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Oracle Enterprise Manager Microsoft Systems Center Operations Manager Connectorインストレーションおよび構成ガイド
リリース1.0.5.0.0
B54822-01
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4 デフォルト構成の変更

この章では、デフォルト・マッピングおよびデフォルト・ポート番号を変更する方法について説明します。この章では、次の項目について説明します。

マッピングのカスタマイズ

大部分の実装についてはデフォルト・マッピングで十分ですが、必要に応じて変更が可能です。この後の項では、次のことを説明します。

ユーザーがXSLについて十分に理解しているものと仮定します。

デフォルト・マッピングに関する参照情報は、付録A「デフォルト・マッピング」を参照してください。

Microsoft SCOMアラートのXML書式

例4-1は、Microsoft SCOMでの新規アラートの作成にMicrosoft SCOM Webサービスで必要とされる書式を表しています。例4-2は、Microsoft SCOMでのアラートの更新にMicrosoft SCOM Webサービスで必要とされる書式を表しています。

例4-1 Microsoft SCOM Webサービスの作成書式のサンプル

<create xmlns="http://iwavesoftware.com/services/adapter-framework">
  <event xmlns="">
    <summary></summary>
    <description></description>
    <severity></severity>
    <priority></priority>
    <extended-fields>
      <string-field name="CustomField1"></string-field>
      ...
      <string-field name="CustomField10"></string-field>
    </extended-fields>
  </event>
</create>

例4-2 Microsoft SCOM Webサービスの更新書式のサンプル

<update xmlns="http://iwavesoftware.com/services/adapter-framework">
  <event xmlns="">
    <identifier></identifier>
    <status></status>
    <extended-fields>
      <string-field name="AlertHistory"></string-field>
      <string-field name="CustomField1"></string-field>
      …
      <string-field name="CustomField10"></string-field>
    </extended-fields>
  </event>
</update>

XML書式とアラート・フィールド名とのマッピング

表4-1は、Microsoft SCOMアラート・フィールド名と、SCOMでのアラートの作成時にMicrosoft SCOM Webサービスで使用されるXML書式とのマッピングを示しています。表4-2は、Microsoft SCOMアラート・フィールド名と、SCOMでのアラートの更新時にMicrosoft SCOM Webサービスで使用されるXML書式とのマッピングを示しています。

Microsoft SCOM Webサービスに提示されるXML文書には、対応するフィールドが設定されている必要があります。アスタリスク(*)が付いているフィールドはオプションです。これには、表A-1に示した適切な変換ファイルでの処理が必要です。

表4-1 アラート作成属性とXMLパス・マッピング

Microsoft SCOMのスロット名 XMLパス 属性名 属性値

Name

/create/event/summary



Description

/create/event/severity



Priority

/create/event/priority



* Custom Field 1

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField1

* Custom Field 2

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField2

* Custom Field 3

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField3

* Custom Field 4

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField4

* Custom Field 5

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField5

* Custom Field 6

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField6

* Custom Field 7

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField7

* Custom Field 8

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField8

* Custom Field 9

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField9

* Custom Field 10

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField10


表4-2 アラート更新属性とXMLパス・マッピング

Microsoft SCOMのスロット名 XMLパス 属性名 属性値

Id

/create/event/identifier



Resolution State

/create/event/status



* Custom Field 1

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField1

* Custom Field 2

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField2

* Custom Field 3

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField3

* Custom Field 4

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField4

* Custom Field 5

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField5

* Custom Field 6

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField6

* Custom Field 7

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField7

* Custom Field 8

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField8

* Custom Field 9

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField9

* Custom Field 10

/create/event/extended-fields/string-field

name

CustomField10

* Alert History

/create/event/extended-fields/string-field

name

AlertHistory


拡張フィールド

拡張フィールドは、マップされていないスロットの情報を渡します。拡張フィールドは、拡張フィールド・ノードの子である<string-field/>要素として定義されます。スロットの名前はname属性で指定され、このスロットの値はvalue属性で指定されています。

Oracle Enterprise ManagerアラートのXML書式

例4-3に、XML書式のフィールドを示します。

例4-3 アラートのXML書式

<EMAlert>
  <AlertGuid/>
  <ExternalAlertId/>
  <ViolationId/>
  <TargetType/>
  <TargetName/>
  <MetricName/>
  <MetricColumn/>
  <KeyValues/>
  <Message/>
  <Severity/>
  <SeverityCode/>
  <CollectionTime/>
  <AlertPageURL/>
  <EMUser/>
  <NotificationRuleName/>
  <TargetHost/>
  <TargetTimezone/>
  <Property>
    <Name/>
    <Value/>
  </Property>
</EMAlert>

表4-3は、例4-3で示したフィールドについての説明です。

表4-3 XML書式のフィールドの説明

フィールド 説明

AlertGuid

Oracle Enterprise Managerにおけるアラートの一意の識別子。

ExternalAlertId

Microsoft SCOMにおけるアラートの一意の識別子。これは更新に対してのみ設定されます。

CollectionTime

アラートが生成された時間。

TargetType

アラートが生成された対象のターゲット・タイプ。

TargetName

ターゲット・タイプの一意のインスタンスであるターゲット名。

MetricName

違反したメトリックの名前。

MetricColumn

違反したメトリックの列。

KeyValues

違反したメトリック列に関連付けられたキー値。

Severity

アラートに割り当てられた重大度テキスト。

SeverityCode

アラートに割り当てられた重大度の数値コード。

EMUser

アラートを生成したルールを所有するユーザー。

NotificationRuleName

Microsoft SCOMに転送されるアラートの原因となった通知ルールの名前。

AlertPageURL

アラートのWebページへのリンク。

Message

アラートの説明。

TargetHost

ターゲットが存在するシステムのホスト名。

TargetTimezone

ターゲットが存在するシステムのタイムゾーン。

Property

アラート・モデルに特定のフィールドがないその他のプロパティ。


マッピングの変更

この項では、Enterprise ManagerとMicrosoft SCOM Webサービスとのマッピングをカスタマイズする方法について説明します。手順は、マッピングの変更に必要な手順です。この手順に従う場合、ターゲット・タイプとターゲット名のフィールドのマッピングの変更方法を示す例が提供されます。

  1. デフォルト・マッピングを調べ、加える変更を確認します。Enterprise Managerの様々な操作のマッピングを定義するデフォルト・マッピングとファイルの詳細は、付録Aを参照してください。

  2. 変更するXSLファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. テキスト・エディタまたはXSLTエディタでXSLファイルを開きます。

  4. 手順1で確認したとおりにフィールドをマップするために、ファイルを変更します。第4章の「Microsoft SCOMアラートのXML書式」および「Oracle Enterprise ManagerアラートのXML書式」で情報を調べる必要があります。これらの項では、Microsoft SCOMアラートとOracle Enterprise Managerアラートのデータ書式について説明しています。

  5. 変更を保存します。

これでファイルの統合の準備ができました。OMSの停止および起動は不要です。変更は自動的に取得されます。

マッピング変更の例

デフォルトでは、Microsoft SCOMアラートのアラート名はOracle Enterprise Managerのメトリック列に設定され、カスタム・フィールドはマップされていません。次の例は、アラート名の変更方法と、カスタム・フィールドのマッピングの追加方法を示しています。デフォルト・マッピングには、次のような変更が加えられます。

  • アラート名は、Oracle Enterprise Managerのアラートのハードコード値を使用するように変更されます。

  • カスタム・フィールド1は「ターゲット・タイプ」に設定されます。

  • カスタム・フィールド2は「ターゲット名」に設定されます。

  • カスタム・フィールド3は「メトリック名」に設定されます。

  • カスタム・フィールド4は「メトリック列」に設定されます。

  1. createalert_request.xslファイルのバックアップ・コピーを作成し、default_createalert_request.xslという名前を付けます。

  2. updatealert_request.xslファイルのバックアップ・コピーを作成し、default_updatealert_request.xslという名前を付けます。

  3. テキスト・エディタでcreatealert_request.xslファイルを開きます。

  4. 適切なセクションを、新規のマッピングが反映されるように変更します。

    • 変更前

      次のコードは、変更前のファイルの影響を受けたセクションを示しています。

       <xsl:value-of select="a:MetricColumn"/>
           </summary>
           ...
           <extended-fields>
             <!-- SCOM alert custom fields -->
             <!-- Uncomment fields to be set and replace "VALUE" with the actual         value -->
             <!--
             <string-field name="CustomField1">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField2">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField3">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField4">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField5">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField6">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField7">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField8">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField9">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField10">VALUE</string-field>
             -->
           </extended-fields>
      
    • 変更後

      次のコードは、変更後のファイルのextended-fieldsセクションを示しています。変更は太字で示しています。

      <!-- SCOM alert title -->
           <summary>
          <!-- SCOM alert title -->
           <summary>
              Alert From Oracle Enterprise Manager
           </summary>
           ...
           <extended-fields>
             <!-- SCOM alert custom fields -->
             <!-- Uncomment fields to be set and replace "VALUE" with the actual         value -->
             <string-field name="CustomField1">
               <xsl:value-of select="a:TargetType"/>
             </string-field>
             <string-field name="CustomField2">
               <xsl:value-of select="a:TargetName"/>
             </string-field>
             <string-field name="CustomField3">
               <xsl:value-of select="a:MetricName"/>
             </string-field>
             <string-field name="CustomField4">
               <xsl:value-of select="a:MetricColumn"/>
             </string-field>
             <!--
             <string-field name="CustomField5">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField6">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField7">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField8">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField9">VALUE</string-field>
             <string-field name="CustomField10">VALUE</string-field>
             -->
           </extended-fields>
      
  5. 更新後に変更を保存します。

  6. updateAlert_request.xslファイルを開き、カスタム・フィールドに同じ変更を行います。この場合、アラート名は作成の場合のみ有効であるため、設定できません。

  7. 更新後に変更を保存します。

デフォルト・ポート番号の変更

ほとんどの場合、Microsoft SCOM Webサービスで使用されるデフォルト・ポート番号を使用できます。ただし、既存アプリケーションとの競合があれば、ポート番号を変更する必要があります。

8080はHTTP通信のデフォルト・ポート、8443はHTTPS通信のデフォルト・ポートです。このポート番号を変更するには、Microsoft SCOM Webサービスがインストールされているシステムで次の手順を実行します。<SCOMWS_INSTALL>を、Microsoft SCOM Webサービスがインストールされているディレクトリに置き換えます。

  1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    <SCOMWS_INSTALL>\adapters\conf
    
  2. framework.propertiesファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. 次のコマンドを入力して、WebサービスをMicrosoft SCOMエージェントに接続するように構成します。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -p
    services.url=<prot>://localhost:<newPort>/
    services framework.properties
    

    <prot>はプロトコル(HTTPSまたはHTTPS)、<newPort>は新しいポート番号です。

    propertiesEditor.batスクリプトはWindowsプラットフォーム専用です。これに相当するUNIXプラットフォーム用のスクリプトは、propertiesEditor.shです。

  4. 作業ディレクトリを../binに変更します。

  5. 次のコマンドを入力して、Microsoft SCOM Webサービスを再起動します。

    • WebサービスがUNIXシステムにインストールされている場合:

      ./service.sh restart

    • WebサービスがスタンドアロンのアプリケーションとしてWindowsシステムにインストールされている場合は、アダプタが実行されていたウィンドウを閉じて、次のコマンドを実行します。

      startAdapters.bat

    • WebサービスがWindowsサービスとしてWindowsシステムにインストールされている場合は、次のコマンドを入力します。

      net stop iWaveAdapters

      net start iWaveAdapters

SCOMコネクタで使用しているURLを変更するために、次の手順を実行します。

  1. スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。

  3. ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

  4. SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  5. 「Webサービス・エンドポイント」セクションに表示されているURLを、新規ポート番号を使用するように変更します。

  6. 「OK」をクリックして、変更を保存します。

デフォルトのカスタム・フィールドの変更

SCOMエージェントでは、カスタム・フィールドを排他的に使用するために確保しておく必要があります。デフォルトでは、SCOMエージェントで作成されるアラートのカスタム・フィールド10は、アラートをトリガーしたイベントのGUIDに設定されます。これで問題が発生する場合は、次の手順を実行して、別のカスタム・フィールドを使用するようにSCOMエージェントを変更します。

  1. 別のカスタム・フィールドにイベントのGUIDを配置するように、OracleEnterpriseManager.Alert.Creator.xml管理パック・ファイルを変更します。

    1. SCOMエージェントがインストールされているシステムで、OracleEnterpriseManager.Alert.Creator.xmlファイルがあるディレクトリにナビゲートします。

    2. テキスト・エディタでファイルを開き、Custom10を検索します。ファイルで次の行を見つけます。

      <Custom10>$Data/EventOriginId$</Custom10>
      
    3. $Data/EventOriginId$を$Data/Params/Param[20]$に変更します。

    4. SCOMエージェントで使用するカスタム・フィールドのタグを検索し、コンテンツを$Data/EventOriginId$に変更します。

    5. ファイルを保存してエディタを終了します。

  2. 第2章の「アラート作成管理パックのインストール」の説明に従って、更新した管理パックをSCOMにインポートします。

  3. 別のカスタム・フィールドのイベントのGUIDを検索するように、SCOM Webサービスの構成を変更します。

    1. SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、SCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/confディレクトリにナビゲートします。

    2. framework.propertiesファイルをテキスト・エディタで開き、scom2007.connector.response.queryプロパティを検索します。

    3. 検索文字列にあるCustomField10を、管理パックで設定しているカスタム・フィールド番号に変更します。

    4. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. Microsoft SCOM Webサービスを停止して開始します。

    SCOM Webサービスがインストールされているプラットフォームに基づいて、第2章の適切な項を参照してください。UNIXプラットフォームの場合は、第2章の「UNIXでのWebサービスの実行」を参照してください。Windowsプラットフォームの場合は、第2章の「WindowsでのWebサービスの実行」を参照してください。

SCOM API接続パラメータの変更

SCOMエージェントをインストールする場合、SCOM APIへのアクセスに使用される接続パラメータを構成する必要があります。インストールには、エージェントの構成パラメータの変更に使用できるSCOMAgentConfigユーティリティが含まれています。

接続パラメータを変更するには、次の手順を実行します。

  1. SCOMエージェントがインストールされているシステムでWindowsエクスプローラを開きます。

  2. SCOMエージェントのインストール・ディレクトリのbinディレクトリにナビゲートします。

  3. SCOMAgentConfig.exeユーティリティを実行します。このアクションにより、SCOMエージェントの構成ツールが起動します。

  4. 「Load」をクリックします。このアクションにより、ディレクトリのナビゲーション・ウィンドウが開きます。

  5. SCOMエージェントのインストール・ディレクトリにナビゲートして、SCOMAgent.cfgファイルを開きます。

  6. 「Management Groups」タブをクリックして、「Edit」をクリックします。このアクションにより、Edit Management Groupウィンドウが表示されます。

  7. 次に示すフィールドで必要な情報を変更して、「Update」をクリックします。

    「Name」、「Server」、「Domain」、「Username」、「Password」

  8. 「Save」をクリックして、構成ファイルの変更を保存します。

  9. 「Exit」をクリックしてユーティリティを終了します。

  10. IISでSCOMエージェントを停止して再起動します。