Oracle® JDeveloper 10g インストレーション・ガイド

リリース 10.1.2

部品番号: B15846-01

2005年 2月

JDeveloper をインストールする前に、このガイドをお読みください。

目次

JDeveloperのシステム要件

JDeveloper は 100% Pure Javaで開発されたプログラムです。したがって、Java2 SDK 1.4.2 が用意された任意のプラットフォーム上で動作可能です。JDeveloper を使用するシステムの推奨要件は、次のとおりです。

CPU、メモリー、ディスプレイ、ハードディスク容量の推奨要件

Windows

リソース 推奨
オペレーティング・システム Windows 2000 Service Pack 4
Windows XP Service Pack 1
Windows Server 2003 (32bit)
CPU Pentium III 866MHz以上
メモリー 512MB RAM
ディスプレイ 65536色、1024 X 768 以上の解像度
ハードディスク容量 375MB以上
Java2 SDK Sun J2SE 1.4.2_04 for Windows

Linux

リソース 推奨
ディストリビューション Red Hat Enterprise Linux 2.1
Red Hat Enterprise Linux 3
SUSE LINUX Enterprise Server 8
CPU Pentium III 866MHz 以上
メモリー 512MB RAM
ディスプレイ 65536色、1024 X 768 以上の解像度
ハードディスク容量 375MB以上
Java2 SDK Sun J2SE 1.4.2_04 for Linux

Solaris

リソース 推奨
オペレーティング・システム Solaris 8, 9(CDE Window Managerを使用)
CPU SPARC 500 MHz 以上
メモリー 512MB RAM
ディスプレイ 65536色、1024 X 768 以上の解像度
ハードディスク容量 375MB以上
Java2 SDK Sun J2SE 1.4.2_04 for Solaris(32bit)

Mac OS X

リソース 推奨
オペレーティング・システム Apple Mac OS X Version 10.3
CPU Dual 1.25 GHz G4/G5 (1GHz G4 minimum)
メモリー 1GB RAM(512MB RAM)
ディスプレイ 65536色
ハードディスク容量 375MB以上
Java2 SDK Sun J2SE 1.4.2 Update 2

バージョン管理ツールのサポート

JDeveloperでは、次のバージョン管理ツールとの連携をサポートしています。

Oracle SCM

Concurrent Version Support(CVS)

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Windowsプラットフォームへのインストールと起動

WindowsプラットフォームへJDeveloperをインストールし、起動する手順は、次のとおりです。

  1. jdev1012.zip を任意のディレクトリで解凍します。
  2. <JDev_Install>\jdev\bin\jdevw.exe を実行します。

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UNIX/Linuxへのインストールと起動

UNIXやLinuxなどのプラットフォームへJDeveloperインストールし、起動する手順は、次のとおりです。

  1. Java2 SDK 1.4.2_04 を手に入れていないならば http://java.sun.com/products/archive/ などからダウンロードしてインストールしてください。
  2. jdev1012.zip を任意のディレクトリで解凍します。
  3. エディタで <JDev_Install>\jdev\bin\jdev.conf を開き、最後に次の1行を追加します。
    SetJavaHome <Java2 SDKインストール・ディレクトリ>
    たとえば、以下のように記述します。
    SetJavaHome /user/local/java
  4. ユーザー(またはグループ)に対して、インストールされたすべてのファイルに読み取りのパーミッションを与えます。
    chmod -R g+r <JDev_Install>
  5. ユーザー(またはグループ)に対して、次のファイルに実行のパーミッションを与えます。
  6. OC4Jを使用するには、次のディレクトリに書き込みのパーミッションを与えます。

    注意: <JDev_Install>/j2ee/home/application-deployments は、 java -jar oc4j.jar -install というコマンドによってOC4Jをインストールしたときに生成されるディレクトリです。

  7. <JDev_Install>/jdev/bin/jdev を実行します。

フォントの問題

UNIXプラットフォーム上でJDeveloperを起動する際に、 コンソール上に次のようなメッセージが出ることがあります。

Font specified in font.properties not found [--symbol-medium-r-normal--*-%d-*-*-p-*-adobe-fontspecific]

また、JDeveloper上の日本語がすべて "□" で表示されるケースもあります。この状態は、JDKのインストールおよび構成に起因します。対処方法として、Java2 SDKの font_ja.properties で指定されているフォントを正しくインストールし、それらがJDKから参照できる状態にするか、もしくは font_ja.properties の内容を変更することで対処できることが報告されています。より詳細な情報は、Sun MicrosystemsのWebサイト「フォントの概要」などを参照してください。

マウス・ポインタの問題

UNIXおよびLinux環境では、Javaが提供するマウス・ポインタの問題によりドラッグ&ドロップなどの処理中にマウス・ポインタが見ずらくなってしまうことがあります。この問題を回避するには、JDeveloperが提供するマウス・ポインタのセットに置き換えることで回避することができます。

JDeveloperが提供するマウス・ポインタのセットを使用するための設定は次の手順で行います。

  1. 次のディレクトリのバックアップをとります。
    <Java2 SDKインストール・ディレクトリ>/jre/lib/images/cursors
  2. Java2 SDKをインストールしたディレクトリに次のファイルをコピーし、展開します。
    <JDev_Install>/jdev/bin/clear_cursors.tar

Mozillaプロファイル・インスタンスの再利用

UNIXおよびLinux環境でWebブラウザとしてMozillaを使用している場合、JDeveloperでWebアプリケーションのテストまたはデバッグのたびにMozillaのウィンドウを閉じる必要があります。この問題を回避するには、ブラウザの起動コマンドに-remoteオプションを追加してください。

設定手順は次のとおりです。

  1. メニューバーから「ツール」->「設定」を選択し、左側のツリーから「Webブラウザ/プロキシ」をクリックします。
  2. 「ブラウザのコマンドライン」に次のように入力します。
    /opt/mozilla/mozilla -remote openURL(${URL}) || /opt/mozilla/mozilla ${URL}
  3. 「OK」をクリックします。

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Mac OS Xへのインストールと起動

Mac OS X上でJDeveloperを使用するためには、Java SDKを1.4.2 Update 2にアップデートする必要があります。これは、http://developer.apple.com/java/download/ からダウンロードするか、ソフトウェア・アップデートを使用することでアップデートできます。

Mac OS XにJDeveloperをインストールする手順は次のとおりです。

  1. jdev1012_1811.dmg をダブルクリックしてディスクイメージをマウントします。
  2. JDeveloperアイコンを任意のフォルダ(例: Applicationsフォルダ)にドラッグしてハードディスク・ドライブにコピーします。
  3. JDeveloperを起動するには、コピーしたJDeveloperアイコンをダブルクリックします。

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Oracle JDeveloper 10gドキュメント

JDeveloperのドキュメントは、ローカルマシン上に配置する方法と、ホストマシン上のドキュメントを参照する方法の2通りがあります。

ローカルマシンへ配置する方法

JDeveloperをインストールすると英語のドキュメントもローカルにインストールされます。デフォルトの設定ではこの英語版ローカルドキュメントを参照する設定になっています。日本語版ドキュメントは現在準備中です。準備ができ次第、http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/ で公開される予定です。

ホストマシン上のドキュメントを参照する方法

常時インターネットに接続できる環境にある場合、OTN上にある英語ドキュメントに、JDeveloperから直接アクセスできます。JDeveloperを起動後、メニューから「ツール」->「設定」を実行し、「ドキュメント」ページを開いて、「Oracle Technology Network上のドキュメント」を選択します。

OTN-Jで公開される日本語のホストドキュメントを参照するための設定は、http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/ で説明しています。

注意: ホスト・ドキュメントを利用するためには、プロキシ・サーバーの設定が正しく行われている必要があります。プロキシ・サーバーの設定については、「ツール」->「設定」「Webブラウザ/プロキシ」のページで確認してください。

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旧リリースのユーザー設定情報の移行

JDeveloperでは、旧リリース(JDeveloper 9.0.2以降のリリース)で使用していたライブラリやデータベースなどへの接続情報、プロジェクトなどの設定情報を移行することができます。JDeveloper 3.2.3の設定情報を本リリースへ直接移行することはできません。

JDeveloperをインストール後に初めて起動すると、「ユーザー設定の移行」ダイアログが表示されることがあります。このダイアログで「はい」をクリックすると、旧リリースのJDeveloperの設定情報を移行することができます。もし、「いいえ」をクリックした場合でも、 -migrate オプション付でJDeveloperを起動しなおすことで設定情報を移行することができます。

旧リリースのユーザー設定情報を移行するための手順は次のとおりです。

  1. コマンドラインからJDeveloperを -migrate オプション付で起動します。 Windows環境の場合は次のように入力します。
    jdev -migrate
  2. 「ユーザー設定の移行」ダイアログが起動されます。次のいずれかの方法で移行元となるJDeveloperのバージョンを選択します。
  3. 移行する設定情報を選択します。オラクルでは、すべての設定情報を選択することを推奨しています。
  4. 「OK」をクリックすると設定情報が移行されます。

備考: ユーザー設定情報の移行に関する詳細は、JDeveloperのメインメニューから「ヘルプ」->「目次」を実行してヘルプ・ナビゲータを開き、「Oracle JDeveloper 10gスタート・ガイド」->「Oracle JDeveloper 10gへの移行」のトピックを参照してください。

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拡張機能のインストール

JDeveloperは、JUnitを使用してコンポーネントのテストを行うためのJUnit Extensionなど、さまざまな拡張機能が提供されています。

拡張機能を自動的にダウンロードしてインストールするための手順は次のとおりです。

  1. JDeveloperのメニューバーから、「ヘルプ」->「更新の確認」を実行します。
  2. 「更新の確認」ウィザードでインストールする拡張機能を選択します。

拡張機能を手動でダウンロードしてインストールするための手順は次のとおりです。

  1. http://otn.oracle.com/software/products/jdev/content.html から使用する拡張機能をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、JARファイルを <JDev_Install>/jdev/lib/ext にコピーします。
  3. JDeveloperを実行中の場合は停止します。
  4. JDeveloperを起動します。

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スタンドアロンOC4Jの使用

JDeveloper には、開発したアプリケーションのテスト実行およびデバッグのための埋め込みOC4Jサーバーとして Oracle Application Server 10g Containers for J2EE 10.1.2 (OC4J)が含まれています。 埋め込みOC4Jサーバーはアプリケーションのテスト/デバッグ時にJDeveloperから自動起動されます。

このOC4Jサーバーをスタンドアロンで起動/停止できるように、start_oc4j および stop_oc4j というバッチ・ファイルが <JDev_Install>/jdev/bin に用意されています。また、<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで、以下のコマンドを実行することでも実現できます。

スタンドアロンOC4Jサーバーの構成方法

  1. <JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。
    java -jar oc4j.jar -install
  2. 管理者ユーザー(admin)のパスワードを設定します。

スタンドアロンOC4Jサーバーの起動方法

<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。

java -jar oc4j.jar

スタンドアロンOC4Jサーバーの停止方法

<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。

java -jar admin.jar ormi://localhost <管理者ユーザー名> <管理者ユーザーのパスワード> -shutdown

OC4Jのメモリー要件

デフォルトでは、OC4Jは、パフォーマンスを向上させるために多数のクラスを事前ロードします。このため、OC4Jにデプロイしようとしたときや、デプロイ後にアプリケーションを実行しようとしたときに、java.lang.OutOfMemoryError を取得することがあります。

java.lang.OutOfMemoryError が発生した場合の対処方法には、次の2つがあります。

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動作確認されているデプロイ環境

JDeveloperで作成したJ2EEアプリケーションのデプロイ先としてオラクル社によって動作確認されているアプリケーション・サーバーについては、http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/ を参照してください。

JDeveloperによるアプリケーション・サーバーへのデプロイ方法に関する詳細は、オンライン・ヘルプの「アプリケーションのデプロイ」のトピックを参照してください。

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動作確認されているデータベース連携機能

次の表は、Oracleおよびサードパーティー製のデータベースに対する連携機能の対応状況をまとめたものです。○印は、オラクル社により実施された製品テストをパスした機能であることを表しています。

データベース JDeveloperの機能
データベース
接続機能
SQL
ワークシート
PL/SQL Oracle ADF
Business Components開発
Oracle ADF
Business Components 実行
Oracle8i (8.1.7.4)
Oracle9i (9.2.4.0)
Oracle Database 10g
Oracle Lite (4.0.3) 1 × 2 3
DB2 (7 release 2) 4 × 2 3
SQL Server (2000) 4 × 2 3
MySQL (4.0.14b) 5 × 6 7

備考

  1. 接続ナビゲータを使用した表およびビュー、シノニム、順序の参照はサポートされますが、データベース・オブジェクトの作成およびオフライン・データベースへのインポートはサポートされません。
  2. Oracle ADF Business Componentsの開発時には次の機能がサポートされます。 Oracle ADF Business Componentsの開発時には次の機能はサポートされません。
  3. Oracle ADF Business Componentsの実行時には次の機能がサポートされます。 Oracle ADF Business Componentsの実行時には次の機能がサポートされません。
  4. 接続ナビゲータを使用した表およびビューの参照はサポートされますが、データベース・オブジェクトの作成およびオフライン・データベースへのインポートはサポートされません。
  5. 接続ナビゲータを使用した表の参照はサポートされますが、MySQLのビューは参照することができません。また、データベース・オブジェクトの作成およびオフライン・データベースへのインポートはサポートされません。
  6. Oracle ADF Business Componentsの開発時には次の機能は使用できません。
  7. Oracle ADF Business Componentsの実行時には次の機能がサポートされません。

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JDeveloperのアンインストール

JDeveloperのアンインストールは、JDeveloperをインストールしたディレクトリを削除するだけです。このほかに特別な作業は必要ありません。

Windows環境の場合は、JDeveloperをアンインストールする前に、作成したプロジェクトおよびファイルのバックアップをとっておくことをお勧めします。これらのファイルはデフォルトで <JDev_Install>/jdev/mywork ディレクトリに保存されています。

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オラクル社のWebサイト

オラクル社では、Web上で多くのリソースを提供しています。有益だと思われるいくつかのサイトを、次に挙げます。

説明 URL
日本オラクルのサイト http://www.oracle.co.jp/
Oracle Technology Network Japan(OTN-J) http://otn.oracle.co.jp/
OTN-J: Oracle JDeveloper 10g 製品ページ http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/
OTN-J: ディスカッション・フォーラム http://otn.oracle.co.jp/forum/index.html

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