ヘッダーをスキップ

Oracle Workflow APIリファレンス
リリース2.6.3.5

部品番号: B15622-01
前へ 次へ       目次 索引 用語集
         前へ  次へ          目次  索引  用語集

通知ドキュメント・タイプ定義

次のドキュメント・タイプ定義(DTD)は、通知を表すXML文書に必要な構造を示しています。通知システムはこの構造を使用して、通知メーラーにメッセージを伝達します。次の表に、DTDの各要素のレベル、タグ名および説明を示します。

レベル タグ 説明
1 <NOTIFICATIONGROUP maxcount=""> <NOTIFICATIONGROUP>タグはXML構造の開始タグです。 maxcount属性は、指定できる<NOTIFICATION>タグの最大数を定義します。 <NOTIFICATIONGROUP>タグに含まれる<NOTIFICATION>タグの数は、この数に達しなくてもかまいませんが、この数を超えることはできません。
2 <NOTIFICATION nid="" language="" territory="" codeset="" priority="" accesskey="" node="" item_type="" message_name="" nidstr=""> <NOTIFICATION>要素は、1つのメッセージ・エンティティを定義します。 <NOTIFICATION>の構造は<NOTIFICATIONGROUP>内に複数存在しますが、その最大数はmaxcountで指定した値に制限されます。 各<NOTIFICATION>要素は、通知システムによって送信される1つの通知を表し、一意のnid属性(通知ID)によって識別されます。ユーザーからの通知応答など、外部ソースから受信したメッセージの場合、通知IDは0になります。languageとterritoryの値は、通知の受信者の言語プリファレンスと地域プリファレンスを表します。codeset属性は、WF_LANGUAGES表でその言語に関連付けられているコードセットを示します。codeset属性の値は、Oracleデータベースのコードセット表記に従う必要があります。この通知を送信する通知メーラーに対してReset NLS構成パラメータが選択されている場合、最終的な電子メールは、Oracleデータベースのコードセットに相当するIANA(Internet Assigned Numbers Authority)コードセットにエンコードされます。priority属性は、他のメッセージと比較した、そのメッセージの相対的な優先度を示します。1〜33は高い優先度、34〜66は通常の優先度、67〜99は低い優先度を表します。accesskey属性とnode属性には、インバウンド応答メッセージの情報が格納されます。これらの属性はnid属性とともに、応答を検証するために使用されます。item_type属性は、この通知を所有しているOracle Workflow項目タイプの内部名を示します。message_name属性は、その項目タイプ内で、この通知を表す内部名を示します。これら2つの属性は参考のために指定されるもので、Javaベースの通知メーラーで使用されることはありません。 nidstr属性は内部使用専用です。 通知メーラーはこの属性を使用して、X-oracle-workflow-nidというカスタム・ヘッダー内の通知IDを送信します。 このヘッダーはインバウンド・メッセージの処理中に使用され、元となるメッセージが含まれてはいるが、通知IDがインバウンド・メッセージ本文でエンコードされたため、通知メーラーで認識できない場合に、バウンスされたメッセージを識別するのに役立ちます。
3 <HEADER> <The HEADER>要素は、メッセージのエンベロープ情報を定義します。ここには、受信者の詳細、メッセージの送信元およびメッセージの件名が含まれます。
4 <RECIPIENTLIST> <RECIPIENTLIST>タグを使用すると、複数の受信者にメッセージを送信できます。リストの先頭の受信者は、主受信者として扱われます。他の受信者は、メッセージのコピーを受け取ります。主受信者の言語プリファレンスと書式プリファレンスに従って、リスト内のすべての受信者が同じ電子メールを受け取ります。
5 <RECIPIENT name="" type=""> <RECIPIENT>タグは、メッセージの受信者を定義します。 <RECIPIENT>の構造は<RECIPIENTLIST>内に複数存在します。 各<RECIPIENT>は、受信者ロールの内部名を表すname属性によって識別されます。type属性は、受信者のコピー・タイプを示します。 この属性の有効な値は、toccおよびbccです。 type属性が指定されていない場合、この受信者のコピー・タイプはtoとみなされます。
6 <NAME> </NAME> <NAME>タグは、受信者の表示名を定義します。
6 <ADDRESS> </ADDRESS> <ADDRESS>タグは、受信者の電子メール・アドレスを定義します。
5 </RECIPIENT> このタグは、<RECIPIENT>要素の終わりを示します。
4 </RECIPIENTLIST> このタグは、<RECIPIENTLIST>要素の終わりを示します。
4 <FROM> <FROM>タグは、メッセージの送信者を示します。アウトバウンド通知の場合、#FROM_ROLEメッセージ属性を使用して「From Role」を設定できます。また、「From Role」は、再割当てされた通知であれば再割当てを実行したロールに設定され、詳細情報を要求する通知であれば要求元ロールに設定され、詳細情報の要求に応答する通知であれば応答側ロールに設定されます。インバウンド通知の場合、この情報は、着信する電子メール・メッセージの「送信元」アドレスによって決定されます。
5 <NAME> </NAME> <NAME>タグは、送信者の表示名を定義します。
5 <ADDRESS> </ADDRESS> <ADDRESS>タグは、送信者の電子メール・アドレスを定義します。
4 </FROM> このタグは、<FROM>要素の終わりを示します。
4 <SUBJECT> </SUBJECT> <SUBJECT>要素は、通知の件名を保持します。
3 </HEADER> このタグは、<HEADER>要素の終わりを示します。
3 <CONTENT content-type=""> <CONTENT>要素は、通知メッセージの内容を保持します。 <CONTENT>要素には、1つ以上の<BODYPART>要素が含まれます。 content-type属性は、<CONTENT>要素内の内容に対して有効なMIMEタイプ定義を保持します。content-type属性の有効な値は、multipart/mixed、text/plain、text/htmlなどです。 <CONTENT>タグ内の最初の<BODYPART>要素は、メッセージの主要な内容として扱われ、multipart/*メッセージ構造内で最初のコンポーネントになります。 他の<BODYPART>要素は、メッセージへの添付ファイルとして扱われます。
4 <BODYPART content-type=""> <BODYPART>タグは、最終的なメッセージのMIMEコンポーネントを表します。 この要素には、1つの<MESSAGE>タグが含まれます。1つ以上の<RESOURCE>タグが含まれることもあります。 <RESOURCE>タグを実装する場合は、<RESOURCE>要素と<MESSAGE>要素の関係を説明するために、<BODYPART>タグにcontent-type属性を定義する必要があります。 このcontent-type属性の有効な値は、multipart/relatedのみです。 最初の<BODYPART>要素は、メッセージの主要な内容として扱われます。 この内容は、text/*またはmultipart/relatedになります。 他の<BODYPART>要素には、通知メッセージ定義と受信者の通知プリファレンスに応じて、必要な添付ファイルが含まれます。 添付ファイルとしては、HTML形式の通知、通知の詳細リンク、「内容の添付」がオンになっているメッセージ属性などがあります。 インバウンド・メッセージの場合、<BODYPART>要素には、メッセージと、必要なすべての添付ファイルが含まれます。
5 <MESSAGE content-type="" content-transfer-encoding="" content-disposition="" src=""> content-type属性は、<MESSAGE>要素のメディア・タイプ定義を保持します。 このcontent-type属性の有効な値は、text/plaintext/htmlmultipart/mixedまたはmultipart/relatedです。 content-transfer-encoding属性は、text/plainコンテンツまたはtext/htmlコンテンツのエンコーディングをより詳細に指定する、オプションの属性です。content-disposition属性は、コンポーネントが添付ファイルであることを示します。 src属性は、通知XML文書の生成時に<MESSAGE>要素の内容がまだ利用可能でない場合に、定義できます。src属性の値には、最終的な電子メール・メッセージの作成時に内容を取得するためのURLを指定する必要があります。
- <![CDATA[ ]]> この構造は、メッセージ内容をそのまま保持します。 <RESOURCE>要素の内容を<MESSAGE>要素の内容にマージする必要がある場合、リソース内容が表示される場所を示すため、アンパサンド(&)を前に付けたトークンをメッセージ内容に含める必要があります。 トークンは、対応する<RESOURCE>要素のtoken属性値と一致する必要があります。
5 </MESSAGE> このタグは、<MESSAGE>要素の終わりを示します。
5 <RESOURCE content-type="" content-transfer-encoding="" content-disposition="" content-id="" src="" language="" territory="" page-type="" token=""> content-type属性は、<RESOURCE>要素のメディア・タイプ定義を保持します。 この属性の有効な値は、media-type/subtypeです。content-transfer-encoding属性は、text/plainコンテンツまたはtext/htmlコンテンツのエンコーディングをより詳細に指定する、オプションの属性です。content-disposition属性は、コンポーネントが添付ファイルであることを示します。content-id属性は、コンポーネントの一意のコンテンツ識別子を保持します。 この識別子は、<MESSAGE>要素の内容の中で参照されます。 src属性は、通知XML文書の生成時に<RESOURCE>;要素の内容がまだ利用可能でない場合に、定義できます。src属性の値には、最終的な電子メール・メッセージの作成時に内容を取得するためのURLを指定する必要があります。 Oracle Applicationsでのみ、src属性はOracle Applications Frameworkの内容を参照するように定義され、メッセージ受信者がFND_USER表で定義されたOracle Applicationsユーザーでない場合は、language属性とterritory属性は受信者の言語プリファレンスおよび地域プリファレンスを保持します。 また、src属性がOracle Applications Frameworkの内容を参照するように定義されている場合は、Oracle Applications Frameworkを内容のソースとして識別するため、page-type属性は値fwkに設定されます。 対応するsrc属性が定義されている場合のみ、page-type属性を定義する必要があります。 token属性は、<RESOURCE>要素の内容が<MESSAGE>要素の内容にマージされる場所を示すために使用するトークン値を保持します。 <MESSAGE>要素内では、トークン値の前にアンパサンド(&)が付きます。
- <![CDATA[ ]]> この構造は、<RESOURCE>要素の内容を保持します。
5 </RESOURCE> このタグは、<RESOURCE>要素の終わりを示します。
4 </BODYPART> このタグは、<BODYPART>要素の終わりを示します。
3 </CONTENT> このタグは、<CONTENT>要素の終わりを示します。
3 <RESPONSE> <RESPONSE>タグは、インバウンド通知の場合にのみ実装されます。アウトバウンド通知の仕様には含まれていません。 <RESPONSE>要素には、1つ以上の<ATTRIBUTE>要素が含まれます。<ATTRIBUTE>要素は、着信する電子メール・メッセージに含まれている応答値を保持します。 通知に関連付けられている応答属性ごとに、<ATTRIBUTE>タグが1つ必要です。ただし、RESULTメッセージ属性だけは必須です。他の応答属性はオプションです。応答属性の値が指定されていない場合、Oracle Workflowでは、メッセージ属性のデフォルト値が使用されます。
4 <ATTRIBUTE name="" type="" format=""> <ATTRIBUTE>タグは、着信する電子メール・メッセージに含まれている、特定の応答属性の応答値を保持します。 <ATTRIBUTE>の構造は<RESPONSE>内に複数存在します。この要素のname属性は、応答属性の内部名を示します。この要素のtype属性は、応答属性のOracle Workflowデータ型を示します。有効な値は、TEXT、NUMBER、DATE、DOCUMENTまたはLOOKUPです。この要素のformat属性は、応答属性の書式文字列を保持します。LOOKUP型の応答属性の場合、name属性の値に応じて選択肢タイプ・コードを識別するためにformat属性が使用されます。他のデータ型の場合、format属性は使用されません。
- <![CDATA ]]> この構造は、属性に割り当てる応答情報を保持します。
4 </ATTRIBUTE> このタグは、<ATTRIBUTE>要素の終わりを示します。
3 </RESPONSE> このタグは、<RESPONSE>要素の終わりを示します。
2 </NOTIFICATION> このタグは、<NOTIFICATION>要素の終わりを示します。
1 </NOTIFICATIONGROUP> このタグは、<NOTIFICATIONGROUP>要素の終わりを示します。


          前へ   次へ           目次   索引   用語集



Oracleロゴ
Copyright © 2003, 2004, Oracle. All rights reserved.