32 Microsoft Azure Synapseへの接続

Microsoft Azure Synapseデータ・ウェアハウスへのOracle GoldenGate for Big Dataの接続は、Open Database Connectivity (ODBC)を介したシステム・データ・ソース名(DSN)接続を使用して実行されます。

DSNが最初に作成され、次にAzure Synapseデータベースへのアクセス権を持つSQL Server認証済ログインのユーザー名およびパスワード情報とともに、Replicatパラメータ・ファイルで参照されます。

Windowsシステムの場合

次の手順に従って、Oracle GoldenGate for Big DataからMicrosoft Azure Synapseに接続します。

  1. Microsoft ODBC Driver for SQL Serverをダウンロードします。ODBC Driver for SQL Serverのダウンロードを参照してください。
  2. ODBCデータ・ソース・アドミニストレータ(64ビット)アプリケーションを使用して、システムDSNを作成し、次を指定します。
    • 名前
    • サーバー: Azure Synapseサーバー名およびポートの情報(azuresynapse.database.windows.net,1433など)
    • SQL Server認証済ログインIDパスワード: Azure Synapseデータベースへの接続に使用します
    • デフォルト・データベースをAzure Synapseデータベース名に変更します
    • データ・ソース設定をテストし、成功することを確認します
  3. ggsci.exeを起動し、DBLOGINを介して接続し、Oracle GoldenGate for Big Dataとの接続を検証します。
    GGSCI>DBLOGIN SOURCEDB <dsn_name> USERID <user> PASSWORD <password> 

Linuxシステムの場合:

  1. Red Hat Enterprise Serverの手順およびOracle Linux (Microsoft ODBC Driver for SQL Serverのインストール(Linux))の手順に従って、Microsoft ODBC Driver for SQL Serverをインストールします。
  2. 接続に使用するDSNの構成に使用する必要があるテンプレート・ファイルを作成します。
    $ vi odbc_template_file.ini
  3. テンプレート・ファイルにデータ・ソースを記述します。次の例では、DSN名としてmyserver_azuresynapseが使用されています。
    [myserver_azuresynapse]
    Driver = ODBC Driver 17 for SQL Server 
    Server = azuresynapse.database.windows.net,1433 
    Database = dbname
  4. テンプレート・ファイル(この例ではodbc_template_file.ini)を保存して閉じます。
  5. 次のコマンドを使用して、データ・ソースをインストールします。
    $ odbcinst -i -s -f odbc_template_file.ini
  6. ggsci.shを起動し、SQL Server認証済ユーザーおよびパスワードを指定してDBLOGINを介して接続し、Oracle GoldenGate for Big Dataとの接続を検証します。
    $ ./ggsci.sh
    GGSCI>DBLOGIN SOURCEDB <dsn_name> USERID <user> PASSWORD <password>