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Oracle® WebCenter Collaboration 管理者用ガイド
10g リリース 3 (10.3)
E12891-01
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4 Oracle WebCenter Collaboration のセキュリティの処理

この章では、Oracle WebCenter Collaboration で使用するセキュリティ モデルについて説明します。Oracle WebCenter Collaboration のセキュリティでは、基礎としてロールおよびアクセス レベルを使用します。また、Oracle WebCenter Collaboration の機能へのアクセスを管理するためには、アクティビティ権を使用します。以下の節では、これらの概念について説明します。

4.1 プロジェクトのセキュリティ

Oracle WebCenter Collaboration プロジェクトへのアクセスは、プロジェクトのロールに基づいて設定および管理されます。ロールによって、Oracle WebCenter Collaboration オブジェクトのアクセス レベルおよびパーミッションを制御します。ユーザは、プロジェクトのロールに割り当てられることになります。割り当てられたロールのアクセス レベルで、そのユーザが実行できるアクションが決まります。

4.1.1 プロジェクトのロール

ポータル ユーザは、プロジェクトに対するロールが割り当てられている場合のみ、そのプロジェクトにアクセスできます。

Oracle WebCenter Collaboration には、次のロールが定義されています。

表 4-1 プロジェクトのロールの説明

ロール 説明

プロジェクト リーダー

プロジェクト リーダーというロールは、プロジェクトおよびそのオブジェクトに対する管理アクセス権限を持ちます。プロジェクト リーダーは以下のことができます。

  • プロジェクトのオブジェクトの作成、編集、および削除。

  • プロジェクトのオブジェクトに対するパーミッションの設定。

  • プロジェクトの全タスクの実行。

注意 : ポータル管理者はデフォルトでプロジェクト リーダーのロールを持つメンバーであり、削除することはできません。

プロジェクト メンバー

プロジェクト メンバーというロールは、デフォルトでプロジェクトおよびそのオブジェクトに対する書き込みアクセス権限を持ちます。

プロジェクト ゲスト

プロジェクト ゲストというロールは、デフォルトでプロジェクトおよびそのオブジェクトに対する読み取りアクセス権限を持ちます。


ロールはプロジェクト固有のものとして割り当てられます。したがって、同じポータル ユーザがさまざまなプロジェクトにおいてそれぞれに異なるロールを持てます。さらに、ロール自体に対してプロジェクト別に異なるパーミッションのセットを持たせることもできるので、ユーザが同じロールの下でプロジェクトごとに異なるパーミッションを持つことも可能です。

4.1.2 アクセス レベル

Oracle WebCenter Collaboration のあらゆるオブジェクトに割り当てられるアクセス レベルは 5 つあります。次に示すアクセス レベルです。

  • 管理

  • 編集

  • 書き込み

  • 読み取り

  • アクセスなし

各アクセス レベルには、それよりも低い全てのアクセス レベルの権限が含まれます。

あるプロジェクトにおけるそれぞれのロールには、各オブジェクト タイプに対するアクセス レベルが関連付けられています。オブジェクトまたは機能エリアに対するユーザのアクセス レベルは、そのプロジェクトにおいてユーザに割り当てられているロールで決まります。

4.1.2.1 アクセス レベルのパーミッションのマトリックス

以下の表に、各オブジェクト タイプに対して各アクセス レベルで与えられるパーミッションを示します。

表 4-2 パーミッションのマトリックス


読み取り 書き込み 編集 管理

プロジェクト

  • プロジェクトの表示

  • アナウンスの表示

  • プロジェクトの表示

  • アナウンスの表示

  • プロジェクトの表示

  • アナウンスの表示

  • アナウンスの作成、編集、および削除

  • 他のものへの参加

イベント

  • イベントの表示

  • イベントについての他のユーザへの通知

  • イベントの作成

  • ファイル、タスク リスト、およびディスカッションの添付

  • イベントのプロパティの編集

  • イベントのセキュリティのコンフィグレーション

  • イベントの削除

タスク

  • タスク リストの表示

  • タスク リストまたはタスクについての他のユーザへの通知

  • タスクの請求

  • タスクの作成

  • タスクの整列

  • 割り当てられたタスクのステータスの更新

  • タスクへのオーナーの割り当て

  • ファイルおよびディスカッションの添付

  • タスク リストのコピー

  • タスク リストの作成

  • タスク リストのインポートおよびエクスポート

  • タスク リストおよびタスクのプロパティの編集

  • タスク リストのセキュリティのコンフィグレーション

  • タスク リストおよびタスクの削除

  • 期限切れタスクについてのアラートの生成

  • タスク リストの移動

  • 他のものへの参加

ドキュメント フォルダ

  • フォルダの表示

  • フォルダ コンテンツに対する変更についての他のユーザへの通知

  • プロジェクト内で直接的に行う Microsoft Office ドキュメントの新規作成

  • フォルダへのドキュメントのアップロード

  • フォルダへのモデレータの割り当て

  • フォルダのコピー

  • フォルダの作成

  • フォルダ プロパティの編集

  • フォルダ名の変更

  • モデレータとして別のユーザが割り当てられている場合にもフォルダをモデレート可能

注意 : ドキュメント フォルダへの管理アクセス権限を持つユーザが、モデレートされていないドキュメント フォルダに対してこのタスクを実行することはできません。

  • フォルダのセキュリティのコンフィグレーション

  • フォルダの削除

  • プロジェクト内でのフォルダの移動

  • 他のものへの参加

ドキュメント ファイル

  • ドキュメントの表示

  • ドキュメントについての他のユーザへの通知

  • バージョンの表示

  • ドキュメントのチェックインおよびチェックアウト

  • チェックアウトの取り消し

  • Web 編集

  • タスク リストおよびディスカッションの添付

  • ドキュメントのコピー

  • ショートカットの作成

  • ドキュメント プロパティの編集

  • ナレッジ ディレクトリへのドキュメントの発行

  • 以前のバージョンへのドキュメントの復帰

  • ドキュメントのセキュリティのコンフィグレーション

  • ドキュメントの削除

  • ドキュメントの以前のバージョンの削除

  • ドキュメントの移動

  • ドキュメントからオーナーのセキュリティ設定を削除

  • 他のものへの参加

ディスカッション

  • ディスカッションの表示

  • ディスカッションについての他のユーザへの通知

  • メッセージの投稿

  • メッセージへの返信

  • ディスカッションへのモデレータの割り当て

  • タスク リストおよびファイルの添付

  • ディスカッションのコピー

  • ディスカッションの新規作成

  • ディスカッションのエクスポート

  • ディスカッションのプロパティの編集

  • モデレータとして別のユーザが割り当てられている場合にもディスカッションをモデレート可能

注意 : ディスカッションへの管理アクセス権限を持つユーザが、モデレートされていないディスカッションに対してこのタスクを実行することはできません。

  • ディスカッションのセキュリティのコンフィグレーション

  • ディスカッションおよびメッセージの削除

  • メッセージの編集

  • 他のものへの参加


4.1.2.2 デフォルトのプロジェクトのセキュリティ設定

Oracle WebCenter Collaboration では、ロールのうちプロジェクト メンバーおよびプロジェクト ゲストについて、デフォルトのセキュリティ設定が提供されます。このデフォルトのセキュリティ設定は、プロジェクトが作成される際にプロジェクトに自動的に適用されます。一方、プロジェクト リーダーは、個々のプロジェクトのデフォルトのセキュリティ設定を変更できます。詳細については、「ロールのデフォルトのパーミッションの変更」を参照してください。

4.1.2.3 オブジェクト レベルのセキュリティ設定

デフォルトでは、Oracle WebCenter Collaboration オブジェクトはすべて、プロジェクトのセキュリティ設定を引き継ぎます。プロジェクトのセキュリティ設定に対して行われた変更は、デフォルトの設定を継承するようコンフィグレーションされているすべてのオブジェクトに対して即座に適用されます。こうした変更はオブジェクトに対し、遡及的に適用されます。プロジェクト リーダーはこの設定を無効にし、直接オブジェクトに対するセキュリティをコンフィグレーションすることもできます。この設定が無効な場合、機能エリアの他のセキュリティ設定にかかわらず、オブジェクトは自身のセキュリティ設定を保持します。

Oracle WebCenter Collaboration オブジェクトに対して割り当て可能なアクセス レベルは、デフォルトのセキュリティ設定として設定できるものと同じです。オブジェクトレベルのセキュリティはイベント、タスク リスト、ドキュメント フォルダ、ドキュメント、およびディスカッションに対して設定可能です。

Oracle WebCenter Collaboration オブジェクトに対してセキュリティを設定するには、以下の手順を実行します。

  1. プロジェクトのアプリケーション ビューにオブジェクトを移動します。

  2. テーブル ペインにあるオブジェクトを選択します。

  3. アクション バーの [ Edit Properties ] をクリックします。

  4. [ Security ] タブをクリックします。

  5. [ Inherit Default Security Settings ] チェック ボックスをオフにします。

  6. プロジェクト メンバーおよびプロジェクト ゲストに対するアクセス レベルを選択します。

  7. [ Finish ] をクリックします。

4.1.3 オブジェクトのプロパティ

この節では、以下の内容について説明します。

4.1.3.1 デフォルトのドキュメント オーナーのセキュリティ

ドキュメントやその他のファイルをドキュメント フォルダに対してアップロードするユーザが、そのファイルのオーナーです。デフォルトでは、オーナーがそのファイルへの完全な管理権限を持ち、そのファイルへのすべてのアクションを実行できます。

プロジェクト リーダーは、プロジェクト内のすべてのファイルから、デフォルトのオーナーのセキュリティ設定を削除できます。また、ファイルに対して管理アクセス権限を持つユーザは、そのファイルからデフォルトのオーナーのセキュリティ設定を削除できます。ファイルからオーナーのセキュリティ設定を削除する必要があるのは、そのオーナーがプロジェクトに参加しなくなり、したがってそのファイルに対する高レベルのアクセス特権をもつべきではなくなったような場合です。

ファイルからオーナーのセキュリティ設定を削除するには、次の手順を実行します。

  1. [ Documents ] アプリケーション ビューのページで、テーブル ペインにあるファイルのチェック ボックスを選択します。

  2. [ Edit ] メニューから [ Properties ] を選択します。

    [ Property Editor ] が表示されます。

  3. [ Security ] タブをクリックします。

  4. [ Permanently remove owner security settings from this document ] を選択します。

  5. [ Finish ] をクリックします。

4.1.3.2 コンテンツ クローラのフォルダへのアクセスの設定

デフォルトでは、フォルダのコンテンツおよびそのすべてのサブフォルダのコンテンツをナレッジ ディレクトリへのインポート用の Oracle WebCenter Collaboration コンテンツ クローラから確認できます。フォルダがコンテンツ クローラからアクセスできない場合にも、そのコンテンツを手動でナレッジ ディレクトリへ発行することが可能です。

フォルダに対してコンテンツ クローラのアクセス権限を設定するには、次の手順を実行します。

  1. マイ プロジェクトまたはコミュニティ プロジェクト ポートレットで、プロジェクトを選択します。

  2. アプリケーション ビューの [ Documents ] タブをクリックします。

  3. テーブル ペインにあるフォルダのチェック ボックスをオンにします。

  4. [ Edit ] メニューから [ Properties ] を選択します。

  5. 次のいずれかの操作を実行します。

    • ドキュメント フォルダをコンテンツ クローラに対してアクセス可能にするには、[ Accessible to Content Crawlers ] を選択します。

    • ドキュメント フォルダをコンテンツ クローラに対してアクセス不可能にするには、[ Accessible to Content Crawlers ] の選択を解除します。

  6. [ Finish ] をクリックします。

4.1.3.3 モデレータの割り当て

この節では、以下のトピックについて説明します。

4.1.3.3.1 フォルダへのモデレータの割り当て

フォルダのコンテンツを管理するため、そのフォルダに 1 人または複数のユーザの集合をモデレータとして割り当てられます。フォルダのモデレータはドキュメントを承認または拒否できます。そのフォルダの管理アクセス権限を持つフォルダ モデレータは、承認する前にドキュメントを編集することも可能です。モデレートされているフォルダにあるドキュメントは、モデレータの承認を受けないかぎり、公的に利用できるようにはなりません。

ユーザが、モデレートされているフォルダのドキュメントに対する変更をチェックインした場合、その変更はモデレータが承認するまで不可視となります。ユーザが、モデレートされているフォルダのドキュメントをアップロードした場合、そのドキュメントはモデレータが承認するまで不可視となります。

フォルダに対して少なくとも 1 つのモデレータが設定されている場合、そのフォルダはモデレートされているフォルダとしてマーキングされ、そのフォルダに対する管理アクセス権限を持つユーザもすべてモデレータの役目を務められます。

親フォルダにモデレータを割り当てた場合、すべてのサブフォルダがそのモデレータのリストを継承します。親フォルダの中のサブフォルダにすでにモデレータのリストがある場合、そのサブフォルダは親フォルダのモデレータのリストに対して行われた変更を継承します。親フォルダからモデレータをすべて削除すると、親フォルダとそのすべてのサブフォルダがモデレートされなくなります。

フォルダにモデレータを追加すると、そのフォルダでモデレータがサブスクライブされるようになります。フォルダからモデレータを削除すると、そのフォルダでモデレータがサブスクライブされなくなります。

モデレータを割り当てるには、次の手順を実行します。  

  1. [ Documents ] アプリケーション ビューのページで、ナビゲーション ペインにあるフォルダを右クリックします。

  2. [ Edit Properties ] をクリックします。

  3. フォルダ エディタで [ Properties ] タブが選択されているようにします。

  4. [ Moderators ] をクリックします。

  5. [ Choose Users ] ダイアログ ボックスで、当該フォルダのモデレータにするプロジェクト要員を選択して [ Finish ] をクリックします。

  6. フォルダ エディタで、[ Finish ] をクリックします。

4.1.3.3.2 ディスカッションへのモデレータの割り当て

ディスカッション内でのメッセージの投稿を管理するため、そのディスカッションに 1 人または複数のユーザの集合をモデレータとして割り当てられます。ディスカッションのモデレータはメッセージを承認または拒否できます。そのディスカッションの管理アクセス権限を持つディスカッション モデレータは、承認する前にメッセージを編集することも可能です。モデレートされているディスカッションに投稿されたメッセージは、モデレータの承認を受けないかぎり、ディスカッション内でユーザに可視の状態にはなりません。

ユーザが、モデレートされているディスカッションに対してメッセージを投稿した場合、そのメッセージはモデレータが承認するまで不可視となります。ユーザが、モデレートされているディスカッション内のメッセージを編集した場合、その変更はモデレータが承認するまで不可視となります。

ディスカッションに対して少なくとも 1 つのモデレータが設定されている場合、そのディスカッションはモデレートされているディスカッションとしてマーキングされ、そのディスカッションに対する管理アクセス権限を持つユーザもすべてモデレータの役目を務められます。

ディスカッションに対してモデレータを割り当てるには、次の手順を実行します。  

  1. [ Discussions ] アプリケーション ビューのページで、ナビゲーション ペインにあるディスカッションを右クリックします。

  2. [ Edit ] をクリックします。

  3. フォルダ エディタで [ Properties ] タブが選択されているようにします。

  4. [ Moderators ] をクリックします。

  5. [ Choose Users ] ダイアログ ボックスで、当該フォルダのモデレータにするプロジェクト要員を選択して [ Finish ] をクリックします。

  6. フォルダ エディタで、[ Finish ] をクリックします。

4.2 アクティビティ権

Oracle WebCenter Collaboration の特定の機能に対するアクセスは、ポータルのアクティビティ権を使用して管理されます。アクティビティの作成およびアクティビティの委任アクティビティ権を付与されている Collaboration 管理者が、ユーザに対して Oracle WebCenter Collaboration のアクティビティ権を割り当てられます。

Oracle WebCenter Collaboration では、さまざまな機能に対するアクセス権限を付与するために以下のアクティビティ権が使用されます。

表 4-3 アクティビティ権の説明

アクティビティ権 説明

インスタント メッセージの有無を示すアイコンの表示

ユーザが、Oracle WebCenter Collaboration ページで、インスタント メッセージングの有無を示すアイコンを表示できるようになります。

Collaboration への一括アップロード

ユーザが次の機能を使用できるようになります。

  • 複数のファイルおよびフォルダの同時アップロード

  • Oracle WebCenter Collaboration への Web フォルダのマップ

Collaboration の管理

ユーザが次のタスクを実行できるようになります。

  • Collaboration 管理ユーティリティへのアクセス (必要な Oracle WebCenter Interaction アクティビティ権も付与されている場合)

  • Oracle WebCenter Collaboration プロジェクトのフォルダ階層の管理。Oracle WebCenter Collaboration プロジェクトのフォルダに対する各種作業 (作成、削除、移動、編集、およびプロジェクトのごみ箱の使用) を実行できます。

Collaboration プロジェクトの管理

ユーザが次のタスクを実行できるようになります。

  • Collaboration プロジェクトの作成

  • Collaboration プロジェクトのアーカイブ

  • ごみ箱用のシステム フォルダからのプロジェクトの完全な削除

  • ごみ箱用のシステム フォルダからのプロジェクトの削除の取消し


4.2.1 アクティビティ権のユーザへの割り当て

アクティビティ権をユーザに付与するには次の手順を実行します。

  1. ポータルにログインします。

  2. [ Administration ] タブをクリックします。

  3. [ Select Utility ] ドロップダウン メニューから [ Activity Manager ] を選択します。

  4. 編集するアクティビティ権をクリックします。

  5. [ Add Groups ] をクリックします。

  6. 追加するグループを選択します。

  7. [ OK ] をクリックします。

  8. [ Finish ] をクリックします。

アクティビティ権の使用方法の詳細については、『Oracle WebCenter Interaction 管理者ガイド』を参照してください。