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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Linux x86
B15840-09
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10 Oracle Ultra Search

この章では、Oracle Ultra Searchに関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。

10.1 アップグレードに関する問題と対処方法

この項では、Oracle Ultra Searchに関するアップグレードの問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

10.1.1 10.1.2へのアップグレード時にアップグレードが失敗する

Oracle Ultra SearchをOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)にアップグレードしたときに、Oracle Ultra Searchのアップグレード・ステータスが「Failed」と表示される場合があります。これは、検証パッケージ(wkvalid.sql)がOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)のシード・データベースにインストールされていないためです。これは、10.1.0.4データベースで修正される予定です。

この問題を回避するには、まずOracle Ultra Searchのステータスが本当に無効かどうかを確認します。

SYSとしてログインします(たとえば、sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba")。

SQL> SELECT comp_id, status FROM sys.dba_registry WHERE comp_id = 'WK'
/

次のように表示されます。

COMP_ID                       STATUS
------------------------    -----------
WK                            INVALID

Oracle Ultra Searchのステータスが無効である場合は、次の手順に従って、アップグレードが本当に成功したかどうかを確認します。

次のサイトからwkvalid.sqlをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technology/products/ultrasearch/index.html

SYSとしてデータベースに接続し、wkvalid.sqlをインストールします。

> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba"
@wkvalid.sql

SYSとしてデータベースに接続し、Oracle Ultra Search検証パッケージを実行します。このパッケージによって、Oracle Ultra Searchのステータスがチェックされ、適宜更新されます。

> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba"
SQL> exec sys.validate_wk

PL/SQLプロシージャは正常に完了しました。Oracle Ultra Searchのステータスを確認します。

> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba"
SQL> SELECT comp_id, status FROM sys.dba_registry WHERE comp_id = 'WK'
2  /

アップグレードが成功した場合、ステータスはVALIDと表示されます。

COMP_ID                        STATUS
------------------------------ -----------
WK                             VALID

10.2 一般的な問題と対処方法

この項では、Oracle Ultra Searchに関する一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

10.2.1 OracleAS Single Sign-On以外のモードでOracle Ultra Search ACLの作成または編集が失敗する

Oracle Ultra Search管理者は、データベース管理者、または管理権限が付与されているOracleAS Single Sign-Onユーザーとしてログインできます。このリリースでは、データベース管理者としてログインすると、状況によっては、データソースに対して管理者が指定したACLの作成または編集ができなくなります。ACLを作成または変更しようとすると、アクセスが拒否されたことを示すエラーが発生します。

この問題を回避するには、データソースのACLを作成または変更する場合は、必ずOracleAS Single Sign-Onユーザーとしてログインしてください。

10.3 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、『Oracle Ultra Search管理者ガイド』の記載内容の誤りについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

10.3.1 サブスクライバの追加と削除

ホスティングされた環境でのOracle Ultra Searchの構成に関する項には、サブスクライバを追加および削除する際にusca.shスクリプトおよびusca.batスクリプトを使用すると記述されています。

これは誤りであり、サブスクライバの追加には次のコマンドを使用します。

java -jar ORACLE_HOME/ultrasearch/lib/usca.jar action=add_subscriber
  oh=ORACLE_HOME oid_user_dn="cn=orcladmin" oid_passwd=<oid_user_dn's password>
  oid_subscriber_dn=<subscriber's DN> (e.g., "dc=uk,dc=oracle,dc=com")>
  logfile=<log file path> db_sn=<database service name

サブスクライバの削除には、次のコマンドを使用します。

java -jar $ORACLE_HOME/ultrasearch/lib/usca.jar action=delete_subscriber
  oh=ORACLE_HOME oid_user_dn="cn=orcladmin" oid_passwd=<oid_user_dn's password>
  oid_subscriber_dn=<subscriber's DN (e.g., "dc=uk,dc=oracle,dc=com")>
  logfile=<log file path> db_sn=<database service name