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Oracle Identity Manager JBoss Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52972-02
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2 インストールの準備

Oracle Identity Managerをインストールする前に、デプロイに必要なコンポーネントについてよく知っておくことをお薦めします。また、使用するシステムがOracle Identity Managerをインストールできる状態になっているかどうかを確認するために、診断ダッシュボードをインストールして使用することをお薦めします。診断ダッシュボードのインストールの詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

基本的なOracle Identity Managerインストールは、次のコンポーネントで構成されます。

この章では次の項目について説明します。

2.1 Oracle Identity Managerコンポーネントのホスト要件

この項では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。


注意:

Oracle Identity Managerの各リリース固有の要件やサポートされる構成については、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。

Oracle Identity Managerインストール・プログラムは、インストールされている他のアプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合することがあります。Oracle Identity Managerをインストールする前に、必要のないソフトウェアとドライバをコンピュータからすべて削除するようにしてください。また、この処理によって、データベース・ホストにデータベース・スキーマが作成されることが保証されます。

2.1.1 Oracle Identity Managerサーバー(ホスト)の要件

表2-1は、Oracle Identity Managerサーバーの最低限のホスト要件および基本的なインストールのガイドラインを示しています。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーの要件

サーバーのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel XeonまたはPentium IV

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 1GB(初期サイズ)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V210

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 1GB(初期サイズ)


2.1.2 データベース・サーバーのホスト要件

表2-2は、サポートされるオペレーティング・システムについてデータベースのホスト要件をサンプルとして示したものです。この表の情報はあくまでガイドラインとして使用してください。特定のデータベースのホスト要件は、データベースのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーのホスト要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Xeon

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 合計4GB(1つのCPUごとに2GB)

  • ハード・ディスク容量: Windowsでは40GB(初期サイズ)、UNIXでは20GB(初期サイズ)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V250

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 合計4GB(1つのCPUごとに2GB)

  • ハード・ディスク容量: 40GB(初期サイズ)

  • ハード・ディスクの数: 1


2.1.3 Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目

Microsoft Windows

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 300MB


2.1.4 Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V100 Server

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB

AIX

  • プロセッサのタイプ: PowerPC

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB


2.2 英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerリリースのコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

2.3 インストール・ワークシート

表2-5では、Oracle Identity Managerのインストール中に設定する必要がある構成属性を説明します。このワークシートを印刷し、空欄にメモをとりながらインストールを進めてください。つまり、実際に設定した内容を「ユーザー選択」の列に記入してください。

表2-5 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\oracle

UNIX: opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているコンピュータの名前またはIPアドレス

デフォルト値なし


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

Microsoft SQL Serverの場合は1433

Oracle Databaseの場合は1521


インストールで使用するデータベースの名前

デフォルト値なし


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

デフォルト値なし


JDKインストール・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\j2sdkversion

UNIX: /opt/j2sdkversion


JBoss Application Serverインストール・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\jboss-version

UNIX: /opt/jboss-version



2.4 診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバーで実行するWebアプリケーションです。これによって、Oracle Identity Managerで必要なコンポーネントについてインストール前とインストール後の環境がチェックされます。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることをお薦めします。

2.4.1 診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ファイルは、Oracle Identity Managerインストーラ・メディアのDiagnosticDashboardディレクトリにあります。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

診断ダッシュボードの使用を開始する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. 次のWebサイトから最新のcommons-discovery.jarファイルをダウンロードします。

    http://www.java2s.com/Code/Jar/Spring-Related/Downloadcommonsdiscoveryjar.htm

  2. このJARファイルを次のフォルダにコピーします。

    非クラスタ環境の場合:

    JBOSS_HOME\server\default\lib

    クラスタ環境の場合:

    JBOSS_HOME\server\all\lib


注意:

Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボード・アプリケーションをJBoss Application Serverにインストールすると、JBoss Application Serverの起動時に例外が発生することがあります。この例外を回避するには、JBOSS_HOME\server\default\deploy\jboss-web.deployer\META-INF\jboss-service.xmlファイルのUseJBossWebLoaderプロパティをtrueに設定します。

2.4.2 インストール前の環境の確認

診断ダッシュボードを使用して、Oracle Identity Managerのインストールに必要な次のコンポーネントが存在しているかどうかを確認できます。

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース

  • Microsoft SQL Server JDBCライブラリ(Microsoft SQL Serverを使用する場合のみ)


関連項目:

診断ダッシュボードの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。