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Oracle® WebCenter Collaboration 管理者用ガイド
10g リリース 3 (10.3)
E12891-01
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6 Oracle WebCenter Collaboration の統合

この章では、Microsoft Windows デスクトップ、バックエンドのグループウェア サーバ、および Microsoft Project と共に Oracle WebCenter Collaboration を使用するための機能について説明します。この機能によって、Oracle WebCenter Collaboration を単一の作業環境に統合でき、より効率的に作業できるようになります。この章の内容は次のとおりです。

6.1 Oracle WebCenter Collaboration とデスクトップの統合

この節では、Microsoft Windows デスクトップとの統合を可能にする Oracle WebCenter Collaboration の機能のコンフィグレーションおよび管理について説明します。この節の内容は次のとおりです。

6.1.1 WebDAV プロトコルの概要

Oracle WebCenter Collaboration のデスクトップ統合機能では、WebDAV (Web ベースのドキュメント作成およびバージョニング) プロトコルが必要となります。WebDAV は、HTTP プロトコルの拡張プロトコルです。WebDAV サービスは、Oracle WebCenter Collaboration のインストーラを通してインストール時にインストールおよびコンフィグレーションできます。

6.1.2 Web フォルダのコンフィグレーション

Oracle WebCenter Collaboration では、ユーザが Microsoft Windows Explorer を使用して、デスクトップから Oracle WebCenter Collaboration ドキュメントを直接管理できます。ユーザは Web フォルダのマッピング後、Oracle WebCenter Collaboration プロジェクト内のドキュメントにアクセスして編集や共有を行ったり、Oracle WebCenter Collaboration のプロジェクトを新規作成したりできます。[ Collaboration Settings ] の [ Web Folder Settings ] ページでは、Microsoft Windows Explorer からアクセスするドキュメントを持つプロジェクトを選択できます。

Windows Explorer を使用して開いたドキュメントは、自動的に編集モードで開き、Oracle WebCenter Collaboration からチェックアウトされます。これによってドキュメントをチェックアウトおよびダウンロードする必要がなくなるので、さらに効率良く作業することができます。セキュリティおよびバージョン管理の処理はすべて Oracle WebCenter Collaboration で行われます。

6.1.2.1 アクティビティ権の追加

Web フォルダを Oracle WebCenter Collaboration にマップするには、[ Bulk Upload to Collaboration ] アクティビティ権が付与されたグループに属している必要があります。このアクティビティ権があることによって、一括アップロード機能の使用が可能になります。

このアクティビティ権をグループに付与するには次の手順を実行します。

  1. [ Administration ] タブをクリックします。

  2. [ Activity Manager ] ユーティリティを選択します。

  3. [ Bulk Upload to Collaboration ] をクリックします。

  4. [ Add Group ] をクリックします。

  5. このアクティビティ権を付与するグループを選択します。

  6. [ OK ] をクリックします。

  7. [ Finish ] をクリックします。

アクティビティ権の管理の詳細については、『Oracle WebCenter Interaction 管理者ガイド』を参照してください。

6.1.2.2 Web フォルダと IIS の使用

ポータルが IIS にデプロイされていて、Web フォルダのマップ機能を使用する場合、ポータルがデプロイされている IIS Web サイト上で Front Page サーバ エクステンションが確実に無効になっているようにします。

  1. [ Start | Programs | Administrative Tools | Internet Service Manager ] を選択します。

  2. ポータルで使用する Web サイトを右クリックします。

  3. [ Properties ] を選択します。

  4. [ Server Extensions ] タブを選択します。

    サーバがサーバ エクステンションを使用するようにコンフィグレーションされていないことを示すメッセージが表示された場合、IIS は正しくコンフィグレーションされています。

    [ Enable authoring ] チェック ボックスが表示されている場合、そのチェック ボックスが選択されていない状態にしてください。

6.2 Collaboration Office ツール アドイン インストーラをエンド ユーザが使用できるようにする方法

Collaboration Office ツール アドインを使用すると、エンド ユーザがチェックイン オプションを選択し、チェックイン コメントを追加できるようになります。アドイン用のダイアログ ボックスは、Web 編集または使用しているパーソナル コンピュータ上の Web フォルダでドキュメントを編集して閉じると表示されます。

Collaboration Office ツール アドイン インストーラは、このアドインを使用する各ユーザのマシンにインストールする必要があります。ただし、このアドインをインストールしなくても Web 編集は正しく機能します。アドインのインストーラはユーザに渡しても、各ユーザにダウンロードさせてもかまいません。

エンド ユーザにインストーラを使用させる場合、お使いの言語に適したファイルを使用します。

.exe ファイルはすべて以下の場所にあります。

install_dir\ptimages\imageserver\plumtree\collab\private\applets

インストーラをエンド ユーザがダウンロードできるようにするには、config.xml 内の installOfficeToolsPopUp enabled パラメータを yes に設定します。

6.2.1 Web フォルダのマップ

この節では、Web フォルダのマップ方法について説明します。Oracle WebCenter Collaboration の実稼動環境に展開する前に、これらの手順をテストすることをお勧めします。

Web フォルダのマップ機能を使用すると、Microsoft Windows を実行しているユーザのパーソナル コンピュータのネットワーク プレイスを、ユーザが Oracle WebCenter Collaboration のドキュメント階層にマッピングできるようになります。これにより、ユーザは Windows Explorer を使用してドキュメント階層を表示できるようになります。Oracle WebCenter Collaboration のフォルダおよびファイルが、Explorer 内のフォルダおよびファイルとして表示されます。


注意 :

マップされた Web フォルダには、名前に # または : 記号が含まれる Windows フォルダを格納しないでください。これらの記号が含まれる Windows フォルダ名は、Oracle WebCenter Collaboration のプロジェクト内では正常に表示されません。


注意 :

プロジェクトのサブフォルダ内で Windows フォルダを移動すると、そのフォルダを削除するかどうかを確認する Windows のダイアログが表示されます。[ Yes ] をクリックします。Windows でフォルダを削除できないというメッセージが表示された場合にも、そのフォルダは目的の場所に移動します。これが Windows の正常な動作です。

Windows XP または Windows 2003 で Web フォルダをマップするには、次の手順を実行します。

  1. ポータル内で [ My Account ] をクリックします。

  2. [ Collaboration Settings ] をクリックします。

  3. 左側にある [ Settings ] で [ Web Folders ] をクリックします。

  4. [ Web Folder Location ] ボックスの URL をコピーします。

  5. デスクトップの [ My Network Places ] を開きます。

  6. [ Add Network Place ] をダブルクリックします。

    [ Add Network Place Wizard ] が表示されます。

  7. [ Next ] をクリックします。

  8. [ Choose another network location ] を選択します。

  9. [ Internet or network address ] ボックスに URL を貼り付け、[ Next ] をクリックします。

  10. プロンプトが表示された場合、名前とパスワードを入力し、[ OK ] をクリックします。

  11. [ Type a name for this network place ] ボックスに名前を入力し、[ Finish ] をクリックします。

    新しいネットワーク プレースが作成され、Oracle WebCenter Collaboration が Windows Explorer にマップされます。

Microsoft Vista で Web フォルダをマップするには、次の手順を実行します。

  1. ポータル内で [ My Account ] をクリックします。

  2. [ Collaboration Settings ] をクリックします。

  3. 左側にある [ Settings ] で [ Web Folders ] をクリックします。

  4. [ Web Folder Location ] ボックスの URL をコピーします。

  5. デスクトップの [ Map Network Drive ] を開きます。

  6. [ Connect to a Web site that you can use to store your documents and pictures ] をクリックします。

  7. [ Next ] をクリックします。

  8. [ Choose a custom network location ] を選択して [ Next ] をクリックします。

  9. [ Internet or network address ] ボックスに URL を貼り付け、[ Next ] をクリックします。

  10. プロンプトが表示された場合、名前とパスワードを入力し、[ Next ] をクリックします。

  11. [ Type a name for this network place ] ボックスに名前を入力し、[ Next ] をクリックします。

  12. [ Finish ] をクリックします。

    新しいネットワーク プレースが作成され、Oracle WebCenter Collaboration が Windows Explorer にマップされます。

6.2.2 Web フォルダのコンフィグレーション ファイル設定の操作

この節では、Web フォルダ機能用のコンフィグレーション ファイルの設定について説明します。

表 6-1 Web フォルダ機能用の config.xml のノード

ノード 説明

fullWebDAVAccessToThisServer

WebDAV の使用を有効または無効にします。有効値は次のとおりです。

yes : Oracle WebCenter Collaboration で WebDAV 要求を受け付けるようにします。これがデフォルト値です。

no : Oracle WebCenter Collaboration で WebDAV 要求を拒否するようにします。

requestsAreGatewayed

Windows Explorer と Oracle WebCenter Collaboration との間の WebDAV 通信を有効または無効にします。有効な値は、true および false です。

uiDisplaysServerConfigInfo

Oracle WebCenter Collaboration で [ Documents ] タブの [ New | Web Folder ] ダイアログ ボックスを表示するかどうかを制御します。有効値は次のとおりです。

yes : [ Web Folder ] ダイアログ ボックスを表示します。これがデフォルト値です。

no : [ Web Folder ] ダイアログ ボックスを表示しません。

useNonGatewayedURL

[ Web Folder ] ダイアログ ボックスでゲートウェイ処理されるネットワーク ドライブをマップする手順を表示するかどうかを決定します。

有効値は次のとおりです。

no : [ Web Folder ] ダイアログで、ゲートウェイを通して Windows Explorer と Oracle WebCenter Collaboration との間をマップすることに関する情報が表示されます。これがデフォルト値です。

yes : [ Web Folder ] ダイアログで、Windows Explorer と Oracle WebCenter Collaboration の間を直接マップすることに関する情報を表示します。

注意 :Windows Explorer と Oracle WebCenter Collaboration との間の接続をゲートウェイ処理する場合、Oracle WebCenter Collaboration のこのインスタンスは、WebDAV サービスとして機能し続けます。したがって、config.xml のこのインスタンスでは、fullWebDAVAccessToThisServer.enabled および fullWebDAVAccessToThisServer.requestsAreGatewayedtrue に設定する必要があります。

serverURL

Oracle WebCenter Collaboration が、直接 Windows Explorer と通信するようにコンフィグレーションされている場合、WebDAV サービスとして動作する Oracle WebCenter Collaboration に基本 URL を設定します。


以下に、config.xml の Web フォルダ セクションの例を示します。

<webDAV>
  <fullWebDAVAccessToThisServer enabled="yes">
    <requestsAreGatewayed>false</requestsAreGatewayed>
  </fullWebDAVAccessToThisServer>
  <uiDisplaysServerConfigInfo enabled="yes">
    <useNonGatewayedURL enabled="yes">
      <serverURL>http://server.yourco.com:8080/collabserver</serverURL>
    </useNonGatewayedURL>
  </uiDisplaysServerConfigInfo>
</webDAV>

6.2.3 Web 編集のコンフィグレーション

Web 編集を利用すると、Oracle WebCenter Collaboration のユーザがデスクトップ上で Microsoft Office ドキュメントを直接編集できるようになります。ユーザがドキュメントを明示的にチェックアウトしてマシンにダウンロードせずに、直接ドキュメントを編集することが可能になります。Oracle WebCenter Collaboration がチェックアウトおよびセキュリティのプロセスを処理します。

ユーザは 6.0 以降の Microsoft Internet Explorer を実行している必要があります。Web 編集は、以下のドキュメント タイプをサポートしています。

  • Microsoft Word

  • Microsoft Excel

  • Microsoft Office

  • Microsoft PowerPoint

6.2.3.1 Web 編集と IIS の使用

ポータルが IIS にデプロイされていて、Web 編集機能を使用する場合、ポータルがデプロイされている IIS Web サイト上で Front Page サーバ エクステンションが確実に無効になっているようにします。

  1. [ Start | Programs | Administrative Tools | Internet Service Manager ] を選択します。

  2. ポータルで使用する Web サイトを右クリックします。

  3. [ Properties ] を選択します。

  4. [ Server Extensions ] タブを選択します。

    サーバがサーバ エクステンションを使用するようにコンフィグレーションされていないことを示すメッセージが表示された場合、IIS は正しくコンフィグレーションされています。

    [ Enable authoring ] チェック ボックスがある場合、そのチェック ボックスが選択されていないことを確認してください。

6.2.3.2 Web 編集のコンフィグレーション ファイル設定の操作

この節では、Web 編集機能用のコンフィグレーション ファイルの設定について説明します。

6.2.3.2.1 config.xml

config.xml には、次のノードおよび属性が含まれています。

表 6-2 Web 編集機能用の config.xml のノード

ノードまたは属性 説明

webEdit

Web 編集を有効または無効にします。有効値は yes および no です。

nonGatewayedAccess

Microsoft Office と Oracle WebCenter Collaboration との間の HTTP 通信が、ポータルを通してゲートウェイ処理されるかどうかを決定します。有効値は次のとおりです。

yes : HTTP 通信は、ポータルを通してゲートウェイ処理されます。これがデフォルト値です。

no : HTTP 通信は、ポータルを通してゲートウェイ処理されません。

serverURL

Microsoft Word が Oracle WebCenter Collaboration と通信するために使用する基本 URL。この属性は、enable が true に設定されている場合に使用されます。

: http://collab.myco.com:8080/collabserver

tokenBasedAuthentication

トークンベースの認証が使用されるかどうかを決定します。通常の Oracle WebCenter Collaboration の実装では、これらの値を変更する必要はありません。有効値は次のとおりです。

true : トークンベースの認証を有効にします。これがデフォルト値です。

false : トークンベースの認証を無効にします。この設定は、HTTP 通信がゲートウェイ処理されており、別の認証方式が使用されている場合にのみ使用できます。

useClustering

トークンベースの認証でのメッセージのクラスタ化 (ロード バランシングとも呼ばれる) の使用を制御します。有効値は次のとおりです。

yes : メッセージのクラスタ化を有効にします。これがデフォルト値です。

no : メッセージのクラスタ化を無効にします。この設定は、メッセージのクラスタ化が必要なく、パフォーマンスを低下させる場合にのみ使用します。

注意 : Oracle WebCenter Collaboration で基本クラスタ化機能が無効になっている場合、この設定は無視されます。したがって、useClustering は常時有効にしておくことをお勧めします。

maxWaitSeconds

Oracle WebCenter Collaboration がクラスタ内の別のサーバからの応答を待つ時間を決定します。この設定は、トークンベースの認証およびメッセージ クラスタ化 (ロード バランシング) が有効になっている場合のみ適用されます。

デフォルト : 30

truncateFileNames

WebDAV で表示されるファイル名で許可される文字数。この数を超えた文字は切り捨てられます。

clsid

COM オブジェクトのクラス ID を指定します。

注意 : この値は変更しないでください。

fileSpec

配布ファイルの名前およびコンポーネントに関する情報を指定します。

注意 : この値は、オブジェクトの最新バージョンをデプロイする必要がある場合以外は変更しないでください。

installOfficeToolsPopUp enabled

Collaboration Office ツール アドイン インストーラを有効または無効にします。有効値は yes および no です。


以下に config.xml の Web 編集セクションの例を示します。

<webEdit enabled="yes">
  <nonGatewayedAccess enabled="no">
    <serverURL>@WEB_EDIT_COLLAB_SERVER_BASE_URL@</serverURL>
  </nonGatewayedAccess>
  <tokenBasedAuthentication enabled="true">
    <useClustering enabled="yes">
      <MaxWaitSeconds>30</maxWaitSeconds>
    </useClustering>
  </tokenBasedAuthentication>
  <truncateFileNames>75</truncateFileNames>
  <clientControl>
    <clsid>68473829-414C-A45B-ABEE249E704A</clsid>
    <fileSpec>PTCollabWebEditControl.CAB#version=1,0,0,0</fileSpec>
  <clientControl>
<installOfficeToolsPopUp enabled="yes" />
</webEdit>

filetypes.xml

filetypes.xml には、次のコンフィグレーション ノードおよび属性が含まれています。

表 6-3 filetypes.xml のノード

ノードまたは属性 説明

webEdit

当該ファイル タイプが Web 編集可能かどうかを指定します。本格的な変更をコードに加えない限り、Microsoft Office アプリケーションのみが Web 編集可能です。有効値は yes および no です。

appCode

Web 編集セッションでドキュメントを開くアプリケーションを表します。有効値は次のとおりです。

  • 1 (Microsoft Word)

  • 2 (Micrsoft Excel)

  • 3 (Micrsoft PowerPoint)


以下に filetypes.xml の Web 編集セクションの例を示します。

<webEdit enabled="yes">
  <appCode>1</appCode>
</webEdit>

6.3 Oracle WebCenter Collaboration とグループウェアの統合

Oracle WebCenter Collaboration では、バックエンドのグループウェア サーバを統合できます。グループウェアの統合機能を使用すると、以下の操作を実行できます。

バックエンド グループウェアの接続は、Oracle WebCenter Collaboration 管理者がコンフィグレーションします。グループウェア サーバがコンフィグレーションされていない場合、エンド ユーザは、グループウェア統合機能を使用できません。

次のグループウェア サーバがサポートされています。

6.3.1 グループウェアの統合の基本タスクの実行

この節では、グループウェアの統合を有効にするために必要な基本コンフィグレーションについて説明します。グループウェアの統合タスクでは、以下の手順が実行されます。

この節では、グループウェアの統合を有効化して、ユーザ アカウントを設定する方法について説明します。グループウェア サーバのコンフィグレーションの詳細については、「グループウェア サーバのコンフィグレーション」を参照してください。

6.3.1.1 グループウェアの統合の有効化

この節では、Oracle WebCenter Configuration Manager を使用してグループウェアの統合を有効化する方法を説明します。


注意 :

デフォルトでは、グループウェアの統合は無効になっています。グループウェアの統合は、バックエンド サーバをコンフィグレーションするまで有効にしないでください。これによって、統合関連のグラフィカル ユーザ インタフェース要素がエンド ユーザに表示されることを防げます。

グループウェアの統合を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Configuration Manager を起動します。

  2. 左側にあるアプリケーションのリストで、[ Collaboration ] の下にある [ Groupware ] をクリックします。

  3. [ Enable Groupware with Collaboration ] の下にある [ Enabled ] を選択します。

  4. [ General Groupware ] の下にあるグループウェア サーバのタイプから使用しているものを選択します。

  5. [ Server URL ] ボックスに、グループウェア サーバの SOAP サーバ URL を入力します。

  6. [ SAVE ] をクリックします。

これらのフィールドおよび config.xml の詳細については、「自動同期の設定」を参照してください。

6.3.1.2 グループウェア統合用のユーザ アカウントの設定

グループウェアの統合を使用するには、各ユーザが次の手順を実行して、アカウントをコンフィグレーションする必要があります。

  1. ポータルにログインします。

  2. [ My Account ] をクリックします。

  3. [ Collaboration Settings ] をクリックします。

  4. [ Calendar Synchronization ] をクリックします。

  5. 必要なアカウント情報を入力します。

  6. [ Finish ] をクリックします。

6.3.2 自動同期の設定

Oracle WebCenter Collaboration では、グループウェアと Oracle WebCenter Collaboration の個々のユーザ用のカレンダー間で自動同期を行えます。グループウェアのアポイントメントのインポート時やカレンダー項目のエクスポート時には、Oracle WebCenter Collaboration でそれらの間にリンクが作成され、グループウェア サーバ上のエントリが Oracle WebCenter Collaboration のカレンダー エントリと異なる場合、グループウェア サーバ上のエントリを更新します。

ユーザはカレンダーのツールバーにある [ Synchronize ] ボタンを使用して、グループウェア上のエントリとカレンダー エントリの同期を手動で行えます。また、Oracle WebCenter Collaboration 管理者は、calendarAutoSynch 要素を yes に設定して自動同期を有効にすることもできます。この機能が有効になった後には、ユーザが [ My Account ] ページから、カレンダーのどの項目を自動同期するかを指定できるようになります。

自動同期を有効にした場合、Oracle WebCenter Collaboration は夜間に処理を実行し、各ユーザに対して指定されたエントリを更新します。


注意 :

Microsoft Exchange の場合、ユーザが空いているかどうかの情報がグループウェア サーバに更新されて Oracle WebCenter Collaboration カレンダーで使用できるようになるまでの時間は、ユーザが Microsoft Exchange カレンダーの [ free/busy ] オプションに設定する間隔によって異なります。

6.3.3 添付ファイルのサイズ制限

Oracle WebCenter Collaboration 管理者は、各アポイントメントまたは会議要求に添付できるファイルのサイズ制限を設定できます。この制限は、個々の添付ファイルではなく、すべての添付ファイルの合計サイズとして設定されます。添付ファイルの合計サイズがサイズ制限を超えた場合、警告が表示されてアップロード処理がキャンセルされます。

6.3.4 グループウェア統合のコンフィグレーション ファイル設定の操作

この節では、config.xml におけるグループウェア統合のための設定について説明します。Oracle WebCenter Configuration Manager を使用して、グループウェア統合の有効化や無効化、グループウェア サーバの設定のコンフィグレーションを行います。

表 6-4 グループウェア統合用の config.xml のノード

ノードまたは属性 説明

timeoutInMilliSecond

Oracle WebCenter Collaboration が SOAP サーバからの応答を待機する時間を、ミリ秒単位で指定します。SOAP サーバがこの時間内に応答しなかった場合、現在の操作は中止され、例外が返されます。

注意 : パフォーマンスの制限のため、また大きな添付ファイルが Exchange を通して Oracle WebCenter Collaboration に転送されることがあるため、この属性は 10000 (10 秒) よりも大きな値に設定する必要があります。

calendarCachePeriod

マイ カレンダーのポートレットのグループウェア項目に対する、キャッシュのタイムアウト期間を秒単位で指定します。マイ カレンダーのポートレットが更新されると、Oracle WebCenter Collaboration で現在の項目がタイムアウトになっているかどうかが確認されます。タイムアウトになっている場合、Oracle WebCenter Collaboration ではバックエンド サーバからエントリを取得します。タイムアウトになっていない場合、エントリはメモリから取得されます。

addressBookReturn

アドレス検索操作で返されるアドレスの最大数。

maxAttachmentSizeinKB

会議要求またはアポイントメントに含めることができる添付ファイルの KB 単位の最大サイズ。

注意 : この制限は、項目が持つことのできるすべての添付ファイルの合計サイズです。

calendarAutoSynch

次の値がサポートされます。

yes : ユーザのプロジェクト カレンダーと Exchange または Notes のカレンダーとの自動同期を有効にします。

no : ユーザのプロジェクト カレンダーと Exchange または Notes のカレンダーとの自動同期を無効にします。

month.Range

現在の月から開始して自動同期が適用される月数の範囲。

email

このノードは、ユーザがグループウェアからプロジェクトへ電子メールを直接送信できるようにする設定をコンフィグレーションするために使用されます。


以下に、config.xml のグループウェアの統合セクションの例を示します。

<groupware enabled="yes" type="exchange">
  <soapServerURL timeoutInMiliSecond="10000">http://server. mycompany.com/GroupwareService/GroupwareService.asmx</soapServerURL>
  <calendarCachePeriod>600</calendarCachePeriod>
  <addressBookReturn>50</addressBookReturn>
  <maxAttachmentSizeinKB>2048</maxAttachmentSizeinKB>
  <calendarAutoSynch enabled="yes">
    <monthRange>2</monthRange>

6.4 Oracle WebCenter Collaboration とインスタント メッセージ機能の統合

インスタント メッセージ機能を利用すると、現在 Yahoo! メッセンジャー クライアントにログイン中のプロジェクトの共同制作者を確認できます。この機能を利用できるのは、インスタント メッセージの有無を示すアイコンの表示アクティビティ権を割り当てられているユーザです。アクティビティ権の付与の詳細については、「アクティビティ権のユーザへの割り当て」を参照してください。

Yahoo! メッセンジャーを Oracle WebCenter Collaboration に統合するには、次の手順を実行します。

6.4.1 インスタント メッセージ機能の統合の有効化

この節では、Oracle WebCenter Configuration Manager を使用してインスタント メッセージ機能の統合を有効化する方法を説明します。

インスタント メッセージ機能の統合を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Configuration Manager を起動します。

  2. 左側にあるアプリケーションのリストで、[ Collaboration ] の下にある [ Collaboration Settings ] をクリックします。

  3. [ Enable Instant Messaging ] の下にある [ Enabled ] を選択します。

  4. [ SAVE ] をクリックします。

6.4.2 config.xml でのインスタント メッセージ機能のコンフィグレーション

この節では、config.xml コンフィグレーション ファイルにおけるインスタント メッセージ機能の統合のための設定について説明します。

表 6-5 インスタント メッセージ機能の統合用の config.xml のノード

ノードまたは属性 説明

presence-url

このノードは、ユーザがオンラインかどうかを示すイメージを戻します。

send-url

このノードには、メッセージの送信元 URL が含まれます。$user 変数には、個々のユーザの電子メール アドレスが含まれます。

contact-url

このノードには、メッセージを受信可能な URL が含まれます。$user 変数には、個々のユーザの電子メール アドレスが含まれます。

presence-poll-interval

このノードには、現存するポーリング間隔の秒数が含まれます。


6.4.3 [ IM Handle ] プロパティの設定

ユーザが電子メール アドレスとは別に IM ハンドル値を持つ必要がある場合、以下の手順に従って [ IM Handle ] プロパティを作成し、各ユーザ プロファイルのポータルの [ General Information ] ページにそのプロパティを追加します。このプロパティを追加した後には、各ユーザの IM ハンドルをユーザ プロファイルに追加できます。また、各ユーザがこの作業を独自に実行するようにもできます。

  1. 管理者としてポータルにログインします。

  2. [ Administration | Administrative Resources Folder ] に移動します。[ Create Object ] ドロップダウン リストから [ Property ] を選択します。

  3. [ Main Settings ] ページでは、デフォルトの値および選択をそのまま使用します。

  4. [ Finish ] をクリックします。

    [ Save Object ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [ Administrative Resources Folder ] が選択されていることを確認し、このオブジェクトの名前を IM Handle とします。

  6. [ Save ] をクリックします。

  7. [ Close ] をクリックします。

  8. 管理リソース フォルダに戻ります。

  9. [ Select Utility ] ドロップダウン リストから [ Global Object Property Map ] を選択します。

  10. メイン ページでユーザ オブジェクトの [ Edit ] をクリックします。

  11. [ Choose Property ] ダイアログ ボックスで、[ IM Handle ] プロパティを選択して [ OK ] をクリックします。

    メイン ページに戻ります。

  12. [ Finish ] をクリックします。

  13. [ Select Utility ] ドロップダウン リストから、[ User Profile Manager ] を選択します。

  14. [ Edit Object Settings ] で、[ User Information - Property Map ] リンクをクリックします。

  15. IMUser ユーザ情報属性が [ Email Address ] プロパティに割り当てられている場合、以下の手順を順番に実行します。

    1. プロパティの [ Edit ] をクリックします。

    2. 先頭のカンマも含めて IMUser を削除します。

      [ Email Address ] プロパティに割り当てられているその他のユーザ情報属性は削除しないでください。

    3. [ Email Address ] プロパティの [ Edit ] をクリックし、編集できない状態に戻します。

  16. [ Add ] をクリックします。

  17. [ Choose Property ] ダイアログ ボックスで、[ IM Handle ] プロパティを選択して [ OK ] をクリックします。

    [ User Information - Property Map ] ページに戻ります。

  18. [ IM Handle ] プロパティの [ Edit ] をクリックします。

  19. IMHandle を削除し、IMUser と置換します。

  20. [ IM Handle ] プロパティの [ Edit ] をクリックし、編集できない状態に戻します。

  21. [ Finish ] をクリックします。

  22. [ Administration Portal Resources Folder ] に移動します。

  23. [ Portlet ] リンクをクリックします。

  24. [ General Information ] ポートレット リンクをクリックします。

  25. [ Edit Portlet: General Information ] ページで、[ Edit ] をクリックします。

    [ User Profile Portlet Configuration ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  26. [ Add Property ] をクリックします。

  27. [ IM Handle ] プロパティ名を選択し、[ OK ] をクリックします。

    [ User Profile Portlet Configuration ] ダイアログ ボックスに戻ります。

  28. [ Finish ] をクリックします。

    [ Edit Portlet: General Information ] ページに戻ります。

  29. [ Finish ] をクリックします。

    [ Portal Resources Folder ] に戻ります。[ IM Handle ] プロパティがポータルのユーザ プロファイル、[ General Information ] ページに追加されます。

6.5 Oracle WebCenter Collaboration と Oracle BPM の統合

Oracle WebCenter Collaboration は Oracle BPM と統合できます。これによって、ユーザは Oracle WebCenter Collaboration ドキュメントを WorkSpace プロセスのインスタンスに添付し、その後、Oracle WebCenter Collaboration UI 内で当該ドキュメントから当該プロセスを開始できるようになります。

Oracle BPM の統合を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Configuration Manager を起動します。

  2. 左側にあるアプリケーションのリストで、[ Collaboration ] の下にある [ Collaboration Settings ] をクリックします。

  3. [ Enable ALBPM Integration ] の下にある [ Enabled ] を選択します。

  4. [ SAVE ] をクリックします。

次の表で、Oracle BPM との統合を有効にするために使用される config.xml 内のノードについて説明します。

表 6-6 Oracle BPM の統合用の config.xml のノード

ノードまたは属性 説明

ALIPIntegration enabled

このノードは、Oracle BPM との統合を有効化するために使用されます。有効値は yes および no です。

processPortletUUID

プロセス - アプリケーション ポートレット の UUID。デフォルト値は E1F1B56E-0563-4397-9544-223AD1885C16 です。この値を変更する必要はありません。

プロセス - アプリケーション ポートレットへのアクセス権を持つユーザのみが、Oracle WebCenter Collaboration の プロセス開始 機能を使用できます。

requestTimeoutInMilliSecond

Oracle WebCenter Collaboration で Oracle BPM から利用できるプロセスの名前を受信するまでに待機する時間を、ミリ秒単位で指定します。Oracle WebCenter Collaboration では、指定した時間内にこれらの名前が受信されない場合、プロセス名の待機が中止されます。デフォルト値は 60000 (60 秒) です。


6.6 Oracle WebCenter Collaboration と Pathways の統合

Oracle WebCenter Collaboration は Pathways と統合できます。統合すると、 Pathways アクセス アクセス権を持つユーザが、Oracle WebCenter Collaboration オブジェクトに Pathways タグを適用して、Pathways UI 内での当該オブジェクトの検索やアクセスを可能にできるようになります。

Pathways の統合を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Configuration Manager を起動します。

  2. 左側にあるアプリケーションのリストで、[ Collaboration ] の下にある [ Pathways ] をクリックします。

  3. [ Enable Pathways ] の下にある [ Enabled ] を選択します。

  4. [ Pathways Communication ] の下にある [ Pathways URL ] テキスト ボックスに次の手順で Pathways の URL を入力します。

    1. [ Pathways Items ] または [ Pathways Users ] ポートレットで [ Display in Pathways ] をクリックします。

    2. ブラウザのアドレス フィールドから URL をコピーします。

    3. [ Pathways URL ] テキスト ボックスの URL をペーストします。

  5. [ SAVE ] をクリックします。

6.7 Oracle WebCenter Collaboration と Oracle WebCenter Analytics の統合

Oracle WebCenter Collaboration を Oracle WebCenter Analytics と統合して、ユーザが Oracle WebCenter Collaboration を参照および使用しているときに Oracle WebCenter Analytics へイベントを送信できます。これによって、Oracle WebCenter Analytics で常に正確なイベントのデータ収集が可能になります。

Oracle WebCenter Analytics の統合を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Configuration Manager を起動します。

  2. 左側にあるアプリケーションのリストで、[ Collaboration ] の下にある [ Analytics ] をクリックします。

  3. [ Enable Analytics ] の下にある [ Enabled ] を選択します。

  4. [ SAVE ] をクリックします。

OpenUsage API を使用して Oracle WebCenter Analytics へ Oracle WebCenter Collaboration イベントを送信する手順については、http://download.oracle.com/docs/cd/E13158_01/alui/analytics/docs103/index.html にある Oracle Technology Network の『Oracle WebCenter Analytics 開発ガイド』を参照してください。

6.8 Microsoft Project のインポートのコンフィグレーション

次のコンフィグレーション パラメータを設定して、Microsoft Project のインポートをカスタマイズできます。

表 6-7 Microsoft Project のインポートのカスタマイズ用コンフィグレーション パラメータ

ノードまたは属性 説明

project-import

Microsoft Project からのインポートに固有のパラメータが含まれます。

number-of-tasks-limit

インポートで許可されているタスクの合計数。デフォルトは 1000 です。


6.9 プロジェクトの電子メール機能のコンフィグレーション

この節では、プロジェクトの電子メール機能をコンフィグレーションする方法について説明します。プロジェクトの電子メール機能を使用すると、ユーザは次の処理を実行できるようになります。

この節では、以下の内容について説明します。

「Oracle WebCenter Collaboration への電子メールのリレー」では、やはり Oracle WebCenter Collaboration を実行している Linux マシン上で sendmail をコンフィグレーションする例を示します。メール ホストを Oracle WebCenter Collaboration と同じマシン上で実行している場合、この例をメール ホストのコンフィグレーションのガイドラインとして使用できます。


注意 :

グループウェアの統合は、プロジェクトの電子メール機能を使用するユーザに必須ではありません。グループウェアの統合が必須となるのは、ユーザが「Oracle WebCenter Collaboration とグループウェアの統合」に説明されている機能を使用する必要がある場合のみです。また、プロジェクトの電子メール機能を使用するために、プロジェクトからユーザへの電子メール通知の生成および送信に使用する通知サービスは必須ではありません。ただし、通知サービスが実行されていない場合、プロジェクトの電子メール機能の有用性は低くなります。

6.9.1 基本コンフィグレーションの実行

この節では、メール ホストと Oracle WebCenter Collaboration を別のマシン上で実行している場合に、プロジェクトの電子メール機能をコンフィグレーションする方法について説明します。

プロジェクトの電子メール機能を使用するように Oracle WebCenter Collaboration をコンフィグレーションするには、次の処理を行う必要があります。

  • 組織内の IT 管理者またはネットワーク管理者が Oracle WebCenter Collaboration を指定する DNS MX (メール エクスチェンジ) レコードを追加する必要があります。

  • ユーザの電子メール アドレスをポータルのユーザ プロファイルに登録します。

    このタスクは、管理者またはユーザのいずれかが実行します。ポータルのユーザ プロファイルにおける電子メール アドレスは、大文字か小文字かも含めて、ユーザの電子メール アドレスと完全に一致する必要があります。

  • (省略可能) : デフォルト値を使用しない場合、config.xml ファイルの email セクションで以下のノードをコンフィグレーションします。

表 6-8 プロジェクトの電子メール機能をコンフィグレーションするための config.xml のノード

ノード 説明

domain

電子メール ドメイン。例 : mail.buttercut.plumimap.com。ほとんどの場合、このノードは Oracle WebCenter Collaboration インストーラの実行時にコンフィグレーション済みです。

connection-pool

受信接続用のソケット ハンドラの数。デフォルト値は 10 です。

mail-processors

受信電子メールの処理に使用されるスレッドの数。デフォルト値は 5 です。

maximum-message-size

受信電子メールの最大サイズ。-1 は、Oracle WebCenter Collaboration がサイズのチェックを行わないことを示します。この場合、Oracle WebCenter Collaboration API によって、メッセージの本文およびファイルに対してサイズ制限が施行されます。デフォルト値は -1 です。

authorized-connections

SMTP ハンドラに接続できるホストの名前または IP アドレス (カンマ区切り形式)。この名前のリストは、セキュリティを確保するために作成することをお勧めします。このリストの例については、config.xml ファイルを参照してください。デフォルト値は * です。これは制限がないことを示します。

idle-timeout

受信接続がアイドル状態でいられる時間 (分単位)。デフォルト値は 20 です。


以下に config.xml の電子メール セクションの例を示します。

- <email enabled="@EMAIL_ENABLED@" port="25">
<domain>@EMAIL_DOMAIN@</domain> 
<connection-pool>10</connection-pool> 
<mail-processors>5</mail-processors> 
<maximum-message-size>-1</maximum-message-size> 
  <authorized-connections>*</authorized-connections>

<idle-timeout>20</idle-timeout>

6.9.2 例 : Oracle WebCenter Collaboration への電子メールのリレー

電子メール ホストを Oracle WebCenter Collaboration と同じマシン上で実行している場合、Oracle WebCenter Collaboration に電子メールをリレーするように電子メール ホストをコンフィグレーションする必要があります。この節では、sendmail をコンフィグレーションして電子メールを Oracle WebCenter Collaboration にリレーする例について説明します。この例は、お使いの電子メール ホストをコンフィグレーションするためのガイドラインとして使用できます。

この例では、Oracle WebCenter Collaboration はポート 2525 を使用します (デフォルトでは Oracle WebCenter Collaboration は、sendmail が使用するポートと同じポート 25 を使用します。このため、Oracle WebCenter Collaboration のポートを変更する必要があります)。


注意 :

電子メール ホストを設定してメールを Oracle WebCenter Collaboration にリレーするために必要な手順は、現在の実稼動環境によっては、この例の手順と異なる場合もあります。

6.9.3 前提条件

以下に、前提条件として sendmail をコンフィグレーションする前に完了しておく必要のあるタスクの例を示します。

  1. sendmail-cf rpm パッケージをインストールする必要があります。このパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、root として以下のコマンドを実行します。

    rpm -qa | grep sendmail
    

    結果は次のように表示されます。

    sendmail-8.12.11-4.RHEL3.1
    sendmail-cf-8.12.11-4.RHEL3.1
    
  2. 現在のドメイン下に、サブゾーンまたはサブドメインを作成します。たとえば、collabmail.yourcompany.com などと指定します。

  3. お使いの Oracle WebCenter Collaboration サーバを指すホスト エントリを作成します。

    MX    10    mail.collabmail.yourcompany.com
    
  4. MX (メール エクスチェンジ) レコードを作成し、*@collabmail.yourcompany.com に送信されたすべてのメールが、上記で作成したホスト レコードに配信されるようにします。

    MX    10    mail.collabmail.yourcompany.com
    

    上記の例の値 10 は優先順位を表しており、この優先順位があることで、より多くの MX レコードを指定できます。これによって、電子メールが確実に優先順位の高いレコードに配信されるようになります。


    注意 :

    上記の手順 2 の代替指定方法は、mx 10 X.X.X.X (サブゾーン下) です。

6.9.4 sendmail のコンフィグレーション

以下の手順で、sendmail をコンフィグレーションして受信メールを Oracle WebCenter Collaboration にリレーする例を示します。

  1. root としてログインします。

  2. sendmail プロセスを停止します。

    /etc/rc.d/init.d/kudzu stop
    /etc/rc.d/init.d/sendmail stop
    /etc/rc.d/init.d/apmd stop
    
  3. relay-domains ファイルが etc/mail にあることを確認します。

    1. ドメインを追加します。

      [machine].[yourimap].com
      

      たとえば、collab-x5.plumimap.com などと指定します。

  4. etc/mail/access ファイルを編集します。

    1. 以下の行を access ファイルに追加します。

      To: [machine].[yourimap].com    RELAY
      To: collab-x5.plumimap.com       RELAY
      
    2. 現在の端末から access.db ファイルを再度ハッシュ (hash) して更新します。

      /usr/sbin/makemap hash /etc/mail/access.db < /etc/mail/access
      
  5. 別のポートを使用して Oracle WebCenter Collaboration に電子メールをリレーするように sendmail.mc ファイルを編集します。

    /etc/mail/sendmail.mc
    
    1. 以下の行をファイルの最後の MAILER 行の前に追加します。

      FEATURE(`mailertable')
      define(`confRELAY_MAILER', `esmtp')
      define(`RELAY_MAILER_ARGS', `TCP $h 2525')
      
    2. ファイル内で以下の行を検索します。

      DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA')dnl
      

      上記の行を次のようにコメント アウトします。

      dnl DAEMON_OPTIONS(`Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA')dnl
      
    3. 端末で以下のように入力します。

      m4 /etc/mail/sendmail.mc > /etc/mail/sendmail.cf
      
  6. mailertable ファイルを以下のように編集します。

    /etc/mail/mailertable
    
    1. 以下の行を mailertable ファイルに追加します。

      [machine].[yourimap].com    relay:mail.[machine].[yourimap].com
      

      次に例を示します。

      Collab-x5.plumimap.com  relay:mail.[machine].plumimap.com
      
    2. 次に、端末で以下のように入力して、mailertable.db ファイルを再度ハッシュして更新します。

      /usr/sbin/makemap hash /etc/mail/mailertable.db < /etc/mail/mailertable
      
  7. 以下のように sendmail を開始します。

    /etc/rc.d/init.d/apmd start
    /etc/rc.d/init.d/sendmail start
    /etc/rc.d/init.d/kudzu start
    
  8. Oracle WebCenter Collaboration の config.xml ファイルを編集して電子メールを有効にし、ポート 2525 を使用するようにします。

    email enabled="yes" port="2525"
    
  9. Oracle WebCenter Collaboration を再起動します。

    collaboration.log ファイルに、電子メール サービスがポート 2525 でエラーなしで開始されていることが示されます。

  10. マシンのポートへの Telnet コマンドでは、以下のような結果が戻されます。

    220 Collaboration 10.3.0 Build:198844.20050824 0720.0 SMTP Server (Messaging Server) ready Wed, 24 Aug 2005 14:50:36 -0700 (PDT)
    

6.9.5 Oracle WebCenter Collaboration の電子メールのエラーの処理

ユーザが電子メールを Oracle WebCenter Collaboration プロジェクトに送信した際にエラーが発生した場合、Collaboration は次のように動作します。

  • その電子メールを拒否し、以下を確認できない場合はエラー通知を返信しません。

    • その電子メールを送信したユーザの ID。

    • その電子メール アドレスの形式。

  • 以下を確認できる場合はエラー通知を返信します。

    • その電子メールを送信したユーザの ID。

    • その電子メール アドレスの形式。

Oracle WebCenter Collaboration が停止した場合、メール サーバではその電子メールがキューに格納され、何回か再配信が試行された後に処理が終了します。Oracle WebCenter Collaboration ではその電子メールを送信したユーザにエラー通知が送信され、復帰後にその電子メールが再配信されます。