この章では、OracleAS Wirelessをボイスおよびメッセージ通信用に構成する方法について説明します。この章の項目は次のとおりです。
ボイス・アクセスは、VoiceXMLゲートウェイを介して実現されます。VoiceXMLゲートウェイは、片側ではテレフォニ・ネットワークに接続し、反対側ではOracleAS Wirelessに接続するサード・パーティのサーバーです。このボイス・ゲートウェイは、テレフォニ回線からのボイス・コマンドを、OracleAS Wirelessに送信するHTTPリクエストに変換します。次に、ボイス・ゲートウェイは、この結果を、ユーザーに対して再生されるオーディオとしての返信に変換します。
OracleAS Wirelessをインストールした後、ボイス・アクセスを有効化できます。これを行うには、Voice.ear
ファイル(OracleAS Wirelessに付属)を使用します。また、オラクル社によって承認されているサード・パーティのVoiceXMLゲートウェイを入手する必要があります。OracleAS Wirelessは、多数のVoiceXMLゲートウェイに対するテストを完了しています。使用可能なゲートウェイのリストは、次を参照してください。
http://otn.oracle.com/tech/wireless/integration/content.html
VoiceXMLゲートウェイ・プロバイダを選択した後、プロバイダの指示に従ってゲートウェイをインストールして構成します。
ヒント: ボイス・アクセスの構成およびデプロイの詳細は、http://www.oracle.com/technology/products/iaswe/OracleAS_Wireless_Voice_Deployment.pdf を参照してください。
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VoiceXMLゲートウェイへのアクセス権がない場合は、開発およびテスト目的で開発者が無償で利用できるように、多数のゲートウェイ・プロバイダがゲートウェイをホスティングしています。たとえば、VoiceGenie社はhttp://developer.voicegenie.com
で開発者スタジオを管理しており、ユーザーが開発アカウントにサインアップすると、1つのボイス・ゲートウェイに対して10の拡張機能が提供されます。この開発者スタジオ・サイトから、それぞれの拡張機能が異なるURLを指すように構成します。Wirelessへのボイス・アクセスを構成するには、9.1.1項で説明するURLを指すように拡張機能を設定する必要があります。
注意: VoiceGenieによってホストされているVoiceXMLゲートウェイをテスト目的で使用するには、VoiceGenieデバイスを編集してVoiceGenie*NXP/7.*ユーザー・エージェントを追加する必要があります。詳細は、8.3項を参照してください。 |
承認されているVoiceXMLゲートウェイを入手して構成するのみでなく、次を実行する必要があります。
メッセージング・サーバーのボイス・ドライバを構成し(必要な場合)、ボイス・ドライバのインスタンスを作成し、このインスタンスをメッセージング・サーバー・プロセスに追加します。
基本サイト構成ウィザードの「ボイス・アクセス電話番号」パラメータ(またはシステム・マネージャの「HTTP、HTTPSの構成」ページの「URLセクション」の「ボイス・アクセス電話番号」パラメータ)の値としてVoiceXMLゲートウェイの番号を入力します。詳細は、3.3項を参照してください。
OracleAS WirelessのURLをVoiceXMLの開始ページ・スロットに入力します。
ボイス・アクセスを有効化するには、VoiceXMLゲートウェイ電話番号を次のURLに提供します。
<server-name>:<port>/ptg/rm?PAlogin=true&PAlocale=<locale>
port
はWebCacheのリスニング・ポート番号7777(デフォルトのポート番号)です。ポート番号の範囲は7777〜7877です。
英語以外の言語を使用する場合はlocale
を指定する必要があります。ただし、ロケールが英語の場合、PAlocale
属性は不要です。ロケールは2文字のJavaロケール形式(2文字のJava国コードはオプション)を使用して指定します。たとえば、PAlocale
属性をフランス語(カナダ)として定義するには、fr_CA
と入力します(fr
はJavaロケール、CA
は国コード)。
このプロビジョニング方式では、OracleAS Wirelessサーバー用のボイス・ログイン・サービスに接続します。ユーザーがログインすると、メイン・メニューが音声で紹介され、アクセスできるアプリケーションがすべて読み上げられます。
注意: ユーザーがポータルにアクセスするには、アカウント番号とPINを入力する必要があります。 |
PAoid=<oid>
属性を使用して、ユーザーが特定のアプリケーションにログインできるようにします。
この項では、ユーザーが非同期短縮名コマンド(ASKコマンドとも呼ばれます)を使用してコンテンツを取得するための電子メール/SMSアクセス・ポイントの構成の概要について説明します。詳細は、3.3項および3.10.2項を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
OracleAS Wirelessアプリケーションへの電子メールによるアクセスでは、ユーザーは、事前に定義されているアドレスに電子メールを送信すると、リクエストしたコンテンツを返信として受信できます。ユーザーは、この電子メールの本文または件名行のどちらかに短縮名コマンド(特定の株価に関する情報に対するstk <ticker symbol>など)を入力し、OracleAS Wirelessアプリケーションの1つを起動します。これにより、OracleAS Wirelessは、リクエストされたデータで返信します。
Wirelessのコンテンツに対する電子メール・アクセスを有効化する手順は、次のとおりです。
受信するユーザー・リクエスト用の電子メール・アカウントを作成します。
3.10.2.2項の説明に従ってサイトのアクセス・ポイントを作成します。
メッセージング・サーバー・ドライバの該当インスタンスを構成します。たとえば、foo@bar.comなどの非同期リスナーの電子メール・アドレスへのメッセージを受信するには、アカウントを管理するメール・サーバー、使用されるプロトコル(IMAPまたはPOP3)およびユーザー名とパスワードを知る必要があります。次に、foo@bar.comに送信されたメッセージを取得できるように、電子メール・ドライバ・インスタンスを作成して構成します。
メッセージング・サーバー・プロセスにドライバ・インスタンスを追加します。
メッセージング・サーバー・プロセスを再起動します。
ユーザーは、9.2.1項の説明に従ってstk <ticker symbol>などのアプリケーション短縮名が含まれるテキスト・メッセージを送信して、OracleAS Wirelessアプリケーションからコンテンツを取得します。OracleAS Wirelessは、テキスト・メッセージでリクエストされたコンテンツで返信します。
SMSメッセージを転送するには、SMSコンテンツをOracleAS Wirelessに転送するSMS電話会社への通信チャネルを設定する必要があります。UCPまたはSMPPプロトコルを介したSMSメッセージの送受信に使用するネットワークを持つ電話会社と契約し、SMS電話番号も取得する必要があります。または、SMS電話会社と企業の間の中間業者であるMobile 365などのSMS集計会社を使用する方法もあります。(複数の電話会社が必要なメッセージングをサポートする場合は、この方法でメリットが得られることがあります。)
ヒント: グローバルSMS配信の場合、世界へのメッセージ配信から十分な受注率の上がるSLAをSMS集計会社と結ぶ必要があります。単一の電話会社とは異なり、SMS集計会社のサービス対象エリアは、ピアリング関係とローミング提携により、広範な地域に及んでいます。SMS集計会社は、グローバル電話会社からメッセージを受信でき、また、OracleAS Wirelessと通信できる必要があります。認定された集計会社のリストは、次を参照してください。http://otn.oracle.com/products/iaswe/integration/content.html また、集計会社のインフラストラクチャと通信するためのドライバも作成する必要があります。 |
SMSアクセス・ポイントを作成する手順は、次のとおりです。
ワイヤレス・ネットワークを介したOracleAS WirelessへのSMS配信を可能にするための通信ブリッジを設定します。これを行うには、SMS集計会社のインフラストラクチャと通信するためのドライバを作成する必要があります。集計会社と契約する前に、次の認定済SMS集計会社のリストを参照してください。
http://otn.oracle.com/products/iaswe/integration/content.html
また、SMSをサポートしているビルトイン・メッセージング・サーバー・ドライバの1つを使用することや、ドライバを作成することも可能です。ドライバを作成する場合、SMS集計会社に問い合せ、OracleAS Wireless SDKを使用する必要があります。ドライバ開発の詳細は、『Oracle Application Server Wireless開発者ガイド』を参照してください。
ドライバを作成し終わった後、このドライバのインスタンスをメッセージング・サーバー・プロセスに追加する必要があります。メッセージング・サーバー・ドライバをベースにしてドライバ・インスタンスを作成する方法の詳細は、3.10.3.1項を参照してください。
3.10.2.2項の説明に従ってドライバ・インスタンスのアクセス・ポイントを作成します。アクセス・ポイントの名前を入力してアドレスとしてSMS電話番号を入力し、配信タイプとしてSMSを選択して「すべてのアプリケーションへのアクセスを許可」を選択します。
通知は、様々なチャネル(SMS、電子メール、ボイスまたはFAX)を介して配信され、特定のメッセージング・イベントについてユーザーに警告します。
OracleAS Wirelessには、Oracleがホスティングするメッセージ・ゲートウェイ(http://messenger.oracle.com/xms/webservices
)を使用できるようすでに構成されているメッセージング・サーバー・コンポーネントが付属しています。このメッセージング・サーバーは、デフォルトのメッセージング・サーバー・ドライバであるPushDriverを使用して、Oracleがホスティングするメッセージ・ゲートウェイと通信します。
注意:
|
OracleAS Wirelessには、SMS、ボイス、電子メールおよびFAXメッセージによる通知を合計で1000通まで受信可能なアカウントが用意されています。このアカウントが提供する通知数は制限されているため、MutliMode社などの認定済メッセージ・ゲートウェイ・プロバイダのソフトウェアを入手し、メッセージ・ゲートウェイ・プロバイダに適したプッシュ・ドライバを作成する必要があります。認定済メッセージ・ゲートウェイ・プロバイダと契約するには、次を参照してください。
http://otn.oracle.com/products/iaswe/integration/content.html
あるいは別の方法として、OracleAS Wirelessに付属のOracleAS Wirelessメッセージング・サーバー・ドライバの1つに適した転送チャネルを構成してもかまいません。OracleAS Wirelessには、業界標準として受け入れられているプロトコルをサポートする、15のビルトイン・ネットワーク・ドライバが付属しています。このドライバは、SMS(電話用ショート・メッセージ)、電子メール(ページングまたはデスクトップ)、ボイスおよびFAXなどの通信プロトコルを処理します。これらのネットワーク・チャネルを有効化するには、対応するネットワーク・サーバーを処理するようにビルトイン・ドライバを構成する必要があります。そのためには、OracleAS Wirelessの接続先となるこの外部サーバーを識別します(この識別を行うには、この接続を取得し、特定のプロトコルに関連するOracleAS Wirelessメッセージング・サーバー・ドライバの構成値を取得します)。
カスタム・ドライバを作成する場合、サービス・プロバイダに問い合せた上でOracleAS Wireless SDKを使用する必要があります。ドライバ開発の詳細は、『Oracle Application Server Wireless開発者ガイド』を参照してください。
これらのネットワーク・チャネルを有効化するには、対応するネットワーク・サーバーを処理するようにビルトイン・ドライバを構成する必要があります。その手順は、次のとおりです。
OracleAS Wirelessの接続先となる外部サーバーを識別します(これには、この接続の取得と、特定のプロトコルに関連するOracleAS Wirelessドライバの構成値の取得などがあります)。
サポートされるドライバを追加し、そのメッセージング・プロパティを構成します。OracleAS Wirelessサーバーにパッケージ化されているドライバを使用する場合、これは必要ありません。
メッセージング・サーバー・プロセスを作成するか、既存のサーバーを選択します。既存のメッセージング・サーバー・プロセスを使用する場合、これは必要ありません。
新規メッセージング・サーバー・プロセス(または既存のメッセージング・サーバー・プロセス)を選択し、そのドライバ・インスタンスを作成します。ドライバ・インスタンスのプロパティは、対応する外部ネットワーク接続を処理するように構成する必要があります。ドライバ構成の詳細は、3.6.2.1項を参照してください。
メッセージング・サーバー・プロセスを再起動します。メッセージング・サーバー・プロセスの詳細は、3.6.2項を参照してください。
電子メール・サービスとページング・サービスを構成する手順は、次のとおりです。
SMTPメール・サーバーを送信メッセージ用に設定します。
メッセージ受信が必要な場合は、必要に応じてIMAPまたはPOP3メール・サーバーを設定します。
電子メール・ドライバとドライバ・インスタンスを、それぞれ3.6.2.2.1項と3.6.2.2.2項の説明に従って構成します。
SMSメッセージを電話に転送するには、SMS電話会社への通信チャネルを設定する必要があります。そのためには、UCPまたはSMPPプロトコルを介したSMSメッセージの送受信に使用するネットワークを持つ電話会社に連絡します。
または、SMS電話会社と企業の間の中間業者であるMobile 365などのネットワーク集計会社を使用する方法もあります。(複数の電話会社が必要なメッセージングをサポートする場合は、この方法でメリットが得られることがあります。)OracleAS Wirelessを処理することが証明されているプロトコルのベンダーについては、次のURLを参照してください。
http://otn.oracle.com/products/iaswe/integration/content.html
対応するSMSドライバ(UCP、SMPPなど)とドライバ・インスタンスを、3.6.2.2.1項と3.6.2.2.2項の説明に従ってそれぞれ構成します。
OracleAS Wireless Release 10gリリース2(10.1.2.02)でFAXメッセージの転送用としてサポートされる製品はRightFax(Captaris社の製品)です。FAXチャネルでの転送を有効化するには、RightFax製品を購入し、その指示に従ってFAXサーバーを設定する必要があります(表9-1を参照)。また、コンテンツ・マネージャを使用して、FAXモバイル・アプリケーションの入力パラメータを編集する必要があります。アプリケーション(アプリケーション・リンクとも呼ばれます)の編集の詳細は、6.3.5項を参照してください。
表9-1 FAXモバイル・アプリケーションに必要なソフトウェア
名前 | 手順 | 開始バージョン |
---|---|---|
RightFaxサーバー(RightFaxに含まれる) |
RightFaxサーバーをインストールします。 |
7.2 |
RightFax統合アプリケーション(RightFaxに含まれる) |
統合アプリケーションをFAXサーバー上にインストールします。 |
7.2 |
RightFax PFDアプリケーション(RightFaxに含まれる) |
PFDアプリケーションをFAXサーバー上にインストールします。 |
7.2 |
RightFax Java API(RightFaxに含まれる) |
Windows NTの場合、
Solarisの場合、
次の行を
|
7.2 |
RightFaxからのクライアントAPIの.jar
ファイルの位置を、ORACLE_HOME/wireless/sample/runpanamaserver.sh
のCLASSPATHに追加する必要があります。FAXドライバとドライバ・インスタンスを、それぞれ3.6.2.2.1項と3.6.2.2.2項の説明に従って構成します。
表紙のサンプル
FAXモバイル・アプリケーションではカスタマイズした表紙ファイルを使用できますが、ここでは、OracleAS Wirelessに用意されている表紙のサンプルを使用します。この表紙を使用するには、Microsoft Word 2000をRightFaxサーバーにインストールし、サーバー側でのアプリケーション変換を有効化する必要があります。
Solarisインストールの場合、この表紙は次の場所にあります。
ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_Wireless/applications/modules/modules-web/images/pim/fax/FCS.doc
Windows NTインストールの場合、この表紙は次の場所にあります。
ORACLE_HOME\j2ee\OC4J_Wireless\applications\modules\modules-web\images\pim\fax\FCS.doc
付属のFAX表紙を使用する手順は、次のとおりです。
RightFaxサーバーをインストールしたマシンにあるRightFax\FCS
という名前のディレクトリにFCS.doc
をコピーします。
表紙を指定します。
Enterprise Fax Managerを再起動します。
該当するサーバーの下にあるユーザーを選択し、そのユーザーのID管理者をダブルクリックします。「Default Cover Sheets」タブをクリックします。「Cover Sheet Defaults」グループ・ボックスで、「Send Cover Sheets」を選択し、「Cover Sheet Model」フィールドで表紙ファイル(FCS.doc
)を選択します。
該当するサーバーの下にあるグループを選択し、グループの「ID Everyone」をダブルクリックします。「Basic Information」タブをクリックします。「Cover Sheet Model」フィールドで表紙ファイル(FCS.doc
)を選択します。
Enterprise Fax Managerを再起動します。
注意:
|
ボイス・ドライバは、VoiceGenie VoiceXML Gatewayを介して発信コールを実装します。ボイス・ドライバを構成するには、VoiceGenie Outbound CallサーブレットへのURLを提供します。最後に、ボイス・ドライバとドライバ・インスタンスを、それぞれ3.6.2.2.1項と3.6.2.2.2項の説明に従って構成します。
注意: ボイス通知用のVoiceGenie VoiceXMLゲートウェイと統合する必要があります。VoiceGenie Outbound CallサーブレットにアプリケーションURL(voicegenie.outbound.servlet.uri パラメータの必須値)を指定します。これを行うには、最初に「ドライバ」ページからVoiceGenieDriverを選択し、「編集」をクリックします。VoiceGenieDriverの「プロパティ」ページの「ドライバ・クラスおよびパラメータ」セクションで、voicegenie.outbound.servlet.uri パラメータにURLを入力します。
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この項では、OracleAS WirelessをPocketPC、PalmおよびWAP電話アプリケーション用に構成する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Application Server WirelessをPocketPC用に構成する手順について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Pocket PCデバイスからOracleAS Wirelessサーバーにアクセスするには、そのデバイスをネットワークに接続します。OracleAS Wirelessサーバーが企業のイントラネット上にある場合は、デバイスを企業のLocal Area Network(LAN)に接続する必要があります。Wirelessサーバーがインターネット上にある場合は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)に接続します。Pocket PCデバイスを企業のLANまたはISPに接続する他の方法は、次のURLで提供されるPocket PC Connection Managerのチュートリアルに記載されています。
http://www.microsoft.com/mobile/pocketpc/tutorials/connectionmanager/default.asp
Internet Explorerを使用してOracleAS Wirelessサーバーにアクセスする手順は、次のとおりです。
デスクトップで「スタート」 をクリックし、「Internet Explorer」を選択して開きます。(すでにInternet Explorerが開いている場合は、手順2に進みます。)
「表示」、「ツール バー」、「アドレス バー」を順に選択し、Internet Explorerのアドレス・バーを表示します(Internet Explorerのアドレス・バーがすでに表示されている場合は、手順3に進みます)。
アドレス・バーにOracleAS WirelessサーバーへのURLを入力して「移動」ボタン(緑の矢印)をクリックします。
インターネットおよびイントラネットに接続するPalmデバイスには、次の2つのタイプがあります。
ワイヤレス・インターネット・アクセス機能が組み込まれたデバイス(Palm i705)
インターネットへのアクセスにインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)アカウントとデータ対応電話またはモデムを必要とするデバイス(Palm m515、Palm m505、Palm m500、Palm m130、Palm m125)
ワイヤレス・インターネット・アクセス機能が組み込まれたデバイスを使用する場合は、ワイヤレス・サービスをアクティブ化するのみでデバイスをインターネットに接続できます。
デバイスにインターネット・アクセス機能が組み込まれていない場合は、ISPアカウントとデータ対応電話またはPalmモデムが必要です(Palm i705lに対しては、データ対応電話またはPalmモデムで十分です)。
接続方法を構成する手順は、次のとおりです。
「Press」アイコンをクリックして「Preferences」を開きます。
「Connection」を選択します。
「Available Connections」リストから接続方法を選択します。
ISPアカウントを構成する手順は、次のとおりです。
「Press」アイコンをクリックして「Preferences」を開きます。
「Network」を選択します。
ドロップダウン・リストからサービス値を選択します。
ユーザー名を入力します。
パスワードを入力します。
ドロップダウン・リストから接続タイプを選択します。
電話番号を入力します。
「Connect」ボタンをクリックして設定をテストします。
携帯デバイスでインターネットへの双方向または多方向の接続がサポートされる場合は、任意の方法を選択して使用できます。
「Press」アイコンをクリックして「Preferences」を開きます。
「Web Clipping」を選択します。
ドロップダウン・リストから接続名を選択します。
ワイヤレス・インターネット・アクセス機能が組み込まれたPalmデバイスを使用し、ワイヤレス・サービスをアクティブ化している場合は、Palm固有のWebブラウザを使用してWirelessサーバーにアクセスできます。
「MyPalm」アイコンをクリックしてMyPalmアプリケーションを開きます。
WirelessサーバーへのURLを入力して「Go」ボタンをクリックします。
palmOne社のBlazerブラウザをインストールする手順は、次のとおりです。
http://www.palmone.comからBlazerブラウザ・ソフトウェアをダウンロードします。
次のURLで提供されているインストール手順に従います。
OracleAS Wirelessは、WAPデバイス間の通信を可能にするWAPプロトコルを直接にはサポートしていません。このため、WAPをサポートするには、WAPプロトコルをHTTP(またはHTTPS)に変換するWAPゲートウェイが必要となります。ワイヤレス・サービス・プロバイダを介してインターネットに接続できる場合、WAPゲートウェイはそのプロバイダによってすでに構成されています。ただし、ダイヤルアップ(PPP)接続を介してインターネットまたはイントラネットに接続する場合は、WAPゲートウェイをインストールして構成する必要があります。
WAP電話の構成は、電話のモデルとワイヤレス・サービス・プロバイダに固有です。通常は、電話をダイヤルアップ・ネットワーク接続(GPRS電話は適用外)、WAPゲートウェイおよびWAPブラウザのホームURLにあわせて構成する必要があります。
通常、電話はワイヤレス・サービス・プロバイダにより独自のWAPゲートウェイに接続するように構成されています。一部のワイヤレス・サービス・プロバイダは、ユーザーによる変更を防止するために電話の設定を非表示にしています。ほとんどの場合、電話ネットワークの設定を変更する必要はありません。かわりに、電話のWAPブラウザにWirelessサーバーのURLを入力するのみで、WAP電話からWirelessサーバーにアクセスできます。(WAPブラウザを開く手順については、電話のユーザーズ・ガイドを参照してください。)
OracleAS Wirelessは、Palm、Pocket PCおよびWAPなど、様々なデバイスからのリクエストを処理します。これらのデバイスは、OracleAS Wirelessサーバーにアクセスできるように構成する必要があります。これらのデバイスからWirelessサーバーへのリクエストは、HTTP(またはHTTPS)プロトコルを介して送信されます。デバイス固有のネットワーク・プロトコルをHTTP(またはHTTPS)に変換するために、プロトコル変換ゲートウェイが使用される場合があります。
注意: どのデバイスの場合も、OracleAS WirelessサーバーへのURLを構成する必要があります。OracleAS Wirelessサーバーがホストhost.domainにインストールされている場合、HTTPおよびHTTPSプロトコルのデフォルトURLは次のようになります。
OracleAS Wirelessサーバーの正確なURLについては、OracleAS Wirelessサーバー管理者に問い合せてください。 |