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Oracle® Data Provider for .NET開発者ガイド
リリース9.2.0.4

部品番号 B13807-01
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目次
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索引

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はじめに

このマニュアルでは、Oracle Data Provider for .NETの概念、インストール、インストール後の構成および使用方法について説明します。

Oracle Data Provider for .NETは、Microsoft社のADO.NETインタフェースの実装です。

このマニュアルでは、Windows 98、Windows NT、Windows XP、Windows 2000およびWindows Server 2003オペレーティング・システムで使用されるOracle9i ソフトウェアの機能についてのみ説明します。

次の項目について説明します。

対象読者

『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』は、Oracle Data Provider for .NETを使用してOracleデータベースにアクセスするアプリケーションを開発する開発者を対象としています。また、システム解析を行う方、プロジェクト・マネージャおよびデータベース・アプリケーションの開発に興味のある方にも有用です。

このマニュアルは、読者がMicrosoft .NET FrameworkクラスおよびADO.NETに精通しており、Microsoft C#、Visual BasicまたはC++を使用したアプリケーション・プログラミングついて、実践的な知識を持っていることを前提にしています。

ユーザーは、リレーショナル・データベース・システム内の情報にアクセスするためのSQLの使用方法についても理解している必要があります。

このマニュアルの構成

このマニュアルは次のように構成されています。

第1章「Oracle Data Provider for .NETの概要」

Oracle Data Provider for .NETの概要を示します。

第2章「インストールおよび構成」

Oracle Data Provider for .NETのインストール方法について説明し、システム要件を示します。

Oracle Data Provider for .NETをインストールまたは使用する前に、この章をお読みください。

第3章「Oracle Data Provider for .NETの機能」

Oracle Data Provider for .NETのプロバイダ固有の機能について、Oracle XMLデータベースも含めて説明します。

第4章「Oracle.DataAccess.Clientネームスペース」

Oracle Data Provider for .NETによってADO.NETプログラマに公開されるクラスおよびpublicメソッドについて説明します。

第5章「Oracle.DataAccess.Typesネームスペース(ODP.NET型)」

Oracle Data Provider for .NETによって提供される型の構造体およびオブジェクトについて説明します。

用語集

このマニュアルで使用される用語を定義します。

関連ドキュメント

詳細は、次のOracleドキュメントを参照してください。

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://otn.oracle.co.jp/membership/

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://otn.oracle.co.jp/document/

次のサイトも参照してください。

http://msdn.microsoft.com/netframework

表記規則

この項では、このマニュアルの本文およびコード例で使用される表記規則について説明します。この項の内容は次のとおりです。

本文の表記規則

本文では、特定の項目が一目でわかるように、次の表記規則を使用します。次の表に、その規則と使用例を示します。

規則 意味

太字

太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

この句を指定すると、索引構成表が作成されます。

固定幅フォントの大文字

固定幅フォントの大文字は、システム指定の要素を示します。このような要素には、パラメータ、権限、データ型、Recovery Managerキーワード、SQLキーワード、SQL*Plusまたはユーティリティ・コマンド、パッケージおよびメソッドがあります。また、システム指定の列名、データベース・オブジェクト、データベース構造、ユーザー名およびロールも含まれます。

NUMBER列に対してのみ、この句を指定できます。

BACKUPコマンドを使用して、データベースのバックアップを作成できます。

USER_TABLESデータ・ディクショナリ・ビュー内のTABLE_NAME列を問い合せます。

DBMS_STATS.GENERATE_STATSプロシージャを使用します。

固定幅フォントの小文字

固定幅フォントの小文字は、実行可能ファイル、ファイル名、ディレクトリ名およびユーザーが指定する要素のサンプルを示します。このような要素には、コンピュータ名およびデータベース名、ネット・サービス名および接続識別子があります。また、ユーザーが指定するデータベース・オブジェクトとデータベース構造、列名、パッケージとクラス、ユーザー名とロール、プログラム・ユニットおよびパラメータ値も含まれます。

注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

sqlplusと入力して、SQL*Plusをオープンします。

パスワードは、orapwdファイルで指定します。

/disk1/oracle/dbsディレクトリ内のデータ・ファイルおよび制御ファイルのバックアップを作成します。

hr.departments表には、department_iddepartment_nameおよびlocation_id列があります。

QUERY_REWRITE_ENABLED初期化パラメータをtrueに設定します。

oeユーザーとして接続します。

JRepUtilクラスが次のメソッドを実装します。

固定幅フォントの小文字のイタリック

固定幅フォントの小文字のイタリックは、プレースホルダまたは変数を示します。

parallel_clauseを指定できます。

Uold_release.SQLを実行します。ここで、old_releaseとはアップグレード前にインストールしたリリースを示します。

コード例の表記規則

コード例は、SQL、PL/SQL、SQL*Plusまたは他のコマンドライン文の例です。次のように固定幅フォントで表示され、通常のテキストと区別されます。

SELECT username FROM dba_users WHERE username = 'MIGRATE';

次の表に、コード例で使用される表記規則とその使用例を示します。

規則 意味

[ ]

大カッコは、カッコ内の項目を任意に選択することを表します。大カッコは、入力しないでください。

DECIMAL (digits [ , precision ])

{ }

中カッコは、カッコ内の項目のうち、1つが必須であることを表します。中カッコは、入力しないでください。

{ENABLE | DISABLE}

|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の複数の選択項目の区切りに使用します。項目のうちの1つを入力します。縦線は、入力しないでください。

{ENABLE | DISABLE}

[COMPRESS | NOCOMPRESS]

...

水平の省略記号は、次のいずれかを示します。

  • 例に直接関係しないコードの一部が省略されている。

  • コードの一部を繰り返すことができる。

CREATE TABLE ... AS subquery;

SELECT col1, col2, ... , coln FROM employees;

.
.
.

垂直の省略記号は、例に直接関連しない複数の行が省略されていることを示します。

SQL> SELECT NAME FROM V$DATAFILE;
NAME
-----------------------------
/fsl/dbs/tbs_01.dbf
/fsl/dbs/tbs_02.dbf
.
.
.

/fsl/dbs/tbs_09.dbf
9 rows selected.

その他の記号

大カッコ、中カッコ、縦線および省略記号以外の記号は、記載されているとおりに入力する必要があります。

acctbal NUMBER(11,2);

acct CONSTANT NUMBER(4) := 3;

イタリック体

イタリック体は、特定の値を指定する必要があるプレースホルダや変数を示します。

CONNECT SYSTEM/system_password

DB_NAME = database_name

大文字

大文字は、システム指定の要素を指定します。これらの要素は、ユーザー定義の要素と区別するために大文字で示されます。大カッコ内にないかぎり、表示されているとおりの順序および綴りで入力します。ただし、大/小文字が区別されないため、小文字でも入力できます。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;

SELECT * FROM USER_TABLES;

DROP TABLE hr.employees;

小文字

小文字は、ユーザー指定のプログラム要素を示します。たとえば、表名、列名またはファイル名などです。

注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;

sqlplus hr/hr

CREATE USER mjones IDENTIFIED BY ty3MU9;

Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則

次の表に、Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則とその使用例を示します。

規則 意味

ファイルおよびディレクトリ名

ファイル名およびディレクトリ名は大/小文字が区別されません。特殊文字の左山カッコ(<)、右山カッコ(>)、コロン(:)、二重引用符(")、スラッシュ(/)、縦線(|)およびハイフン(-)は使用できません。円記号(\)は、引用符で囲まれている場合でも、要素のセパレータとして処理されます。Windowsでは、ファイル名が\\で始まる場合、汎用命名規則が使用されていると解釈されます。

c:\winnt"\"system32C:\WINNT\SYSTEM32と同じです。

Windowsコマンド・プロンプト

Windowsコマンド・プロンプトには、カレント・ディレクトリが表示されます。このマニュアルでは、コマンド・プロンプトと呼びます。コマンド・プロンプトのエスケープ文字はカレット(^)です。

C:\oracle\oradata>

特殊文字

Windowsコマンド・プロンプトで二重引用符(")のエスケープ文字として円記号(\)が必要な場合があります。丸カッコおよび一重引用符(')にはエスケープ文字は必要ありません。エスケープ文字および特殊文字の詳細は、Windowsオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

C:\>exp scott/tiger TABLES=emp QUERY=\"WHERE job='SALESMAN' and sal<1600\"

C:\>imp SYSTEM/password FROMUSER=scott TABLES=(emp, dept)

HOME_NAME

Oracleホームの名前を表します。 ホーム名には、英数字で16文字まで使用できます。ホーム名に使用可能な特殊文字は、アンダースコアのみです。

C:\> net start OracleHOME_NAMETNSListener

ORACLE_HOME
および
ORACLE_BASE

Oracle8iより前のリリースでは、Oracleコンポーネントをインストールすると、すべてのサブディレクトリが最上位のORACLE_HOMEの直下に置かれました。ORACLE_HOMEディレクトリの名前は、デフォルトでは下のいずれかです。

  • C:\orant(Windows NTの場合)

  • C:\orawin98(Windows 98の場合)

このリリースは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠しています。ORACLE_HOMEディレクトリ下に配置されないサブディレクトリもあります。最上位のディレクトリはORACLE_BASEと呼ばれ、デフォルトではC:\oracleです。他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータに最新リリースのOracleをインストールした場合、Oracleホーム・ディレクトリは、デフォルトでC:\oracle\orannに設定されます。Oracleホーム・ディレクトリは、ORACLE_BASEの直下に配置されます。

このマニュアルに示すディレクトリ・パスの例は、すべてOFAの表記規則に準拠しています。

%ORACLE_HOME%\rdbms\adminディレクトリへ移動します。


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