORACLE_HOME
は、WebLogic Serverをインストールしたディレクトリを表します)。WebLogic Serverのサンプル・コードの詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解のサンプル・アプリケーションとサンプル・コードを参照してください。
WebLogic Serverの新機能および変更された機能
この項では、WebLogic Serverの最新パッチ・セットで新機能と変更された機能を説明します。
-
プレーンJavaオブジェクトへのリモート・アクセスを提供する新しいWebLogic RMIアノテーション。「WebLogic RMIアノテーションの使用」を参照してください
-
新しい接続属性
WLContext.CONNECT_TIMEOUT
。ブートストラップと再確立の対象となるサーバーへの接続をクライアントが待機する時間を定義します。WLContext.REQUEST_TIMEOUT
は非推奨です。「接続タイムアウトの使用」を参照してください -
新しい接続属性
WLContext.RESPONSE_READ_TIMEOUT
。クライアントがサーバーからのレスポンスの受信を待機する時間を定義します。WLContext.RMI_TIMEOUT
は非推奨です。「読取りタイムアウトの使用」を参照してください
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、 『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。
ダイバーシティ&インクルージョン
Oracleはダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組んでいます。Oracleは、ソート・リーダーシップと革新性を高める社員の多様性を尊重し、その価値を重んじています。従業員、お客様、パートナー様にポジティブな影響をもたらすインクルーシブな文化を醸成する私たちのイニシアティブの一環として、製品やドキュメントからインセンシティブな用語を取り除くように努めています。また、Oracle製品および業界標準が進化する中、お客様の既存の技術との互換性を維持する必要性およびサービスの継続性確保の要求にも留意しています。このような技術的な制限により、当社のインセンシティブな用語を削除する取組みは継続中であり、時間と皆様のご協力が必要となります。