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Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52973-03
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11 Oracle Identity Managerインストールのトラブルシューティング

次の項では、Oracle Identity Managerのインストール時に発生する問題を示します。


注意:

Oracle Identity Managerをトラブルシューティングするときに診断ダッシュボード・ツールを使用すると役立ちます。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

11.1 Oracle WebLogic Serverクラスタ環境でのインストール中にOracle Identity Managerのインストールが失敗する

Oracle Identity ManagerをOracle WebLogic Serverクラスタ環境でインストールする場合、ターゲット・サーバーとサーバー・ポート番号について誤った値が定義されていると、インストールが失敗します。インストール・プロセス中には、管理サーバーをターゲットとして定義しないようにしてください。設定スクリプトがクラスタ・メンバー上にJMSサーバーを作成できるようにする必要があります。

11.1.1 対処法の例

次に示すのは、Oracle WebLogic Serverサービスをクリーンアップして、インストールを継続できるようにするための手順の例です。

  1. クラスタ用に作成されたサービスをクリーンアップするために、WebLogic Server管理コンソールを開きます。

  2. 「サービス」「JDBC」「データ・ソース」にナビゲートし、両方のデータソースを削除します。

  3. 「サービス」「メッセージング」「JMSサーバー」にナビゲートし、JMSサーバーを削除します。

  4. 「サービス」「メッセージング」「JMSモジュール」にナビゲートし、JMSモジュールを削除します。

  5. 「サービス」「永続ストア」にナビゲートし、JDBCストアを削除します。

  6. OIM_HOME\Profile\weblogic.profileファイルを開き、次のように変更します。

    1. Oracle WebLogic Serverターゲット名をmyserverから<cluster_member1>に変更します。

    2. Oracle WebLogic Serverターゲット・ポートを7001から7051に変更します。

  7. setup_weblogic.cmdスクリプトを実行します。

  8. ログ・ファイルを調べて、スクリプトが正常に実行したことを確認します。

  9. 設定スクリプトが正常に実行されたことが確認できた場合は、Oracle WebLogic Serverを再起動します。

インストールを継続(ここでOracle Identity Managerインストーラを再起動)することも、インストール済のすべてのOracle Identity Manager製品とWebLogicドメインを削除して、Oracle Identity Managerのインストールを開始することもできます。

11.2 クラスタ環境でタスク・スケジューラに問題が生じる

各クラスタ・メンバー(クラスタを構成する各コンピュータ)のシステム・クロックの設定が互いに異なっていると、タスク・スケジューラが正常に作動しません。すべてのクラスタ・メンバーのシステム・クロックを互いに1秒以内に同期しておくことを強くお薦めします。

11.3 デフォルト・ログインが正常に動作しない

Design Consoleまたは管理およびユーザー・コンソールでデフォルト・ログインが機能せず、Microsoft SQL Serverを使用している場合は、Distributed Transaction Coordinatorが稼働していることを確認します。

11.4 HP-UXプラットフォームにHP-JDKの必要なオペレーティング・システム・パッチがインストールされていないとインストールが失敗する

HP-UXコンピュータで実行されているOracle WebLogic Serverに対してOracle Identity Managerをインストールする場合は、オペレーティング・システムに付属のJDKに必要なオペレーティング・システム・パッチが適用されていることを確認します。適用されていない場合、Oracle Identity Managerのインストールは失敗します。

11.5 AIX 5.3へのOracle WebLogic Server 10.3のインストール中にディスク容量の問題が発生することがある

AIX 5.3へのOracle WebLogic Server 10.3のインストール中にディスク容量の問題が発生する場合は、次のコマンドを実行してWebLogicインストーラを再起動します。

java -Dspace.detection=false -jar server103_generic.jar

このコマンドを実行すると、インストーラの実行中にディスク容量はチェックされません。

11.6 JNDIネームスペース構成のトラブルシューティング

検索を実行するために1ユーザーのみを作成した場合、Oracle Identity Managerを起動しようとして次の例外が検出されることがあります。user_nameは、検索を実行するように作成したユーザーです。

[XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: Authenticate/connect User with ID: user_name was not found in Xellerate.
[XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: Authenticate/connect User with ID: user_name was not found in Xellerate.
[XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: XellerateLoginModuleImpl/login encounter some problems:
com.thortech.xl.security.tcLoginException:
  at com.thortech.xl.security.tcLoginExceptionUtil.createException(Unknown Source)
  at com.thortech.xl.security.tcLoginExceptionUtil.createException(Unknown Source)
  at com.thortech.xl.security.Authenticate.connect(Unknown Source)
  at com.thortech.xl.security.wl.XellerateLoginModuleImpl.login(Unknown Source)
  at weblogic.security.service.DelegateLoginModuleImpl.login(DelegateLoginModuleImpl.java:71)

この問題を解決するには、Oracle Identity Managerを起動した後で、次のように管理対象サーバーの埋込みLDAPディレクトリを管理サーバーのLDAPディレクトリでリフレッシュします。

  1. WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 左側のペインの「ドメイン構造」の下のドメイン名をクリックします。

  3. セキュリティ/組み込みLDAPタブをクリックします。

  4. 「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションを選択し、「保存」をクリックします。


注意:

これらの手順はこの問題を解決するために1回だけ実行してください。管理サーバーと管理対象サーバーを再起動してから、「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションを無効にすることができます。