Oracle Tuxedo システムのインストール

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Oracle Tuxedo Administration Console の起動

以下の節では、Oracle Tuxedo Administration Console のシステム要件、および Administration Console の起動と終了の方法について説明します。

 


Oracle Tuxedo Administration Console とは

Oracle Tuxedo Administration Console は、Oracle Tuxedo アプリケーションに関するほとんどの管理タスクとコンフィグレーション タスクを実行するためのグラフィカル ユーザ インタフェースです。Oracle Tuxedo Administration Console は、Java アプレットのセットとして実装されているので、Java 対応の Web ブラウザをサポートするほとんどのプラットフォームで実行できます。

Oracle Tuxedo Administration Console のサーバサイド コンポーネントは、Oracle Tuxedo アプリケーションのサーバ マシンの 1 つに存在します。Administration Console を使用するには、そのサーバの URL を入力し、Java アプレットをダウンロードする必要があります。

 


Administration Console のファイル ツリー

Oracle Tuxedo ソフトウェアのインストール時には、インストール プログラムによって、Oracle Tuxedo Administration Console のほとんどのディレクトリおよびファイルが webgui ディレクトリに配置されます (下図参照)。

図 7-1 Oracle Tuxedo Administration Console のファイル ツリー

Oracle Tuxedo Administration Console のファイル ツリー

インストール プログラムによって、以下の HTML ファイルがインストールされます。

インストール プログラムによって、Java アプレットのクラス ファイルが java ディレクトリに、tuxadm プログラムが cgi-bin ディレクトリにインストールされます。インストール プログラムによって、Web クライアントが tuxadm へのアクセスに使用する tuxadm のエリアス パス名が割り当てられます。エリアス パス名は、Windows 2003 Server システムでは cgi-bin、UNIX システムでは /cgi-bin です。

 


サーバの要件

Oracle Tuxedo 10g リリース 3 (10.3) の Administration Console サーバは、以下のプラットフォーム上で実行できます。

 


ブラウザの要件

Oracle Tuxedo Administration Console の暗号化レベルは、Administration Console の webgui.ini ファイルにある ENCRYPTBITS パラメータで設定されます。次の webgui.ini ファイルでは、暗号化レベルが 56 ビットに設定されています。

# Web GUI initialization file.
# Created Sep 12, 2002 2:02:07 PM by Oracle software installation program.
#
TUXDIR=C:\oracle\tuxedo10gR3
INIFILE=C:\oracle\tuxedo10gR3\udataobj\webgui\webgui.ini
NADDR=//foo5:4003
DEVICE=/dev/tcp
CODEBASE=/java
DOCBASE=/doc
SNAPDIR=C:\oracle\tuxedo10gR3\udataobj\webgui\java\snapshot
SNAPBASE=/java/snapshot
ENCRYPTBITS=56

ENCRYPTBITS は、GUI アプレットと Oracle Tuxedo Administration Console サーバ間の通信で使用される暗号化のレベルを定義します。ENCRYPTBITS パラメータは、0、56、または 128 に設定できます。デフォルト値は 128 です。

次の表に、Oracle Tuxedo Administration Console の暗号化を 56 ビットまたは 128 ビットにコンフィグレーションした場合に Oracle Tuxedo 10g リリース 3 (10.3) でサポートされるブラウザとプラットフォームを示します。

プラットフォームの種類
テスト済みのブラウザ
使用する Java プラグイン
HP-UX 11.23 (32 ビット) + PA-RISC
   
IBM AIX 5.3 (32 ビット) + IBM PowerPC
   
Microsoft Windows 2003 Server (32 ビット) + Intel Pentium
Internet Explorer 6.0
1.4.x
Microsoft Windows XP + Intel Pentium
Internet Explorer 6.0
1.4.x
Sun Microsystems Solaris 9 (32 ビット) + SPARC
   

Oracle Tuxedo Administration Console のコンフィグレーションで暗号化が設定されていない (0 ビットの暗号化) 場合、Internet Explorer 6.0 は Java プラグインのバージョンに関係なくどの Windows プラットフォームでもサポートされます。

 


ハードウェアの要件

Oracle Tuxedo Administration Console を実行するには、以下の条件を満たすカラー ディスプレイが必要です。

 


Oracle Tuxedo Administration Console の環境設定

Oracle Tuxedo Administration Console を実行するには、まず環境を設定します (「環境設定」を参照)。TUXDIRWEBJAVADIRPATH の各環境変数が正しく設定されていることを確認してください。続いて、次の 2 つのサーバ プロセスを設定します。

tuxwsvr および wlisten サーバ プロセスを起動したら、Oracle Tuxedo Administration Console を起動して tuxwsvr サーバと Oracle Tuxedo アプリケーションをモニタできます。

tuxwsvr の起動

tuxwsvr プロセスは、Oracle Tuxedo Web GUI プロセスが実行されているマシン上に市販の Web サーバもパブリック ドメイン Web サーバもインストールしていないユーザが Oracle Tuxedo Administration Console GUI に対応するために使用する Web サーバ プロセスです。tuxwsvr は、特に指定がない限り、起動時にバックグラウンドに配置され、マシンが停止するか、tuxwsvr プロセスがオペレーティング システムのコマンドによって強制終了されるまで稼動し続けます。

tuxwsvr を起動するプラットフォーム
入力するコマンド
Windows 2003 Server システム
tuxwsvr -l //machine:port -i %TUXDIR%\udataobj\tuxwsvr.ini
UNIX システム
tuxwsvr -l //machine:port -i $TUXDIR/udataobj/tuxwsvr.ini

Oracle Tuxedo インストール プログラムによって、tuxwsvr.ini ファイルが作成されます。次にその例を示します。

# tuxwsvr initialization file.
# Created Sep 12, 2008 2:02:07 PM by Oracle software installation program.
#
CGI    /cgi-bin     C:\oracle\tuxedo10gR3/udataobj/webgui/cgi-bin
HTML   /java    C:\oracle\tuxedo10gR3/udataobj/webgui/java
HTML   /doc     C:\oracle\tuxedo10gR3/help
HTML   /        C:\oracle\tuxedo10gR3/udataobj/webgui

通常、このファイルを編集する必要はありません。ただし、編集しなければならない場合もあります。たとえば、Java ファイルをデフォルト以外のディレクトリに移動するとします。その場合、初期設定ファイル内のパス名を編集する必要があります。詳細については、『Tuxedo コマンド リファレンス』の「tuxwsvr(1)」リファレンス ページを参照してください。

wlisten の起動

wlisten は、Web GUI アプレットからの接続を受信し、Web GUI ゲートウェイ プロセス (wgated) を起動するリスナ プロセスです。wlisten のオプションはすべて、-i オプションで指定する初期化ファイルから受け継がれます。-i オプションが指定されない場合、Windows 2003 Server システムでは %TUXDIR%\udataobj\webgui\webgui.ini が、UNIX システムでは $TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.ini がそれぞれデフォルトの初期設定ファイルとして使用されます。

wlisten を起動するには、以下の手順に従います。

  1. webgui.ini ファイルで、インストール時にパラメータに割り当てられたデフォルト値が適切であることを確認します。適切ではない場合は、値を変更します。
  2. たとえば、foo5 という名前のマシンで、wlisten にデフォルトのポートとして 4003 が設定されているとします。wlisten を 6060 ポートで実行するには、NADDR パラメータを次のように編集します。

    NADDR=//foo5:6060

    webgui.ini ファイルのほかのパラメータの詳細については、『Tuxedo コマンド リファレンス』の「wlisten(1)」リファレンス ページを参照してください。

  3. 次のコマンドを入力します。
  4. wlisten

 


Oracle Tuxedo Administration Console の起動

tuxadm は、ブラウザからの Web GUI を初期化するのに使用される CGI プロセスです。このプログラムは Web ブラウザからの URL としてのみ使用され、通常は、標準のコマンドライン プロンプトからは実行されません。tuxadm(1) リファレンス ページの「形式」を参照してください。ほかの CGI プログラムと同様に、tuxadmQUERY_STRING 環境変数を使用してその引数一覧を解析します。

Oracle Tuxedo Administration Console を起動するには、次の手順に従います。

  1. ブラウザを起動します。
  2. 次の URL を入力します。
  3. http://machine:port/webguitop.html

    例: http://foo5:4003/webguitop.html

    この URL を使用するには、tuxwsvr.ini ファイルで tuxwsvr を使用していることが前提となります。市販のブラウザをデフォルトのポート (8080) で使用する場合は、次のような URL、http://ctomsn:8080/webguitop.html を使用します。

    Oracle Tuxedo Administration Console のエントリ ページが表示されます。

  4. Oracle Tuxedo Administration Console を起動するには、画面下部に表示される [Click Here to Run the Oracle Tuxedo Administration Console] プロンプトを選択します。[Login] ウィンドウが表示されます。
  5. ログイン名とパスワードを該当するフィールドに入力し、[LOGIN] を選択します。パスワードは、システムによって暗号化された tlisten.pw ファイルに定義されたエントリでなければなりません。
  6. Oracle Tuxedo Administration Console のメイン ウィンドウが表示されます。

    次の表は、Oracle Tuxedo Administration Console メイン ウィンドウに関する詳細情報の参照方法を示しています。

    表 7-1 Oracle Tuxedo Administration Console メイン ウィンドウに関する情報の参照方法
    状況
    参照内容
    メイン ウィンドウが表示され、GUI の操作を開始する。
    Oracle Tuxedo Administration Console オンライン ヘルプの「Administration Console Tutorial」(英語版) を参照してください。
    メイン ウィンドウが表示され、メイン ウィンドウの説明を参照する。
    Oracle Tuxedo Administration Console オンライン ヘルプの「A Tour of the Main Window」(英語版) を参照してください。
    メイン ウィンドウが表示されず、Connect Failed エラー メッセージが表示される。
    1. Administration Console サーバ マシンで、wlisten プロセスが実行されていることを確認します。たとえば、UNIX マシンでは、ps コマンドを入力します。
    2. wlisten が実行されていない場合は、webgui.ini ファイルを開き、NADDR=//foo5:4003 行のポート番号 (4003) を有効なポート番号に置き換えます。
    3. wlisten を再度入力します。
    • $ wlisten -i %TUXDIR%\udataobj\webgui\webgui.ini (Windows 2003 Server)
    • $ wlisten -i $TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.ini
      (UNIX)
    1. tuxwsvr プロセスが、URL で指定されたポートで実行されていることを確認します。
    2. パスワードを確認します。パスワードは、tlisten.pw ファイルに定義されたエントリと一致しなければなりません。
    3. 手順 1 に戻ります。

制限

現時点の Oracle Tuxedo Administration Console では、Oracle Tuxedo リリース 7.1 以後に導入された機能がサポートされていません。

 


Oracle Tuxedo Administration Console の終了

Oracle Tuxedo Administration Console を終了するには、メニュー バーで [ドメイン|Exit] の順に選択します。作業中のドメインが閉じ、Oracle Tuxedo Administration Console アプレットが終了します。


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