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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Linux on POWER
E05281-02
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2 インストールおよびアップグレードに関する問題

この章では、Oracle Application Serverのインストールとアップグレードに関する問題、およびその対処方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.1.1 Forms and Reportsのインストール前の要件

Forms and Reportsの実行可能ファイルをSUSE Linux Enterprise Server 9で実行するには、次のソフトウェア・パッケージをインストールします。

openmotif21-libs-2.1.30MLI4-119.1

2.1.2 IPv6がサポートされない

今回リリースされたOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。今回リリースされたOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。

2.1.3 ホスト名にアンダースコア文字を使用しない

Oracle Application Serverインストールのホスト名には、アンダースコア文字(_)を使用しないでください。たとえば、yourbusiness_nameは使用できません。

2.1.4 OracleAS Portalコンポーネントでは、繁体字中国語環境でzh_TW.EUCロケールおよびzh_TWロケールがサポートされない

繁体字中国語環境でロケールがzh_TW.EUCまたはzh_TWに設定されているコンピュータにOracleAS Portalコンポーネントをインストールしようとすると、これらのロケールに対するJavaエンコーダの動作が原因でインストーラが一時停止し、続行できなくなります。

これを回避するには、この環境でzh_TW.BIG5ロケールを使用します。この要件は、インストール時にのみ適用されます。インストール後は、元のロケールにリセットできます。

2.1.5 文字が削除または切り捨てられる

zh_CN.GB18030キャラクタ・セットが使用されているロケールでは、Java Developer Kit(JDK)のsun.io.CharToByteGB18030コンバータの問題により、入出力操作を行うと、一部の文字が削除されたり、切り捨てられたりします。

この問題を回避するには、Oracle Internet Directoryのロケールで、zh_CN.GB18030をキャラクタ・セットとして使用しないようにします。キャラクタ・セットには、zh_CN.GBKまたはzh_CN.GB2312を使用することをお薦めします。

2.1.6 File-Based Farm Repository Configuration Assistantの障害

Oracle Universal Installerで、File-Based Farm Repository Configuration Assistantの動作中に「中止」を選択してから「再試行」を選択すると、Configuration Assistantに障害が発生して次のメッセージが表示されます。

This instance is already a member of a farm. An Oracle Application Server instance
cannot be moved directly from one farm to another.

現在、この問題の対処方法はありません。

2.1.7 記録モードで作成されたレスポンス・ファイルがサポートされない

(サイレント・インストールまたは非対話型インストールを実行するために)レスポンス・ファイルとともにインストーラを実行する場合は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの「インストーラの記録モードを使用したレスポンス・ファイルの作成」で説明しているように、インストーラで-recordコマンドライン・オプションを使用して作成したレスポンス・ファイルを使用することはできません。そのかわり、レスポンス・ファイルに用意されたテンプレートから作成されたレスポンス・ファイルを使用する必要があります。このとき、テンプレート・ファイルのプレースホルダ値は、独自の値に置き換えます。

2.1.8 Oracle Database 10g(10.1.0.4.2)のパッチ・セットに関する制限事項

Oracle Database 10g(10.1.0.4.2)のパッチ・セットは、Oracle Application Server 10gのインストール専用です。

2.1.9 Oracle Database 10g(10.1.0.4.2)のパッチ・セット

Oracle Database 10g(10.1.x)データベース上でOracleAS Metadata Repository Creation Assistantを実行する前に、Oracle Database 10g(10.1.0.4.2)のパッチ・セットをインストールする必要があります。このパッチは、Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2.0.2)のCDパックに含まれている、Oracle Database 10g(10.1.0.4.2)のパッチ・セットのCDからのみ入手できます。

2.1.10 英語版以外の「ようこそ」ページに不適切にコード化されたURLリンク・ページがある

英語版以外のOracle Internet Directoryの「ようこそ」ページ・ファイルに不適切にコード化されたURLリンクがあります。不適切にコード化されている「ようこそ」ページは、.htmではなく、.htmlの接続先URLを参照します。この問題が発生すると、「Page Not Found」というエラー・メッセージが表示されます。

この場合、Webブラウザのアドレス・バーでURLの拡張子を.htmlから.htmに変更してください。

2.1.11 OracleAS Metadata RepositoryとOracle Internet Directoryが別々のコンピュータに分散している場合にエラーが発生する

OracleAS Metadata Repositoryがコンピュータ1、Oracle Internet Directoryがコンピュータ2にインストールされている分散インフラストラクチャ環境を使用する場合、Oracle Internet DirectoryではOracleAS Metadata Repositoryの登録が許可されず、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

MR Already registered.
The service name is already registered with the specified
Oracle Internet Directory by the database containing OracleAS Metadata Repository on computer 2.
To continue with the registration, please remove existing registration in the
Oracle Internet Directory.

この問題は、両方のデータベースSIDが同じ場合に発生します。

2.1.12 「ようこそ」リンクが不適切にコード化される

Forms/Reports Servicesの「ようこそ」ページで、ページの下部にある「ようこそ」リンクが不適切にコード化されています。ナビゲートするには、ページの上部にある「ようこそ」タブを使用する必要があります。

2.1.13 OracleAS Metadata Repository Creation Assistantでは、Oracle Database 10g(10.1.0.4)へのロードが許可されていない

OracleAS Metadata Repository Creation Assistantでは、Oracle Database 10g(10.1.0.4)へのロードが許可されていますが、プログラムによって許可しないようにする必要があります。OracleAS Metadata Repository Creation Assistantプログラムでは、このようなロードに対する前提条件の確認が必要ですが、実行されていません。

2.1.14 既存のInfrastructureに対する10gリリース2(10.1.2.0.2)の中間層のインストール

10gリリース2(10.1.2.0.2)の中間層は、既存のInfrastructureに対してインストールすることができます。具体的には、10.1.2.0.2の中間層のインストール時に、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの説明に従って、既存のIdentity Management 10gリリース2(10.1.2.0.0)と、OracleAS Metadata Repository 10gリリース2(10.1.2.0.0)または10g(9.0.4)の接続の詳細を指定してください。

10.1.2.0.2の中間層では、次の構成がサポートされています。

  • Identity Management 10gリリース2(10.1.2.0.0)およびOracleAS Metadata Repository 10g(9.0.4)

  • Identity Management 10gリリース2(10.1.2.0.0)およびOracleAS Metadata Repository 10gリリース2(10.1.2.0.0)

  • Identity Management 10gリリース2(10.1.2.0.2)およびOracleAS Metadata Repository 10gリリース2(10.1.2.0.0)

10gリリース2(10.1.2.0.2)と10gリリース2(10.1.2.0.0)間の互換性の問題の詳細は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドにあるバージョンの互換性に関する項を参照してください。

2.1.15 IBM WebSphereにはパッチ・バージョン6.0.2が必要

IBM WebSphere Application Serverを使用している場合は、次のサイトにあるパッチをインストールします。http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg24009813

これにより、Oracle Industrial Telnet Serverや(場合によっては)他の製品を使用する際に発生する可能性のある問題を回避できます。

2.1.16 「ORA-01031: 権限が不足しています。」エラー・メッセージ

OracleAS Metadata Repository Creation Assistantがロードされると、ログ・ファイルにエラー「ORA-01031: 権限が不足しています。」が記録されます。

このエラーは、OracleAS Syndication製品のロード時に発生します。この製品は非推奨になっており、互換性目的でロードされます。このエラーは無視してかまいません。

2.1.17 Oracle Ultra Searchが必要(Oracle Database 10gリリース2(10.2.x)のみ)

Oracle Database 10gリリース2(10.2.x)にOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合は、データベースにOracle Ultra Searchをインストールする必要があります。

OracleAS Metadata Repository Creation Assistantによって、データベースにWKSYSおよびWKPROXYスキーマがインストールされているかどうか確認されます。インストールされていない場合は、OracleAS Metadata Repository Creation Assistantによって次の警告が表示されます。

"The Database does not contain Ultra Search Schemas WKSYS and/or WKPROXY. Please
install them and try again. Refer to the
Database Install Guide and Ultra Search User Guide for more information."

データベースにOracle Ultra Searchがインストールされていない場合、Oracle Database 10g CompanionのCD-ROMからインストールできます。詳細は、Oracle Database Companion CDのインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle Ultra Searchのインストール後、Database Configuration Assistant(DBCA)を使用してデータベースにスキーマをロードする必要があります。Ultra Searchスキーマのロード方法については、Oracle MetaLinkhttps://www.metalink.oracle.com)のNote 337992.1を参照してください。

2.1.18 Real Application Cluster 10.2データベースでMetadata Repository Creation Assistantを実行する前にパッチの適用が必要

Real Application Cluster 10.2データベースでMetadata Repository Creation Assistantを実行する前に、ARUパッチ7993184をインストールする必要があります。このパッチを適用しないと、Oracle Ultra Searchの構成中にエラー・メッセージが表示されます。

パッチを適用する手順は次のとおりです。

  1. Real Application Cluster 10.2データベースをインストールします。

  2. データベースを、DBCAを使用して作成するか、インストール中に作成します。

  3. Oracleプロセスをすべて停止します。

  4. 同じOracleホームにCompanion CDのOracle Ultra Searchをインストールします。

  5. ARUパッチ7993184を適用します。ARUパッチは、Oracle MetaLinkhttps://www.metalink.oracle.com)から入手できます。

  6. DBCAを起動して、Oracle Ultra Searchを構成します。

  7. Metadata Repository Creation Assistantを実行します。

2.1.19 Oracle Database 10.2でOracle Metadata Repository Creation Assistantを実行する前にDB_DOMAINに移入する

Oracle Database 10gリリース2(10.2)のデフォルトのインストール・オプションでは、DB_DOMAINに値が移入されません。OracleAS Metadata Repository Creation Assistantは、DB_DOMAIN値を使用して、Oracle Application Serverファームに$SID.$DB_DOMAINという名前を付けます。そのため、OracleAS Metadata Repository Creation Assistantを実行する前に、データベースのDB_DOMAINに有効な値が移入されていることを確認する必要があります。移入されていない場合は、デフォルトのファーム名REGRESS.RDBMS.DEV.US.ORACLE.COMになります。

2.1.20 インストーラで表示されるリリース番号の誤り

OracleAS Metadata Repository Creation Assistantのインストーラに、OracleAS Metadata Repositoryの誤ったリリース番号が表示されることがあります。インストーラには(10.1.2.0.2)と表示されますが、正しくは(10.1.2.0.3)です。

この問題はインストール時に無視してかまいません。

2.1.21 OracleAS Metadata Repository 10.1.2.xではJAccelerator(Ncomp)はインストールされない

OracleAS Metadata Repository 10.1.2.xにOracle Database 10.1.0.5のパッチ・セットを適用した後、catpatch.sqlスクリプトを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

"select dbms_java.full_ncomp_enabled from dual
ERROR at line 1: ORA-29558: JAccelerator (NCOMP) not installed. Refer to Install
Guide for instructions. ORA-6512: at "SYS.DBMS_JAVA", line 236."

このエラー・メッセージは無視してかまいません。OracleAS Metadata Repository 10.1.2.xでは、JAccelerator(Ncomp)はインストールされません。

2.1.22 Oracle AS Web Cacheのカーネル・パラメータ設定時およびシェル制限設定時のエラー

OracleAS Web Cacheのカーネル・パラメータの設定後とシェル制限の設定後にulimit-Hnコマンドを実行しても、値は変わりません。値は1024のままです。また、suコマンドを使用し、oracleユーザーに対して変更を行うと、次のエラーが表示されます。

ksh /etc/profile[291]: ulimit: exceeds allowable limit

この問題を回避するには、/etc/pam.d/xdmファイルに次のパラメータを追加します。

session    required     /lib/security/pam_limits.so

2.1.23 一部のノードが停止しているReal Application Clustersデータベースに対するOracle Application Server中間層のインストール

Oracle Application Server中間層をReal Application ClustersデータベースのMetadata Repositoryに対してインストールする際にReal Application Clustersデータベースの一部のノードが停止している場合、それらのノードをデータベースから削除する必要があります。削除したノードは、Oracle Application Server中間層のインストール後にデータベースへ再度追加できます。

2.1.24 複数のホーム(複数のIP)を持つコンピュータにOracleAS Web Cacheをインストールする際に必要な追加手順

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドに記載されているとおり、インストーラの起動時にOUI_HOSTNAMEパラメータを使用してセカンダリ・ホスト名を指定すると、OracleAS Web Cacheのインストール中に、OPMN Configuration Assistantで次のエラーが表示されます。

The OPMN config assistant fails.

ORACLE_HOME/opmn/logs/WebCache~WebCacheAdmin~1ORACLE_HOME/opmn/logs/WebCache~WebCache~1にあるログ・ファイルには、次のエラーが記録されます。

No matching CACHE element found in webcache.xml for current hostname
(primary_hostname) and ORACLE_HOME (/u00/product/as1012secondary)
webcache/webcache.xml contains:
      <CACHE NAME="secondary_hostname-WebCache" [...]
           HOSTNAME="secondary_hostname" [...]

このエラーを修正するには、次の手順を実行します。

  1. webcache.xmlファイルを探し、そのファイルを開いて編集します。

  2. webcache.xmlファイルで、次の行を探します。

    <CACHE NAME="secondary_hostname-WebCache" [...]
        HOSTNAME="secondary_hostname" [...]
    
  3. CACHE要素のHOSTNAMEをプライマリ・ホスト名に置き換えます。

    <CACHE NAME="secondary_hostname-WebCache" [...]
        HOSTNAME="primary_hostname" [...]
    

2.1.25 OracleAS Cold Failover Cluster内でOracleAS Web Cacheを動作させるための構成

OracleAS Web Cacheを構成してOracleAS Cold Failover Clusterで動作させるには、追加の構成手順を実行する必要があります。

OracleAS Web Cacheを構成するには、次の手順を実行します。この手順のhost1はアクティブ・ノードの仮想ホスト名を、host2はパッシブ・ノードの仮想ホスト名を表します。

  1. webcache.xmlファイルを探し、そのファイルを開きます。

  2. 次のCACHE要素を探します。

    <CACHE NAME="host1-WebCache" ORACLEHOME="/myoraclehome/oracle"
        HOSTNAME="host1" VOTES="1" CAPACITY="30" >
    ...
    ...
    </CACHE>
    
  3. 見つけたCACHE要素の下に、2つ目のCACHE要素を追加します。最初のCACHE要素をコピーして、その下に貼り付けます。

    <CACHE NAME="host1-WebCache" ORACLEHOME="/myoraclehome/oracle"
        HOSTNAME="host1" VOTES="1" CAPACITY="30" >
    ...
    ...
    </CACHE>
    <CACHE NAME="host1-WebCache" ORACLEHOME="/myoraclehome/oracle"
        HOSTNAME="host1" VOTES="1" CAPACITY="30" >
    ...
    </CACHE>
    
  4. 2つ目のCACHE要素のホスト名を、クラスタのパッシブ・ノードのホスト名に置き換えます。

    <CACHE NAME="host1-WebCache" ORACLEHOME="/myoraclehome/oracle"
        HOSTNAME="host1" VOTES="1" CAPACITY="30" >
    ...
    ...
    </CACHE>
    <CACHE NAME="host1-WebCache" ORACLEHOME="/myoraclehome/oracle"
        HOSTNAME="host2" VOTES="1" CAPACITY="30" >
    ...
    </CACHE>
    
  5. ファイルを保存します。

  6. OracleAS Web Cacheを再起動します。

2.1.26 トルコ語のロケールが正しく表示されない

Oracle Universal Installerの実行時、トルコ語のロケールを使用してOracle Application Serverをインストールすると、Configuration Assistantのページが正しく表示されません。

2.1.27 Metadata Repository Creation AssistantにはTEMP表領域が必要

Metadata Repository Creation Assistantが実行されているデータベースには、TEMP表領域が存在する必要があります。TEMP表領域が存在しない場合は、Metadata Repository Creation Assistantを実行する前に作成してください。

2.1.28 OC4Jスタンドアロン・インストールでOPatchがサポートされない

OPatchを使用してOC4Jスタンドアロン・インストールにパッチを適用することはできません。これを実行しようとすると、次のエラーが発生します。

None of the patch actions is applicable to the Oracle Home.
OPatch will not apply the patch, exiting...

2.1.29 マルチマスター・レプリケーションでのOracle Identity Managementへの中間層のインストール

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、「OracleAS Cluster(Identity Management)構成への中間層のインストール」があります。マルチマスター・レプリケーション(MMR)でのOracle Identity Management(OID)への中間層のインストールに関する追加情報を次に示します。

  • 地理的に分散したMMR OIDインストールがある場合、中間層はローカルOIDアドレスを指すそれぞれの場所にインストールする必要があります。

  • サイト内でMMRがロード・バランサとともに使用されている場合、中間層は2つのOIDのフロント・エンドにあるロード・バランサにインストールする必要があります。その際には、1つのOIDノードのみが指されるように、OIDで使用するLDAPロード・バランサを構成する必要があります。インストールの完了後、ロード・バランサは元の構成に戻すことができます。

詳細は、OracleMetaLinkのNote 370433.1「Master Note: How to Setup and Configure MultiMaster Replication (MMR) with Identity Management (IM) Cluster in High Availability Env」を参照してください。

2.1.30 仮想ホスト名を持つマシンへのインストールまたは高可用性のソフトウェアにおけるパッケージでのインストール

OracleAS Infrastructureのインストールで、仮想ホスト名を持つマシンをインストール先にすると、インストーラの「高可用性およびレプリケーション」オプションを選択して仮想ホスト名が指定できるようになります。詳細なインストール手順は、次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Identity ManagementとOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの「OracleAS Cold Failover Cluster(Infrastructure): インストール手順の詳細」を参照してください。

  • Oracle Identity Managementのみをインストールする場合は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの「OracleAS Cold Failover Cluster(Oracle Identity Management): インストール手順の詳細」を参照してください。

2.2 Oracle Application Server Companion CD 10g(10.1.2.0.2)

この項では、Oracle Application Server Companion CD 10g(10.1.2.0.2)に関する情報について説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 Oracle Application Server Companion CD 10gのシステム要件

表2-1に、Oracle Application Server Companion CD 10g(10.1.2.0.2)に収録されている製品のシステム要件を示します。

表2-1 システム要件

製品名 必要なディスク領域 必要なメモリー

Oracle Application Server Containers for J2EE


56MB

512MB

Oracle Application Server TopLink


220MB

192MB

Oracle Sensor Edge Server

180MB

512MB

Oracle HTTP Server with Apache 1.3

550MB

512MB

Oracle HTTP Server with Apache 2.0

450MB

512MB

OracleAS Web Cache


400MB

512MB


オペレーティング・システムとハードウェアの要件は、次のサイトを参照してください。

https://metalink.oracle.com

2.2.2 『Oracle Sensor Edge Server管理者ガイド』

Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)ドキュメント・ライブラリに含まれている『Oracle Sensor Edge Server管理者ガイド』は、OTN(http://www.oracle.com/technology/products)から入手できます。

2.2.3 Companion CDの「サマリー」画面の「インストール」ボタンが無効になっている

Oracle Universal Installerの前提条件確認が失敗して警告が表示された後に、Oracle AS 10g Companion CDの製品のインストール画面に進んだ場合、「サマリー」ページの「インストール」ボタンが無効になります。

2.3 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、インストールおよびアップグレードに関するドキュメントの記載内容の誤りについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.3.1 SYSパスワードの変更に関する説明の追加

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドに次の記載があります。

「passwordパラメータに指定する値は、SYSユーザーのパスワードを設定します。現在のSYSパスワードと異なる値を指定すると、SYSパスワードは変更されます。」

この記載を次のように変更します。

「passwordパラメータに指定する値は、ユーザーSYS用のパスワードを設定します。データベースに接続した後、ALTER USER文を発行してSYSのパスワードを変更すると、データ・ディクショナリに格納されているパスワードとパスワード・ファイルに格納されているパスワードの両方が更新されます。これは必須パラメータです。」

更新されたテキストは、『Oracle Database管理者ガイド』のテキストと一致しています。

2.3.2 Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドでの、Ultra Searchの前提条件に関する記載の抜け

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドで、Oracle Database 9.2の前提条件からUltra Searchが抜けています。

これは誤りです。Oracle Database 9.2にUltra Searchを構成しておかないと、OracleAS Metadata Repository Creation Assistantは実行できません。

2.3.3 Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドへの、compatibleパラメータに関する補足事項の追加

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドでは、表1-7に、compatible初期化パラメータに必要な補足事項を追加する必要があります。

compatibleパラメータの指定には、小数点で区切られた4つ以上の数字を使用する必要があります。たとえば、「9.2.0.0」と「9.2.0.0.0」は両方とも受け入れられますが、「9.2.0」は受け入れられません。

2.3.4 OracleAS Single Sign-Onでの高可用性構成のための追加手順

OracleAS Single Sign-Onに対して、「OracleASクラスタ(ID管理)」オプションを使用してOracleAS Infrastructureをインストールした場合は、その後、追加の手順を実行する必要があります。詳細は、第23章「Oracle Application Server Single Sign-On」を参照してください。

2.3.5 インストールされたドキュメントにおけるファイル拡張子の誤り

Oracle Application Server 10gとともにインストールされているドキュメントでは、該当言語を示すための標準的なファイル拡張子が使用されていません。たとえば、中国語のファイル(および拡張子にアンダースコアが含まれるその他のファイル)は識別されません。

この問題を回避するには、ORACLE_HOME/ohs/htdocsディレクトリおよびORACLE_HOME/ohs/htdocsのすべてのサブディレクトリで、ファイル拡張子を次のように変更します。

  • zh_CN -> zh-CN

  • pt_BR -> pt-BR

  • es_ES -> es-ES

  • fr_CA -> fr-CA

  • zh_TW -> zh-TW

2.3.6 Forms and ReportsのCD-ROMのリリース番号の誤り

Forms/Reports ServicesのインストールCDのupgrade.txtファイルには、Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2.0.2)のForms/Reports Servicesインストール・タイプへのアップグレード方法がまとめられています。

ただし、このファイルに記載されているリリース番号が間違っています。このファイルのリリース10.1.2.0.1への参照は、リリース10.1.2.0.2に変更する必要があります。

2.3.7 著作権情報の誤り

著作権情報のヘルプ・トピックにある著作権の日付で、間違った日付範囲が指定されています。この日付範囲は、次のように修正する必要があります。Copyright © 1996-2005, Oracle. All rights reserved.

ほとんどのヘルプ・トピックでは、ページの下部にあるリンクで商標の日付範囲が正しく表示されます。著作権の日付範囲が間違っているのは、著作権情報のトピックだけです。

2.3.8 データベースのパッチの適用に関する説明の誤り

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドの「Oracle9iリリース2(9.2.0.6)のReal Application Clustersデータベース」には、次のような記述があります。

「Oracle9iリリース2(9.2.0.6)のデータベースをReal Application Clusters環境で実行している場合は、データベースにOracleAS Metadata Repositoryをロードする前に、パッチ3047933(ARU 6662789)を適用する必要があります。」

この情報は誤りです。パッチの適用は必要ありません。

2.3.9 Oracle Developer Suite 10g(10.1.2.0.2)は今回のリリースでは使用できない

ドキュメントではOracle Developer Suite 10g(10.1.2.0.2)について言及していますが、今回のリリースではOracle Developer Suite 10g(10.1.2.0.2)は使用できませんので注意してください。

2.3.10 サイレント・インストール用OIDポートの誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、サイレント・インストール時に使用するOIDポートがポート389として記載されていますが、ポート389は特権ポートであるためrootアクセス権が必要です。サイレント・インストールでは、インストールが終了するまでrootアクセス権は付与されません。そのため、ポート389を使用すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

OID not able to startup

この問題を回避するには、インストレーション・ガイドのサイレント・インストールの例に記載されているOIDポート番号を使用しないでください。非SSLポートの場合、OUIによって選択されるデフォルトのOIDポートは3060であり、これが一般的に使用されます。SSLの場合、ポートは3131です。ただし、レスポンス・ファイルでは非SSLポートのみを指定します。

2.3.11 レスポンス・ファイルのパラメータ値の誤り

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドの付録B「サイレント・インストール」の、第B.2.2.1.1項「ファイル・システムを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをロードする際のレスポンス・ファイルの例」の「[ADVANCED]」セクションに、次の要件が示されています。

SYSTEM_UNDO_TABLESPACE_REQUIREMENT_MET =false

正しい要件は、次のようになります。

SYSTEM_UNDO_TABLESPACE_REQUIREMENT_MET =true

2.3.12 推奨される環境変数の誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの第4.8.3項「複数の別名を持つコンピュータへのインストール」では、ORACLE_HOSTNAME変数を使用するよう推奨していますが、これは誤りです。Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの記載どおりにORACLE_HOSTNAME環境変数を使用すると、Oracle Universal Installerがファイルのコピー中に終了します。インストール時、(ループバック・アダプタなど)他の方法を使用しても失敗します。このような環境にOracle Application Serverをインストールするには、その前に使用するコンピュータのホスト名をOUI_HOSTNAME環境変数に設定する必要があります。

2.3.13 Oracle AS Web Cacheのカーネル・パラメータ設定時およびシェル制限設定時のエラー

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの第4.4.1項「OracleAS Web Cacheのカーネル・パラメータの設定」および第4.5項「oracleユーザーのシェル制限の設定」では、カーネル・パラメータのコマンドと値について説明しています。

このガイドで説明している手順の実行後にulimit-Hnコマンドを実行しても、値は変わりません。値は1024のままです。また、suコマンドを使用し、oracleユーザーに対して変更を行うと、次のエラーが表示されます。

ksh /etc/profile[291]: ulimit: exceeds allowable limit

この問題を回避するには、/etc/pam.d/xdmファイルに次のパラメータを追加します。

session    required     /lib/security/pam_limits.so

2.3.14 nofileソフト・シェル制限値の誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの第3.4.1項「すべてのOracleASインストールのカーネル・パラメータの設定」には、nofileソフト・シェル制限の最小値が2048と記載されていますが、これは誤りです。

nofileソフト・シェル制限値は、正しくは4096です。

2.3.15 OracleAS Disaster Recovery環境へのOracle Application Serverのインストールにおける制限事項の誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの第13.3.1項「OracleAS Infrastructureのインストール」に、次の記述があります。

「OracleAS InfrastructureのOracle Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryコンポーネントを同じノードにインストールする必要があります。コンポーネントを複数のノードに分散することはできません。」

この制限事項は誤りです。

2.3.16 シンボリック・リンク作成コマンドの誤り

第5.6項「シンボリック・リンクの使用」に記載されている、シンボリック・リンクの作成に使用するコマンドが正しくありません。正しいコマンドは次のとおりです。

mkdir /home/basedir
ln -s /home/basedir /home/linkdir

2.3.17 Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドでのNUMBER列の不完全な説明

Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドの第4.6.4.6.2項「CTS互換性とJDBC」には、CTS互換性モードとOracle JDBCについて記載されていますが、Oracle JDBCのNUMBER型の情報が不十分です。

Oracle JDBCの浮動小数点との互換性に関する最新情報は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』の「Oracle JDBCの注意および制限事項」にある「IEEE 754浮動小数点との互換性」を参照してください。このマニュアルは、次のOracle Technology Network(OTN)のWebサイトのOracle Databaseドキュメント・ライブラリからアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/index.html

2.3.18 「OracleASクラスタ(ID管理)」でインストールされる言語

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの「高可用性環境へのインストール: OracleAS Cluster(Identity Management)」の第12.5.4項に対する修正事項です。

OracleAS Cluster(Identity Management)を後続のノードにインストールする場合の注意

  1. 最初のノードに使用したものと同じ言語セットをインストール時に選択します。

  2. 最初のノードに対してインストールした言語は、必要なすべての後続ノードをインストールするまで無効にしないでください。言語を無効にすると、Single Sign On Configuration Assistantでエラーが発生することがあります。

2.3.19 Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドの記載内容の誤り

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドの表1-9「スキーマおよび表領域」にあるOracle Enterprise Manager 10gに関する行は、間違っているので無視してください。

2.3.20 ADF Configuration Assistantに関する情報の欠落

Oracle Application Server Forms and Reports Servicesのインストレーション・ガイドの表A-1「Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistant」には、ADF Configuration Assistantに関する情報がありません。

ログ・ファイルの場所とその説明の詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの付録「Configuration Assistant」で、2つ目の表「Oracle Application Server Configuration Assistant」を参照してください。

2.3.21 パッチの場所の欠落

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.5以降のパッチをインストールする必要があると記載されています。しかし、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、このパッチの場所が記載されていません。

Red Hat Enterprise Linux AS 4.0システム用のOpenMotifパッチは次の場所にあります。

http://oss.oracle.com/projects/compat-oracle/dist/files/RedHat/openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.5.ppc.rpm

SUSE Linux Enterprise Server 9システム用のOpenMotifパッチは次の場所にあります。

http://oss.oracle.com/projects/compat-oracle/dist/files/SuSE/openmotif21-libs-2.1.30MLI4-119.4.ora.1.ppc.rpm