この章では、Oracle Ultra Searchに関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Ultra Searchに関するアップグレードの問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Ultra SearchをOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)にアップグレードしたときに、Oracle Ultra Searchのアップグレード・ステータスが「Failed
」と表示される場合があります。これは、検証パッケージ(wkvalid.sql
)がOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)のシード・データベースにインストールされていないためです。これは、10.1.0.4データベースで修正される予定です。
この問題を回避するには、まずOracle Ultra Searchのステータスが本当に無効かどうかを確認します。
SYS
としてログインします(たとえば、sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba"
)。
SQL> SELECT comp_id, status FROM sys.dba_registry WHERE comp_id = 'WK' /
次のように表示されます。
COMP_ID STATUS ------------------------ ----------- WK INVALID
Oracle Ultra Searchのステータスが無効である場合は、次の手順に従って、アップグレードが本当に成功したかどうかを確認します。
次のサイトからwkvalid.sql
をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technology/products/ultrasearch/index.html
SYS
としてデータベースに接続し、wkvalid.sql
をインストールします。
> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba" @wkvalid.sql
SYS
としてデータベースに接続し、Oracle Ultra Search検証パッケージを実行します。このパッケージによって、Oracle Ultra Searchのステータスがチェックされ、適宜更新されます。
> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba" SQL> exec sys.validate_wk
PL/SQLプロシージャは正常に完了しました。Oracle Ultra Searchのステータスを確認します。
> sqlplus "sys/<SYS PASSWORD> as sysdba" SQL> SELECT comp_id, status FROM sys.dba_registry WHERE comp_id = 'WK' 2 /
アップグレードが成功した場合、ステータスはVALID
と表示されます。
COMP_ID STATUS ------------------------------ ----------- WK VALID
この項では、Oracle Ultra Searchに関する一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Ultra Search管理者は、データベース管理者、または管理権限が付与されているOracleAS Single Sign-Onユーザーとしてログインできます。このリリースでは、データベース管理者としてログインすると、状況によっては、データソースに対して管理者が指定したACLの作成または編集ができなくなります。ACLを作成または変更しようとすると、アクセスが拒否されたことを示すエラーが発生します。
この問題を回避するには、データソースのACLを作成または変更する場合は、必ずOracleAS Single Sign-Onユーザーとしてログインしてください。
この項では、『Oracle Ultra Search管理者ガイド』の記載内容の誤りについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
ホスティングされた環境でのOracle Ultra Searchの構成に関する項には、サブスクライバを追加および削除する際にusca.sh
スクリプトおよびusca.bat
スクリプトを使用すると記述されています。
これは誤りであり、サブスクライバの追加には次のコマンドを使用します。
java -jar ORACLE_HOME/ultrasearch/lib/usca.jar action=add_subscriber oh=ORACLE_HOME oid_user_dn="cn=orcladmin" oid_passwd=<oid_user_dn's password> oid_subscriber_dn=<subscriber's DN> (e.g., "dc=uk,dc=oracle,dc=com")> logfile=<log file path> db_sn=<database service name
サブスクライバの削除には、次のコマンドを使用します。
java -jar $ORACLE_HOME/ultrasearch/lib/usca.jar action=delete_subscriber oh=ORACLE_HOME oid_user_dn="cn=orcladmin" oid_passwd=<oid_user_dn's password> oid_subscriber_dn=<subscriber's DN (e.g., "dc=uk,dc=oracle,dc=com")> logfile=<log file path> db_sn=<database service name