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Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52973-03
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2 インストールの準備

Oracle Identity Managerをインストールする前に、デプロイに必要なコンポーネントについてよく知っておくことをお薦めします。また、使用するシステムがOracle Identity Managerをインストールできる状態になっているかどうかを確認するために、診断ダッシュボードをインストールして使用することをお薦めします。診断ダッシュボードのインストールの詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

基本的なOracle Identity Managerインストールは、次のコンポーネントで構成されます。

この章では次の項目について説明します。

2.1 Oracle Identity Managerコンポーネントのホスト要件

この項では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。


注意:

Oracle Identity Manager製品の各リリース固有の要件やサポートされる構成については、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。

Oracle Identity Managerインストール・プログラムは、インストールされている他のアプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合することがあります。Oracle Identity Managerをインストールする前に、必要のないソフトウェアとドライバをコンピュータからすべて削除するようにしてください。また、この処理によって、データベース・ホストにデータベース・スキーマが作成されることが保証されます。

2.1.1 Oracle Identity Managerサーバー(ホスト)の要件

表2-1は、Oracle Identity Managerサーバーの最低限のホスト要件および基本的なインストールのガイドラインを示しています。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーの要件

サーバーのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel XeonまたはPentium IV

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 1GB(初期サイズ)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V210

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 1GB(初期サイズ)


2.1.2 データベース・サーバーのホスト要件

表2-2は、サポートされるオペレーティング・システムについてデータベースのホスト要件をサンプルとして示したものです。この表の情報はあくまでガイドラインとして使用してください。特定のデータベースのホスト要件は、データベースのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーのホスト要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Xeon

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 合計4GB(1つのCPUごとに2GB)

  • ハード・ディスク容量: 40GB(初期サイズ)

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V250

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 合計4GB(1つのCPUごとに2GB)

  • ハード・ディスク容量: 40GB(初期サイズ)

  • ハード・ディスクの数: 1


2.1.3 Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目

Microsoft Windows

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 300MB


2.1.4 Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目

Microsoft WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

Solaris

  • サーバー: Sun Fire V210

  • メモリー: 1GB

  • プロセッサの数: 1

  • ハード・ディスク容量: 10GB(初期サイズ)

AIX

  • プロセッサのタイプ: PowerPC

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 10GB


2.2 英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerのコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

2.3 インストール・ワークシート

表2-5では、Oracle Identity Managerのインストール中に設定する必要がある構成属性を説明します。このワークシートを印刷し、空欄にメモをとりながらインストールを進めてください。つまり、実際に設定した内容を「ユーザー選択」の列に記入してください。

表2-5 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\oracle

UNIX: /opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているコンピュータの名前またはIPアドレス

デフォルト値なし


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

Microsoft SQL Serverの場合は1433

Oracle Databaseの場合は1521


インストールで使用するデータベースの名前

デフォルト値なし


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

デフォルト値なし


JDKインストール・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\bea\j2sdkversionまたはC:\bea\jrockitversion

UNIX: /opt/bea/jrockitversion


Oracle WebLogic Serverのルート・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\bea

UNIX: /opt/bea


Oracle WebLogic Serverのインストール・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\bea\wlserver_10.3

UNIX: /opt/bea/wlserver_10.3



2.4 診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバー上で動作するWebアプリケーションです。このツールは、Oracle Identity Managerによって必要とされる各コンポーネントについて、インストール前とインストール後の環境をチェックします。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることをお薦めします。

2.4.1 診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ファイルは、Oracle Identity Managerインストーラ・メディアのDiagnosticDashboardディレクトリにあります。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。


関連項目:

診断ダッシュボードの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

診断ダッシュボードをOracle WebLogicにデプロイするには、次のようにします。

  1. アプリケーション・サーバーの管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」リージョンで「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」リージョンで「デプロイメント」をクリックします。

  4. 右側のペインの「デプロイメント」リージョンで「インストール」をクリックします。

  5. 「ファイルのアップロード」リンクをクリックします。

  6. 「デプロイメント・アーカイブ」フィールドにXIMDD.warファイルのフル・パスを入力します。このファイルはOIM9101INSTALLER/DiagnosticDashboardディレクトリにあります。

  7. 「次へ」をクリックし、もう一度「次へ」をクリックします。

  8. 「このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする」オプションが選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  9. 「オプション設定」ページで次の内容を確認します。

    • アプリケーション名としてのXIMDDの表示

    • 「DDのみ: デプロイメント記述子内に定義されたロールとポリシーのみを使用します。」オプションの選択

    • 「デプロイメントのターゲットに定義されるデフォルトを使用」オプションの選択

  10. 「終了」をクリックします。

  11. 「チェンジ・センター」リージョンで「変更のアクティブ化」をクリックします。

  12. 「デプロイメントの概要」リージョンで、XIMDDデプロイのチェック・ボックスを選択します。

  13. 開始リスト(表の後)で「すべての要求を処理」を選択します。

  14. 「はい」をクリックして、XIMDDのデプロイを開始することを確認します。

この段階で、「UI」表の「状態」列にActiveと表示されます。

DDコンソールを開くには、次の形式のURLを使用します。

http://HOSTNAME_or_IP_ADDRESS:7001/XIMDD/

2.4.2 インストール前の環境の確認

診断ダッシュボードを使用して、Oracle Identity Managerのインストールに必要な次のコンポーネントが存在しているかどうかを確認できます。

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース

  • Microsoft SQL Server JDBCライブラリ(Microsoft SQL Serverを使用する場合のみ)


関連項目:

診断ダッシュボードの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。