Oracle Identity Manager JBoss Application Server用インストレーションおよび構成ガイド リリース9.1.0.1 B52972-02 |
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この章では、Oracle Identity Manager Remote Managerをインストールする方法について説明します。次の項が含まれます。
次の手順を実行して、Microsoft WindowsホストにRemote Managerをインストールします。
注意: すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは、異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。別のOracle Identity Managerコンポーネント(サーバーまたはDesign Console)のホスト・コンピュータにRemote Managerをインストールする場合は、使用されていないインストール・ディレクトリを指定します。 |
Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。
Microsoft Windowsエクスプローラを使用し、インストールCDのinstallServerディレクトリにナビゲートします。
setup_rm.exeファイルをダブルクリックします。
インストーラ・ページのリストから言語を選択します。「ようこそ」ページが表示されます。
「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。
「ターゲット・ディレクトリ」ページで、次の手順のいずれかを実行します。
Oracle Identity Manager製品のデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。Remote Managerをこのディレクトリにインストールするには、「次へ」をクリックします。
Remote Managerを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドでディレクトリのパスを指定し、「次へ」をクリックします。
注意: 指定したディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」フィールドが表示されます。「OK」をクリックします。ディレクトリが自動的に作成されます。Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージを閉じた後、システム管理者に連絡して必要な権限を取得してください。 |
既存のJREを選択します。その後、「次へ」をクリックします。「Remote Managerの構成」ページが表示されます。
注意: アプリケーション・サーバーで使用中のJREを選択します。Remote ManagerでサポートされているJREバージョンの詳細は、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。 |
「Remote Managerの構成」ページで、Remote Managerに関する情報を入力します。
サービス名を入力します。デフォルト値は、RManagerです。
Remote Managerのバインディング・ポートを入力します。デフォルト値は、12346です。
Remote ManagerのSSL(Secure Sockets Layer)ポートを入力します。デフォルト値は、12345です。
「次へ」をクリックします。
「ショートカット」ページで、必要に応じて、次のショートカット・オプションのチェック・ボックスを選択または選択解除します。
デスクトップにRemote Managerのショートカットを作成します。
「スタート」メニューにRemote Managerのショートカットを作成します。
「次へ」をクリックして次のページに進みます。
「サマリー」ページで構成の詳細を確認し、「インストール」をクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了したら、「完了」ページの「終了」をクリックして終了します。
UNIXにRemote Managerをインストールするには、次のようにします。
注意: Remote Managerをインストールする前に、JREがRemote ManagerのインストーラによってJAVA_HOME変数に含まれるように、この変数を設定しておく必要があります。 |
Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。
ファイル・マネージャで、インストールCDのinstallServerディレクトリにアクセスします。
install_rm.shファイルを実行します。コマンドライン・インストーラが開始します。
番号を入力してリストから言語を選択し、0を入力してその言語を適用します。「ようこそ」パネルが表示されます。
「ようこそ」パネルで1を入力して、次のパネルに進みます。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。
「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、Oracle Identity Manager Remote Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。デフォルト・ディレクトリは/opt/oracleです。
1を入力して次のパネルに進みます。
ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yを入力してディレクトリを作成します。
注意: すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは、異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Identity Managerサーバーのホスト・コンピュータにRemote Managerをインストールする場合は、一意のインストール・ディレクトリを指定する必要があります。 |
Remote Managerで使用するJREの場所を指定します。
1を入力して次のパネルに進みます。
関連項目: Remote ManagerでサポートされているJREバージョンの詳細は、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。 |
「Remote Managerの構成」パネルで、Remote Managerの構成情報を入力します。
サービス名を入力するか、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。
Remote Managerのバインディング・ポートを入力するか、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。
Remote ManagerのSSLポートを入力するか、[Enter]を押してデフォルト値を使用します。
1を入力して次のパネルに進みます。
Remote Managerインストールのサマリー・パネルが表示されます。
情報を確認します。
2を入力し、戻って変更します。
1を入力し、インストールを開始します。
Oracle Remote Managerがインストールされ、インストール後のサマリー・パネルが表示されます。
3を入力し、インストールを終了します。
Remote ManagerとOracle Identity ManagerはSSLを使用して通信します。Remote Managerを使用する場合は、Oracle Identity ManagerとRemote Managerの間の信頼関係を有効にする必要があります。つまり、サーバーにRemote Managerの証明書を信頼させる必要があります。
クライアント側認証(Remote Managerがサーバーの証明書をチェックする認証)を有効にすることもできます。Remote Managerの証明書は、Oracle Identity Managerのキーストアにインポートし、信頼済にしてください。クライアント側認証を有効にする場合は、Oracle Identity Managerの証明書をRemote Managerのキーストアにインポートし、その証明書を信頼済にします。また、サーバーに関連する構成ファイルを手動で編集する必要があります。Remote Mangerのインストール時に選択したオプションによっては、Remote Managerの構成ファイルも編集する必要があります。
ここでは次の項目について説明します。
インストール時に、Remote Managerのキーストアのパスワードはxellerate
に設定されます。すべての本番インストールでキーストア・パスワードを変更することをお薦めします。
キーストアのパスワードを変更するには、.xlkeystoreのストアパスと.xlkeystoreのxellエントリのキーパスを変更する必要があります。これら2つの値は同一である必要があります。keytoolユーティリティを使用して、次のようにキーストアのパスワードを変更します。
Oracle Identity Managerのホスト・コンピュータでコマンド・ウィンドウを開きます。
OIM_RM_HOME
\xellerate\config
ディレクトリに移動します。
次のオプションを使用してkeytoolユーティリティを実行し、ストアパスを変更します。
JAVA_HOME\jre\bin\keytool -storepasswd -new new_password -storepass xellerate -keystore .xlkeystore -storetype JKS
次のオプションを使用してkeytoolユーティリティを実行し、.xlkeystoreのxellエントリのキーパスを変更します。
JAVA_HOME\jre\bin\keytool -keypasswd -alias xell -keypass xellerate -new new_password -keystore .xlkeystore -storepass xellerate
JAVA_HOME
は、Remote Managerインストールに関連するJavaインストールの場所です。
テキスト・エディタでOIM_RM_HOME
\xlremote\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<RMSecurity>.<KeyStore>
セクションを編集して、キーストア・パスワードを次のように指定します。
パスワード・タグをencrypted
="false
"に変更します。
パスワードを次のように入力します。
<RMSecurity>
<KeyStore>
<Location>.xlkeystore</Location>
<Password encrypted="false">new_password</Password>
<Type>JKS</Type>
<Provider>sun.security.provider.Sun</Provider>
</KeyStore>
注意: Remote Managerにクライアント側認証を使用している場合は、OIM_RM_HOME /xlremote\config\xlconfig.xml ファイルの<RMSecurity>.<TrustStore>セクションにOracle Identity Managerのキーストア・パスワードを次のように入力します。
<TrustStore>
<Location>.xlkeystore</Location>
<Password encrypted="false">OIM_Server_keystore_password</Password>
<Type>JKS</Type>
<Provider>sun.security.provider.Sun</Provider>
</TrustStore>
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xlconfig.xmlファイルを保存して閉じます。
Remote Managerを再起動します。
テキスト・エディタでOIM_HOME
\xellerate\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<RMSecurity>.<TrustStore>
セクションを次のように編集し、Remote Managerの新しいキーストア・パスワードを指定します。
パスワード・タグをencrypted
="false
"に変更します。
(通常の文字で)パスワードを入力します。次に例を示します。
<TrustStore>
<Location>.xlkeystore</Location>
<Password encrypted="false">new_password</Password>
<Type>JKS</Type>
<Provider>sun.security.provider.Sun</Provider>
</TrustStore>
xlconfig.xmlファイルを保存して閉じ、Oracle Identity Managerを再起動します。
Oracle Identity ManagerとRemote Managerとの間に信頼関係を確立するには、次の手順を実行します。
Remote Manager証明書をサーバー・コンピュータにコピーします。Remote ManagerのコンピュータにあるOIM_RM_HOME
\xlremote\config \xlserver.cert
ファイルを、サーバーのコンピュータにコピーします。
注意: OIM_HOME ディレクトリのサーバー保証書も、xlserver.cert と名前が付けられます。この証明書を上書きしないように注意してください。 |
サーバー・コンピュータでコマンド・プロンプトを開きます。
keytoolユーティリティを使用して証明書をインポートするには、次のコマンドを実行します。
JAVA_HOME\jre\bin\keytool -import -alias rm_trusted_cert -file RM_cert_location\xlserver.cert -trustcacerts -keystore OIM_HOME\xellerate\config\.xlkeystore -storepass xellerate
JAVA_HOME
はアプリケーション・サーバーのJavaディレクトリの場所、エイリアスの値はストアの証明書に対する任意の名前、RM_cert_location
は証明書をコピーした場所です。
注意: キーストアのパスワードを変更した場合は、その値をxellerate のかわりに使用してください(xellerateはstorepass変数のデフォルト値です)。 |
プロンプトでYを入力して、証明書を信頼するようにします。
テキスト・エディタでOIM_HOME
\xellerate\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<RMIOverSSL>
プロパティを探し、次のように値がtrue
に設定されていることを確認します。
<RMIOverSSL>true</RMIOverSSL>
<KeyManagerFactory>
プロパティを探します。IBM JREを使用する場合は値をIBMX509
に設定します。次に例を示します。
<KeyManagerFactory>IBMX509</KeyManagerFactory>
その他のすべてのJREの場合は値をSUNX509に設定します。次に例を示します。
<KeyManagerFactory>SUNX509</KeyManagerFactory>
ファイルを保存します。
Oracle Identity Managerを再起動します。
Remote Managerシステムで独自の証明書を使用してRemote Managerを構成するには、次のようにします。
カスタム・キーを.xlkeystore以外の新しいキーストア(new_keystore_name)にインポートします。新しいキーストアに使用したパスワード(new_keystore_pwd)を忘れないようにしてください。
この新しいキーストアをOIM_RM_HOME
\xlremote\config\
ディレクトリにコピーします。
テキスト・エディタでOIM_RM_HOME
\xlremote\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<RMSecurity>
タグを探し、<Location>
タグと<Password>
タグの値を次のように変更します。
IBM JREを使用する場合は値を次のように変更します。
<KeyStore>
<Location>new_keystore_name</Location>
<Password encrypted="false">new_keystore_pwd</Password>
<Type>JKS</Type>
<Provider>com.ibm.crypto.provider.IBMJCE</Provider>
</KeyStore>
その他のすべてのJREの場合は値を次のように変更します。
<KeyStore>
<Location>new_keystore_name</Location>
<Password encrypted="false">new_keystore_pwd</Password>
<Type>JKS</Type>
<Provider>sun.security.provider.Sun</Provider>
</KeyStore>
Remote Managerサーバーを再起動し、xlconfig.xml
ファイルを開いて、新しいキーストアのパスワードが暗号化されたことを確認します。
Oracle Identity Managerサーバーで独自の証明書を使用してRemote Managerを構成するには、次のようにします。
Remote Managerシステムで使用したのと同じ証明書鍵を、.xlkeystore以外のキーストア(new_svrkeystore_name
)にインポートします。新しいキーストアに使用したパスワード(new_svrkeystor_pwd
)を忘れないようにしてください。
この新しいキーストアをOIM_HOME
\xellerate\config
ディレクトリにコピーします。
テキスト・エディタでOIM_HOME
\xellerate\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<RMSecurity
>タグを探し、<Location
>タグと<Password
>タグの値を次のように変更します。
<TrustStore> <Location>new_svrkeystore_name</Location> <Password encrypted="false">new_svrkeystor_pwd</Password> <Type>JKS</Type> <Provider>sun.security.provider.Sun</Provider></TrustStore>
Oracle Identity Managerを再起動し、xlconfig.xml
ファイルを開いて新しいキーストアのパスワードが暗号化されていることを確認します。
クライアント側認証を有効にするには、次のようにします。
テキスト・エディタで、Remote Managerのホスト・コンピュータにあるOIM_RM_HOME
\xlremote\config\xlconfig.xml
ファイルを開きます。
<ClientAuth
>プロパティをtrue
に設定します。次に例を示します。
<ClientAuth>true</ClientAuth>
<RMIOverSSL>
プロパティをtrue
に設定します。次に例を示します。
<RMIOverSSL>true</RMIOverSSL>
<KeyManagerFactory>
プロパティを探します。
IBM JREを使用する場合は値をIBMX509
に設定します。次に例を示します。
<KeyManagerFactory>IBMX509</KeyManagerFactory>
その他のすべてのJREの場合は値をSUNX509
に設定します。次に例を示します。
<KeyManagerFactory>SUNX509</KeyManagerFactory>
ファイルを保存します。
サーバーの証明書をRemote Managerのコンピュータにコピーします。サーバーのコンピュータにあるOIM_HOME
\xellerate\config\xlserver.cert
ファイルを、Remote Managerのコンピュータにコピーします。
注意: Remote Managerの証明書の名前もxlserver.certであるため、上書きしないように注意してください。 |
Remote Managerのコンピュータでコマンド・プロンプトを開きます。
次のkeytoolコマンドを使用して証明書をインポートします。
JAVA_HOME\jre\bin\keytool -import -alias trusted_server_cert -file server_cert_location\xlserver.cert -trustcacerts -keystore XL_RM_HOME\xlremote\config\.xlkeystore -storepass xellerate
JAVA_HOME
はRemote ManagerのJavaディレクトリの場所、エイリアスの値はストアの証明書に対する任意の名前、OIM_RM_HOME
はRemote Managerのホーム・ディレクトリ、server_cert_location
はサーバーの証明書をコピーした場所です。
注意: キーストアのパスワードを変更した場合は、その値をxellerate のかわりに使用してください(xellerateはstorepass変数のデフォルト値です)。 |
プロンプトでYを入力して、証明書を信頼するようにします。
Remote Managerを再起動します。
Remote Managerを起動するには、次のスクリプトを使用します。
Microsoft Windowsの場合:
OIM_RM_HOME\xlremote\remotemanager.bat
UNIXの場合:
OIM_RM_HOME/xlremote/remotemanager.sh
Remote Managerインストールを削除するには、次のようにします。
Oracle Identity ManagerとRemote Managerが実行している場合は停止します。
すべてのOracle Identity Managerプロセスを停止します。
Remote ManagerをインストールしたOIM_RM_HOMEディレクトリを削除します。