3 ロギングの構成

3.1 Oracle GoldenGate Javaアダプタのデフォルト・ロギング

ロギングは、Oracle GoldenGateアダプタに対してデフォルトで設定されます。

3.1.1 デフォルト実装タイプ

Oracle GoldenGateアダプタのデフォルトの実装タイプは、jdkオプションです。これは、java.util.loggingという名前の組込みJavaロギングです。

3.1.2 デフォルト・メッセージ・ロギング

デフォルト・ログ・ファイルは、標準のレポート・ディレクトリに作成されます。関連付けられているReplicatプロセスに由来する名前が付けられます。問題は、レポート・ファイルおよびログ・ファイルに出力されます。

3.1.3 ログ・ファイル名

デフォルトでは、ログ・ファイルはinstallation_directory/dirrptディレクトリに書き込まれます。ログ・ファイルの名前には、Replicatのgroup_nameが含まれ、その拡張子はlogとなります。

3.1.4 問題のログ出力

問題の概要はReplicatレポート・ファイルに書き込まれ、問題の詳細はログ・ファイルに書き込まれます。

3.2 推奨されるロギング設定

Javaユーザー・イグジットの統一的なロギングには、JDKのデフォルトではなくlog4jロギングを使用することをお薦めします。log4jを使用すると、Oracle GoldenGate Replicatプロセスで実行するときに、Javaモジュールの統一的なロギングが可能です。

3.2.1 推奨されるロギング・タイプへの変更

推奨されるlog4jロギング実装を変更するには、次の例に示す構成をJavaアダプタ・プロパティ・ファイルに追加します。

gg.log=log4j
gg.log.level=info

gg.logのレベルは、noneerrorwarninfodebugまたはtraceに設定できます。デフォルトのログ・レベルはinfoです。debugとtraceのログ・レベルが推奨されるのはトラブルシューティングの場合のみです。パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があるためです。

その場合、Javaモジュールのログ・ファイルは、次の命名規則に従ってdirrptディレクトリに作成されます。

<process name>_<log level>log4j.log

したがって、Oracle GoldenGate Replicatプロセスはjavaueと呼ばれ、gg.log.levelがdebugに設定されるため、ログ・ファイルの名前は次のようになります。

javaue_debug_log4j.log