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Oracle9i Heterogeneous Connectivity管理者ガイド
リリース2(9.2)

部品番号B13816-01
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C
パススルーSQLに対応したDBMS_HS_PASSTHROUGH

DBMS_HS_PASSTHROUGHパッケージには、異機種間サービスのパススルーSQLに対応したプロシージャおよびファンクションが含まれます。 この付録では、各プロシージャおよびファンクションについて説明します。

この付録の内容は、次のとおりです。

サブプログラムの概要

表C-1 DBMS_HS_PASSTHROUGHパッケージのサブプログラム 
サブプログラム 説明

BIND_VARIABLEプロシージャ

IN変数をPL/SQLプログラム変数に位置的にバインドします。

BIND_VARIABLE_NCHARプロシージャ

NVARCHAR2型のIN変数をバインドします。

BIND_VARIABLE_RAWプロシージャ

RAW型のIN変数をバインドします。

BIND_OUT_VARIABLEプロシージャ

OUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

BIND_OUT_VARIABLE_NCHARプロシージャ

NVARCHAR2データ型のOUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

BIND_OUT_VARIABLE_RAWプロシージャ

RAWデータ型のOUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

BIND_INOUT_VARIABLEプロシージャ

IN OUTバインド変数をバインドします。

BIND_INOUT_VARIABLE_NCHARプロシージャ

NVARCHAR2データ型のIN OUTバインド変数をバインドします。

BIND_INOUT_VARIABLE_RAWプロシージャ

RAWデータ型のIN OUTバインド変数をバインドします。

CLOSE_CURSORファンクション

Oracle以外のシステムでSQL文が実行された後にカーソルをクローズし、関連するメモリーを解放します。

EXECUTE_IMMEDIATEファンクション

SQL文を即時実行します。

EXECUTE_NON_QUERYファンクション

SELECT文以外のSQL文を実行します。

FETCH_ROWファンクション

結果セットから行をフェッチします。

GET_VALUEプロシージャ

行のフェッチ後にSELECT文のSELECT構文のリスト項目を取得し、SQL文の実行後にOUTバインド値を取得します。

GET_VALUE_NCHARプロシージャ

行のフェッチ後にSELECT文のSELECT構文のリスト項目を取得し、SQL文の実行後にOUTバインド値を取得します。 このプロシージャは、NVARCHAR2データ型に対して動作します。

GET_VALUE_RAWプロシージャ

行のフェッチ後にSELECT文のSELECT構文のリスト項目を取得し、SQL文の実行後にOUTバインド値を取得します。 このプロシージャは、RAWデータ型に対して動作します。

OPEN_CURSORファンクション

Oracle以外のシステムでパススルーSQL文を実行するためのカーソルをオープンします。

PARSEプロシージャ

Oracle以外のシステムでSQL文を解析します。

サブプログラムの説明

この項では、DBMS_HS_PASSTHROUGHパッケージのサブプログラムについて説明します。

BIND_VARIABLEプロシージャ

関連項目:

このプロシージャは、IN変数をPL/SQLプログラム変数に位置的にバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_VARIABLE (
     c      IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos    IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val    IN    dty);

ここでは、dtyは次のいずれかのデータ型となります。

パラメータ

表C-2 BIND_VARIABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 このカーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

バインド変数に渡される必要がある値。

例外

表C-3 BIND_VARIABLEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

BIND_VARIABLE_NCHARプロシージャ

このプロシージャは、NVARCHAR2型のIN変数をバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_VARIABLE_NCHAR (
     c      IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos    IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val    IN    NVARCHAR2);

パラメータ

表C-4 BIND_VARIABLE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

バインド変数に渡される必要がある値。

例外

表C-5 BIND_VARIABLE_NCHARプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_VARIABLE_RAWプロシージャ

このプロシージャは、RAW型のIN変数をバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_VARIABLE_RAW (
     c      IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos    IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val    IN    RAW);

パラメータ

表C-6 BIND_VARIABLE_RAWプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

バインド変数に渡される必要がある値。

例外

表C-7 BIND_VARIABLE_RAWプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_OUT_VARIABLEプロシージャ

このプロシージャは、OUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_OUT_VARIABLE (
     c         IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos       IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val       OUT   dty);

ここでは、dtyは次のいずれかになります。

パラメータ

表C-8 BIND_OUT_VARIABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数の値が格納される変数。 このパッケージでは、変数のサイズのみが記憶されます。 SQL文の実行後は、GET_VALUEを使用してOUTパラメータの値を取得できます。 取得した値のサイズは、BIND_OUT_VARIABLEを使用して渡されたパラメータのサイズを超えることはありません。

例外

表C-9 BIND_OUT_VARIABLEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_OUT_VARIABLE_NCHARプロシージャ

このプロシージャは、NVARCHAR2データ型のOUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_OUT_VARIABLE (
     c       IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos     IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val     OUT   NVARCHAR2);

パラメータ

表C-10 BIND_OUT_VARIABLE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数の値が格納される変数。 このパッケージでは、変数のサイズのみが記憶されます。 SQL文の実行後は、GET_VALUEを使用してOUTパラメータの値を取得できます。 取得した値のサイズは、BIND_OUT_VARIABLE_RAWを使用して渡されたパラメータのサイズを超えることはありません。

例外

表C-11 BIND_OUT_VARIABLE_NCHARパラメータの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済プラグマ: WNDS、RNDS

BIND_OUT_VARIABLE_RAWプロシージャ

このプロシージャは、RAWデータ型のOUT変数をPL/SQLプログラム変数にバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_OUT_VARIABLE (
     c       IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos     IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val     OUT   RAW);

パラメータ

表C-12 BIND_OUT_VARIABLE_RAWプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数の値が格納される変数。 このパッケージでは、変数のサイズのみが記憶されます。 SQL文の実行後は、GET_VALUEを使用してOUTパラメータの値を取得できます。 取得した値のサイズは、BIND_OUT_VARIABLE_RAWを使用して渡されたパラメータのサイズを超えることはありません。

例外

表C-13 BIND_OUT_VARIABLE_RAWパラメータの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済プラグマ: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_INOUT_VARIABLEプロシージャ

このプロシージャは、IN OUTバインド変数をバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_INOUT_VARIABLE (
     c       IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos     IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val     IN OUT <dty>);

ここでは、dtyは次のいずれかになります。

パラメータ

表C-14 BIND_INOUT_VARIABLEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

この値は次の2つの目的に使用されます。

  • SQL文の実行前にIN値を提供

  • OUT値のサイズを決定

例外

表C-15 BIND_INOUT_VARIABLEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_INOUT_VARIABLE_NCHARプロシージャ

このプロシージャは、NVARCHAR2データ型のIN OUTバインド変数をバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_INOUT_VARIABLE_NCHAR (
     c        IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos      IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val      IN OUT NVARCHAR2);

パラメータ

表C-16 BIND_INOUT_VARIABLE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

この値は次の2つの目的に使用されます。

  • SQL文の実行前にIN値を提供

  • OUT値のサイズを決定

例外

表C-17 BIND_INOUT_VARIABLE_NCHARプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソル無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済プラグマ: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_INOUT_VARIABLE_RAWプロシージャ

このプロシージャは、RAWデータ型のIN OUTバインド変数をバインドします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.BIND_INOUT_VARIABLE_RAW (
     c        IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos      IN     BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val      IN OUT RAW);

パラメータ

表C-18 BIND_INOUT_VARIABLE_RAWプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数の位置。 1から始まります。

val

この値は次の2つの目的に使用されます。

  • SQL文の実行前にIN値を提供

  • OUT値のサイズを決定

例外

表C-19 BIND_INOUT_VARIABLE_RAWプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済プラグマ: WNDS、RNDS

関連項目:

CLOSE_CURSORファンクション

このファンクションは、Oracle以外のシステムでSQL文が実行された後にカーソルをクローズし、関連するメモリーを解放します。 カーソルがオープンされていない場合、この操作は機能しません。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.CLOSE_CURSOR (
     c   IN   BINARY_INTEGER NOT NULL);

パラメータ

表C-20 CLOSE_CURSORプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

解放するカーソル。

例外

表C-21 CLOSE_CURSORプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

OPEN_CURSORファンクション

EXECUTE_IMMEDIATEファンクション

このファンクションは、SQL文を即時実行します。 SELECTを除く有効なSQL文はすべて即時実行できますが、SQL文にはバインド変数を含めることはできません。 SQL文はVARCHAR2として引数で渡されます。 内部的には、OPEN_CURSORPARSEEXECUTE_NON_QUERYCLOSE_CURSORというPASSTHROUGH_SQLプロトコル順序を使用してSQL文が実行されます。

構文

EXECUTE_IMMEDIATE ( s IN VARCHAR2 NOT NULL )
RETURN BINARY_INTEGER);

パラメータの説明

表C-22 EXECUTE_IMMEDIATEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

s

即時実行される文のVARCHAR2変数。

戻り値

SQL文の実行により影響される行数。

例外

表C-23 EXECUTE_IMMEDIATEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28554

オープン・カーソルが最大数です。

ORA-28551

SQL文が無効です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: NONE

関連項目:

EXECUTE_NON_QUERYファンクション

このファンクションは、SELECT文以外のSQL文を実行します。 SQL文の実行前に、カーソルがオープンされ、SQL文が解析される必要があります。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.EXECUTE_NON_QUERY (
     c   IN   BINARY_INTEGER NOT NULL)
     RETURN   BINARY_INTEGER);

パラメータ

表C-24 EXECUTE_NON_QUERYファンクションのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

戻り値

Oracle以外のシステムでSQL文により影響される行数。

例外

表C-25 EXECUTE_NON_QUERYファンクションの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

BIND_VARIABLEプロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: NONE

関連項目:

FETCH_ROWファンクション

このファンクションは、結果セットから行をフェッチします。 結果セットはSQLのSELECT文で定義されます。

行をフェッチする前に、カーソルがオープンされ、SQL文が解析される必要があります。 フェッチする行がなくなると、ファンクションにより0(ゼロ)が戻されます。 0(ゼロ)が戻された後、次の場合には「データが見つかりません。」という例外が発生します。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.FETCH_ROW (
     c        IN    BINARY_INTEGER NOT NULL
     [,first  IN    BOOLEAN])
     RETURN  BINARY_INTEGER);

パラメータおよび説明

表C-26 FETCH_ROWファンクションのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

first

SELECT文を再実行するためのオプション・パラメータ。 可能な値は次のとおりです。

  • TRUE: SELECT文を再実行します。

  • FALSE: 次の行をフェッチするか、最初の実行である場合は、実行して行をフェッチします(デフォルト)。

戻り値

フェッチする行数が戻されます。 このファンクションでは、最終行がすでにフェッチされている場合、0(ゼロ)が戻されます。

例外

表C-27 FETCH_ROWファンクションの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析しましたか?

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS

関連項目:

GET_VALUEプロシージャ

このプロシージャには次の2つの目的があります。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.GET_VALUE (
     c     IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos   IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val   OUT   <dty>);

ここでは、dtyは次のいずれかになります。

RAWデータ型の値の取得については、「GET_VALUE_RAW」を参照してください。

パラメータ

表C-28 GET_VALUEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の値が格納される変数。

例外

表C-29 GET_VALUEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-01403

最終行がフェッチされた後にGET_VALUEを実行すると、「データが見つかりません。」という例外が戻されます(FETCH_ROWで0(ゼロ)が戻されます)。

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析および実行(またはフェッチ)しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS

関連項目:

GET_VALUE_NCHARプロシージャ

このプロシージャは、NVARCHAR2データ型に対して動作するもので、次の2つの目的があります。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.GET_VALUE_NCHAR (
     c      IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos    IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val    OUT   NVARCHAR2);

パラメータ

表C-30 GET_VALUE_NCHARプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の値が格納される変数。

例外

表C-31 GET_VALUE_NCHARプロシージャの例外
例外 説明

ORA-01403

最終行がフェッチされた後にGET_VALUEを実行すると、「データが見つかりません。」という例外が戻されます(FETCH_ROWで0(ゼロ)が戻されます)。

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析および実行(またはフェッチ)しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS

関連項目:

GET_VALUE_RAWプロシージャ

このプロシージャは、RAWデータ型に対して動作するもので、次の2つの目的があります。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.GET_VALUE_RAW (
     c      IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     pos    IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     val    OUT   RAW);

パラメータ

表C-32 GET_VALUE_RAWプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルは、OPEN_CURSORおよびPARSEルーチンを使用してそれぞれオープンおよび解析される必要があります。

pos

SQL文におけるバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の位置。 1から始まります。

val

OUTバインド変数またはSELECT構文のリスト項目の値が格納される変数。

例外

表C-33 GET_VALUE_RAWプロシージャの例外
例外 説明

ORA-01403

最終行がフェッチされた後にGET_VALUEを実行すると、「データが見つかりません。」という例外が戻されます(FETCH_ROWで0(ゼロ)が戻されます)。

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28552

プロシージャが正しい順序で実行されていません。 最初にカーソルをオープンし、SQL文を解析および実行(またはフェッチ)しましたか?

ORA-28553

バインド変数の位置が範囲外です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS

関連項目:

OPEN_CURSORファンクション

このファンクションは、Oracle以外のシステムでパススルーSQL文を実行するためのカーソルをオープンします。 このファンクションはすべてのタイプのSQL文に対してコールされる必要があります。このファンクションで戻されたカーソルは、後続のコールで使用されます。 このコールではメモリーが割り当てられます。 関連付けられたメモリーを割当て解除するには、DBMS_HS_PASSTHROUGH.CLOSE_CURSORプロシージャをコールします。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.OPEN_CURSOR ()
     RETURN   BINARY_INTEGER;

戻り値

後続のプロシージャおよびファンクション・コールで使用されるカーソル。

例外

表C-34 OPEN_CURSORファンクションの例外
例外 説明

ORA-28554

オープン・カーソルの最大数を超えています。 異機種間サービスのOPEN_CURSORS初期化パラメータの値を大きくしてください。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:

BIND_INOUT_VARIABLEプロシージャ

PARSEプロシージャ

このプロシージャは、Oracle以外のシステムでSQL文を解析します。

構文

DBMS_HS_PASSTHROUGH.GET_VALUE_RAW (
     c     IN    BINARY_INTEGER NOT NULL,
     stmt  IN    VARCHAR2       NOT NULL);

パラメータ

表C-35 PARSEプロシージャのパラメータ
パラメータ 説明

c

パススルーSQL文に関連付けられているカーソル。 カーソルはOPEN_CURSORファンクションを使用してオープンされる必要があります。

stmt

解析する文。

例外

表C-36 PARSEプロシージャの例外
例外 説明

ORA-28550

渡されたカーソルが無効です。

ORA-28551

SQL文が無効です。

ORA-28555

NOT NULLパラメータにNULL値が渡されました。

プラグマ

定義済純正レベル: WNDS、RNDS

関連項目:


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