Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Linux on POWER E05282-01 |
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このリリースでは、Forms and Reports Servicesを構成して、Oracle Application Server Infrastructureのサービスを使用できます。この構成によって、Forms and Reports ServicesをOracle Application Serverファームの一部とすることができます。Forms and Reports Servicesでは、Business Intelligence and Formsコンポーネントによる使用と同様に、OracleAS Infrastructureのサービスを使用できます。
Forms and Reports Servicesを構成することによって、次のサービスを使用できます。
Oracle Identity Management
これによって、Forms and Reports Servicesは、Oracle Application Server Single Sign-OnやOracle Internet DirectoryなどのOracle Identity Managementコンポーネントを使用できるようになります。
Oracle Identity Managementを使用するためにForms and Reports Servicesを構成するには、第6.1項「Oracle Identity Managementを使用するためのForms and Reports Servicesの構成」を参照してください。
Oracle Application Server Metadata Repository
これによって、Forms and Reports ServicesがOracleAS Farmに追加され、OracleASクラスタに追加できるようになります。
OracleAS Metadata Repositoryを使用するためにForms and Reports Servicesを構成するには、第6.2項「OracleAS Metadata Repositoryを使用するためのForms and Reports Servicesの構成」を参照してください。
注意: Forms and Reports Servicesを一度構成すると、その構成は元に戻せません。ただし、別のOracle Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryに再度関連付けることはできます。 |
この章の項目は次のとおりです。
第6.1項「Oracle Identity Managementを使用するためのForms and Reports Servicesの構成」
第6.2項「OracleAS Metadata Repositoryを使用するためのForms and Reports Servicesの構成」
この項では、Oracle Identity Managementを構成する手順について説明します。Oracle Identity Managementコンポーネントは、ディレクトリ、セキュリティおよびユーザー管理機能を提供します。これらのコンポーネントのいくつか(OracleAS Single Sign-Onなど)は、Oracle Application Server Metadata Repositoryにスキーマが格納されています。
構成を開始する前に、次を確認してください。
Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
Oracle Internet Directoryのホストとポート番号がわかっていること
cn=orcladmin
、またはiASAdmins
グループの別のユーザーのパスワードがわかっていること
Oracle Identity Managementを構成する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「インフラストラクチャ」をクリックします。
「Identity Management」セクションの「Internet Directoryホスト」および「Metadata Repository」セクションの「デフォルトのメタデータ・リポジトリ」では、図6-1に示すように「未構成」が表示されます。
図6-1 「Identity Management」および「Metadata Repository」のセクション
「Identity Management」セクションで、「構成」をクリックし、「ID管理の構成: Internet Directory」ページを表示します。
「ID管理の構成: Internet Directory」ページで次の操作を行います。
「ホスト」フィールドに、Oracle Internet DirectoryおよびIdentity Managementを実行しているコンピュータの名前を入力します。
例: host.oracle.com
「ポート」フィールドに、Oracle Internet Directoryがリスニングするポートを入力します。デフォルト・ポート番号は389です。
Oracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用する場合は、「Internet DirectoryにはSSL接続のみを使用する」を選択します。
注意: 「Internet DirectoryにはSSL接続のみを使用する」を選択した場合、デフォルト・ポート番号は636です。 |
「次へ」をクリックし、「ID管理の構成: ログイン」ページを表示します。
「ID管理の構成: ログイン」ページで次の操作を行います。
「ユーザー名」フィールドには、Oracle Internet Directoryにログオンするユーザー名が、cn=orcladmin
と表示されます。これは、ユーザーがIASAdmin
グループに属しており、そのユーザー名がcn=
user_name
形式である場合は変更できます。たとえば、cn=admin
(admin
はユーザー名)の場合です。
Oracle Internet Directoryにおいて必要なグループに属するユーザーとしてログオンする必要があります。必要なグループの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。
「次へ」をクリックし、「ID管理の構成: 検証」ページを表示します。
「ID管理の構成: 検証」ページには、Oracle Application ServerおよびOracle Internet Directoryのサマリーが表示されます。「終了」をクリックして、構成を完了します。
Oracle Identity Managementの構成が完了しました。Oracle Identity Managementの詳細は、『Oracle Identity Management概要および配置プランニング・ガイド』を参照してください。
この項では、OracleAS Metadata Repositoryを構成する手順について説明します。OracleAS Metadata Repositoryは、他のOracle Application Serverコンポーネントによって使用されるスキーマの集まりです。
構成を開始する前に、次を確認してください。
OracleAS Metadata Repositoryが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
cn=orcladmin
、またはiASAdmins
グループの別のユーザーのパスワードがわかっていること
OracleAS Metadata Repositoryを構成する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「インフラストラクチャ」をクリックします。
「Identity Management」セクションの「Internet Directoryホスト」および「Metadata Repository」セクションの「デフォルトのメタデータ・リポジトリ」では、図6-1に示すように「未構成」が表示されます。
「Metadata Repository」セクションで、「構成」をクリックし、「リポジトリの構成: Internet Directory」ページを表示します。
「リポジトリの構成: Internet Directory」ページで次の操作を行います。
「ユーザー名」フィールドには、Oracle Internet Directoryにログオンするユーザー名が、cn=orcladmin
と表示されます。これは、ユーザーがIASAdmin
グループに属しており、そのユーザー名がcn=
user_name
形式である場合は変更できます。たとえば、cn=admin
(admin
はユーザー名)の場合です。
Oracle Internet Directoryにおいて必要なグループに属するユーザーとしてログオンする必要があります。必要なグループの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。
「次へ」をクリックし、「リポジトリの構成: ロケーション」ページを表示します。
「リポジトリの構成: ロケーション」ページで次の操作を行います。
「リポジトリ」リストで、既存のOracleAS Metadata Repositoryを選択します。
「次へ」をクリックし、「リポジトリの構成: 検証」ページを表示します。
「リポジトリの構成: 検証」ページには、Oracle Application Serverインスタンスおよび新しいデータベースのサマリーが表示されます。「終了」をクリックして、構成を完了します。
OracleAS Metadata Repositoryの構成が完了しました。Forms and Reports Servicesは、OracleAS Metadata Repositoryのファームの一部になりました。OracleAS Metadata Repositoryのファームの詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためにForms and Reports Servicesを構成した後は、Reports Serverをセキュアにする必要があります。インプロセス・サーバーは、サーバーを自動的に起動する方法を用意することによってReports Serverのメンテナンスと管理を軽減します。インプロセス・サーバーの詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。
Reports Serverをセキュアにする手順は次のとおりです。
ORACLE_HOME
/reports/conf
ディレクトリにあるserver_name
.conf
ファイルを更新します。手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「システム・コンポーネント」セクションで、「Reportsサーバー:server_name」リンクをクリックし、「Reportsサーバー」ページを表示します。
「Reportsサーバー」ページの「管理」セクションで、「構成」をクリックし、「構成」ページを表示します。
「構成」ページで、「構成ファイルの編集」をクリックし、「構成ファイルの編集」ページを表示します。
「構成の編集」ページにserver_name
.conf
ファイルが表示されます。
server_name
.conf
ファイルで、security要素を検索します。security
要素のコメントを解除します。コメントを解除した後、security
要素は次のようになります。
<security id="rwSec" class="oracle.reports.server.RWSecurity"> <!--property name="securityUserid" value="portal_db_username/portal_db_ password@%portal_db_tnsname" confidential="yes" encrypted="no"/--> <property name="oidEntity" value="reports_oid_entity"/> </security>
oidEntity
の値が、rwserver.template
ファイルのoidEntity
の値と同じであることを確認します。rwserver.template
ファイルは、ORACLE_HOME
/reports/conf
ディレクトリにあります。
変更を保存し、Reports Serverを再起動します。以前のサーバーをセキュアにするには、他のサーバーで手順を実行します。
新たに起動されたサーバーはすべて、デフォルトでセキュアになります。
注意: OracleAS Reports Servicesによって、RW_ADMINISTRATORS 、RW_DEVELOPER 、IASADMINS などのReports関連のグループ(RW の接頭辞が付くグループ)が、getjobid 、getserverinfo 、showjobs 、showenv などの特定のWebコマンドを実行できるようになります。OracleAS Portalが、Forms and Reports Servicesのインストールで構成されたOracleAS Infrastructureのサービスを使用するように構成されていない場合、RW_ グループは作成されません。この場合、これらのユーザーがWebコマンドを実行できるようにするには、手動でRW_ グループを作成し、これらのRW_ グループにユーザーを追加する必要があります。Reports関連(RW_ )グループの詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のOracleAS PortalにおけるReportsの配置に関する章を参照してください。 |
Oracle Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryの構成が完了すると、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)サービスのステータスが「停止中」と表示されます。OPMNサービスを再起動する必要があります。
OPMNサービスを再起動する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「すべてを起動」をクリックし、「処理中: すべての起動」ページを表示します。「処理中: すべての起動」ページには、「すべてを起動」操作の進捗状況が表示されます。
「すべてを起動」操作が完了した後、Application Server Controlホーム・ページに、図6-2に示すように、OracleAS Farmの一部として、以前のスタンドアロンForms and Reports Servicesインスタンスが表示されます。
図6-2 OracleAS Farmの一部としてのForms and Reports Services
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためのOracle Application Server Forms Servicesの構成が適切に行われたことをテストする手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「システム・コンポーネント」セクションで、「Forms」をクリックし、「Forms概要」ページを表示します。
「Forms概要」ページで「構成」タブをクリックします。
「表示」リストで、「Forms Web構成(formsweb.cfg)」を選択します。
「新規セクションの作成」をクリックします。作成したセクションがformsweb.cfg
ファイルに追加されます。
「追加するセクション名」フィールドにセクションの名前を入力します。たとえば、modosso
と入力します。
「OK」をクリックします。
追加したセクションは、「構成」ページに表示されます。セクション名の横にあるフィールドでコメントを追加できます。追加したセクションを選択し、「編集」をクリックして「セクションの編集」ページを表示します。
「セクションの編集」ページで、作成したセクションにパラメータを追加する必要があります。パラメータを追加する手順は次のとおりです。
「名前」フィールドに、パラメータの名前を入力します。たとえば、ssoMode
と入力します。
「値」フィールドに、true
と入力します。
「新規パラメータの追加」をクリックします。
「セクションの編集」ページに、パラメータ名と値が表示されます。「適用」をクリックします。
次のURLを入力してフォームを実行し、「Oracle Single Sign-On」ページを表示します。
http://host-name:port-mumber/forms/frmservlet?config=modosso
次に例を示します。
http://host.oracle.com:7778/forms/frmservlet?config=modosso
「Oracle Single Sign-On」ページで、Oracle Internet Directoryのユーザー名とパスワードでログオンします。
構成が適切に行われている場合、OracleAS Forms Servicesのページが表示されます。
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためのOracle Application Server Reports Servicesの構成が適切に行われたことをテストする手順は次のとおりです。
次のURLにナビゲートし、「レポート」デモ・ページを開きます。
http://host-name:port-number/repdemo
次に例を示します。
http://host.oracle.com:80/repdemo
「JSP Webレポートのテスト」リンクと「Webでのペーパー・レポートのテスト」リンクのいずれかをクリックします。
「Oracle Reportsの開始」ページで、「レポート実行」をクリックします。
構成が適切に行われている場合、「レポートは正常に実行されました」というメッセージが表示されます。