Oracle Enterprise Manager Microsoft Systems Center Operations Manager Connectorインストレーションおよび構成ガイド リリース1.0.5.0.0 B54822-01 |
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この章では、Microsoft SCOMとの統合に関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報を提供します。特にWebサービス・フロントエンドおよびバックエンド・エージェントでの問題のトラブルシューティングに重点を置いています。
この章では、次の項目について説明します。
トラブルシューティングの準備
SCOM Webサービス操作用の正しいURLの使用
アラートの生成および更新に関連する問題の診断
Oracle Enterprise Managerからのアラートの解決
SCOMからのアラートの解決
統合に関する問題のトラブルシューティングを行うには、追加情報を取得できるようにOracle Enterprise Managerのロギング・オプションを調整する必要があります。
デバッグ・ロギング情報を有効にするには、次のようにします。
テキスト・エディタを使用してemomslogging.propertiesファイルを編集します。ファイルは次のディレクトリにあります。
<ORACLE_HOME>/oms10g/sysman/config
ここで、<ORACLE_HOME>はOracleインストール・ディレクトリです。
パラメータを次のように設定します。
log4j.appender.emlogAppender.Threshold = DEBUG log4j.rootCategory=DEBUG, emlogAppender, emtrcAppender
デバッグ・ロギング・パラメータを設定した後、コマンド・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを<ORACLE_HOME>/oms10g/binに変更して次のコマンドを発行し、OMSを再起動します。
emctl stop oms emctl start oms
コネクタを識別し、SCOM Webサービス操作用の正しいURLが使用されるように構成するには、次の手順を実行します。
SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。
作業ディレクトリをSCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/logディレクトリに変更します。
テキスト・エディタでframework.logファイルを開きます。
ファイルの一番下に移動し、文字列Setting the server's publish address to beを逆方向検索します。/AcquisitionServiceが含まれるURLが見つかるまで逆方向検索を続けます。
getNewAlerts、getUpdatedAlerts、およびacknowledgeAlertsの各操作に対してここで示されたURLを指定する必要があります。ただし、1つの例外があります。URLのローカルホストのホスト名を、SCOM Webサービスがインストールされているシステムの実際のホスト名またはIPアドレスに置き換える必要があります。
ファイルの一番下に移動し、文字列Setting the server's publish address to beを逆方向検索します。EventServiceが含まれるURLが見つかるまで逆方向検索を続けます。
createalertおよびupdatealertの各操作に対してここで示されたURLを指定する必要があります。ただし、1つの例外があります。URLのローカルホストのホスト名を、SCOM Webサービスがインストールされているシステムの実際のホスト名またはIPアドレスに置き換える必要があります。
ファイルの一番下に移動し、文字列Setting the server's publish address to beを逆方向検索します。SCOMServiceが含まれるURLが見つかるまで逆方向検索を続けます。
setupおよびcleanupの各操作に対してここで示されたURLを指定する必要があります。ただし、1つの例外があります。URLのローカルホストのホスト名を、SCOM Webサービスがインストールされているシステムの実際のホスト名またはIPアドレスに置き換える必要があります。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。
手順4で見つかったURLがgetNewAlerts、getUpdatedAlertsおよびacknowledgeAlerts操作に指定されていることを確認します。
手順5で見つかったURLがcreatealertおよびupdatealert操作に指定されていることを確認します。
手順6で見つかったURLがsetupおよびcleanup操作に指定されていることを確認します。
操作に正しくないものがある場合は、正しいURLに変更して「OK」をクリックします。
Oracle Enterprise Managerで発生したアラートに起因するSCOMでのアラートの生成や更新、あるいはその逆に関する問題が発生する場合があります。この後の項では、これらの問題を解決するための診断情報を提供します。
SCOMでは、Oracle Enterprise Managerで発生したアラートからアラートを生成または更新できます。SCOMアラートが予想どおりに生成または更新されていない場合、次の診断手順を実行します。
アラートをトリガーした条件に対して通知ルールが設定されていることを確認します。通知ルールが正しく設定されていることを確認するには、次の手順を実行します。
Oracle Enterprise Managerコンソール・ウィンドウを開き、ログインします。
Oracle Enterprise Managerコンソールの右上にある「設定」リンクをクリックします。
ウィンドウの左側にある「通知メソッド」リンクをクリックします。
ウィンドウの下部近くにある表でSCOM Connectorを探してクリックし、このメソッドを使用する通知ルールを表示して書き留めます。
右上にある「プリファレンス」リンクをクリックします。
ウィンドウの左側にある「通知ルール」リンクをクリックします。すべての定義済通知メソッドのリストが表示されます。
手順dで表示されたルールの詳細を調べ、少なくとも1つのルールがアラートをトリガーした条件に一致することを確認します。
一致するルールが1つも見つからなかった場合、既存の通知ルールを変更するか、SCOM通知メソッドを起動する新規のルールを追加する必要があります。
OracleEnterpriseManager.Alert.Creator管理パックがSCOMサーバーにインポートされていることを確認します。
Operations Manager 2007コンソールのウィンドウを開き、ログインします。
Operations Managerコンソールの「Administration」ペインで、「Administration」→「Management Packs」を選択します。
OracleEnterpriseManager Alert Creator管理パックが表示されていることを確認します。
管理パックが表示されない場合は、第2章の「アラート作成管理パックのインストール」の指示に従って、管理パックをインポートします。
Oracle Enterprise Managerで報告されたエラーを確認します。
SCOMで新規のアラートをトリガーしたはずのアラート情報が表示されるページにナビゲートします。
たとえば、「メモリー使用率 %」メトリックがSCOM Connectorメソッドを起動するために設定されている場合、アラート情報が表示されるページにアクセスするには、次の手順を実行します。この例では、生成されたアラートはクリティカルであったと想定しています。
1.) 「アラート」タブをクリックします。
2.) 「クリティカル」サブタブをクリックします。
3.) 「メモリー使用率 %」アラートをクリックします。
詳細をクリックして、エラー・アラートを探します。
アラートが生成されると、最初はメソッドが起動されることを知らせますが、エラー・アラートは表示されません。Enterprise Manager Connectorフレームワークでは、何回かアラート情報をSCOM Webサービスに転送しようとします。これがすべて失敗すると、通常そのアラートの詳細にエラー・アラートが1つ追加されます。数分たってもエラーがない場合、ログにはエラー・アラートが追加されない可能性があります。
アラート詳細にエラー情報がない場合は、ログ・ファイルにエラーがないか調べる必要があります。ログ・ファイルでエラーを見つけるには、次の手順を実行します。
1.) テキスト・エディタでemoms.trcファイルを開きます。ファイルは次のディレクトリにあります。
<ORACLE_HOME>/oms10g/sysman/log
2.) ファイルの一番下に移動し、次の文字列を逆方向検索します。
ERROR core.EMEventConnectorServiceImpl createEvent
エラー・アラートは、例外情報に含まれています。
エラー・アラートに基づいて問題を診断します。一般的なエラー・アラートのトラブルシューティングについては、「Oracle Enterprise Managerからのアラートの解決」を参照してください。
Oracle Enterprise Managerでは、SCOMで発生したアラートに起因するアラートを生成または更新できます。SCOMアラートが予想どおりに生成または更新されていない場合、次の診断手順を実行します。
SCOMエージェントにSCOMのサブスクリプションがあることを確認します。
SCOMコンソールの「Administration」ペインで、「Administration」→「Notification」→「Product Connectors」を選択します。SCOMエージェントが製品コネクタとしてリストされます。
SCOMエージェントを右クリックして、オプションのリストから「Properties」を選択します。「SCOM Agent – Product Connector Properties」ウィンドウが表示されます。
サブスクリプションが「Subscriptions」セクションに表示されているかどうかを確認します。
サブスクリプションが表示されている場合、そのサブスクリプションを選択して「Edit」をクリックします。
サブスクリプションが表示されていない場合は、第3章の「SCOMでのサブスクリプションの追加」の説明に従ってサブスクリプションを追加します。
サブスクリプションを確認し、そのサブスクリプションが第3章の「SCOMでのサブスクリプションの追加」で指定したように構成されていることを確認します。
他のコネクタが同じアラート情報にサブスクライブされていないことを確認します。同じアラート情報にサブスクライブされるコネクタがある場合は、Microsoftのサポートに連絡して解決してください。
Oracle Enterprise Managerで報告されたエラーを確認します。
テキスト・エディタで$OMS_HOME/sysman/log/emoms.trcファイルを開きます。
ファイルの一番下に移動し、getNewAlerts()の逆方向検索を実行します。
ログ・ファイルで見つけたエラー・アラートについては、「SCOMからのアラートの解決」を参照してください。各アラートの項目で、問題の原因と問題の解決に必要な手順を説明しています。
この項では、一般的な警告アラートのトラブルシューティングに関する原因および解決策の情報を提供しています。発生したエラー・アラートに一致する見出しを見つけ、問題の診断および解決の手順に従ってください。
javax.net.ssl.SSLException: SSL handshake failed: X509CertChainInvalidErr
原因
Oracle Enterprise Manager ConnectorフレームワークとSCOM Webサービス間のSSLハンドシェイクが失敗しました。この障害は、Oracle Enterprise ManagerがSCOM Webサービス用のSSL証明書によって正しく構成されていないために発生します。SCOM Webサービスで使用されるSSL証明書は、Wallet Managerにインポートする必要があります。証明書がウォレットにないか、SCOM Webサービスによって提供されるSSL証明書と一致しないかのいずれかです。
解決策
SCOM WebサービスからWallet ManagerにSSL証明書をインポートします。Oracle Enterprise ManagerのSCOM SSL証明書による設定の詳細は、第2章の「Wallet Managerへの署名付き証明書の追加」を参照してください。
The wallet "/gc/OracleHomes/oms10g/sysman/connector//certdb.txt" does not exist
原因
SCOM Webサービスは、SSLを使用するように構成されていますが、SSL情報が含まれているcertdb.txtファイルがありません。
解決策
SCOM WebサービスからWallet ManagerにSSL証明書をインポートします。Oracle Enterprise ManagerのSCOM SSL証明書による設定の詳細は、第2章の「Wallet Managerへの署名付き証明書の追加」を参照してください。
Error opening socket: java.net.ConnectException: Connection refused
原因
SCOM Webサービスが停止しています。
解決策
Webサービスのステータスを調べるために次の手順を実行し、必要な場合はサービスを起動します。
SCOM WebサービスがUNIXシステムにインストールされている場合:
SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。
作業ディレクトリをSCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/binディレクトリに変更します。
次のコマンドを入力します。
./service.sh status
コマンドによりサービスが稼働していないことが示された場合、次のコマンドを入力します。
./service.sh start
SCOM WebサービスがWindowsシステムにインストールされている場合:
SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。
作業ディレクトリをSCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/logディレクトリに変更します。
テキスト・エディタでframework.logファイルを開きます。
ファイルの一番下に移動し、文字列iWave Adapter Frameworkを逆方向検索します。見つかった最後の文字列がiWave Adapter Framework Startedである場合、これはWebサービスが開始されていることを示しています。
Webサービスが開始しない場合、Webサービスがインストールされている状況に基づいてWebサービスを開始します。
Webサービスがスタンドアロンのアプリケーションとしてインストールされている場合、作業ディレクトリをadapters/binディレクトリに変更し、startAdapters.batコマンド・ファイルを実行します。
WebサービスがWindowsサービスとしてインストールされている場合、net start iWaveAdaptersコマンドを入力します。
Error opening socket: java.net.UnknownHostException: badhost
原因
URLで指定されたホスト名がシステムによって認識されていません。
解決策
この問題に対処するには次のオプションを使用できます。
システム管理者と調整して、システム構成をホスト名が認識されるように変更します。
ホスト名のかわりにURLでIPアドレスを指定します。指定するには、次の手順を実行します。
SCOM WebサービスがインストールされているシステムのIPアドレスを確認します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
Microsoft SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。
createalertおよびupdatealert操作用に指定されているURLのホスト名をIPアドレスに変更します。
「OK」をクリックします。
Error opening socket: java.net.NoRouteToHostException: No route to host
原因
URLで指定されているIPアドレスまたはポート番号が無効か、ネットワークが停止しています。
解決策
コネクタ用に構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。
URLでcreatealertおよびupdatealert操作用に指定されているホスト名/IPアドレスおよびポート番号が正しいことを確認します。
ホスト名/IPアドレスおよびポート番号が正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。
URLでホスト名が指定されている場合、ホスト名が正しいIPアドレスに解決されることを確認します。ホスト名のIPアドレスを確認するには、ping <hostname>コマンドを発行します。<hostname>は実際のホスト名です。その結果、そのホスト名に対して解決されたIPアドレスが表示されます。これが正しくない場合、システム管理者はその理由を調べる必要があります。pingが失敗した場合、システム管理者は接続性がない理由を調べる必要があります。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:Protocol; msg=Unsupported response content type "text/html;
原因
Webサービスではリクエストが受信されましたが、問題があったために拒否されました。これは、URLで無効なパスが指定されたことを示しているものと思われます。
解決策
この障害の理由を確認するために、emoms.trcログ・ファイルで例外情報と一緒に記載されているHTMLドキュメントを調べます。そのHTMLドキュメントには、リクエストが拒否された理由を示すエラー情報が示されています。エラー情報は、HTMLタグのデリミタがエンコードされているため、見つけにくい場合があります。
エラー情報でHTTP Error: 404が明示されている場合、URL内のパスが正しくないことを示しています。コネクタで使用しているURLをテストするために、次の手順を実行します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。
「一般」タブをクリックします。
createalert操作用に指定されたURLを選択してコピーします。
Oracle Enterprise Managerサーバーがインストールされているシステムで、インターネット・ブラウザを開きます。
アドレス・ウィンドウに、手順6でコピーしたURLを入力します。URLの最後に?wsdlを追加します。URLは、次の例のようになります。
http://[Hostname]:8080/services/SCOM2007/EventService?wsdl
[Hostname]は、SCOM Webサービスがインストールされている実際のホスト名またはIPアドレスです。
WSDLがロードされていれば、URLが正しいことは確実です。ロードに失敗した場合は、URLに問題があります。「SCOM Webサービス操作用の正しいURLの使用」で示した手順を実行して、正しいURLが使用されるようにコネクタを構成します。
ERROR: could not connect to the server <hostname> because it is not operational
原因
SCOMに構成されているホスト名に誤りがあるか、SCOMサーバーが停止しているため、WebサービスがSCOMにアラートを挿入できませんでした。
解決策
次の手順を実行し、問題の根本的な原因を調べて修正します。
エラー・メッセージに示されているホスト名やIPアドレスがRMSシステムに対して正しいかどうかを確認します。ホスト名やIPアドレスが正しくない場合は、次の手順を実行して構成を修正します。
SCOMエージェントがあるシステムでWindowsエクスプローラを開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリのbinディレクトリにナビゲートします。
SCOMエージェントの構成ツールを起動するSCOMAgentConfig.exeユーティリティを実行します。
「Load」をクリックすると、ディレクトリのナビゲーション・ウィンドウが開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリにナビゲートして、SCOMAgent.cfgファイルを開きます。
「Management Groups」タブをクリックして「Edit」をクリックすると、Edit Management Groupウィンドウが表示されます。
「Server」フィールドのホスト名/IPアドレスを修正して、「Update」をクリックします。
「Save」をクリックして、構成ファイルの変更を保存します。
「Exit」をクリックしてユーティリティを終了します。
IISでSCOMエージェントを停止して再起動します。
次のOperations Managerサービスが稼働していることを確認します。
OpsMgr Config Service、OpsMgr Health Service、OpsMgr SDK Service
ERROR - Could not login to the server because the password is invalid
原因
SCOM APIにアクセスするために構成された資格証明が無効のため、WebサービスがSCOMサーバーにアラートを送信できませんでした。
解決策
次の手順を実行して、SCOM APIにアクセスするための資格証明を変更します。
SCOMエージェントがあるシステムでWindowsエクスプローラを開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリのbinディレクトリにナビゲートします。
SCOMエージェントの構成ツールを起動するSCOMAgentConfig.exeユーティリティを実行します。
「Load」をクリックすると、ディレクトリのナビゲーション・ウィンドウが開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリにナビゲートして、SCOMAgent.cfgファイルを開きます。
「Management Groups」タブをクリックして「Edit」をクリックすると、Edit Management Groupウィンドウが表示されます。
「Domain」、「Username」、「Password」の各フィールドの資格証明情報を修正して、「Update」をクリックします。
「Save」をクリックして、構成ファイルの変更を保存します。
「Exit」をクリックしてユーティリティを終了します。
IISでSCOMエージェントを停止して再起動します。
Microsoft.EnterpriseManagement.Common.UnauthorizedAccessMonitoringException: The user <Domain>\<Username> does not have sufficient permission to perform the operation.
原因
SCOM APIにアクセスするために構成された資格証明に十分な権限がないため、WebサービスがSCOMサーバーにアラートを送信できませんでした。
解決策
第2章の「エージェントのアカウントの設定」を参照してください。この項では、SCOM APIにアクセスするアカウントの設定に必要な手順が説明されています。
ERROR occurred invoking SCOM connector to insert event for null
原因
SCOMエージェントが機能しないため、WebサービスがSCOMでアラートを作成できませんでした。
解決策
SCOMエージェントがインストールされたシステムでIISマネージャを開き、エージェントのWebサイトを開始します。
javax.xml.ws.WebServiceException: org.apache.cxf.service.factory.ServiceConstructionException: Failed to create service.
原因
Webサービスに無効な構成パラメータがあるため、WebサービスがSCOMエージェントに接続できませんでした。SCOMエージェントのURLが正しくないか、SCOMエージェントにアクセスするための資格証明が無効です。
解決策
SCOMエージェントのURLが正しいことを確認します。SCOMエージェントのインストールの最後に示されたURLを指定する必要があります。URLのホスト名がローカルホストで、別のシステムからURLにアクセスしている場合は、ローカルホストをSCOMエージェントのインストール・マシンのホスト名またはIPアドレスに置き換える必要があります。
URLが不明の場合は、次のようにして確認できます。
SCOMエージェントをWebサイトとしてインストールした場合、アドレスは次のようになります。
http://<IP>:<port>/Service.asmx
<IP>はIPアドレス、<port>は、エージェントのインストール時に指定したポート番号です。
SCOMエージェントを仮想ディレクトリとしてインストールした場合、アドレスは次のようになります。
http://<IP>:<port>/<vdir>/Service.asmx
<IP>はIPアドレス、<port>は、エージェントがインストールされたWebサービスのポート番号、<vdir>はエージェントに指定した仮想ディレクトリ名です。
SCOMエージェントがインストールされたシステムで有効なユーザー名とパスワードを選択します。
コマンド・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを、SCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters\endpoints\SCOM2007に変更します。
前述の手順のURLと資格証明を使用して、SCOM Webサービスのインストーラを再実行します。手順については、使用するプラットフォームに応じて第2章の「UNIXでのWebサービスのインストール」または「WindowsでのWebサービスのインストール」を参照してください。
Request failed because the specified management pack could not be found
原因
OracleEnterpriseManager.Alert.Creator管理パックがSCOMにインポートされていないため、WebサービスがSCOMでアラートを作成できませんでした。
解決策
SCOMに管理パックをインポートするために必要な手順については、第2章の「アラート作成管理パックのインストール」を参照してください。
Successfully inserted the event, but timed out waiting for the alert to be created
原因
WebサービスからSCOMにイベントを挿入できましたが、タイムアウト期間内にアラートが作成されませんでした。これは、エラーがアラート生成ルールで発生し、SCOMでアンロードされた可能性が高いことを示します。このエラーが発生すると、Ops Mgr Health Serviceにより、エラーに続いて警告がOperations Managerログに生成されます。エラー・エントリは、次のメッセージで始まります。
A module reported an error 0x80070057 from a callback which was running as part of rule "Create.Default.Alert" running for instance "OracleEnterpriseManager Event Source" with id ...
警告エントリは、次のメッセージで始まります。
Summary: 1 rule(s)/monitor(s) failed and got unloaded, 1 of them reached the failure limit that prevents automatic reload ...
注意: この状況は、SCOM Connectorのデフォルトの構成ファイルを使用する場合は発生しません。この状況が発生するのは、SCOMエージェントのWebサービスに直接アクセスして、「Priority」または「Severity」フィールドに無効な値を渡した場合のみです。 |
解決策
RMSシステムでOps Mgr Health Serviceという名前のWindowsサービスを再起動します。
この項では、一般的な警告アラートのトラブルシューティングに関する原因および解決策の情報を提供しています。発生したエラー・アラートに一致する見出しを見つけ、問題の診断および解決の手順に従ってください。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:IOException; msg=javax.net.ssl.SSLException: SSL handshake failed: X509CertChainInvalidErr
原因
Oracle Enterprise Manager ConnectorフレームワークとSCOM Webサービス間のSSLハンドシェイクが失敗しました。この障害は、Wallet Manager内のSSL証明書が、SCOM Webサービスが提供するSSL証明書と一致しないときに発生します。
解決策
SCOM WebサービスからWallet ManagerにSSL証明書をインポートする必要があります。Oracle Enterprise ManagerのSCOM SSL証明書による設定の詳細は、第2章の「Wallet Managerへの署名付き証明書の追加」を参照してください。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:IOException; msg=The wallet "/gc/OracleHomes/oms10g/sysman/connector//certdb.txt" does not exist
原因
SCOM Webサービスは、SSLを使用するように構成されていますが、SSL情報が含まれているcertdb.txtファイルがありません。
解決策
SCOM WebサービスからWallet ManagerにSSL証明書をインポートする必要があります。Oracle Enterprise ManagerのSCOM SSL証明書による設定の詳細は、第2章の「Wallet Managerへの署名付き証明書の追加」を参照してください。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:Client; msg=Error opening socket: java.net.ConnectException: Connection refused;
原因
SCOM Webサービスが停止しているか、URLのポート番号が正しくありません。
解決策
Webサービスのステータスを調べるために次の手順を実行し、必要な場合はサービスを起動します。
SCOM WebサービスがUNIXシステムにインストールされている場合:
SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。
作業ディレクトリをSCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/binディレクトリに変更します。
次のコマンドを入力します。
./service.sh status
コマンドによりサービスが稼働していないことが示された場合、次のコマンドを入力します。
./service.sh start
SCOM WebサービスがWindowsシステムにインストールされている場合:
SCOM Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。
作業ディレクトリをSCOM Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/logディレクトリに変更します。
テキスト・エディタでframework.logファイルを開きます。
ファイルの一番下に移動し、文字列iWave Adapter Frameworkを逆方向検索します。見つかった最後の文字列がiWave Adapter Framework Startedである場合、これはWebサービスが開始されていることを示しています。
Webサービスが開始しない場合、Webサービスがインストールされている状況に基づいてWebサービスを開始します。
Webサービスがスタンドアロンのアプリケーションとしてインストールされている場合、作業ディレクトリをadapters/binディレクトリに変更し、startAdapters.batコマンド・ファイルを実行します。
WebサービスがWindowsサービスとしてインストールされている場合、net start iWaveAdaptersコマンドを入力します。
Webサービスが停止している場合、ポート番号に問題があると考えられます。「SCOM Webサービス操作用の正しいURLの使用」で示した手順を実行して、ポート番号を含む正しいURLを指定します。
java.lang.Exception: Error occured while calling Web Service:
原因
SCOM Webサービスに送信されたリクエストは、XML書式が正しくなかったために拒否されました。この問題は、コネクタ構成XMLファイルを手動で更新しないかぎり発生しません。
解決策
SOAP障害レスポンスのfaultstringノードでエラー・アラートを調べ、リクエスト文書で何が間違っているのかを確認します。問題の原因となった可能性のある誤りがないか、XML構成ファイルに対して加えられた変更を調べます。Webブラウザを使用してWSDLにアクセスすることにより、正しいXML書式を確認できます。
WSDLにアクセスするには、次の手順を実行します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。
「一般」タブをクリックします。
getNewAlerts操作用に指定されたURLを選択してコピーします。
Oracle Enterprise Managerサーバーがインストールされているシステムで、インターネット・ブラウザを開きます。
アドレス・ウィンドウに、手順6でコピーしたURLを入力します。URLの最後に?wsdlを追加します。URLは、次の例のようになります。
http://[Hostname]:8080/services/SCOM2007/EventService?wsdl
[Hostname]は、SCOM Webサービスがインストールされている実際のホスト名またはIPアドレスです。
書式が間違っている理由が特定できない場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターにお問い合せください。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:Client; msg=Error opening socket: java.net.UnknownHostException: badhost;
原因
URLで指定されたホスト名がシステムによって認識されていません。
解決策
この問題に対処するには次のオプションのいずれかを選択します。
システム管理者と調整して、システム構成をホスト名が認識されるように変更します。
ホスト名のかわりにURLでIPアドレスを指定します。指定するには、次の手順を実行します。
SCOM WebサービスがインストールされているシステムのIPアドレスを確認します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。
getNewAlerts、getUpdatedAlertsおよびacknowledgeAlerts操作用に指定されているURLのホスト名をIPアドレスに変更します。
「OK」をクリックします。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:Client; msg=Error opening socket: java.net.NoRouteToHostException: No route to host;
原因
URLで指定されているIPアドレスが無効か、ネットワークが停止しています。
解決策
コネクタ用に構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。
スーパー管理者のロールを持つユーザー名を入力し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
ウィンドウの右上にある「設定」リンクをクリックします。「設定の概要」ページが表示されます。
ウィンドウの左側にある「管理コネクタ」リンクをクリックします。インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。
SCOM Connectorに関連付けられた「構成」アイコンをクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。
URLでgetNewAlerts、getUpdatedAlertsおよびacknowledgeAlerts操作用に指定されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。
ホスト名/IPアドレスが正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。
URLでホスト名が指定されている場合、ホスト名が正しいIPアドレスに解決されることを確認します。ホスト名のIPアドレスを確認するには、ping <hostname>コマンドを発行します。<hostname>は実際のホスト名です。その結果、そのホスト名に対して解決されたIPアドレスが表示されます。これが正しくない場合、システム管理者はその理由を調べる必要があります。
ホスト名/IPアドレスが正しいと思われる場合は、そのホスト名/IPアドレスを使用して、SCOM Webサービスがインストールされているシステムのpingを試みます。pingが失敗した場合、システム管理者は接続性がない理由を調べる必要があります。
SOAPException: faultCode=SOAP-ENV:Protocol; msg=Unsupported response content type
原因
URLのホスト名/IPアドレスおよびポート番号は正しいが、無効なパスがあります。
解決策
「SCOM Webサービス操作用の正しいURLの使用」で示した手順を実行して、ポート番号を含む正しいURLを指定します。
ERROR - Could not log in to the server because the password is invalid
原因
URLのホスト名/IPアドレスおよびポート番号は正しいが、無効なパスがあります。
解決策
次の手順を実行して、SCOM APIにアクセスするための資格証明を変更します。
SCOMエージェントがあるシステムでWindowsエクスプローラを開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリのbinディレクトリにナビゲートします。
SCOMエージェントの構成ツールを起動するSCOMAgentConfig.exeユーティリティを実行します。
「Load」をクリックすると、ディレクトリのナビゲーション・ウィンドウが開きます。
SCOMエージェントのインストール・ディレクトリにナビゲートして、SCOMAgent.cfgファイルを開きます。
「Management Groups」タブをクリックして「Edit」をクリックすると、Edit Management Groupウィンドウが表示されます。
「Domain」、「Username」、「Password」の各フィールドの資格証明情報を修正して、「Update」をクリックします。
「Save」をクリックして、構成ファイルの変更を保存します。
「Exit」をクリックしてユーティリティを終了します。
IISでSCOMエージェントを停止して再起動します。