この付録では、Oracle Management Agentで生成された構成ファイル、および様々なシステム設定に対してエージェント操作を最適化するために設定できるパラメータについて説明します。この付録の内容は、次のとおりです。
次のファイルを使用して、Oracle Management Agentの操作を管理します。
snmp_ro.oraファイルは、$ORACLE_HOME/network/admin、または環境変数TNS_ADMINで指定されたディレクトリにあります。この読取り専用ファイルは更新しないでください。
snmp_rw.oraは、エージェントの$ORACLE_HOME\network\adminにあります。この読取り/書込みファイルは変更できますが、変更する際は慎重に行ってください。
次のパラメータは、snmp_rw.ora構成ファイルで使用されます。
データベースが停止しているかどうかをチェックするためにエージェントがデータベースをポーリングする時間間隔(秒)。データベースが停止していたり接続されていない場合、この値は再試行の間隔になります。デフォルトは30秒です。
注意: Oracle Management Agentで複数のインスタンスを監視する必要がある場合は、監視対象のインスタンス数に比例してDBSNMP.POLLTIMEの値を増やす必要があります。次に例を示します。 Oracle Management Agentで10のインスタンスを監視する必要があるとします。この場合は、DBSNMP.POLLTIMEを150(10/2 * 30 = 150)に設定する必要があります。 |
dbsnmp.noheuristic = {true/false}
このパラメータ値によって、Oracle Management Agentが監視対象のデータベースの状態(データベースが起動しているかまたは停止しているか)を確認する際に接続の経験則を使用するかどうかを決定します。デフォルトでは、この値はFALSE(Agentで経験則を使用する)に設定されています。
注意: 監視対象がReal Application Clustersのデータベース・インスタンスの場合は経験則が機能しないため、DBSNMP.NOHEURISTICをTRUEに設定する必要があります。 |