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Oracle Identity Manager Crystal Reports用インテグレーション・ガイド
リリース9.1.0.1
B53900-01
 

 

Oracle® Identity Manager

Crystal Reports用インテグレーション・ガイド

リリース9.1.0.1

部品番号: B53900-01

2009年4月

このドキュメントでは、Crystal Reports Developer XIおよびCrystal Reports Server XIを使用してCrystal Report版のOracle Identity Managerレポートを作成する方法について説明します。このドキュメントでは次の項目について説明します。

1 Oracle Identity Manager入力パラメータ用Crystal Reports検索の構成

ここでいう検索とは、指定された入力パラメータに対して使用可能な値を表示するドロップダウン・リストのことです。レポートを構成して実行する前に、Oracle Identity Managerの入力パラメータ用にCrystal Reports検索を構成する必要があります。

ビジネス・ビュー・マネージャを使用してOracle Identity Managerの入力パラメータ用にCrystal Reports検索を構成するには、次の手順を実行します。

  1. ビジネス・ビュー・マネージャを起動します。Microsoft Windowsの「スタート」メニューから「プログラム」を選択し、「Business Objects」「Crystal Reports Server」「Business View Manager」を選択します。ビジネス・ビュー・マネージャが表示されます。エンタープライズ認証で管理者としてログインします。

  2. ビジネス・ビュー・マネージャの「Tools」メニューをクリックし、「Import」を選択します。「Import」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Import」ダイアログ・ボックスの「XML Filename」フィールドの隣にある「Choose XML」ボタンをクリックします。

  4. LookUps.xmlインポート・ファイルがある場所を参照し、そのファイルを選択して「Open」をクリックします。

    デフォルトでは、LookUps.xmlインポート・ファイルの場所は、Oracleがデプロイされている場合は\installServer\xellerate\db\Oracle\CrystalReports\ディレクトリで、Microsoft SQL Serverがデプロイされている場合は\installServer\xellerate\db\SQLServer\CrystalReports\ディレクトリです。「Import」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、ファイルをインポートします。

  5. ビジネス・ビュー・マネージャの「View」メニューをクリックし、「Repository Explorer」を選択します。ビジネス・ビュー・マネージャにリポジトリ・エクスプローラ・ウィンドウが表示されます。

  6. リポジトリ・エクスプローラから接続を変更する値リストを選択し、「Show referenced objects」をクリックします。「Referenced Objects」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  7. 接続レベル・エントリを確認できるように、「Referenced Objects」ダイアログ・ボックスの「List of Values」オプションを拡張します。接続名に注意して、「Referenced Objects」ダイアログ・ボックスの「Close」をクリックします。

  8. リポジトリ・エクスプローラで接続エントリの名前をダブルクリックします。ビジネス・ビュー・マネージャのメイン・ウィンドウに接続の設定が表示されます。

  9. ビジネス・ビュー・マネージャの「View」メニューをクリックし、「Object Explorer」および「Property Browser」を選択します。ビジネス・ビュー・マネージャにオブジェクト・エクスプローラ・ウィンドウとプロパティ・ブラウザが表示されます。

  10. プロパティ・ブラウザの「Connection」フィールドをクリックして、接続用の値を設定します。プロパティ・ブラウザにリストされるどのフィールドをクリックしても値を設定できます。


注意:

ツールバーにある「Test Connectivity」アイコンをクリックすると、データベースへの接続を確認できます。

2 各レポートの実行に必要なファイル

表1に、OracleおよびMicrosoft SQL Server両方のデータソースの各レポートの実行に必要なファイルをリストします。


注意:

OracleおよびSQL Serverデータソースのどちらであっても、それぞれのレポートを実行するファイルの名前は同じですが、ファイル内容はデータソースごとに異なります。

Oracleデータソースの場合、表1にリストされているファイルはOracle Indentity ManagerインストールCDの次のディレクトリにあります。

Microsoft SQL Serverデータソースの場合、表1にリストされているファイルはOracle Indentity ManagerインストールCDの次のディレクトリにあります。

それぞれのレポートにはXellerate User Loginという入力パラメータがあります。どのレポートでも、Xellerate User Loginパラメータのデフォルト値はxelsysadmです。Xellerate User Loginパラメータはxellerateユーザーに対応し、実行するレポートに基づいています。レポートは、xellerateユーザーをログイン・ユーザーとするOracle Identity Managerと同じセキュリティ・モデルに従います。

レポートが実行されると、Xellerate User Loginパラメータは抑止され、ユーザーはこのパラメータの値を編集できません。管理者またはレポートを公開するユーザーは、必要なセキュリティ・レベルに応じて、Xellerate User Loginパラメータの値を設定する必要があります。


注意:

表1でリストされたファイルは、Oracle Identity ManagerインストールCDの中にあり、Oracle Identity Managerをインストールしてもシステムにはインストールされません。

表1 各レポートの実行に必要なファイル

レポート ラッパー・ストアド・プロシージャ(.sql) RPT(.rpt)

ユーザー・リソース・アクセス

XL_SP_UserResourceAccess_CR

UserResourceAccess

リソース・パスワードの期限切れ

XL_SP_ResPassExp_CR

ResPassExp

OIMパスワードの期限切れ

XL_SP_OIMPassExp_CR

OIMPassExp

グループ・メンバーシップ・プロファイル

XL_SP_GroupMembershipProfile_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名は次のようになります。

XL_SP_GrpMembershipProfile_CR

GroupMembershipProfile

ポリシー・リスト

XL_SP_PolicyList_CR

PolicyList

ポリシーの詳細

XL_SP_PolicyDetail_CR

PolicyDetail

権限のサマリー

XL_SP_EntitlementSummary_CR

EntitlementSummary

プロセス別のアテステーション・リクエスト

XL_SP_AttestReqByProc_CR

AttestReqByProc

アテステーション・リクエスト詳細

XL_SP_AttReqDetail_CR

AttReqDetail

アテステーション・プロセス・リスト

XL_SP_AttestProcList_CR

AttestProcList

レビューア別のアテステーション・リクエスト

XL_SP_AttestReqByRev_CR

AttestReqByRev

リソース・アクセス・リスト

XL_SP_ResourceAccessList_CR

ResourceAccessList

ユーザー・アクセス履歴

XL_SP_UserAccessHistory_CR

UserAccessHistory

リソース・アクセス・リスト履歴

XL_SP_ResAccessLstHistory_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名はXL_SP_ResAccessLstHistory_CRになります。

ResourcAccessListHistory

ユーザー・プロファイル履歴

XL_SP_UserProfileHistory_CR

UserProfileHistory

ユーザー・メンバーシップ履歴

XL_SP_UserMembershipHistory_CR

UserMembershipHistory

グループ・メンバーシップ履歴

XL_SP_GroupMembershipHistory_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名は次のようになります。

XL_SP_GrpMembershipHistory_CR

GroupMembershipHistory

グループ・メンバーシップ

XL_SP_GroupMembership_CR

GroupMembership

承認者別の承認ステータス

XL_SP_ApprovalStatusByApprover_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名は次のようになります。

XL_SP_ApprovStatsByApprover_CR

ApprovalStatusByApprover

組織構造

XL_SP_OrganizationStructure_CR

OrganizationStructure

財務的に重要なリソース

XL_SP_FinanciallySigResources_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名は次のようになります。

XL_SP_FinanciallySigResourc_CR

FinanciallySigResources

リソース・アクティビティ・メトリック

XL_SP_ResourceActivity_CR

ResourceActivity

組織別の委任管理者

XL_SP_DelegatedAdministratorsByOrg_CR

注意: Oracleの場合、ラッパー・ストアド・プロシージャ名は次のようになります。

XL_SP_DelegatedAdminByOrg_CR

DelegatedAdministratorsByOrg

リソース別の委任管理者および権限

XL_SP_DelegAdminPermsByRes_CR

注意: Oracleの場合、RPT名は次のようになります。

oracleフォルダ内のファイル名はDelegatedAdminPermsByRes.rptであるため、DelegatedAdminPermsByRes.rpt

DelegAdminPermsByRes

注意: Oracleの場合、RPT名はDelegatedAdminPermsByResになります。

ステータス別のリクエスト詳細

XL_SP_RequestDetailByStatus_CR

RequestsDetailsByStatus

初期化済リクエスト

XL_SP_RequestsInitiated_CR

RequestsInitiated

組織別の委任管理者および権限

XL_SP_DelegAdminPermsByOrg_CR

DelegatedAdminPermsByOrg

作成済ユーザー

XL_SP_UsersCreated_CR

UsersCreated

タスク割当て履歴

XL_SP_TaskAssignmentHistory_CR

TaskAssignmentHistory

リソースのアカウント・アクティビティ

XL_SP_AccountActivityInRes_CR

AccountActivityInRes

削除済ユーザー

XL_SP_UsersDeleted_CR

UsersDeleted

リソース別の委任管理者

XL_SP_DelegatedAdminByRes_CR

DelegatedAdminByRes

ロック解除済ユーザー

XL_SP_UsersUnlocked_CR

UsersUnlocked

無効化されたユーザー

XL_SP_UsersDisabled_CR

UsersDisabled

パスワードの正常なリセットの失敗

XL_SP_PassResetSuccessFail_CR

PassResetSuccessFail

リソース別の統制外アカウント

XL_SP_RogueAccountsByResource_CR

RogueAccountsByResource

リソース別のファイングレイン権限例外

XL_SP_FineGrainEntExcpByRes_CR

FineGrainEntExcpByRes


3 Crystal Reports DeveloperおよびCrystal Reports Server用レポートの構成

この項では、Crystal Report版のOracle Identity ManagerレポートをCrystal Reports DeveloperおよびCrystal Reports Server用に構成する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。


注意:

「Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用データべースの構成」には、Crystal Reports DeveloperおよびCrystal Reports Server両方に対する一般的な情報が記述されています。

3.1 Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用データべースの構成

データベースのタイプに応じて、次の項のいずれかの手順を実行し、ラッパー・ストアド・プロシージャをコンパイルします。それがレポートのデータソースになります。


注意:

ラッパー・プロシージャごとに親プロシージャをコールします。このコールの6番目のパラメータである、親プロシージャでintpagesize_inと名付けられたパラメータは、取り出すレポートのレコード数を表します。デフォルトでは、intpagesize_inの値はラッパー・プロシージャごとに5000に設定されています。

必要に応じて、ラッパー・ストアド・プロシージャをコンパイルする前にintpagesize_inの値を変更して、ファイルを保存します。


3.1.1 Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用Oracleデータべースの構成

Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用Oracleデータべースを構成するには、Oracle Identity Managerのデータベース・ログインを使用して、\Oracle\Wrappers\XL_SP_Report Name_CR.sqlスクリプトをデータベース・サーバーで実行します。

3.1.2 Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用Microsoft SQL Serverデータべースの構成

Crystal Report版のOracle Identity Managerレポート用Microsoft SQL Serverデータべースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. \SQLServer\XL_SP_Report Name_CR.sqlスクリプトを編集し、@sysuserという文字列をすべて、Oracle Identity ManagerのSQL Serverログインの名前で置き換えます。

  2. Oracle Identity Managerのデータベース・ログインを使用して、更新した\SQLServer\XL_SP_Report Name_CR.sqlスクリプトをデータベース・サーバーで実行します。

3.2 Crystal Reports Developerに対して実行するレポートの構成

この項では、OracleおよびMicrosoft SQL Serverデータソースを使用してCrystal Reports Developerに対して実行するレポートを構成する方法について説明します。デフォルトでは、レポートは最初の設計時に構成したデータソースに接続しようとします。

レポートが接続するデータソースの場所を変更するには、次に示すOracleまたはMicrosoft SQL Serverデータソース固有の手順を実行します。この項の内容は次のとおりです。

3.2.1 Oracleデータソースを使用したCrystal Reports Developerに対して実行するレポートの構成

Oracleデータソースを使用して、Crystal Reports Developerに対して実行するレポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Crystal Reports Developerを開き、エンタープライズ認証で管理者としてログインします。

  2. 実行するレポートに対する\Oracle\RPT\Report Name.rptファイルを開きます。

  3. 「Database」メニューをクリックして、「Datasource Location」を選択します。「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスの「Replace With」フィールドにある「Create New Connection」オプションを拡張します。

  5. 「Oracle Server」を選択します。「Oracle Server Connection」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. TNSNAMES.ora構成ファイルで定義された接続文字列の名前を「Service」フィールドに入力します。

  7. 「User ID」フィールドにデータベースのユーザーIDを入力します。

  8. 「Password」フィールドにパスワードを入力し、「Finish」ボタンをクリックします。

  9. 「Replace With」フィールドにあるOracle Serverエントリのためのオプション・リストから、ラッパー・ストアド・プロシージャをコンパイルしたユーザー名/スキーマのエントリを拡張します。

  10. レポートに対するラッパー・ストアド・プロシージャを選択します。

  11. 「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスの「Current Data Source」フィールドで元のデータソースを選択し、「Update」ボタンをクリックします。「Enter Values」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  12. 「Enter Values」ダイアログ・ボックスでパラメータごとに適切な値を入力し、レポートを実行します。


    注意:

    新しいパラメータ値を設定したレポートを実行するには、リフレッシュ・ボタンをクリックします。

3.2.2 Microsoft SQL Serverデータソースを使用したCrystal Reports Developerに対して実行するレポートの構成

Microsoft SQL Serverデータソースを使用して、Crystal Reports Developerに対して実行するレポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Crystal Reports Develperを開き、実行するレポートに対する\SQLServer\RPT\Report Name.rptファイルを開きます。

  2. 「Database」メニューをクリックして、「Datasource Location」を選択します。「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスの「Replace With」フィールドにある「Create New Connection」オプションを拡張します。

  4. 「OLE DB (ADO)」を選択します。「OLE DB (ADO) Provider」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「Provider」ボックスのリストをスクロールして、「Microsoft OLE DB Provider for SQL Server」を選択します。「Next」ボタンをクリックします。「OLE DB (ADO) Connection Information」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「Server」フィールドにSQL Serverのホスト名を入力します。

  7. 「User ID」フィールドにデータベースのユーザーIDを入力します。

  8. 「Password」フィールドにパスワードを入力します。

  9. 「Database」フィールドにデータベース名を入力し、「Next」ボタンをクリックします。「OLE DB (ADO) Advanced Information」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  10. 「OLE DB (ADO) Connection Information」ダイアログ・ボックスの「Finish」ボタンをクリックします。

  11. 「Replace With」フィールドにある「OLE DB (ADO)」のエントリ・リストから、データベース名のエントリを拡張し、レポートに対するラッパー・ストアド・プロシージャを持つユーザー名を選択します。

  12. レポートに対するラッパー・ストアド・プロシージャを持つユーザー名に対して、「Stored Procedures」エントリを拡張します。

  13. レポートに対するラッパー・ストアド・プロシージャを選択します。

  14. 「Set Datasource Location」ダイアログ・ボックスの「Current Data Source」フィールドで元のデータソースを選択し、「Update」ボタンをクリックします。「Enter Values」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  15. 「Enter Values」ダイアログ・ボックスでパラメータごとに適切な値を入力し、レポートを実行します。


    注意:

    新しいパラメータ値を設定したレポートを実行するには、リフレッシュ・ボタンをクリックします。

3.3 Crystal Reports Serverに対して実行するレポートの構成

この項は、Crystal Reports Serverに対して実行するレポートを構成する方法について説明します。Crystal Reports Serverに対して実行するレポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 公開ウィザードを使用したレポートの公開

  2. 公開レポートの構成

3.3.1 公開ウィザードを使用したレポートの公開

Crystal Reports Serverに対して実行するレポートを構成するための最初の手順は、Crystal Reports Serverにレポートを公開することです。Crystal Reports Serverにレポートを公開するには、公開ウィザードを使用して、次の手順を実行します。

  1. 公開ウィザードを起動します。Microsoft Windowsの「スタート」メニューから「プログラム」を選択し、「Business Objects」「Crystal Reports Server」「Publishing Wizard」を選択します。「Welcome to the Publishing Wizard」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Welcome to the Publishing Wizard」ダイアログ・ボックスで「Next」をクリックします。「Please Log On」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Please Log On」ダイアログ・ボックスのフィールドに次の情報を入力します。

    • 「System」フィールドに、Crystal Reports Serverが稼働しているシステムのホスト名を入力します。

    • 「User Name」フィールドに、Crystal Reports Serverのユーザー名を入力します。

    • 「Password」フィールドにパスワードを入力します。

    • 「Authentication」フィールドが「Enterprise」に設定されていることを確認し、「Next」をクリックします。

      「Select Files」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「Select Files」ダイアログ・ボックスの「Add Files」をクリックします。公開するRPTファイルの場所を参照し、ファイルを選択して、「Open」をクリックします。

  5. 選択したRPTファイルが公開ファイル・リストに表示されたら、「Select Files」ダイアログ・ボックスの「Next」をクリックします。「Specify Location」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. レポートを表示する場所を参照し、「Change Default Values」ダイアログ・ボックスが表示されるまで「Next」ボタンをクリックします。

  7. 「Change Default Values」ダイアログ・ボックスの「Publish without modifying properties」オプションを選択し、「Next」をクリックします。「Publishing Wizard」ダイアログ・ボックスが表示され、公開するために選択したオブジェクト/レポートがリストされます。

  8. 「Next」をクリックして、レポートを公開します。レポートの公開後、「Finish」をクリックします。

3.3.2 公開レポートの構成

Crystal Reports Serverにレポートを公開した後、ユーザーがそのレポートにアクセスできるように公開したレポートを構成する必要があります。


注意:

Oracle用に設計したレポートをSQL Serverデータソースに対して構成および公開することはできません。また、SQL Server用に設計したレポートをOracleデータソースに対して構成および公開することはできないので注意してください。

次の手順10は、OracleデータソースとSQL Serverデータソースで異なります。データソースに応じて適切な手順を実行してください。


公開ウィザードを使用して公開したレポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Java Administration Launchpadを起動します。Microsoft Windowsの「スタート」メニューから「プログラム」を選択し、「Business Objects」「Crystal Reports Server」「Java Administration Launchpad」を選択します。ブラウザが開き、「Welcome to the Administration Launchpad」ページが表示されます。

  2. 「Launch the Central Management Console」をクリックします。「Central Management Console Log On」ページが表示されます。

  3. 「Central Management Console Log On」ページで次のフィールドを入力します。

    • 「System」フィールドに、Crystal Reports Serverが稼働しているシステムのホスト名を入力します。

    • 「User Name」フィールドに、ユーザー名を入力します。ユーザー名は、管理者または管理者権限を持ったユーザーである必要があります。

    • 「Password」フィールドにパスワードを入力します。

    • 「Authentication Type」フィールドが「Enterprise」に設定されていることを確認し、「Log On」をクリックします。

      「Central Management Console」ページが表示されます。

  4. 「Folders」をクリックします。「Top Level Folders」ページが表示されます。

  5. 公開したレポートがあるフォルダを選択します。フォルダの内容が表示されます。

  6. レポートをクリックします。レポートの詳細が表示されます。

  7. レポートの詳細に関するフィールドに次の情報を入力します。

    • 「Report Title」フィールドにレポートのタイトルを入力します。

    • 「Report Description」フィールドにレポートの説明を入力します。

  8. 「Process」タブをクリックします。「Database」をクリックします。構成されたデータベースの情報が表示されます。

  9. 「Use custom database logon information specified here」オプションを選択します。

  10. この手順はOracleデータソース、SQL Serverデータソースのどちらを使用しているかによって異なります。データソースに応じて、次のいずれかの手順を実行します。

    Oracleの場合

    1. 「Select a database driver」オプションを選択し、リストから「Oracle」を選択します。

    2. TNSNAMES.ora構成ファイルで定義された接続文字列の名前を「Server」フィールドに入力します。

    3. 「User Name」フィールドに、ユーザー名を入力します。ユーザー名は、管理者または管理者権限を持ったユーザーである必要があります。

    4. 「Password」フィールドにパスワードを入力します。

    5. 「Specify a custom table prefix」オプションを選択します。

      「Specify a custom table prefix」フィールドにuser_name.を入力します。ここでuser_nameはデータベース・ユーザーを表します。次に例を示します。

      oracledb1user.


      注意:

      必ずユーザー名の後にピリオドを付けてください。

    Microsoft SQL Serverの場合

    1. 「Specify a custom driver」オプションを選択し、フィールドにcrdb_adoを入力します。

    2. 「Server」フィールドにSQL Serverのホスト名を入力します。

    3. 「Database」フィールドにデータベース名を入力します。

    4. 「User Name」フィールドに、ユーザー名を入力します。ユーザー名は、管理者または管理者権限を持ったユーザーである必要があります。

    5. 「Password」フィールドにパスワードを入力します。

    6. 「Specify a custom table prefix」オプションを選択します。

      「Specify a custom table prefix」フィールドにdatabase_name.user_name.を入力します。ここでdatabase_nameはデータベースの名前、user_nameはデータベース・ユーザーを表します。次に例を示します。

      sqldb1.sqldb1user.


      注意:

      必ずユーザー名の後にピリオドを付けてください。

  11. 「Use same database logon as when report is run」オプションを選択し、「Update」をクリックします。

  12. 「Parameters」をクリックします。レポートのデフォルト・パラメータを設定する画面が表示されます。

  13. パラメータをクリックして、デフォルト値を設定し、表示する際にそのパラメータの新しい値について要求するかどうかを構成します。


    注意:

    管理者は、有効なOracle Identity ManagerユーザーIDを入力して、Xellerate User Loginパラメータの値を設定する必要があります。Xellerate User Loginパラメータについては、ユーザーに要求するような設定をしないでください。不適切なユーザーIDが入力されると、データベース接続エラーなどを示すエラー・メッセージがユーザーに送られます。

    パラメータにデフォルト値を設定した後は、「Update」をクリックします。

  14. レポートを実行する前に、Central Configuration Managerを使用して、適切なサーバーが稼働していることを確認してください。Microsoft Windowsの「スタート」メニューから「プログラム」を選択し、「Business Objects」「Crystal Reports Server」「Central Configuration Manager」を選択します。Central Configuration Managerが表示されます。

  15. サーバーごとに「Status」列をチェックして、適切なサーバーが稼働していることを確認します。

  16. 「Central Management Console」の「Properties」タブをクリックします。

  17. 「Preview」ボタンをクリックし、レポートを実行して、要求された場合は適切な情報を入力します。レポートの結果は、「Crystal Reports Viewer」ブラウザ・ウィンドウに表示されます。

4 ユーザーの作成、アクセスの構成およびレポートの配布

公開レポートを構成した後、そのレポートを配布する前に、レポートにアクセスするユーザーを作成し、適切なアクセス権限レベルを作成する必要があります。

次の手順を実行します。

  1. ユーザーと適切なアクセス権限を作成します。詳細は、Crystal Reportsのドキュメントを参照してください。

  2. InfoView Webサイト用にセントラル構成コンソールのURLをユーザーに配布します。

    そのURLからユーザーはログイン・ページにアクセスし、管理者が指定したユーザーIDおよびパスワードを使用してログインできます。ユーザーは、レポートがあるフォルダまで移動し、検索リストを使用してレポートの適切な入力パラメータを選択して、レポートを実行できます。

5 一般的な制限

Crystal Report版のOracle Identity Managerレポートを作成する際のCrystal Reports DeveloperおよびCrystal Reports Serverの使用に関する一般的な制限を次に示します。


注意:

データソースとしてOracleを使用している場合、Crystal Reports Developerが稼働するシステムにSQL*Plusクライアントをインストールする必要があります。Crystal ReportsはOracleデータベースへの接続にTNS接続を使用します。

6 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

7 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Identity Manager Crystal Reports用インテグレーション・ガイド, リリース9.1.0.1

部品番号: B53900-01

Oracle Identity Manager Integration Guide for Crystal Reports, Release 9.1.0.1

原本部品番号: E14060-01

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