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Oracle Workflow APIリファレンス
リリース2.6.3.5

部品番号: B15622-01
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Background

PL/SQL構文

procedure Background


    (itemtype in varchar2,
minthreshold in number default null,
maxthreshold in number default null,
process_deferred in boolean default TRUE,
process_timeout in boolean default FALSE,
process_stuck in boolean default FALSE);

説明

指定されたパラメータを使用して、遅延アクティビティ、タイムアウトになったアクティビティおよびスタック・プロセスを処理するためのバックグラウンド・エンジンを実行します。バックグラウンド・エンジンは、呼び出された時点で指定された引数を満たす全アクティビティを実行します。このプロシージャは、長時間は実行されないため、定期的に再起動する必要があります。 現在のバックグラウンド・エンジンが起動された後にスタックになるプロセスを新たに遅延またはタイムアウトするアクティビティは、起動される次のバックグラウンド・エンジンによって処理されます。スクリプトwfbkgchk.sqlを実行すると、次のバックグラウンド・エンジンの実行による処理待ちのアクティビティのリストを取得できます。 『Oracle Workflow管理者ガイド』のWfbkgchk.sqlに関する項を参照してください。

アプリケーション・コード内からBackground()をコールしないでください。このプロシージャを直接コールする場合は、SQL*Plusからこのプロシージャを実行します。 あるいは、Oracle Workflowのスタンドアロン版を使用している場合は、後述するバックグラウンド・エンジンのサンプル・ループ・スクリプトの1つを使用するか、独自のスクリプトを作成してバックグラウンド・エンジンのプロシージャを無限にループさせるか、Oracle Enterprise ManagerのOracle Workflow Managerコンポーネントを使用してバックグラウンド・エンジンをスケジュールします。 Oracle Applicationsに組み込まれているWorkflowを使用している場合は、このプロシージャのコンカレント・プログラム版を使用し、コンカレント・マネージャを利用して、バックグラウンド・エンジンを定期的に実行するようにスケジュールを設定できます。Oracle Applications ManagerのWorkflow Managerコンポーネントを使用して、バックグラウンド・エンジン・コンカレント・プログラムを発行することもできます。 『Oracle Workflow管理者ガイド』のバックグラウンド・エンジンのスケジューリングに関する項を参照してください。

引数(入力)

itemtype 有効な項目タイプ。項目タイプがNULLの場合、ワークフロー・エンジンはすべての項目タイプで実行されます。
minthreshold (オプション)このバックグラウンド・エンジンで処理されるアクティビティの、最小コストのしきい値。100分の1秒単位で指定します。このパラメータがNULLの場合、最小コストのしきい値はありません。
maxthreshold (オプション)このバックグラウンド・エンジンで処理されるアクティビティの、最大コストのしきい値。100分の1秒単位で指定します。このパラメータがNULLの場合、最大コストのしきい値はありません。
process_deferred 遅延されたプロセスを実行するかどうかを示すTRUEまたはFALSEを指定します。デフォルト値はTRUEです。
process_timeout タイムアウトになったプロセスを実行するかどうかを示すTRUEまたはFALSEを指定します。デフォルト値はFALSEです。
process_stuck スタック状態を実行するかどうかを示すTRUEまたはFALSEを指定します。デフォルト値はFALSEです。
バックグラウンド・エンジンのループ・スクリプト例

Oracle Workflowのスタンドアロン版では、2つのサンプル・スクリプトのどちらかを使用して、バックグラウンド・エンジンを定期的に繰り返して実行できます。

最初の例は、wfbkg.sqlファイルに保存されているsqlスクリプトで、サーバーのOracle Workflowのadmin/sqlサブディレクトリにあります。 このスクリプトを実行するには、ファイルが入っているディレクトリに移動し、オペレーティング・システムのプロンプトから次のコマンドを入力します。


sqlplus <username/password> @wfbkg <min> <sec>

<username/password>を、バックグラウンド・エンジンを実行するOracleデータベース・アカウントのユーザー名とパスワードに置き換えます。 <min>をバックグラウンド・エンジンを実行する時間(分)に置き換え、<sec>をコール間でバックグラウンド・エンジンを休止させる秒数に置き換えます。

2番目の例は、wfbkg.cshファイルに保存されているシェル・スクリプトで、サーバーのOracle_Homeのbinサブディレクトリにあります。 このスクリプトを実行するには、ファイルが入っているディレクトリに移動し、オペレーティング・システムのプロンプトから次のコマンドを入力します。


wfbkg.csh <username/password>

<username/password>を、バックグラウンド・エンジンを実行するOracleデータベース・アカウントのユーザー名とパスワードに置き換えます。


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