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Oracle Content Management SDK リリース・ノート
10g(9.0.4.2)for Microsoft Windows
部品番号: B15642-01
 

 

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Oracle® Content Management SDK

リリース・ノート

10g(9.0.4.2)for Microsoft Windows

部品番号: B15642-01

原典情報: B14168-01 Oracle Content Management SDK Release Notes 10g (9.0.4.2) for Microsoft Windows 2000/XP/2003

2005年2月

このドキュメントは、Oracle Content Management SDK 10g(9.0.4.2)について説明します。

概要

このドキュメントには、発行時における最も正確な情報が記載されています。発行後に判明した情報は、通常のサポート経路から入手できます。リリース・ノートの最新情報および追加情報へは、次のOTN-J(Oracle Technology Network Japan)サイトからアクセスできます。

http://otn.oracle.co.jp/

注意: ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。

このドキュメントの内容は、Oracle Content Management SDK 10g(9.0.4.2)for Microsoft Windowsに特化しており、項目は次のとおりです。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

Oracle Content Management SDKの概要

Oracle Content Management SDK(Oracle CM SDK)は、コンテンツ管理アプリケーションを構築するための強力な開発プラットフォームです。Oracle CM SDKは、バージョニング、チェックイン/チェックアウト、セキュリティ、検索、拡張可能なメタデータ、およびその他の標準的なコンテンツ管理操作のための一連のJava APIを提供し、次の機能を備えています。

これらの特長および機能の目的は、コンテンツ管理ベースのアプリケーションを、他のプラットフォームの場合よりも迅速かつ良好に市場に投入できるように開発者を支援することです。

9.0.3より前のリリースでは、Oracle CM SDKはOracle Internet File System(Oracle 9i FS)と呼ばれていました。

警告

Oracle CM SDK 10g(9.0.4.2)と以前のバージョンのOracle Internet File System(9.0.2以下)の大きな違いは、デフォルトのWebユーザー・インタフェースがサンプルのWeb Starter Applicationに置き換わったことです。詳細は、Web Starter Applicationのサンプル・コードに含まれるReadMeファイルを参照してください。

このリリースでは、Windows UIは使用できません。

インストール時の注意

以前のバージョンのOracle 9i FS(9.0.2以下)からOracle CM SDK 10g(9.0.4.2)にアップグレードする場合は、9.0.4で利用できない機能(Web UIやWindows UIなど)を使用していないことを確認してください。スキーマをOracle CM SDK 10g(9.0.4.2)にアップグレードすると、Oracle 9i FS(9.0.2以下)で動作が保証されたコンポーネントは実行できなくなります。

次の推奨事項を注意してください。

  • Oracle CM SDK 10g(9.0.4.2)で利用できないOracle 9i FSリリース9.0.2のコンポーネント(Windows UIなど)が必要な場合は、アップグレードしないでください。

  • 同じOracleホームまたはマシンに本製品の2つのバージョンをインストールしないでください。

  • 異なるマシンに本製品の2つのバージョンをインストールすると、製品は同じスキーマを指すことができなくなります。

  • Oracle Filesは、Oracle CM SDK 10g(9.0.4.2)と同じマシンにインストールしないでください。

アップグレードの詳細は、Oracle Content Management SDKのインストレーションおよび構成ガイドを参照してください。

Oracle Content Management SDKでの開発

Oracle CM SDKは、カスタム・アプリケーションを構築するためのプラットフォームを提供します。Oracle CM SDKの今後のリリースとの互換性を維持するために、次のガイドラインに従ってください。

動作保証およびシステム要件

Oracle CM SDKのデータベース層として、Oracle10g Database ServerまたはOracle9i Database Serverリリース2(9.2.0.4)以上を使用します。Oracle CM SDK 9.0.4.2は、Oracle Workflow 2.6.3.5での動作が保証されています。

動作保証されているOracle Application Server Infrastructureのバージョンについては、OracleMetaLinkhttp://metalink.oracle.com)でOracle Application Server 10g の動作保証に関する最新情報を確認してください。

クライアントの動作保証

次のクライアント・ソフトウェアは、Oracle CM SDKに対応するかどうかテストおよび動作確認されています。 次に示すオペレーティング・システムとアプリケーションのサービス・パックおよびリリース番号以上のリリースがサポートされます。

NTFS

  1. Microsoft Windows 2000 Professional Service Pack 3と次のアプリケーションとの組合せ

    • Microsoft Office 2000 Service Pack 3(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2000

      • Microsoft Excel 2000

      • Microsoft PowerPoint 2000

      • Microsoft FrontPage 2000

    • Microsoft Office XP Service Pack 2(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2002

      • Microsoft Excel 2002

      • Microsoft PowerPoint 2002

      • Microsoft FrontPage 2002

    • Microsoft Visio 2000、2002

    • Microsoft Project 2000、2002

    • Adobe Acrobat 6.0

  2. Microsoft Windows XP Professional Service Pack 1および2と次のアプリケーションとの組合せ

    • Microsoft Office 2003(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2003

      • Microsoft Excel 2003

      • Microsoft PowerPoint 2003

      • Microsoft FrontPage 2003

    • Microsoft Office XP Service Pack 2(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2002

      • Microsoft Excel 2002

      • Microsoft PowerPoint 2002

      • Microsoft FrontPage 2002

    • Microsoft Office 2000 Service リリース1(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2000

      • Microsoft Excel 2000

      • Microsoft PowerPoint 2000

      • Microsoft FrontPage 2000

    • Microsoft Visio 2000、2002、2003

    • Microsoft Project 2000、2002、2003

    • Adobe Acrobat 6.0

Webブラウザ(Oracle CM SDK ManagerおよびApplication Server Control用)

  1. Microsoft Windows

    • Mozilla 1.7以上

    • Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack 2以上

  2. Macintosh

    • Microsoft Internet Explorer 5.2 for Mac OS X

  3. Linux

    • Mozilla 1.7以上

  4. UNIX

    • Mozilla 1.7以上

Webブラウザ(Web Starter Application用)

  1. Microsoft Windows

    • Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack 2以上

FTPクライアント

  1. Windows

    • OnNet FTP 4.0

    • WS_FTP Pro 7.6

    • Cute FTP XP 5.0

    • Hummingbird 7.1

  2. UNIX

    • Command line FTP Solaris 2.8、2.9

  3. Macintosh OS X.2

    • Transmit 2.5.1

AFP

  1. Mac OS X.2とMicrosoft Office Mac Xとの組合せ(Officeの内訳は次のとおり)

    • Microsoft Word for Mac OS X

    • Microsoft Excel for Mac OS X

    • Microsoft PowerPoint for Mac OS X

FTPクライアントのサポート

  1. Microsoft Windows

    • Hummingbird NFS Maestro 6.0(Windows 98、NT)

    • Hummingbird NFS Maestro 7.0(Windows NT/2000)

    • OnNet 7.0(Windows 2000のみ)

  2. UNIX

    • Solaris 2.8、2.9

    • Linux Advanced Server 2.1(Kernel 2.4.9-e.16)

    • Linux Red Hat 8.0

    • Linux Red Hat Advanced Server 3.0

WebDAV: Webフォルダ

  1. Windows XP Professional Service Pack 1および2

    • Microsoft Office XP Service Pack 2、Microsoft Internet Explorer 6.02 Service Pack 1、MSDAIPP.DLLバージョン10.145.3914.17(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2002

      • Microsoft Excel 2002

      • Microsoft PowerPoint 2002

      • Microsoft FrontPage 2002

      • Microsoft Visio 2002

      • Microsoft Project 2002

    • Microsoft Office 2003、Microsoft Internet Explorer 6.02 Service Pack 1、MSDAIPP.DLLバージョン11.0.551.0(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2003

      • Microsoft Excel 2003

      • Microsoft PowerPoint 2003

      • Mircrosoft FrontPage 2003

      • Microsoft Visio 2003

      • Microsoft Project 2003

    • Microsoft Office 2000 Service Release 1、Microsoft Internet Explorer 6.02 Service Pack 1、MSDAIPP.DLLバージョン8.103.5219.0(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2000

      • Microsoft Excel 2000

      • Microsoft PowerPoint 2000

      • Microsoft Visio 2000

      • Microsoft Project 2000

    • Adobe Acrobat 6.0

  2. Microsoft Windows 2000 Professional Service Pack 3

    • Microsoft Office XP Service Pack 2、Microsoft Internet Explorer 6.02 Service Pack 1、MSDAIPP.DLLバージョン10.145.3914.17(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2002

      • Microsoft Excel 2002

      • Microsoft PowerPoint 2002

      • Microsoft FrontPage 2002

      • Microsoft Visio 2002

      • Microsoft Project 2002

    • Microsoft Office 2000 Service Pack 3、Microsoft Internet Explorer 5.5 Service Pack 2、MSDAIPP.DLLバージョン8.103.3521.0(Officeの内訳は次のとおり)

      • Microsoft Word 2000

      • Microsoft Excel 2000

      • Microsoft PowerPoint 2000

      • Microsoft Visio 2000

      • Microsoft Project 2000

  • Adobe Acrobat 6.0

WebDAV: Oracle FileSyncクライアント

  1. Windows XP Professional Service Pack 1

  2. Windows 2000 Professional Service Pack 3

電子メール・クライアント

  1. Eudora 4.3 for IMAP、SMTP

  2. PINE 4.33 for IMAP、SMTP

  3. Outlook Express 6.0(以上)for IMAP、SMTP

  4. Outlook 2000 for IMAP、SMTP

コマンドライン・ユーティリティ・クライアント

  1. MS Windows 2000、XP、2003

  2. Solaris 2.8、Solaris 2.9、Linux

Javadocリンク

Microsoft Internet ExplorerブラウザまたはMicrosoft Windows 2000オペレーティング・システムの一部のバージョンでは、Oracle CM SDK Javadoc内のリンクが機能しません。この問題を回避するために、次のブラウザは使用しないでください。

Javadocの表示には、次のいずれかの使用をお薦めします。

Oracle Content Management SDKで廃止された機能および変更内容

新しい機能やテクノロジを活用するためにOracle CM SDK Java APIは拡張されています。それに伴い一部のクラス、属性およびメソッドが廃止される場合があります。今後の主なリリースでは、廃止されたこれらの要素は削除されると考えてください。これにより、アプリケーションを変更してサポート対象のクラス、属性およびメソッドを使用できるようにするための完全なリリース・サイクルが提供されます。

このリリースで廃止された機能については、Javadocの「ÒDeprecatedÓ 」リンクにアクセスしてください。廃止の各項目には、サポートされる同等の使用方法についてのコメントが記載されています。また、-deprecationフラグを使用してJavaアプリケーションをコンパイルすると、廃止されたクラス、フィールドまたはメソッドが対象のアプリケーションによって使用されているかどうかも確認できます。

重要な変更点および廃止された機能は、次のとおりです。

AFPサポートの変更点

Oracle CM SDKの今後のリリースでは、AppleTalk Filing Protocol(AFP)はサポートされない予定です。

廃止されるFTPコマンド

次のFTP QUOTEコマンドは、このリリースで廃止され、今後のリリースでは削除される予定です。

  • QUOTE ACL

  • QUOTE NOACL

  • QUOTE ADMIN

  • QUOTE NOADMIN

廃止されたクラス: SearchObject

SearchObjectクラスとその関連クラスは廃止されました。SearchObjectは、Oracle CM SDKの同じリリース内でのみ動作が保証され、上位互換性がなく利点が少ないため、今後のリリースでは削除されます。

アプリケーションでSearchObjectを使用している場合は、次のいずれかの方法でアプリケーションを変更します。

  • 必要に応じて、毎回SearchSpecificationを作成する。

  • 検索ツリーをXMLなどのテキスト形式で保存して、そのXMLをドキュメントに保存する。この場合、アプリケーションはXMLを使用して検索ツリーを再構築します。

Definition(定義)クラスの使用における今後の変更内容

Oracle CM SDKの次の主要リリースには、Definitionクラスの使用に関する変更が追加されます。Definitionクラスは、oracle.ifs.beans.LibraryObjectDefinitionのサブクラスで、Oracle CM SDKインスタンスの新規作成や既存のインスタンスの変更に使用されます。以前のバージョンのOracle CM SDKでは、これらのDefinitionクラスには未公開のゼロ(0)引数コンストラクタが定義されていました。これは、次のような文は正常にコンパイルされ、(ほとんどの場合)正常に実行されたことを意味します。

DocumentDefinition def = new DocumentDefinition();

これは、構成のバリアントとしては正式、推奨のいずれにも該当しませんが、ほとんどの場合、適正な結果が得られました。ただし、この方法で作成された定義インスタンスを使用すると、不明な例外が発生する場合もあります。

定義オブジェクトを正しく構成するには、単一のLibrarySession引数を使用する公開済のコンストラクタ・バリアントを使用します。

Oracle CM SDKの次の主要リリースでは、このゼロ(0)引数バリアントは削除され、それらを使用するコードはすべてコンパイル・エラーとなります。

また、Oracle CM SDKの次の主要リリースでは、公開済のコンストラクタ・バリアントは、oracle.ifs.beans.LibrarySesssion引数ではなく、oracle.ifs.common.LibrarySessionInterface引数を使用するように変更されます。LibrarySessionによってLibrarySessionInterfaceが実装されるため、コードを変更する必要はありません。ただし、この変更では、Oracle CM SDKに記述されるコードのうち、定義インスタンスを生成するすべてのコードを再コンパイルする必要があります。

新しいクラス: LockObject

リリース9.0.3では、新しいクラスLockObjectが導入されました。このクラスは、PublicObjectで使用できる次のロック・タイプの管理に使用します。

  • unlock

  • hard lock

  • soft lock

  • user lock

  • timed lock

  • session lock

詳細は、LockObject Javadocを参照してください。

プロトコル・サーバーでの解析およびレンダリング

ほとんどのOracle CM SDKプロトコル・サーバー(FTP、NTFSなど)で、ファイル転送の二次的な作用としての解析およびレンダリングは実行されなくなります。以前のリリースでは、これらのプロトコルを介してアップロードされたXML文書が自動的に解析されました。リリース9.0.3以上で、この機能は廃止されました。

この廃止機能に対する例外は、コマンドライン・ユーティリティ・プロトコル(CUP)サーバーです。XMLファイルの解析およびレンダリングを継続するには、CUPサーバーを使用します。XMLファイルを介してOracle CM SDKオブジェクトを作成する場合は、CUPを使用してXMLファイルをアップロードします。CUPでは、XML内のオブジェクトも引き続きレンダリングします。 CUPはオンまたはオフにできます。

Oracle CM SDKでのフレームワークの解析およびレンダリング

Oracle CM SDKでフレームワークを解析およびレンダリングする目的は、アプリケーション開発者がファイル転送時にプロトコル・サーバーの動作を変更できるようにすることでした。プロトコル・サーバーがこの機能をサポートしなくなったため、このリリースでは次の内容が廃止されます。

インタフェース

 

oracle.ifs.beans.parsers.Parser
oracle.ifs.beans.parsers.ParserCallback
oracle.ifs.beans.parsers.XmlParserInterface
oracle.ifs.server.renderers.Renderer

クラス

 

oracle.ifs.beans.parsers.IfsSimpleXmlParser
oracle.ifs.beans.parsers.IfsXmlParser
oracle.ifs.beans.parsers.LiteralDocumentParser
oracle.ifs.beans.parsers.ParserInputStream
oracle.ifs.server.renderers.BaseRenderer
oracle.ifs.server.renderers.SimpleXmlRenderer
oracle.ifs.server.renderers.XmlRenderer

ファイル・コンテンツの格納または検索(あるいはその両方)の時点で、ファイル・コンテンツを変更する必要がある場合、アプリケーション開発者はドキュメントのアップロードまたはダウンロード時に入力ストリームを直接変更することによりこの変更を行えます。

VersionSeriesクラスのPendingPublicObject属性

この属性は廃止されました。この属性は、バージョニングされたドキュメントがチェックアウトされる間、そのドキュメントの「作業コピー」をOracle CM SDK内部に保持できるようにするためのものでした。すべてのプロトコル・サーバーは、このオブジェクトを認識するよう機能が拡張されました。ただしオブジェクトを作成することはありません。この属性を使用するカスタム・アプリケーションがある場合は、Oracle CM SDKを次の主要リリースにアップグレードする前に、代替の実装手法を開発することをお薦めします。

Oracle Internet Directoryの問題

既知の問題の詳細は、Oracle Internet Directoryのリリース・ノートを参照してください。この項では、Oracle CM SDKに固有の問題のみを取り上げます。 表2「インストールおよび構成における不具合」に記載する不具合の一部は、Oracle Internet Directoryをサポートするデータベース・インスタンスをOracle9i Database Serverリリース9.2以上にアップグレードすることで修正されます。

Oracle Internet Directoryのデフォルトのポート番号

Windowsの場合、Oracle Internet Directoryのデフォルトのポート番号は389です。

Windowsの場合、Oracle Internet DirectoryのデフォルトのSSLポート番号は686です。

Oracle Internet Directory変更ログを消去するためのOracle Internet Directoryのレプリケーション・サーバー

Oracle CM SDKは、Oracle Internet Directoryにおけるユーザーおよびグループの変更通知について、Directory Integration Platformで提供されるProvisioning Integration Serviceに依存しています。これらの変更は、Oracle Internet Directory変更ログに記録され、Provisioning Integration Serviceによって適切にフィルタ処理されてから、このアプリケーションに対する変更イベントとして配信されます。レプリケーション・モードでOracle Internet Directoryを配置していない場合でも、定期的に不要な変更ログ・エントリを消去するために、ディレクトリ管理者はレプリケーション・サーバーを必ず起動するようにしてください。

ログを消去するには、次のコマンドを使用してレプリケーション・サーバーを起動します。

% oidctl connect=net_service_name server=oidrepld instance=1 flags="-p ldapserver_port_number" start

定期的なクリーン・アップを怠ると、Oracle Internet Directory変更ログがファイル・システム全体を占有し、Oracle Internet Directoryサービスが利用できなくなる可能性があります。変更ログを消去するためにレプリケーション・サーバーを起動する必要がありますが、これは一時的な制約で、今後のリリースでは解消される予定です。

レプリケーション・サーバーの起動および停止の詳細は、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Internet DirectoryのUser Migrationツールの使用方法

Oracle Internet Directoryは、デフォルトのパスワード・ポリシーを使用して構成しますが、Oracle Internet Directory管理者はこのポリシーを変更できます。Oracle CM SDKをOracle Internet Directoryに移行する前に、移行時に適用されるパスワード・ポリシーがOracle CM SDKユーザーの使用するパスワードをサポートすることをOracle Internet Directory管理者に確認してください。たとえば、Oracle Internet Directoryでパスワードに数値を指定する必要がある場合、Oracle CM SDKユーザーのパスワードにも数値を指定する必要があります。または、移行時にOracle Internet Directoryのパスワード・ポリシーを変更または無効にする必要があります。

Oracle Internet DirectoryのUser Migrationツールが、Oracle CM SDK資格証明マネージャからOracle Internet Directory資格証明マネージャにユーザーを移行する場合、移行済ユーザーの情報がこのツールによってOracle CM SDK資格証明マネージャから削除されることはありません。 移行後、移行済ユーザーを削除し、Oracle CM SDK資格証明マネージャを使用して同じ識別名でユーザーを新規作成すると、次の例外がスローされます。

  • IFS-10154: ユーザー(ユーザー名)を作成できません。

  • IFS-10172: 識別名が一意ではありません。

この問題に対処するには、Oracle CM SDK管理者は、oracle.ifs.server.S_LibrarySessionのDYNCredentialManagerDeleteUserメソッドをコールして、削除したユーザーについてのOracle CM SDK資格証明マネージャの情報を明示的に削除する必要があります。 Oracle CM SDK資格証明マネージャからOracle Internet Directory資格証明マネージャにユーザーを移行する方法の具体的な指示については、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』の第6章を参照してください。

一般的な問題

この項では、操作および管理に関する一般的な問題について説明します。

ポート番号変更

このリリースでは、Oracle Application Serverの一部のポートが変更されています。

ポート80が使用されている場合、Oracle Application ServerのデフォルトのHTTPポートはポート7777です。たとえば、Windowsホスト上でWebサーバーを稼働している場合、Oracle Application Serverはポート7777を使用します。

次の表に、Oracle Internet Directory、Oracle Internet Directory SSLおよびOracleAS Web Cacheについて変更されたポート番号を示します。

表1 ポート番号

コンポーネント Solaris Windows
Oracle Internet Directory
3060 389
Oracle Internet Directory SSL 3130 636
OracleAS Web Cache(構成されている場合) 7777 80

Windows XPでのWebフォルダのマッピング

Windows XPでWebフォルダ・マッピングを作成する際には、ポート80を使用している場合でもポートを明示的に指定する必要があります。 次に例を示します。

http://foo.acme.com:80/cmsdk/content

ポート番号を指定しないと、Windows XPではMicrosoftのWebDavファイル・システム・リダイレクタ(Microsoft Webクライアントとも呼ばれる)が使用される可能性があります。これは、Oracle CM SDK WebDAVサーバーとの使用はサポートされていません。 または、システム・サービスでMicrosoft Webクライアントを無効にする方法もあります。

ドキュメントの問題

Oracle Content Management SDKのいずれかのドキュメントをPDFフォーマットで表示する際に問題がある場合は、Adobe Acrobatを最新のバージョンにアップグレードするか、またはHTML形式のドキュメントを使用してください。

既知の不具合

Oracle CM SDKのこのリリースでは、次の不具合が存在することがわかっています。対処方法があるものについては、その内容が説明されています。ここでは、既知の不具合をプロセスまたはコンポーネント別に分類しています。

表2 インストールおよび構成における不具合

不具合番号 説明 対処方法
3142776 DirectX 7がインストールされたWindows 2000 Service Pack 4で、一部のツールのダイアログ・ボックスが表示されないことがある

DirectX v7がインストールされたWindows 2000 SP 4環境では、Configuration Assistant(ifsca)、Object Inspector(ifsbrowser)、Credential Manager CA(ifscmca)およびControl tool(ifsctl)のダイアログ・ボックスが表示されないことがあります。 この問題は、使用しているJDKと動作環境との組み合わせが原因です。

次のいずれかの処理を実行してください。
  • ツールを起動するスクリプトを変更して、対応するPerlスクリプトのJavaへの引数として-J-Dsun.java2d.noddraw=trueフラグを指定します。

  • DirectX 9以上にアップグレードします。

3965463 アップグレードしていないスキーマのノードが表示される

異なる中間層にあるアップグレード済のスキーマのドメインを起動すると、アップグレードしていないスキーマのノードが表示される場合があります。

ありません。
3438355、3921691 Oracle Text固有のLD_LIBRARY_PATHが設定されていない。

Oracle CM SDKのインストール時、CMSDK Configuration Assistantによってデータベースのチェックが行われます。チェックは失敗し、次のエラー・メッセージが表示されます。

Oracle Textは不適当に構成された可能性があります。

データベース・ホストで次の手順を実行します。
  1. $OH/lib32:$OH/ctx/libを含むようにLD_LIBRARY_PATHを設定します。

  2. $OH/ctx/binを含むようにPATHを設定します。

  3. リスナーも含め、データベースを再起動します。

3824312 CMSDK$IDアカウントが頻繁にロックされる。

同じ名前でスキーマを再作成すると、CMSDK$IDアカウントは頻繁にロックされます。

CMSDK$IDアカウントのロックを解除します。
2960519 同じ中間層を使用して構成および設定されたOracle CM SDKスキーマの再利用がサポートされない。

同じOracleホーム内で、同じOracle CM SDKドメインおよびスキーマに対して、Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回実行すると、次の場合、ローカル・ノード内のエージェントは非アクティブになります。

  • 2回目にOracle CM SDK Configuration Assistantを実行する以前に中間層にすでにノードがあり、すべてのエージェントがそこで起動するように設定されている場合。

  • Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回目に実行中に、「エージェントを実行」チェックボックスを選択した場合。

1つのOracleホームにおける各Oracle CM SDKドメインおよびスキーマに対して、Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回以上実行しないでください。

Oracle CM SDK Configuration Assistantをすでに2回実行し、エージェントが非アクティブになった場合は、Application Server Controlにアクセスし、影響を受けたノードのすべてのエージェントを「アクティブ」に設定することにより問題を解決できます。

3247505 WebStarterAppServerがアクティブに設定されない場合がある。

CM SDKスキーマを9.0.4にアップグレードする際にHTTPノードを定義するように選択すると、WebStarterAppServerはアクティブに設定されない可能性があります。

Oracle Application Serverの中間層のコンソールにアクセスします。
  1. 「Content Management SDK」(SchemaName)を選択します。

  2. 「ノード構成」を選択します。

  3. WebStarterAppノードを選択します。

  4. WebStarterAppServerを選択します。

  5. WebStarterAppServerをアクティブにします。

3163780 ifsshellスクリプトには、Solaris上でのCUPクライアントの実行権限が必要。

ファイルがFTPを介して転送されたときに、Solarisのumask設定によって、ファイルのデフォルト権限が変更されました。

CUPクライアントを実行できない場合は、次のコマンドを使用してifsshellスクリプトを実行可能にします。

chmod +x ifsshell

ifsshellスクリプトは、/ifs/clients/cmdline/unixディレクトリにあります。

2391425 NLS: AL32UTF8データベースの日本語環境でIFSCONFIGが失敗する。

Oracle9i データベースの場合、Oracle TextではAL32UTF8データベースの日本語レクサーはサポートされません。そのため、Oracle CM SDKでは、Oracle9i データベースのアジア言語のAL32UTF8データベースはサポートされません。

データベースでAL32UTF8のかわりにUTF8を使用するか、またはOracle10g Database Serverを使用します。
2677722 構成時にOPMNのタイムアウト時間を超えているというエラーが発生する。

OPMNタイムアウトの値が小さすぎます。

OPMNタイムアウトの値を大きくします。デフォルト値は30分です。
  1. $OH/opmn/confディレクトリにナビゲートします。

  2. opmn.xmlファイルを開きます。

  3. 次のパラメータを編集します。

    • start timeout

    • stop timeout

  4. 変更を有効にするためにOPMNを再起動します。

2851798 ロード・バランシングされた複数ノードのRAC DBに対してOracle CM SDK Configuration Assistantが実行されない。

複数ノードのRACデータベースを使用している場合およびロード・バランシングされたポートを使用している場合、Oracle CM SDK Configuration Assistantは機能しません。

RAC構成時に、ロード・バランシングされていないデータベース・サーバー・ポートを設定します。その後、このポートに対してOracle CM SDK Configuration Assistantを起動します。

構成後、ポートを非ロード・バランシング・ポートに戻すこともできます。

2944440 Oracle Workflowで、SSL対応のOracle Internet Directoryが使用できない。

Oracle CM SDKでは、SSL対応のOracle Internet Directoryインスタンスを使用できますが、Oracle Workflowで使用できるのは非SSLポートのみです。

Oracle CM SDKでSSL対応のOracle Internet Directoryポートを使用するように構成するかどうかに関係なく、Oracle Workflowは非SSLのOracle Internet Directoryポートを使用するように構成する必要があります。
2522186 Oracle CM SDKの構成時、Oracle CM SDK Configuration Assistantが失敗し、「OracleユーザーSYSのパスワードが無効です。」というエラー・メッセージが表示される。

Oracle CM SDK Configuration Assistantは、Thin JDBCドライバを使用しSYSDBAとしてデータベースに接続しようとしますが、失敗します。

  1. データベース・コンピュータで、$ORACLE_HOME/dbs/orapwdSIDファイルが存在するかどうかを確認します。SIDは、データベースのインスタンス名です。存在しない場合は、データベース・マシン(または、RAC環境内の各データベース・マシン)のコマンドラインで、次のコマンドを単一行コマンドとして実行します。
    orapwd file=%ORACLE_HOME%/dbs/orapwSID password=password entries=5
    
    

    SIDには、データベースのインスタンス名を入力し、passwordにはデータベース・ユーザーSYSのパスワードの値を入力します。

  2. ORACLEオペレーティング・システムのユーザー(またはデータベースをインストールしたユーザー)として次のコマンドを実行し、データベース内およびorapwdファイル内のSYSユーザーのパスワードをリセットします。

    sqlplus /nolog
    connect /as sysdba
    ALTER USER SYS IDENTIFIED BY password
    
    

    password にはデータベース・ユーザーSYSのパスワードの値を入力します。

  3. サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)を使用するようにデータベースが構成されている場合は、SQL*Plusで次のコマンドを発行します。

    alter system set REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVE scope = spfile
    
    

    init.oraファイルを使用するようにデータベースが構成されている場合は、次の行をinit.oraファイルに追加します。

    REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVE
    
  4. 変更を有効にするためにデータベースを再起動します。

2960519 同じ中間層を使用して構成および設定されたOracle CM SDKスキーマの再利用がサポートされない。

同じOracleホーム内で、同じOracle CM SDKドメインおよびスキーマに対して、Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回実行すると、次の場合、ローカル・ノード内のエージェントは非アクティブになります。

  • 2回目にOracle CM SDK Configuration Assistantを実行する以前に中間層にすでにノードがあり、すべてのエージェントがそこで起動するように設定されている場合。

  • Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回目に実行中に、「エージェントを実行」チェックボックスを選択した場合。

1つのOracleホームにおける各Oracle CM SDKドメインおよびスキーマに対して、Oracle CM SDK Configuration Assistantを2回以上実行しないでください。

Oracle CM SDK Configuration Assistantをすでに2回実行し、エージェントが非アクティブになった場合は、Application Server Controlにアクセスし、影響を受けたノードのすべてのエージェントを「アクティブ」に設定することにより問題を解決できます。

3038101、3113355 9.2.0.3または9.2.0.4のDBMSに対してOracle CM SDKを構成しようとすると失敗する。

9.2.0.3または9.2.0.4のデータベースに対して構成しようとすると、アドバンスト・キューの作成時に次のエラー・ログが記録されます。

java.sql.SQLException: ソケットから読み込むデータはこれ以上ありません。

この問題は、一部のストアド・プロシージャが9.2.0.1レベルのまま、ソフトウェアを9.2.0.3または9.2.0.4にアップグレードしたことが原因です。

  1. データベースを停止します。
  2. データベースを移行モードで起動します。

  3. SQL*Plusにsysでログインします。

    %ORACLE_HOME%\rdbms\adminディレクトリからcatpatch.sqlを実行します。

  4. Oracle CM SDK Configuration Assistantを起動します。

3195013 Configuration Assistantを起動して既存のスキーマを再利用すると、Web Starter Applicationが使用できなくなる。

Oracle CM SDKインスタンスでHTTPノードを設定すると、Web Starter Applicationは自動的に構成されます。中間層にあるスキーマを再利用し、新しいノードでエージェントを実行するように選択すると、元の中間層でWeb Starter Applicationが非アクティブになります。

Application Server ControlにログインしてWeb Starter Applicationを再度アクティブにします。
  1. Oracle Application Serverの中間層のコンソールにアクセスします。

  2. 「Content Management SDK」(SchemaName)を選択します。

  3. 「ノード構成」を選択します。

  4. WebStarterAppノードを選択します。

  5. WebStarterAppServerを選択します。

  6. WebStarterAppServerをアクティブにします。

3163079 Oracle CM SDKのインストール時に「製品の言語」ボタンが使用できない。

Oracle CM SDKのインストール時には、言語を選択する方法はありません。

Oracle CM SDKをインストールすると、サポートされるすべての言語が自動的にインストールされるため、インストール時に「製品の言語」ボタンをクリックする必要はありません。
1857689 カスタム・クラスが出荷時の状態の新規のOracle CM SDKクラスと競合し、アップグレードに失敗する。

以前のリリースのOracle Internet File SystemまたはOracle CM SDKを使用して作成したカスタム・クラスが、Oracle CM SDKの新しいクラスと競合している場合、Oracle CM SDKへのアップグレードは失敗します。

アップグレードする前に、競合するカスタム・クラスを削除し、競合しない名前で再作成する必要があります。Oracle CM SDKに追加された新しいクラスは次のとおりです。
  • interMediaAudio

  • interMediaAudioCdTrack

  • interMediaImage

  • interMediaMovie

  • interMediaSource

  • interMediaVideo

  • Link

  • MediaTextBlob

  • NodeConfiguration

  • PortletUserProfile

  • Rfc822ContentObject

  • Rfc822Message

  • ServerConfiguration

  • ServiceConfiguration

3175218 Oracle CM SDKのアップグレード後、Oracle Internet Directoryを資格証明管理に使用している場合、プロトコル・サーバーが起動に失敗する。

これは、Oracle CM SDKアプリケーションのエンティティをいくつかのOracle Internet Directory DASグループに追加する必要があるため発生します。

ifscmcaツールを実行して、アプリケーションのエンティティをOracle Internet Directory インスタンスに再登録します。これは、Oracle CM SDK 10g(9.0.4.2)へのすべてのアップグレードにおけるアップグレード後の必須作業です。

ifscmcaの詳細は、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』を参照してください。


表3 管理上の不具合

不具合番号 説明 対処方法
1718014 SQL予約語と同じ名前の拡張属性を追加できない。

属性に、UNIQUEやSELECTなどのOracle予約語と同じ名前を付けることはできません。

属性には予約語以外の名前を付けてください。予約語の一覧は、『Oracle9i SQLリファレンス』を参照してください。
2746006 Oracle CM SDKのスキーマ・パスワードを変更すると、Oracle CM SDKドメインを停止できない。

ドメインを起動または停止するには、Oracle CM SDKのスキーマ・パスワードを指定する必要があります。

実行中のOracle CM SDKインスタンスについてはスキーマ・パスワードを変更しないでください。
2573630 管理者権限を持つWindowsのネットワーク・ユーザーおよびドメイン・ユーザーが、Oracle Enterprise Manager Webサイトでドメイン・コントローラまたはノードを起動できない

追加の構成が必要です。

ドメイン・ユーザーと同じ名前のローカル・ユーザーは作成できません。 同じ名前のローカル・ユーザーが存在する場合は、そのユーザーを削除するか、名前を変更する必要があります。 Application Server Controlをドメイン・ユーザーとして実行する場合は、EMからドメイン/ノードを起動するために必須(ローカル・ユーザーおよびドメイン・ユーザーの両方に対して)の「バッチユーザーとしてログオン」権限に加えて、「オペレーティング システムの一部として動作する」(WinXPでは不要)、「プロセスレベルのトークンを置き換える」、「クォータを増やす」(WinXPでは「プロセスのメモリ クォータの調整」)の権限をドメイン・ユーザーに付与する必要があります。
3181920 Oracle Internet Directoryグループ名の変更がOracle CM SDKと同期しない。

グループ名がOracle Internet Directoryの内部で変更された場合、その変更内容はOracle CM SDKには反映されません。 これは、10g(10.1.2)のOracle Internet Directoryの制限事項です。

このリリースでは、Oracle Internet Directoryグループを使用するようにCM SDKを構成した後で、ldapmodifyを使用してOracle Internet Directoryグループの名前(cn/dn/rdn)を変更しないでください。
2216321 Oracle Internet Directory User Migrationツールを使用している場合、削除済のユーザーを再作成しようとすると失敗する。

Oracle Internet Directory User MigrationツールによってユーザーをIfsCredentialManagerからOidCredentialManagerに移行する場合、移行されたユーザーの識別名およびパスワードはIfsCredentialManagerから削除されません。移行後、移行済のユーザーを削除し、その後でIfsCredentialManagerを使用して同じ識別名でユーザーを新規作成すると、次の例外がスローされます。

  • IFS-10154: ユーザー(ユーザー名)を作成できません。

  • IFS-10172: 識別名が一意ではありません。

以前に削除したユーザーのIfs CredentialManagerエントリを明示的に削除します。 これを行うには、oracle.ifs.server. S_LibrarySessionのメソッドDYNCredentialManager DeleteUser()をコールします。
3164833 Oracle CM SDK Manager内のBFILEパスのヒント文に誤植がある。

「詳細」→「システム」→「LOB記憶域」ページのBFILE ベース・パスの下のヒントには誤植があります。

正しい文は次のとおりです。

「UNIXでは「/」で始まり、Windowsではドライブ文字で始まる絶対パス、または「/」で始まるデータベースのOracleホームからの相対パスを指定できます。」

2988355 既存のOracle CM SDKユーザーが、Oracle Collaboration Suiteリリース1と2およびOracle Application Server 9.0.2.3用のOracle Internet Directoryに対して認証されない。

Oracle CM SDKをこれらのリリースのOracle Internet Directoryに対して構成した後で作成された新規ユーザーは認証されますが、Oracle Internet Directoryインスタンスの既存のユーザーは認証されません。

ユーザーを認証するには、認証する前にユーザーのパスワード検証機能を再生成する必要があります。既存のユーザーは、oiddasを使用してパスワードをリセットする必要があります。

表4 Oracle CM SDKの一般的な不具合

不具合番号 説明 対処方法
2460867、1924737 アドバンスト・キュー(AQ)を削除する前にスキーマを削除すると、失敗する場合がある。

AQを削除する前にスキーマを削除すると、次のエラーが発生する場合があります。

ERROR at line 1:
ORA-00604: error occurred at recursive SQL level 1
ORA-24005: must use DBMS_AQADM.DROP_QUEUE_TABLE to drop queue tables

スキーマを削除する場合は、スキーマを削除する前にDropQueues.sqlを使用してAQを削除してください。

一度このエラーが発生すると、スキーマは削除できなくなります。その場合は、新しいスキーマを作成する必要があります。
3495915 ポップアップ・ブロッカが原因の問題がOracle CM SDK Managerで発生する。

ブラウザにポップアップ・ブロッカ(Googleツールバーのポップアップ・ブロッカなど)がインストールされていると、Oracle CM SDK Managerの一部の機能に影響する場合があります。たとえば、ユーザーをACLに追加できる懐中電灯の検索アイコンが機能しない可能性があります。そのため、ポップアップ・ブロッカを無効にする必要があります。Googleのポップアップ・ブロッカを無効にするには、ツールバーの「オプション」をクリックし、ポップアップ・ブロッカの選択を解除し「OK」をクリックします。

ポップアップ・ブロッカを無効にします。
2414889 検索でAFPリソース・フォークが除外されない。

Oracle CM SDKの拡張検索機能では、検索結果にAFPリソース・フォークが含まれる可能性があります。これらのファイルに対して実行されたすべての操作は、エラーになります。

検索結果では、これらのファイルを無視してください。
1724775 索引付けされていないファイルも返すという条件付きのOR演算によるコンテンツ・ベース検索で、索引付けファイルのみ返される。

"all files containing 'Bob'"など、索引付けされていないファイルを返すという属性検索付きのOR演算によるコンテンツ・ベース検索を実行すると、検索結果に索引付けされていないファイルは返されません。

検索をコンテンツ検索と属性検索の2つに分割します。
1369729、1389141 ユーザーに付与されているアクセス権限の対象オブジェクトを表示できない。(ユーザーのアクセス権限が取り消されたオブジェクトの属性にユーザーがアクセスしようとすると、IfsExceptionが発生する。)

別のユーザーがそのオブジェクトを検出できるように、あるユーザーがオブジェクトのACLを変更しても、その別のユーザーがOracle CM SDKを切断して再接続するまでは、オブジェクトを検出できない場合があります。たとえば、ユーザーAがフォルダ内の項目のACLをPrivateからPublicに変更しても、ユーザーBはOracle CM SDKを切断して再接続するまで、この項目を参照できません。

逆に、ユーザーBがオブジェクトを検出した後で、ユーザーAがそのオブジェクトのACLを変更してユーザーBが参照できないようにしても、ユーザーBはOracle CM SDKを切断して再接続するまで、引き続きそのオブジェクトを参照できます。ただし、ユーザーBがそのオブジェクトに対して操作(名前の取得など)を実行すると、その操作は失敗しIfsExceptionがスローされ、ユーザーBにはその操作を実行する権限がないことが表示されます。

セッションを切断して再接続します。
1600470 電子メール・アドレスに、マルチバイト・キャラクタを含めることができない。

デフォルトでは、XMLを使用してユーザーを作成すると、<Username>と<EmailAddressSuffix>タグが連結され電子メール・アドレスが生成されます。電子メール・アドレスには、マルチバイト・キャラクタを含めることができないため、マルチバイト・キャラクタを含むユーザー名の場合、ユーザー作成が失敗します。

<EmailAddress>タグを使用して、マルチバイト・キャラクタを含めずに電子メール・アドレスを明示的に設定します。

表5 AFPの不具合

不具合番号 説明 対処方法
2380571 Macファイルのサイズにリソース・フォークのサイズが考慮されない。

リソース・フォークはサイズ計算の対象外です。したがって、ドキュメントのサイズは正確でない場合があります。

ありません。
1990453 Mac OS Finderを使用してAFPボリュームとしてマウントされたOracle CM SDK上でファイルを暗号化する場合、「File」→「Encrypt」が失敗する。

Mac OSの「File」「Encrypt」ユーティリティは、名前にアスタリスク(*)を含む一時ファイルを作成します。Oracle CM SDKではファイル名にアスタリスクを使用できないため、マウントされたAFPボリュームを介してアクセスされるOracle CM SDKファイルの場合、このコマンドは失敗します。

Oracle CM SDKのファイルは、Macから暗号化しないでください。Mac上でローカルに暗号化し、AFPを介してOracle CM SDKにコピーします。
2719007 デフォルトのプロトコル・キャラクタ・セットのロジックが全体的に適用される。

AFPサーバー・プロトコル(すなわち、コマンド)のエンコードは、サーバー全体に適用される定数値です。AFPサーバーに接続するすべてのユーザー・セッションは、同じエンコードを使用します。ユーザー単位またはセッション単位でこのエンコードをオーバーライドする方法はありません。異なるエンコードを適用してAFPサーバーに接続する必要があるAFPクライアント(Macintoshクライアント)は、AFPサーバーのエンコードを適宜変更しないかぎり接続できません。

異なるエンコードを適用する複数のクライアントがAFPサーバーを共同で使用できるようにするには、複数のAFPサーバーを稼働する必要があります。そのためには、複数の中間層マシンを使用し、各マシンで目的のエンコードが適用されたAFPサーバーを稼働します。AFPサーバーのエンコードは、プロパティIFS.SERVER.PROTOCOL.AFP. Encodingに指定されています。
2847678 AFPではリンクがサポートされていない。

AFPでは新しいOracle CM SDKリンク機能は使用できません。

ファイルのコピーを作成する必要があります。
2995643 長い名前が付いたMicrosoft PowerPointファイルを直接保存できない。

AFPを使用して、ファイル名が31文字を超えるPowerPointファイルを保存すると、ファイル名が切り捨てられます。次に例を示します。

long_long_long_long_lo?5A0B.ppt

ユーザーは、他のファイルと同様に、PowerPointファイルを開きローカルのハード・ディスクにコピーできます。 ただし、PowerPointを開いた後に、ファイルの内容を変更して「上書き」コマンドを実行すると、「ファイル<ファイル名>にアクセス中にエラーが発生しました」というエラー・メッセージが表示されます。変更内容は保存されず、開いていた元のファイルが削除されます(「ごみ箱」に移動され、PowerPoint Temp 0などの名前に変更されます)。

変更内容を保存してファイルを保持するには、「名前を付けて保存」コマンドを実行します。この場合、メニューまたはツールバーからコマンドを選択するか、またはファイルを閉じるときに表示されるダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。保存するファイルには、別の名前を付けてください。これにより、新しいファイルが正しく保存されます。
2463376 フォルダの一覧がFinderでリフレッシュされない。

ファイルの追加、削除または変更によってフォルダの内容が更新されても、AFP Finderではフォルダの一覧はリフレッシュされません。

ログアウトし、再度ログインしてこの問題に対処してください。

表6 NFSの不具合

不具合番号 説明 対処方法
3480228 Linux NFSクライアントを介してファイルを更新すると、作成日が上書きされる。

Linuxで標準のNFSクライアントを使用してファイルを更新すると、変更日が作成日となります。この問題は、ファイルのメタデータが保持されないために発生します。

ありません。これは、クライアント固有の動作です。
1749601 Oracle CM SDK NFSでchgrpコマンドが実行できない。

chgrpコマンドでは、ファイルのモードを変更できません。

ありません。セキュリティ・モデルが異なるため、このコマンドは機能しません。
1749621 Oracle CM SDK NFSでchmodコマンドが実行できない。

chmodコマンドでは、ファイルのモードを変更できません。

ありません。セキュリティ・モデルが異なるため、このコマンドは機能しません。
1750049 モード属性を設定できない。

Oracle CM SDK NFSでは、アクセス権モードのビットを変更できません。

ありません。セキュリティ・モデルが異なるため、このコマンドは機能しません。
2730990 削除済ファイルへのリンクを編集できない。

削除済のドキュメントへのリンクを編集すると、エラーが発生します。

削除済ファイルへのリンクを削除します。
1749778 Oracle CM SDK NFSでリンクが作成できない。

Oracle CM SDK NFSではリンク(シンボリック、ソフトまたはハード)は作成できません。

ありません。セキュリティ・モデルが異なるため、このコマンドは機能しません。
2333774 名前が非標準のASCII文字で始まるファイルまたはフォルダがコピーできない。

非標準のASCII文字で始まるフォルダおよびファイルは、NFS Maestroを使用してコピーできません。

他のNFSクライアントを使用してください。この問題の原因はMaestroの制限事項であると考えられます。

表7 HTTP / WebDAVの不具合

不具合番号 説明 対処方法
2393968 '#'、'%'または';'が含まれているURLが機能しない。

これらの文字が埋め込まれていると、URLは正常に機能しません。

URLには、'#,'、'%'または';'は使用しないでください。
3006494 同じクライアント・コンピュータ上で、異なるユーザー資格証明を使用する複数のWebフォルダ・マッピングが作成できない。

Webフォルダの制限により、Oracle CM SDKでは同一のWindowsクライアントから異なるユーザーとしてWebフォルダにログインすることはサポートされていません。Webフォルダではユーザー資格証明をキャッシュに格納します。そのため、最初にuser1としてWebフォルダ・マッピングを作成し、その後、user2として2つ目のマッピングを作成した場合、user2はuser1の接続が切断した後に、user1のコンテンツにアクセスできます。

異なるユーザー・アカウントを使用する複数のWebフォルダ・マッピングは、同一のクライアント・コンピュータからは作成しないでください。

または、Windowsクライアント・マシンを再起動する方法もあります。

2955251 Macintoshおよびその他のCookieを保存しないWebDAVクライアントからOracle CM SDKに接続できない。

複数のOracle CM SDK中間層が、ロード・バランス・リクエストのCookieに依存するロード・バランサを介して動作している場合、Cookieを保存しないWebDAVクライアントでは、ロード・バランサを介してOracle CM SDKインスタンスにアクセスできません。この問題は、特にMacintoshクライアント・マシンで顕著です。

CookieではなくIPアドレスを使用してロード・バランシングを行うように、ロード・バランサを構成します。
2697262 WebDAVのドラッグ・アンド・ドロップ・ダウンロードを実行すると、ファイル・サイズが0バイトになる。

ファイルがOracle CM SDK上の別のユーザーによってロックされている場合、Oracle CM SDK 上のWebフォルダからローカルPC のファイル・システムにファイルをドラッグすると、ファイル・サイズが0 バイトになる場合があります。この問題の原因は、MSDAIPP.DLLバージョン8.103.2402にあると考えられます。

Internet Explorerを最新のService Packにアップグレードします。

クライアントの環境が、「クライアントの動作保証」の「WebDAV: Webフォルダ」に記載されているサポート対象の構成に適合していることを確認します。

3225450 httpsを使用して実行するようにOracle CM SDKを構成した場合、WebDAVを介して認証を実行できない。

httpsを使用してOracle CM SDKを実行するように設定した場合、認証に問題があるためWebフォルダは使用できません。これは、デフォルトのセキュリティ・チェックにより、Basic認証を使用した認証ができなくなるためです。

  1. Application Server Controlにログインし、「サーバー構成」ページに移動します。
  2. 次のDav ServerConfigurationプロパティをTRUEに設定します。

    IFS.SERVER.PROTOCOL.DAV. IfsServer.Auth.ClearText. Accept
    
  3. OC4J_iFS_cmsdkを再起動し、各中間層ホストにDAVサーバーを再ロードします。

サーバー構成パラメータの設定、サーバーの再ロードおよびOC4Jインスタンスの再起動の詳細は、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』を参照してください。


表8 NTFSの不具合

不具合番号 説明 対処方法
1113581 NTFSでバージョニングされたファイルを削除または名前を変更できない。

NTFSでバージョニングされたファイルを削除または名前を変更しようとすると、そのファイルの全体または一部がロックされている可能性を示すエラー・メッセージが表示されます。Microsoft WordやMicrosoft Excelのような特定のアプリケーションでは、そのドキュメントの古いバージョンを削除後、作業内容を保存します。 この動作は、データ属性の消失およびOracle CM SDKのバージョニング機能に影響を及ぼすため、Oracle CM SDKのNTFSサーバーでは、バージョニングされたファイルを削除または名前を変更できません。

NTFSを使用して削除する場合は、事前にドキュメントがバージョニングされていないことを確認します。
1846693 ターミナル・サービス・クライアント・セッションからNTFSプロトコル・サーバーを起動できない。

ターミナル・サービス・セッションからNTFSプロトコル・サーバーを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。

OracleIfsd driver failed to start. If an Oracle iFS installation has just been completed then a system restart may be needed to complete the installation of the OracleIfsd driver.

NTFSプロトコル・サーバーは、Windowsターミナル・サービス・クライアント・セッションからは起動できません。

ターミナル・サービス・クライアント・セッションからではなく、WindowsサーバーのコンソールからOracle CM SDKを起動してください。 Windowsターミナル・サービス・クライアント・セッションは、ターミナル・セッションを起動した時点で定義されたデバイスにのみアクセスできます。
1289569 ユーザーが削除できないファイル削除が実行される。

削除する権限がないドキュメントをユーザーが削除しようとしたり、受信ボックス・フォルダなどの削除できない特別なオブジェクトをユーザーが削除しようとしても、エラー・メッセージは表示されません。

エラー・メッセージは表示されませんが、ドキュメントまたはフォルダは削除されません。 Windowsのエクスプローラで「最新の情報に更新」を選択すると、Windowsのエクスプローラの表示が更新され、ドキュメントまたはフォルダが再表示されます。
1937209 Windows NTのOutlook 2000からOracle CM SDKに割り当てられたドライブにメールをドラッグできない。

ドラッグ・アンド・ドロップを使用して、Outlook 2000からOracle CM SDKに割り当てられたドライブにメールを移動すると、「この場所にはファイルをドロップできません」というエラー・メッセージが表示され、割り当てられたドライブに長さ0のファイルが作成されます。このエラーは、Windows NTでOutlook 2000を使用している場合に発生し、Windows 2000またはOutlook Expressを使用している場合には発生しません。

ドラッグ・アンド・ドロップ操作を使用して、Outlookからローカルのハード・ドライブにメールを移動し、そのハード・ドライブからOracle CM SDKに割り当てられたドライブにファイルを移動します。
1412048 Windows NT Service Pack 6では、一部の.txtドキュメントがワードパッドで変更および保存できない。

Windows NT 4.0 Service Pack 6で読取り専用属性のドキュメントをワードパッドで編集する場合、「名前を付けて保存」ダイアログ・ボックスを使用して別の名前でドキュメントを保存することはできません。 別の名前でドキュメントを保存しようとすると、他のアプリケーションで使用中であるため、ドキュメントにアクセスできないというエラー・メッセージが表示されます。

ワードパッドでドキュメントを編集する前に、読取り専用属性を削除してください。または、ノートパッドなどの別のエディタを使用してください。

3020371 Hummingbird NFSクライアントではNTFSマウントポイントをリスト表示できない。

マシンにHummingbird NFSクライアントがインストールされている場合は、NFSとNTFSの両方をサポートするサーバーに接続するよう指示すると、マシンはNFSを使用しようとします。「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「\\servername」と入力すると、Hummingbird NFSクライアントによって新しいウィンドウにマウントポイントが表示されます。 NTFSマウントポイントとプリンタは表示されません。

この問題には、次に示す複数の対処方法があります。
  1. 「ネットワーク ドライブの割り当て」ダイアログ・ボックスまたは「プリンタの追加ウィザード」を使用して、NTFSマウントポイントおよびプリンタを直接マウントします。

  2. NTFSサーバーが稼働しているマシン上のNFSサーバーを無効にします。

  3. サーバー上のNTFSマウントポイントをリストする必要があるマシンからHummingbird NFSクライアントをアンインストールします。

2699323 20文字を超えるユーザー名のユーザーが、Windows NTクライアントからNTFSを介して接続できない。

このエラーは、ユーザー名が無効であることを示しています。

Windows NTオペレーティング・システムでは、20文字を超えるユーザー名は使用できません。 別のユーザー名を使用してWindows NTクライアントからNTFSに接続してください。
3027080 DOS 8.3形式のファイル名を使用するプログラムが、長いファイル名では動作しない。

NTFSサーバーは長いファイル名をDOS8.3形式の短いファイル名に変換する機能をサポートしていないため、DOS8.3形式のファイル名を使用するプログラムはNTFSサーバーでは動作しません。このようなプログラムの例として、DOS EDIT、Windowsのイメージングやペイントなどがあります。これらのプログラムには、DOS 8.3形式のファイル名が必要です。また、これらのプログラムでは、パス内の各ディレクトリを8.3形式のディレクトリ名にすることも必要です。

ファイルの名前をDOS 8.3形式のファイル名に変更します。長いファイル名のディレクトリがパスに入らないよう、必要に応じてファイルを別のディレクトリに移動します。
2890902 NTFSを使用してフォルダ間でファイルをコピーすると、ファイルのメタデータが失われる。

Oracle CM SDK NTFSサーバーを使用して、あるフォルダから別のフォルダにファイルをコピーすると、ファイルの内容のみがコピーされます。カテゴリなどのOracle CM SDKメタデータはコピーされません。これは、Windowsオペレーティング・システムの制限が原因です。Windowsオペレーティング・システムは、Oracle CM SDKメタデータを処理できないため、ファイルのコピー時にメタデータはコピーされません。

状況によっては、Windowsのエクスプローラでファイルの切取りおよび貼付け操作により、ファイルはコピーではなく移動します。ファイルの移動の場合は、Oracle CM SDKメタデータが保持されます。

メタデータを持つファイルをコピーする場合は、Web Starter Applicationまたは独自のカスタム・アプリケーションを使用します。
3027564 PowerPointファイルを編集する場合、Windows NTでは変更日が更新されない。

Windows NTでMicrosoft PowerPointファイルを編集すると、ファイルを保存してもファイルの更新日が更新されないことがあります。

Windows NTの最新のサービス・パックがインストールされていることを確認してください。 問題が解消されない場合は、ファイルをローカル・ドライブに保存して、NTFSが割り当てられたドライブにファイルをコピーします。
3108043 NTFSログの詳細をすべて参照するには、LogAllCommandsサーバー構成パラメータを手動で追加し、これをTRUEに設定する必要がある。

NTFSサーバーには、ログ・ファイルに追加情報を記録するための構成パラメータがあります。 この情報は、実行対象となるNTFSサーバー・コマンドで構成され、NTFSサーバー内の問題をデバッグするために使用できます。

Application Server Controlを使用して、IFS.SERVER. PROTOCOL.NTFS.LogAll CommandsパラメータをNTFSServerConfigurationに追加します。 ログ・ファイル内のNTFSコマンドを参照するために、値をTRUEに設定します。

サーバー構成パラメータを追加する方法の詳細は、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』を参照してください。


表9 電子メールの不具合

不具合番号 説明 対処方法
1859056 添付のバイナリ・ドキュメントを索引付けできない

バイナリ・ドキュメントにはコンテンツ索引が付けられないため、検索できません。

ありません。この機能は今後のリリースで提供される予定です。

表10 Oracle FileSyncの不具合

不具合番号 説明 対処方法
3037418、3436884 Oracle FileSyncのインストール言語のリストにアラビア語またはルーマニア語がない。

Oracle FileSyncは、アラビア語またはルーマニア語環境のマシンにインストールでき、アラビア語またはルーマニア語で動作します。ただし、インストール・プロセスではアラビア語またはルーマニア語は表示されません。

別の言語でOracle FileSyncをインストールしてから、ロケールをアラビア語またはルーマニア語に切り替えます。
2853182 Oracle FileSyncの「除外」タブで「タイプ」列を切り替えると、設定が保存されない。

マッピングでは、拡張子別に除外してから同期を実行します。「ログ・ファイル」画面から組み込んだ項目を「除外」タブから除外しても、変更内容は保存されません。

ファイルの組込みおよび除外を実行するには、「ログ・ファイル」画面を使用します。