次の項では、Oracle Identity Managerのインストール時に発生する問題を示します。
Oracle WebLogic Serverクラスタ環境でのインストール中にOracle Identity Managerのインストールが失敗する
HP-UXプラットフォームにHP-JDKの必要なオペレーティング・システム・パッチがインストールされていないとインストールが失敗する
AIX 5.3へのOracle WebLogic Server 10.3のインストール中にディスク容量の問題が検出される場合がある
注意: Oracle Identity Managerをトラブルシューティングするときに診断ダッシュボード・ツールを使用すると役立ちます。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Identity ManagerをOracle WebLogic Serverクラスタ環境でインストールする場合、ターゲット・サーバーとサーバー・ポート番号について誤った値が定義されていると、インストールが失敗します。インストール・プロセス中には、管理サーバーをターゲットとして定義しないようにしてください。設定スクリプトがクラスタ・メンバー上にJMSサーバーを作成できるようにする必要があります。
次に示すのは、Oracle WebLogic Serverサービスをクリーンアップして、インストールを継続できるようにするための手順の例です。
クラスタ用に作成されたサービスをクリーンアップするために、WebLogic Server管理コンソールを開きます。
「サービス」→「JDBC」→「データ・ソース」にナビゲートし、両方のデータソースを削除します。
「サービス」→「メッセージング」→「JMSサーバー」にナビゲートし、JMSサーバーを削除します。
「サービス」→「メッセージング」→「JMSモジュール」にナビゲートし、JMSモジュールを削除します。
「サービス」→「永続ストア」にナビゲートし、JDBCストアを削除します。
OIM_HOME
\Profile\weblogic.profile
ファイルを開き、次のように変更します。
Oracle WebLogic Serverターゲット名をmyserver
から<cluster_member1>
に変更します。
Oracle WebLogic Serverターゲット・ポートを7001から7051に変更します。
setup_weblogic.cmd
スクリプトを実行します。
ログ・ファイルを調べて、スクリプトが正常に実行したことを確認します。
設定スクリプトが正常に実行されたことが確認できた場合は、Oracle WebLogic Serverを再起動します。
インストールを継続(ここでOracle Identity Managerインストーラを再起動)することも、インストール済のすべてのOracle Identity Manager製品とWebLogicドメインを削除して、Oracle Identity Managerのインストールを開始することもできます。
各クラスタ・メンバー(クラスタを構成する各コンピュータ)のシステム・クロックの設定が互いに異なっていると、タスク・スケジューラが正常に作動しません。すべてのクラスタ・メンバーのシステム・クロックを互いに1秒以内に同期しておくことを強くお薦めします。
Design Consoleまたは管理およびユーザー・コンソールでデフォルト・ログインが機能せず、Microsoft SQL Serverを使用している場合は、Distributed Transaction Coordinatorが稼働していることを確認します。
HP-UXコンピュータで実行されているOracle WebLogic Serverに対してOracle Identity Managerをインストールする場合は、オペレーティング・システムに付属のJDKに必要なオペレーティング・システム・パッチが適用されていることを確認します。適用されていない場合、Oracle Identity Managerのインストールは失敗します。
AIX 5.3へのOracle WebLogic Server 10.3のインストール中にディスク容量の問題が発生する場合は、次のコマンドを実行してWebLogicインストーラを再起動します。
java -Dspace.detection=false -jar server103_generic.jar
このコマンドを実行すると、インストーラの実行中にディスク容量はチェックされません。
検索を実行するために1ユーザーのみを作成した場合、Oracle Identity Managerを起動しようとして次の例外が検出されることがあります。user_name
は、検索を実行するように作成したユーザーです。
[XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: Authenticate/connect User with ID: user_name was not found in Xellerate. [XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: Authenticate/connect User with ID: user_name was not found in Xellerate. [XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT],Class/Method: XellerateLoginModuleImpl/login encounter some problems: com.thortech.xl.security.tcLoginException: at com.thortech.xl.security.tcLoginExceptionUtil.createException(Unknown Source) at com.thortech.xl.security.tcLoginExceptionUtil.createException(Unknown Source) at com.thortech.xl.security.Authenticate.connect(Unknown Source) at com.thortech.xl.security.wl.XellerateLoginModuleImpl.login(Unknown Source) at weblogic.security.service.DelegateLoginModuleImpl.login(DelegateLoginModuleImpl.java:71)
この問題を解決するには、Oracle Identity Managerを起動した後で、次のように管理対象サーバーの埋込みLDAPディレクトリを管理サーバーのLDAPディレクトリでリフレッシュします。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側のペインの「ドメイン構造」の下のドメイン名をクリックします。
セキュリティ/組み込みLDAPタブをクリックします。
「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションを選択し、「保存」をクリックします。
注意: これらの手順はこの問題を解決するために1回だけ実行してください。管理サーバーと管理対象サーバーを再起動してから、「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションを無効にすることができます。 |