Oracle Data Provider for .NET管理対象ドライバのインストール
ODP.NET管理対象ドライバの導入
ODP.NET管理対象ドライバの導入には、Windowsインストーラ、Oracle Universal Installer (OUI)、XCopyまたはNuGetのいずれかを使用します。
OUIを使用する場合: 次のOracle Universal Installer (OUI)のステップに従って、ODP.NET管理対象ドライバをインストールします。
XCopyを使用する場合: インストールを開始するディレクトリにODP.NET管理対象ドライバの.zip
ファイルをダウンロードします。この.zip
ファイルには、XCopyのインストール手順を説明したREADMEファイルが含まれています。
次のいずれかのディレクトリにあるconfigure.bat
スクリプトを実行します。
-
32ビット.NET Frameworkの場合:
OH\odp.net\managed\x86
-
64ビット.NET Frameworkの場合:
OH\odp.net\managed\x64
ODP.NET管理対象ドライバの構成を解除する場合や、マシンから削除する場合のために、各ディレクトリにはunconfigure.bat
が含まれます。
NuGetを使用している場合: ODP.NET NuGetパッケージをダウンロードし、NuGet Package Managerを使用してインストールします。
次のNuGetパッケージを使用できます。
-
ODP.NET管理対象ドライバ
-
Code FirstおよびEntity Framework 6以上用のEntity Frameworkアセンブリは、ODP.NET管理対象ドライバを使用します。
Windowsインストーラを使用している場合: Microsoft Windowsインストーラ(MSI)のステップに従い、ODP.NET管理対象ドライバをインストールします。
ODP.NET管理対象ドライバのファイル
ODP.NET管理対象ドライバには、次のファイルが含まれています。
表2-1 ODP.NET管理対象ドライバのファイルと説明
ファイル | 説明 |
---|---|
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プラットフォームに依存しない(AnyCPU)、完全管理のADO.NETプロバイダ |
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プラットフォームに依存しない(AnyCPU)、完全管理のADO.NETプロバイダのリソースDLL |
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ODP.NET管理対象ドライバおよび管理対象外ドライバの構成/構成解除を行うための、プラットフォームに依存しない(AnyCPU)ユーティリティ |
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管理対象ODP.NET Windowsレジストリ・エントリを追加するためのバッチ・ファイル。 |
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管理対象ODP.NET Windowsレジストリ・エントリを削除するためのバッチ・ファイル。 |
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データソースのエイリアスを定義するサンプル構成ファイル |
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ネットワーク関連の設定を構成するサンプル構成ファイル |
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ODP.NET管理対象ドライバの構成セクションを定義するXMLスキーマ・ファイル |
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プラットフォームに依存しない(AnyCPU)、Code FirstおよびEntity Framework 6以上用の完全管理アセンブリ |
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プラットフォームに依存する(64ビット.NET Framework)、Kerberosサポート用の管理対象アセンブリ |
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プラットフォームに依存する(32ビット.NET Framework)、Kerberosサポート用の管理対象アセンブリ |
関連項目:
インストール手順については、Microsoft Windows用のOracle Databaseインストレーション・ガイド を参照してください。
プラットフォーム依存のアセンブリとその検索順序
ODP.NET管理対象ドライバにはプラットフォーム依存のDLL (Oracle.ManagedDataAccessIOP.dll
)が1セットあり、これには32ビット.NETバージョンおよび64ビット.NETバージョンがあります。100%管理コードで構成されていますが、.NET外部のAPIを呼び出すため、プラットフォーム依存です。
Oracle.ManagedDataAccessIOP.dll
は、Kerberosをサポートします。アプリケーションでこのアセンブリが必要なのは、Kerberosセキュリティを使用する場合のみです。
これらのアセンブリは、アプリケーションによって直接参照することは想定されていません。暗黙的に参照されます。ODP.NET管理対象ドライバは、次の検索順序でこれらのアセンブリを参照します。
-
グローバル・アセンブリ・キャッシュ
-
Webアプリケーションのbinディレクトリ、またはWindowsアプリケーションの
EXE
ディレクトリ -
アプリケーションの実行環境が32ビットと64ビットどちらの.NET Frameworkかに応じて、
x86
またはx64
サブディレクトリ。アプリケーションがAnyCPUを使用して作成されている場合、ODP.NETはアセンブリが利用可能なかぎり、適切なビット数のDLLを使用します。アプリケーションがAnyCPUの場合は、この方法で依存するアセンブリを検索することをお薦めします。
たとえば、アプリケーションが64ビット版のOracle.ManagedDataAccessIOP.dll
を使用する場合は、次のステップに従います。
- Visual Studioプロジェクトを右クリックして、「追加」、「新規フォルダ」の順に選択します。
- フォルダに「x64」という名前を付けます。
- 新しく作成したx64フォルダを右クリックして、「追加」、既存の項目の順に選択します。
- DLLがあるフォルダ(通常は
ORACLE_HOME
\odp.net\managed\x64
)を参照してそこまで移動し、 Oracle.ManagedDataAccessIOP.dllを選択します。 - 「追加」をクリックします。
- x64フォルダで、今作成したOracle.ManagedDataAccessIOP.dllをクリックします。
- プロパティのウィンドウで、「出力ディレクタにコピー」を「常にコピー」に設定します。
x86用アプリケーションの場合は、フォルダ名を「x86」とし、x86ディレクトリからアセンブリを追加します。
Oracle.ManagedDataAccessIOP.dll
に依存する場合でもアプリケーションをプラットフォーム非依存にするには、x64とx86の両方のフォルダを作成し、必要なアセンブリをそこに追加します。
インストール後のファイルの場所
Oracle Universal Installerベースのインストールの場合、Oracle.ManagedDataAccess.dll
アセンブリは次の場所にインストールされます。
.NET Framework 4:
ORACLE_BASE
\
ORACLE_HOME
\
odp.net\managed\common
ディレクトリ
ドキュメントおよびreadme.txt
ファイルには、Oracle Universal Installerを使用して実行されるODACインストールのORACLE_BASE
\
ORACLE_HOME
\
ODACDoc\DocumentationLibrary\doc\index.htm
からアクセスできます。Oracle Developer Tools for Visual Studioがインストールされている場合、OracleドキュメントはVisual Studio自体にインストールされます。
サンプルは、Oracle Universal Installerを使用して実行されるODACインストールのORACLE_BASE
\
ORACLE_HOME
\
ODACsamples
ディレクトリ、または通常ODAC MSIインストールのC:\Program Files (x86)
にあるOracle Developer Tools for Visual Studioサブディレクトリにあります。