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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B15829-14
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15 Oracle BPEL Process Manager

この章では、Oracle BPEL Process Managerに関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。

15.1 インストールに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.1.1 OracleAS中間層に対してOracle BPEL Process Managerをインストールする際に無視するメッセージ

OracleAS中間層に対するOracle BPEL Process Managerのインストール時、およびインストール後のログ・ファイルに表示される次のメッセージは無視しても問題ありません。

Patch 4869010 not found ...
WARNING: Patch 4869010 is MANDATORY and must be applied ...

15.1.2 Oracle BPEL Process Managerの以前のリリースからの移行

Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.0からリリース10.1.2.0.2へ移行するには、次のOracleMetaLinkのサイトからパッチ5041642をダウンロードします。

http://metalink.oracle.com

このパッチには、ドキュメントのほかに、リリース10.1.2.0.0から10.1.2.0.2へのデータ移行を可能にするSQL*Plus移行スクリプトが含まれています。

15.1.3 OracleAS中間層におけるOracle BPEL Process Managerのメモリー設定の追加

OracleAS中間層に対してOracle BPEL Process Managerをインストールした後、Oracle_Home\opmn\conf\opmn.xmlファイルのOC4J_BPELプロセス・タイプ・セクションに次のメモリー設定が含まれていることを確認してください。

<process-type id="OC4J_BPEL" module-id="OC4J"
   <module-data><<category id="start-parameters">
      <data id="java-options" value="...
      . . .
      . . .
      -Xms512m -Xmx512m -Xmn300m
-XX:MaxPermSize=80m .../>

15.1.4 LinuxでのOracle Java Virtual Machineのインストール

Oracle JDeveloperのCodeCoach機能およびプロファイリング機能を使用するには、Oracle Client Java Virtual Machine(OJVM)をインストールする必要があります。

InstallOJVMスクリプトを実行すると、指定されたJDKディレクトリにOJVMがインストールされます。インストールされたOJVMは、指定したJDKのJDeveloper BPEL Designerで新規作成されたあらゆるプロジェクトで、デフォルトの仮想マシンとなります。

  1. $ORACLE_HOME/integration/jdev/ojvm_linux_x86に移動します。

  2. installOJVMを実行し、JDKルート・ディレクトリを指定します。次に例を示します。

    InstallOJVM $/OraBPELPM/integration/jdev/jdk
    

15.2 一般的な問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.2.1 opmnctl stopallに関して無視するエラー

OPMNCTL STOPALLコマンドを実行すると、処理が断続的に失敗してプロセスが正常に停止します。この場合、プロセスは停止しますが、次のようなエラーが表示されます。

/opmn/bin/opmnctl stopall
opmnctl: stopping opmn and all managed processes...
==============================================================================
opmn id=isunbox28:6200
    2 of 3 processes stopped.
@ ias-instance id=iasmid.isunbox28.us.oracle.com
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
------------------------------------------------------------------------------
ias-component/process-type/process-set:
    OraBPEL/OC4J_BPEL/default_island
Error
--> Process (pid=9121)
    time out while waiting for a managed process to stop
    Log:

/private/jsmith/midtier/opmn/logs/OraBPEL~OC4J_BPEL~default_island~1
opmnctl: graceful stop of processes failed, trying
forceful shutdown...

15.2.2 Oracle Enterprise Managerを介したOC4J_BPELシステム・コンポーネントのアンデプロイおよび再デプロイはサポートされない

Oracle Enterprise Managerを介してOC4J_BPELシステム・コンポーネントをアンデプロイし、再デプロイした後にOC4J_BPELを再起動すると、アプリケーションにアクセスできなくなります。


注意:

Oracle BPEL Process ManagerのOC4J_BPELシステム・コンポーネントは、アンデプロイおよび再デプロイしないことをお薦めします。

15.2.3 LinuxでのJDeveloper BPEL Designerの制限事項

Linuxでは、JDeveloper BPEL Designerの「ダイアグラム・ビュー」ウィンドウおよび「構造」ウィンドウで右マウス・ボタンをクリックしてもメニューが表示されません。


関連項目:

サポート対象のオペレーティング・システムの一覧は、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.2.4 SolarisでのJDeveloper BPEL Designerの制限事項

Solarisでは、JDeveloper BPEL Designerの「ダイアグラム・ビュー」ウィンドウおよび「構造」ウィンドウで右マウス・ボタンをクリックしてもメニューが表示されません。JDeveloper BPEL Designerは、Solarisでは正式にサポートされていません。


関連項目:

サポート対象のオペレーティング・システムの一覧は、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.2.5 Webサービスを使用するスタブを作成するときに発生するWSDLの例外エラー

JDeveloper BPEL Designerでは、Webサービスを使用するスタブを自動的に作成できます。Webサービス・スタブ/スケルトン・ウィザードを使用してスタブを生成すると、アプリケーションでメソッドをコール(Webサービスに対してプロキシを実行)できます。その際、WSDLファイルを検証または解析しようとすると、次のような検証エラーが表示されます。

WSDL Validation failed with the following exceptions
@ Schema type not found. QNAME (http://schema.xmlsoap.org/soap/encoding/,
base64)

JDeveloper BPEL Designerで生成される非同期のBPELプロセスでも、WSDLについて同様の問題が発生します。

この問題を回避するには、BPELに対してRMIクライアント・インタフェースを使用します。


関連項目:

RMIクライアント・インタフェースの例については、Oracle_Home\integration\orabpel\samples\tutorials\102.InvokingProcessesを参照してください。

15.2.6 Oracle JDeveloperで作成したWebサービスのOracle BPEL Process Manager OC4Jへのデプロイ

Oracle BPEL ServerでOC4Jサービスを起動しようとすると、OC4Jサーブレット・ディスパッチャにより、WebサービスのEARファイルのかわりにOracle BPELコンソールのWARファイルが起動されます。これにより、実行時に次のエラーが表示されます。

BPEL Fault
http://schemas.oracle.com/bpel/extension}bindingFault{summary=Cannot lookup
BPEL domain.
The BPEL domain "MyWebService1" cannot be found; the domain may not have
initialized properly.
Please verify that the BPEL domain loader has a valid set of initialization
properties in the application properties file.

このエラーには、次の2つの解決方法があります。

  • Oracle_Home\integration\orabpel\system\config\collaxa-config.xmlファイルに次の設定が含まれている場合:

    - <property id="soap-server-url"> <name>BPEL soap server URL</name> @ <value>http://servername.localdomain:9700</value>
    

    http://servername.localdomain:9700http://servername:9700に置き換えます。

  • Oracle JDeveloperで作成したWebサービスで、エンドポイントがservernameではなくlocalhostを指すように変更します。

15.3 モデリングおよび設計時に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.3.1 obantにはデプロイ時の検証ロジックがない

obantユーティリティでは、デプロイ時にBPELプロセスが検証されません。デプロイ時にプロセスを検証するには、JDeveloper BPEL Designerを使用してプロセスをデプロイします。

15.3.2 JDeveloper BPEL Designerのワークスペースのディレクトリ・パスに空白を含めない

ワークスペースのディレクトリ・パスに空白が含まれていないことを確認してください。たとえば、次のディレクトリ・パスは使用できません。

C:\Program Files\projects\myWorkspace\Loanflow

ディレクトリ・パスに空白が含まれるワークスペースのプロジェクトを開こうとすると、問題が発生します。たとえば、パートナ・リンクを作成する際、「WSDLの選択」ウィンドウにWSDLファイルが表示されません。

15.3.3 JDeveloper BPEL Designerでの注釈の使用

JDeveloper BPEL Designerで注釈を使用する場合は、次の点に注意してください。

  • JDeveloper BPEL Designerのアクティビティの「注釈」タブには、注釈の順序を変更するメソッドはありません。

    対処方法として、JDeveloper BPEL DesignerのプロジェクトのBPELファイルの「ソース」ビューで注釈の順序を変更します。

  • switchアクティビティのotherwiseブランチでは注釈を作成できません。ただし、switchアクティビティのcaseブランチではこの機能が提供されます。

15.3.4 [Ctrl]キーと[F9]キーを使用する場合の内部コンパイル・エラー

JDeveloper BPEL Designerでパートナ・リンクを選択して、[Ctrl]キーを押しながら[F9]キーを押すと、「ログ・ウィンドウ」に次のコンパイル・エラーが表示されます。

Internal compilation error, terminated with a fatal exception

この問題を回避するには、「アプリケーション・ナビゲータ」でパートナ・リンクとプロジェクトを選択してから、[Ctrl]キーを押しながら[F9]キーを押します。これにより、「ログ・ウィンドウ」にコンパイル・エラーは表示されなくなります。

15.3.5 インライン・ダイアログでデータが失われる場合がある

JDeveloper BPEL Designerの最下部にある「ログ・ウィンドウ」にはコンパイル・エラーが表示されます。この「ログ・ウィンドウ」でassignアクティビティのエラーをダブルクリックするとします。表示されるassignアクティビティでエラーを修正し、さらにassignアクティビティのコピー・ルールを追加します。ここで、「ログ・ウィンドウ」に表示されるエラーを右クリックして「ソースを表示」を選択すると、プロセスの「ソース」ビューが表示されますが、assignアクティビティまたは追加したコピー・ルールは表示されません。

次のいずれかの手順を実行すると、この問題の発生頻度を低下させることができます。

  • 以降のすべての新規プロジェクトについては、「ツール」メイン・メニューから「設定」→「BPELエディタ」を選択して、「インライン・エディタを使用」を選択解除します。

  • 現在のプロジェクトについてのみ、JDeveloper BPEL Designerを右クリックして「ダイアグラム・プロパティ」を選択し、「インライン・エディタを使用」を選択解除します。

15.3.6 ZIPファイルに収められているXSDファイルは追加またはインポートしない

ZIPファイルに収められているXSDファイルは、BPELプロジェクトに追加またはインポートしないでください。JDeveloper BPEL Designerではこの処理が可能であり、XSDファイルが読取り専用モードで開かれますが、このXSDファイルをBPELプロセスで使用することはできません。JDeveloper BPEL Designerでファイルを物理的に検索できないため、解析を実行できません。常にZIPファイルから抽出したXSDファイルを追加またはインポートしてください。

15.3.7 project_name.wsdlファイルでプロパティの別名を選択できない

project_name.wsdlファイルでは、プロパティの別名を選択できません。たとえばadapters.wsdlでプロパティの別名を使用するには、それらを手動で追加します。

15.3.8 プロセスのWSDLに定義された相関セットのプロパティの別名によって問題が発生する

JDeveloper BPEL Designerで相関セットのプロパティの別名を作成すると、そのエントリがBPELプロセスのWSDLファイルに作成されます。ただし、このWSDLファイルを参照するデフォルトのクライアント・パートナ・リンクをプロセスで使用しない(たとえば、アダプタのパートナ・リンクでreceiveアクティビティが起動される)場合、その相関セットはコンパイル時に検証されません。これは、Oracle BPEL Serverがbpel.xmlファイル内のWSDLファイル参照を検索できないためです。

対処方法として、中立的なWSDLファイルにプロパティの別名を作成し、このファイルをbpel.xmlファイルから参照します。コンパイル時、(個別のWSDLファイルでプロパティが定義されたとおりに)BPELプロセスでこのファイルが使用されます。

15.3.9 アダプタを参照するパートナ・リンクによって開始されるBPELプロセス

アダプタを参照するパートナ・リンクでBPELプロセスが開始された場合、パートナ・リンクのWSDLファイル内へprocess_name.wsdlファイルをインポートする必要があります。これにより、コンパイル時にprocess_name.wsdl内のメッセージ・タイプに対する参照をすべて処理できます。これは次の場合に必要になります。

  • 相関セットを使用する場合(プロパティの別名がprocess_name.wsdlに格納されているため)

  • process_name.wsdlに定義されたメッセージ・タイプをprocess_name.bpelファイル内で参照する場合

15.3.10 BPEL Designerでの変更内容が自動的に更新されない

「BPEL検証ブラウザ」ウィンドウでの更新が、BPELプロセスに自動的に反映されないことがあります。たとえば、次の手順を実行します。

  1. パートナ・リンクを作成し、WSDLファイルを指定せずに「適用」→「OK」をクリックします。このエラーにより、partnerLinkアイコンの左上端に感嘆符アイコンが表示されます。

  2. 感嘆符をクリックして「BPEL検証ブラウザ」ウィンドウを表示します。

  3. このウィンドウの「BPEL構造」セクションでパートナ・リンクをダブルクリックします。表示される「パートナ・リンクの編集」ウィンドウのすべてのフィールドを正しく入力し、変更を適用して保存します。

  4. BPEL構造」ウィンドウを右クリックして、「パートナ・リンクのリフレッシュ」を選択します。パートナ・リンクに依然としてエラーが表示されることに注意してください。

この問題を回避するには、「BPEL検証ブラウザ」ウィンドウを閉じ、JDeveloper BPEL Designerの「ダイアグラム・ビュー」でpartnerLinkアイコンをダブルクリックして、「適用」→「OK」をクリックします。これにより、エラーが表示されなくなります。

15.3.11 XMLリテラルを使用すると追加される余分な改行

JDeveloper BPEL DesignerでXMLフラグメントを割り当てると、メッセージに余分な改行が追加されます。次に例を示します。

<Name>QE_ORDER_NBR
</Name>

対処方法として、不要な改行をすべて手動で削除します。

15.3.12 「XPath式ビルダー」ウィンドウにはreadFile関数の引数が1つのみ表示される

readFile関数について、「XPath式ビルダー」ウィンドウでは、関数リストの説明内、および「式ボディ」ウィンドウでカーソルをこの関数の上に置いた場合に表示される説明内に、引数が1つ(fileName)だけ表示されます。次のように、この関数では引数を3つ使用します。

ora:readFile('fileName','nxsdTemplate'?,'nxsdRoot'?)

この関数の詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』のXPath拡張関数に関する付録を参照してください。

15.3.13 プロジェクトのインライン・スキーマを使用してメッセージ・パート要素を選択する際に発生するエラー

プロジェクトのインライン・スキーマを使用して、メッセージ・パート要素を使用するメッセージ・タイプを追加または更新する(たとえば「タイプの選択」ウィンドウで、「プロジェクトのWSDLファイル」→「process_name.wsdl」→「インライン・スキーマ」→「スキーマ」→「process_nameProcessRequest」を選択する)と、デプロイ時にNULLエラーが発生してプロセスは失敗します。

対処方法として、次のようにプロセスのWSDLファイルから<import>行を削除します。

<import namespace="http://xmlns.oracle.com/testing" location="testing.wsdl"/>

変更を保存してプロセスを再デプロイします。NULLエラーは発生せず、デプロイは成功します。

15.4 ワークフローおよびワークリストに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.4.1 Identity ManagementをサポートするためにOracle Application ServerのOracle BPEL Process Managerを手動で構成する

Oracle BPEL Process ManagerをOracle Application ServerにインストールしてIdentity ManagementおよびMetadata Repositoryを使用する場合、基礎となるOracle Application ServerにIdentity Managementが構成されていなければ、インストール後の手順としてOracle Internet Directoryを手動で構成する必要があります。

Identity Managementがすでに構成されたOracle Application Server中間層を使用している場合、このインストール後の手順は実行しないでください。構成は、インストール時に自動的に実行されます。

たとえば、Portal and Wireless中間層インストール・タイプにはOracle Internet Directoryが必要なため、このタイプの中間層にOracle BPEL Process Managerをインストールする際、構成は自動的に実行されます。

次のコード内でイタリック表記されている値は、ご使用の環境に適した値に置き換えてください。

  1. Oracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\config\jazn.xmlに、次のjazn provider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us">    <property name="ldap.user" value="cn=orcladmin"/>
       <property name="ldap.password" value="!welcome1"/> </jazn>
    
  2. Oracle_Home\integration\orabpel\system\services\config\is_config.xmlに、次のprovider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <provider providerType="JAZN" name="oid">
       <connection url="ldap://host:port" binddn="cn=orcladmin" password="welcome1"
       encrypted="false"/> </provider>
    
  3. Oracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\application-deployments\hw_services\orion-application.xmlに、次のjazn provider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us" >
       <jazn-web-app auth-method="SSO"/>
    </jazn>
    
  4. Webプロバイダbpelportlet.earをOracle Enterprise Managerを介してデプロイする場合は、Oracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\application-deployments\bpelPortlet\orion-application.xmlを次のように手動で構成します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us" >
       <jazn-web-app auth-method="SSO"/>
    </jazn>
    

15.4.2 Oracle Enterprise Managerの「通知サービス」ページに最初にデフォルト・アカウントが表示されない

OracleAS中間層に対してBPEL Process Managerを初めてインストールした後、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールの「通知サービス」ページには、デフォルト・アカウントが表示されません。対処方法として、新しい電子メール・アカウントを作成します。これにより、デフォルトのアカウントが表示されます。ここで新規に作成した電子メール・アカウントを削除しても、デフォルト・アカウントは表示されたままになります。

15.4.3 ワークフローを含むBPELプロジェクトは常にJDeveloper BPEL Designerからデプロイする

ワークフローを含むBPELプロジェクトは、常にJDeveloper BPEL Designerからデプロイする必要があります。obantのようなコマンドライン・ツールは使用しないでください。コマンドラインを介してデプロイすると、ペイロード表示などのJSP機能が動作しなくなります。

15.4.4 ワークフロー名にはピリオドを含めない

ワークフロー・ウィザードの「ワークフロー・パターン」ウィンドウに表示される「ワークフロー名」フィールドには、ピリオドを含む名前を入力しないでください。

15.4.5 無視できるコンパイル時の警告メッセージ

ユーザー・タスク・アクティビティでBPELプロセスをコンパイルすると、次のような警告がJDeveloper BPEL Designerの「ログ・ウィンドウ」に表示されます。

Warning(443):
 [Error ORABPEL-10041]: Trying to assign incompatible types
 [Description]: in line 443 of
 "C:\apr20\integration\jdev\jdev\mywork\Application1\BPELProcess4\BPELProcess4.
@ bpel", <from> value type "{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}anyType" is not
@ compatible with <to> value type "{http://www.example.org}book anonymous
type".

これは、anonymous型にanyTypeが割り当てられていることを示しています。これらの警告は無視しても問題ありません。問合せfrom-specの戻り値が、問合せto-specと互換性があることを確認します。

15.4.6 ユーザー・タスク・アクティビティ全体の削除

ユーザー・タスク・アクティビティを削除して再作成する場合は、次の手順を実行してください。

  1. BPELプロジェクトの「ダイアグラム・ビュー」に移動します。

  2. ユーザー・タスク・アクティビティのscopeアクティビティおよびswitchアクティビティを削除します。これらのアクティビティは、ユーザー・タスク・アクティビティのワークフロー・ウィザードを実行した際にプロジェクトに作成されたものです。

  3. パートナ・リンクを削除します。

  4. プロジェクトからWSDLまたはXSDファイルを削除します。これらのファイルは削除することをお薦めしますが、必須ではありません。

  5. ワークフローを設計するための新しいユーザー・タスク・アクティビティを作成します。

15.4.7 ユーザー・タスク・アクティビティのscopeの削除

ユーザー・タスク・アクティビティのワークフロー・ウィザードを使用すると、ワークフローのscopeアクティビティが自動的に作成されます。このscopeアクティビティを削除しても、関連するconfig.xml_form.jspおよび_fields.xmlの各ファイルは削除されません。これらのファイルは手動で削除する必要があります。これらのファイルは削除しなくても、以降のコンパイル・エラーやデプロイ・エラーの原因にはなりません。

15.4.8 Oracle BPELのワークリスト・アプリケーションの「カテゴリ」リストの使用

Oracle BPELのワークリスト・アプリケーションの「カテゴリ」リストを使用すると、検索するユーザー、グループまたはタイトルのカテゴリ(GroupReporteesなど)を選択できます。前回の検索結果の値も表示されることに注意してください。たとえば、最初にGroupカテゴリを検索し、その結果が表示されているとします。次にReporteesに対して検索を実行すると、最初の検索結果と2番目の検索結果の両方が表示されます。これは予期されている動作です。「すべて選択」や「すべて選択解除」を使用して、一括選択を実行したり、選択項目を選択解除することができます。これらのボタンは、選択したリストに複数のユーザーが含まれる場合にのみ表示されることに注意してください。

15.4.9 ワークフロー・ウィザードでの「自動エスカレーションを使用した順序ワークフロー」エラー

ワークフロー・ウィザードを使用して次のようにワークフローを作成すると、エラーが表示されます。

  1. 次の項目を選択します。

    • 「ワークフロー・パターン」ウィンドウの「自動エスカレーションを使用した順序ワークフロー」ワークフロー・パターン

    • 「割当てポリシー」ウィンドウの「ユーザーのリスト

  2. ワークフロー・ウィザードで作成されたRoutingWithEscalationスコープを展開します。

  3. setRoutingPolicy assignアクティビティをダブルクリックします。

  4. 2番目のコピー・ルールを選択して「編集」をクリックします。

    orcl:create-delimitedに青い下線が表示され、エラーであることが示されます。

15.4.10 getWorklistTaskDetails APIを使用したタスク詳細の取得

タスクをリストする場合、それぞれのタスクにはサマリー情報のみが含まれ、ペイロード、添付ファイルおよび履歴などの詳細情報は含まれません。タスクの詳細を取得するには、getWorklistTaskDetails() APIをループ内で明示的にコールします。

ループを実行してタスクの詳細を取得する処理は、リソースを消費します。通常は、一度に1つのタスク詳細を表示します。このメソッドは、詳細を取得するタスクに対してのみコールしてください。forループ・コードを次のように変更します(タスクの詳細を取得する1行を追加します)。

for (int i=0; i<tasks.size(); i++)
  {
      IWorklistTask thisTask = (IWorklistTask)tasks.get(i);
      if ( <condition> ) { // task matches some condition
          thisTask = wlSrvc.getWorklistTaskDetails(ctx, thisTask.getTaskId());
          ....
          Form form = null;
          form = PayloadFormGenerator.getMappingForm(thisTask);
          ....
      }
  }

15.4.11 タスク操作への遅延の追加

自動化されたクライアントにより、Oracle BPEL Serverよりも高速にタスク操作が実行されることがあります。これにより、メッセージが失われる可能性があります。この問題は解決されていますが、対処方法として、次の例に示すように、タスク操作間にわずかな遅延(約5秒)を追加します。

client.updateTask(ctx, task);Thread.sleep(5000); // sleep for 5000 millisecondsclient.customTaskOperation(ctx, taskId, "DONE");

15.4.12 中間層でのカスタム・アイデンティティ・サービス・プロバイダのプラグイン・サンプルの使用

Oracle Application Server中間層でカスタム・アイデンティティ・サービス・プロバイダのプラグイン・サンプルを使用するには、build.xmlファイルで次の変更を行います。

  1. Oracle_Home\integration\orabpel\samples\hw\isplugin\db\build.xmlファイルを開きます。

  2. 15行目にある

    <pathelement location="${classpath}" />
    

    を次のように変更します。

    <pathelement location="${client.classpath}" />
    
  3. 67行目にある

    <sysproperty key="java.naming.provider.url" value="ormi://${hostname}"/>
    

    を次のように変更します。

    <sysproperty key="java.naming.provider.url" value="${jndi.url}"/>
    

15.4.13 SSLをサポートするためのTaskActionHandlerおよびTaskManagerサービスの構成

OracleAS中間層のOracle BPEL Process ManagerをSecure Sockets Layer(SSL)をサポートするように構成している場合、次の変更を行い、TaskActionHandlerおよびTaskManagerサービスがBPELプロセスに対して正しくロードされるようにする必要があります。

  1. Oracle_Home\integration\orabpel\domains\domain_name\tmpの下にある.bpel_TaskManager_1.0.jarおよび.bpel_TaskActionHandler_1.0.jarディレクトリを削除します。

  2. Oracle BPEL Serverを再起動します。

これらの手順により、TaskManagerおよびTaskActionHandlerプロセスに対する正しいサービス・バインドとWSDLファイルが再作成され、HTTP/Sベースのエンドポイントからの使用が可能になります。


注意:

BPELクラスタの一部としてOracle BPEL Process Managerがインストールされている場合は、BPELクラスタを作成した後、これらの手順をそれぞれのBPELクラスタ・ノードについて実行する必要があります。

15.5 変換に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.5.1 SetTextによって変換後に改行が追加される

要素または属性でsetTextを使用すると、変換後、値に改行文字が含まれます。この出力は有効なXMLですが、ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードを使用してXMLをネイティブ・フォーマットへ変換する場合、またはデータベースのINSERT操作を実行する場合は、この改行文字によって結果が好ましくないものになります。

この問題を回避するには、次のいずれかの手順を実行します(Oracleは要素に割り当てる静的な値または定数値であると仮定します)。

  • xpath式拡張関数を使用します。

    1. コンポーネント・パレット」から「Advanced Functions」を選択し、xpath式を選択します。

    2. XPath式」フィールドに「Oracle」と入力します。

      マッパーにより<xsl:value-of select="'Oracle'"/>が生成され、出力に空白が含まれなくなります。

  • normalize-space文字列関数を使用します。

    1. コンポーネント・パレット」から「String Functions」を選択し、normalize-spaceを選択します。

    2. (" Oracle ")」と入力します。

    これにより、引数の前後の空白が削除されます。

15.5.2 JDeveloper BPEL Designerの関数の動作に不整合が生じる

次のconcat関数は予想どおりに動作します。

concat(bpws:getVariableData('variablename','partname','/PO/ShipTo/First'),
       bpws:getVariableData('variablename','partname','/PO/ShipTo/Last'))

しかし、次のleft-trim関数は予想どおりに動作しません。

orl:left-trim(bpws:getVariableData('variablename','partname','/PO/ShipTo/First'))

ただし、次のように指定するとleft-trimは正しく動作します。

orl:left-trim(string(bpws:getVariableData('variablename','partname','/PO/ShipTo/
First')))

concat関数およびleft-trim関数は両方とも引数に文字列値を使用します。しかしbpws:getVariableDataが引数として渡されると、left-trimは失敗します。これは、bpws:getVariableDataによって返されるノード・セットをleft-trimでは処理できないためです。concatではノード・セットを処理できるため問題はありません。

対処方法として、getVariableDatastring()関数で明示的に囲んでから、接頭辞がxp20およびorclのネームスペースに含まれる、文字列パラメータを使用する関数で使用します。数字を使用する関数では、数字をnumber()関数で変換する必要があります。

15.5.3 get-content-as-string関数によって出力に改行文字が含まれる

関数get-content-as-stringを使用すると、その出力に不適切な改行文字が含まれます。例として、次のソース要素を考えます。

<ID xmlns="">Mapper1000</ID>

関数get-content-as-stringを使用したXSLコードは次のようになります。

<inv:Invoice>
   <ID>
      <xsl:value-of
      select="orcl:get-content-as-string(/po:PurchaseOrder/ID)"/>
   </ID>
</inv:Invoice>

結果は次のとおりです(XSLプロセッサとしてXalanを使用)。

<ID>&lt;ID&gt;Mapper1000&lt;/ID&gt;&#13;
</ID>

理想的には、次のように改行せずに出力する必要があります。

<ID>&lt;ID&gt;Mapper1000&lt;/ID&gt;&#13;</ID>

これを実現するには、get-content-as-stringの後にright-trimを使用します。

15.5.4 選択を含むターゲットXSDによって実行時に無効なターゲット・インスタンスが作成される

次のソースXSDおよびターゲットXSDについて考えます。

ソースXSD:

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
           xmlns="http://www.example.org"
           targetNamespace="http://www.example.org"
            elementFormDefault="qualified" >

  <xsd:element name="choiceSrc">
    <xsd:complexType>
      <xsd:choice>
        <xsd:element name="Street" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="Street1" type="xsd:string"/>
      </xsd:choice>
    </xsd:complexType>
  </xsd:element>
</xsd:schema>

ターゲットXSD:

<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
           xmlns="http://www.example.org"
           targetNamespace="http://www.example.org"
            elementFormDefault="qualified" >

  <xsd:element name="choiceTgt">
    <xsd:complexType>
      <xsd:choice>
        <xsd:element name="Street" type="xsd:string"/>
        <xsd:element name="Street1" type="xsd:string"/>
      </xsd:choice>
    </xsd:complexType>
  </xsd:element>
</xsd:schema>

ルートを自動的にマップしない場合、またはソースのStreetとターゲットのStreetおよびソースのStreet1とターゲットのStreet1を手動でマップする場合、生成されるXSLによって実行時に無効なXMLインスタンスが作成されます。

マッピングを手動で行う場合は、スキーマを確認する必要があります。選択が必要な場合は、手動でxsl:ifを使用してください。

15.5.5 JNDI名を使用するデータベース関数がMapTestウィンドウで動作しない

query-database()lookup-table()またはsequence-next-val()などのデータベース関数でJNDI名を使用し、MapTestユーティリティを使用してマップをテストしても、何も出力されません。対処方法として、JNDI名のかわりにJDBC文字列を使用します。

15.6 「XPath式ビルダー」に関する問題と対処方法

XPathビルディング・アシスタントを使用して(assignアクティビティの「コピー・ルールの作成」ウィンドウなどで)ハイフンを含むXPath式を作成すると、ハイフンで連結された要素に青い下線が表示され、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

(34) Message part of name xyz-pqr- xyz not found

ハイフンで連結された要素がネストしている場合、XPathビルディング・アシスタントではbpws:getVariableData()を続行できません。次に例を示します。

bpws:getVariableData('ug_in_var','users-and-groups','')

このエラーは、ほとんどの場合、ファイル・アダプタでネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードを使用する場合に発生します。ファイル・アダプタでは、Root-Elementのようにハイフンで連結された要素名がデフォルトで使用されます。

さらに、root = "publicKeyInfrastructureCertificateAuthorities"およびelement = "publicKeyInfrastructureCertificateAuthority"のように要素名が長くてラップされる場合も、XPath式の作成に失敗します。次のエラーが表示されます。

"publicKeyInfrastructureCertificateAuthorities" not found

かわりに、「コピー・ルールの作成」ウィンドウで式ビルダーのアイコンをクリックして、「XPath式ビルダー」ウィンドウを表示します。このウィンドウでは、要素にハイフンを含む式を作成することも、ラップされる長い名前を使用することも可能です。ハイフンを含む例を次に示します。

bpws:getVariableData('ug_in_var','users-and-groups','/ns2:users-and-groups/ns2 :user-or-group/ns2:name')

15.7 一般的なアダプタおよびアダプタ・パートナ・リンクに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.7.1 ra.xmlおよびoc4j-ra.xmlファイル内のプロパティ名の大文字と小文字は一致する必要がある

ra.xmlおよびoc4j-ra.xmlファイル内のプロパティ名の大文字と小文字は完全に一致する必要があります。一致しない場合、domain.logファイルの実行時に次のようなエラーが表示されます。

Type=Dequeue_ptt, operation=Dequeue
<2005-03-14 15:20:43,484> <ERROR> <default.collaxa.cube.activation>
<AdapterFram
ework::Inbound> Error while performing endpoint Activation: ORABPEL-12510<br>
Unable to locate the JCA Resource Adapter via WSDL port element jca:address.
The Adapter Framework is unable to startup the Resource Adapter specified in
the WSDL jca:address element:
@ {http://xmlns.oracle.com/pcbpel/wsdl/jca/}address:
location='eis/aqSample'
.
.

たとえば、AQアダプタのOracle_Home\integration\orabpel\system\appserver\oc4j\j2ee\home\application-deployments\default\AqAdapter\oc4j-ra.xmlファイルでuserNameプロパティの大文字と小文字を次のように表記するとします。

<config-property name="userName" value="scott"/>

この表記は、AQアダプタの対応するOracle_Home\integration\orabpel\system\appserver\oc4j\j2ee\home\connectors\default\AqAdapter\AqAdapter\META-INF\ra.xmlファイルのuserNameプロパティと一致する必要があります。

<config-property-name>userName</config-property-name>

15.7.2 ヘッダー変数の削除

次の手順でアダプタのヘッダー変数を作成した場合、その変数を後から同じ受信ウィンドウを介して削除することはできません。対処方法として、BPELのソース・コードでこのヘッダー変数を削除します。

  1. BPELプロジェクトを作成します。

  2. receiveアクティビティをダブルクリックします。

  3. アダプタ」タブをクリックして、アダプタのヘッダー変数を定義します。

15.7.3 Oracle Applicationsアダプタのアダプタ構成ウィザードでの次のウィンドウの表示

アダプタ構成ウィザードでOracle Applicationsアダプタを選択して、「データベース・オブジェクト」ウィンドウで「次へ」をクリックすると、次のウィンドウが表示されるまで時間がかかることがあります。これは、データベースへの接続が行われているためです。データベースへのネットワーク接続によって、かかる時間は異なります。

15.7.4 相関セットを使用するインバウンド方向の複数のアダプタの構成

インバウンド方向の複数のアダプタベースのreceiveアクティビティでプロセスに相関セットを使用する場合、誤ったプロパティの別名問合せが評価され、実行時に次のエラーが表示されてプロセスは失敗します。

Failed to evaluate correlation query

対処方法として、ポート・タイプおよび操作値が2つのアダプタのWSDLファイル間で一意であることを確認します。たとえば、各アダプタのWSDLファイルで一意の操作名が使用されていることを確認します。

15.8 センサーに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.8.1 センサーのOracle Application Server Integration Business Activity Monitoringとの統合

Oracle BPEL Process Managerでsensorアクションを作成し、このセンサー・データをOracle BAMサーバーにデータ・オブジェクトとしてパブリッシュできます。この機能を使用するには、Oracle BAM 10.1.2.1.0(Oracle BAM 10.1.2 Patch 1とも呼ばれる)をインストールする必要があります。Oracle BAM 10.1.2.1.0の取得方法の詳細は、次のURLから「10.1.2 Patches」を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/integration/bam/htdocs/1012_support.html#patches

15.9 Oracle BPELコンソールおよびOracle BPEL Serverの問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.9.1 Oracle BPELコンソールをサポートするためのMozilla Firefoxの構成

  1. Mozilla Webブラウザで、「ファイル」メイン・メニューから「新規作成」→「ナビゲータ タブ」を選択します。

  2. URLアドレスのフィールドに「about:config」と入力します。

  3. 新しいアドレスをハイライトして、[Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押します。

  4. 設定名」リストで、signed.applets.codebase_principal_support参照パラメータを探します。

  5. このパラメータをダブルクリックして、真偽値を入力するウィンドウを表示します。

  6. フィールドに「true」と入力して「OK」をクリックします。

15.9.2 Oracle BPELコンソールのレポート

Oracle BPELコンソールでレポートを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • 問合せ」セクションの「終了日」フィールドの書式は、すべての言語についてmm/dd/yyです。

  • アクティビティ・センサーのレポートには、数字型の変数(integer、double、decimalおよびfloatなど)のみが表示されます。今回のリリースでは、数字以外の型はサポートされません。さらに、JDeveloper BPEL Designerの「アクティビティ・センサーの作成」ウィンドウで「評価時間」が「すべて」に設定されたアクティビティ・センサーに対してのみデータが表示されます。

  • Albanyフォントがインストールされていない場合、グラフ内のアジア言語についてフォントが正しく表示されません(四角が表示されます)。Albanyフォントは、インストール時に適切なアジア言語を選択することによって自動的にインストールされます。

  • Mozilla Firefoxブラウザでは、検証が機能しません。たとえば、「期間の数」フィールドに「-1」と入力しても、その値は検証されません。さらにMozilla Firefoxでは、プロセス時間分布レポートの棒が線で表示されます。

  • パフォーマンス・レポートのグラフで棒をクリックすると、表示される「インスタンス」ページにインスタンスの正しいリストが表示されないことがあります。これは、小数点を含む品質保証契約(SLA)値が最も近い整数に丸められるためです。たとえば、2つのインスタンスがあるとします。1つのインスタンスは3秒、もう1つのインスタンスは2秒で完了します。SLA値は2.6秒です。グラフには、一方のインスタンスが緑(SLA値を満たしていることを示す)、もう一方のインスタンスが赤(SLA値を満たしていないことを示す)で表示されます。赤い部分をクリックしてもインスタンスは表示されません。これはSLA値が3秒に丸められ、最初のインスタンスの完了時間と等しくなったためです。

  • デフォルトのSLA値は、ビジネス・プロセスのインスタンスが少なくとも1つ作成されていないと、パフォーマンス・レポートに表示されません。

  • CSVフォーマットにエクスポートされたレポートには、日本語またはアジア言語が表示されません。CSVフォーマットにエクスポートされたフォルト・センサー・レポートに複数行のフォルト・メッセージが含まれる場合、Microsoft Excelでは読み取ることができません。

  • インスタンスが消去されても、センサー・データは消去されません。そのため、対応するインスタンスが見つからない場合も、アクティビティおよびフォルト・センサー・レポートにはデータが表示されます。

  • 終了時間」フィールドは、日次または週次レポートではなく、毎時レポートでのみ使用されます。たとえば、終了日に「07/29/05」、終了時間に「22:00」、期間に「Weekly」および「3」と入力すると、レポートは07/08/05から07/29/05の間生成されます。終了時間が22:00であっても、すべての時間のインスタンスが考慮されます(23:00または0:00も考慮されます)。これは、日次レポートについても同じです。毎時レポートでのみ、レポートの生成が22:00で終了します。

15.9.3 ドメインを削除したり同じ名前で再作成できない

ドメインを削除したり、削除したドメインをOracle BPEL Adminコンソールで同じ名前を使用して再作成できない(ドメインがすでに存在するというメッセージが表示される)場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle BPELコンソールに移動します。

  2. BPELプロセス」タブを選択して、「WSDLキャッシュの消去」を選択します。

15.9.4 SOAPメッセージの大きいバイナリ添付ファイルがOracle Database Liteで失敗する

Oracle Database LiteでSOAPメッセージの大きいバイナリ添付ファイルを使用すると、BPELプロセスは処理を完了できません。これにより、システム・メモリーが不足する可能性があります。Oracle Database Liteは、ほとんどの場合、テストを目的としていることに注意してください。SOAPメッセージの大きなバイナリ添付ファイルを使用するには、デハイドレーション・ストアとしてOracle DatabaseまたはOracle Application Server Metadata Repositoryを使用します。


関連項目:

サポートされるOracle DatabaseおよびOracle Application Server Metadata Repositoryの詳細は、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.9.5 SOAP添付のDIMEサービス・コールバックに添付キーが含まれない

Oracle BPELコンソールでは、optSoapShortcutパラメータの値がデフォルトでtrueに設定されています。この設定により、Direct Internet Message Encapsulation(DIME)プロトコルを使用するSOAPメッセージのバイナリ添付ファイルを処理するBPELプロセスで、このプロセス・インスタンスのOracle BPELコンソール監査証跡に添付キーが表示されません。これは、バイナリ添付ファイルがデハイドレーション・データベースに保存されないことが原因です。かわりに、HTMLファイルが監査証跡に表示されます。次に例を示します。

<PutCompanyInfo>
. . .
. . .
<report href="C:\orabpel\domains\default\tmp\.bpel_DIMERequester_1.0.jar\report.html"/> </PutCompanyInfo>

対処方法として、Oracle BPELコンソールでoptSoapShortcutfalseに設定します。これにより、ファイルがデハイドレーション・ストアに保存され、(HTMLファイルではなく)添付キーがインスタンスの監査証跡に表示されます。監査証跡ウィンドウの下に表示される「添付キー」フィールドに添付キーをコピーして貼り付け、「ダウンロード」をクリックして参照用のファイルとして保存します。ファイルのダウンロード・メッセージで、最初にこの添付キーをJSPファイル・タイプとして保存するように求められます。かわりに、ファイルをHTMLファイル・タイプとして保存します。

15.10 Oracle BPELポートレットに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.10.1 Oracle BPELコンソールのレポート・ポートレット

Oracle BPELコンソールでレポート・ポートレットを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • Oracle BPELコンソールでレポート・ポートレットを使用するには、uix2.jarファイルをORACLE_HOME\integration\orabpel\libから別のディレクトリ(C:\OraMidTier\integration\orabpel\temp-libなど)に移動して、次に示すように、このライブラリ・パスをORACLE_HOME\j2ee\OC4J_BPEL\config\application.xmlファイルに含めます。

    <library path="C:\OraMidTier\integration\orabpel\temp-lib"/>
    
  • ポートレット・パラメータをOracle Application Server Portalのページ・パラメータにマップする場合は、Oracle BPELコンソールのレポート・ポートレットのページ・パラメータTime Intervalのデフォルト値を常に大文字にする必要があります(DAILYWEEKLYまたはHOURLYなど)。ポートレット・パラメータとページ・パラメータのマップについては、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の「Oracle BPELポートレット」、ポートレット・パラメータとページ・パラメータのマップに関する項に説明されています。

15.10.2 Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレット

Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • dcmctlを使用してOracle BPELポートレットをデプロイしたら、次の設定がOracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\application-deployments\provider\orion-application.xmlに含まれることを確認して、WebプロバイダをOracle Internet Directoryで構成する必要があります。

    <jazn provider="LDAP" default-realm="idc"><jazn-web-appauth-method="SSO"/></jazn>
    

    dcmctlを使用したOracle BPELポートレットのデプロイ方法については、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを使用するには、uix2.jarファイルをORACLE_HOME\integration\orabpel\libから別のディレクトリ(C:\OraMidTier\integration\orabpel\temp-libなど)に移動して、次に示すように、このライブラリ・パスをORACLE_HOME\j2ee\OC4J_BPEL\config\application.xmlファイルに含めます。

    <library path="C:\OraMidTier\integration\orabpel\temp-lib"/>
    
  • ポートレットのタイトルに360文字より長い文字列を使用すると正しく処理されません。

    BPEL WorklistポートレットおよびBPEL Worklist分析ポートレットでパラメータ値を指定する場合は、「表示のカスタマイズ」セクションの「タイトル」フィールドに、URLアドレスのような長いタイトルを使用しないでください。長いタイトルはポートレットのレイアウトに影響し、右上隅にある「パーソナライズ」リンクが動作しない原因になります。

  • Worklistポートレットのタイトル・バーが最初は表示されません。

    Oracle Application Server Portalを初めてインストールしてWebプロバイダを登録し、最初のページ・グループを作成してOracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを追加すると、タイトル・バーが表示されません。これは、タイトル・バーの右上隅に表示される「パーソナライズ」リンクにアクセスできないことを意味します。対処方法として、2番目のページ・グループを作成し、このグループにOracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを追加します。このグループ、および以降作成されるすべてのグループでタイトル・バーおよび「パーソナライズ」リンクが表示されます。

  • BPEL Worklistポートレットには、すべてのタスクの状態が表示されます。

    カテゴリ」リストで「すべて」または「前へ」を選択し、BPEL Worklistポートレットの「タスクのカスタマイズ」セクションの「状態」リストで「割当て済」を選択すると、「割当て済」として識別されるタスクだけでなく、すべてのタスクの状態が表示されます。

15.11 高可用性に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.11.1 Oracle BPEL Process ManagerとReal Application Clustersデータベース

Real Application Clusters(RAC)データベースは、Oracle BPEL Process Managerのデハイドレーション・ストア、またはデータベース・アダプタのデータソースとして使用できます。ただし、RACを設定するには、いくつかの手順を手動で実行したり、パッチを適用したりする必要があります。詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターにお問い合せください。

15.11.2 Oracle BPEL Process Managerの障害時リカバリ

障害時リカバリ(DR)機能は、Oracle BPEL Process Managerの10.1.2.0.2フェーズ2ではサポートされていません。

15.11.3 Oracle Enterprise Managerを使用したOracle BPEL Process Managerのバックアップとリカバリ

Oracle Enterprise Managerを介してOracle BPEL Process Managerのバックアップおよびリカバリを正しく実行するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. OracleAS中間層に対してインストールされたOracle BPEL Process ManagerのOracle_Home\backup_restore\config\config_IPbpm_files.inpファイルを開きます。

  2. 次のディレクトリ・パス行を、このファイル内の現在の行と置き換えます。

    # Orabpel
    #
    ${OH}/integration/orabpel/system/config/collaxa-config.xml
    ${OH}/integration/orabpel/system/config/*
    ${OH}/integration/orabpel/system/logs/*
    ${OH}/integration/orabpel/system/xmllib/*
    ${OH}/integration/orabpel/domains/*/archive/*
    ${OH}/integration/orabpel/domains/*/config/*
    ${OH}/integration/orabpel/domains/*/deploy/*
    #${OH}/integration/orabpel/domains/*/logs/*
    
  3. config_files_listパラメータの最後にconfig_IPbpm_files.inpを追加して、Oracle_Home\backup_restore\config\config.inpファイルを変更します。次に例を示します。

    config_files_list=config_ohs_files_nt.inp,...,config_iaspt_files.inp,config_IPbpm_files.inp
    

15.12 グローバリゼーション/マルチバイト・キャラクタに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.12.1 電子メールの件名フィールドのエンコーディングに関する制限事項

電子メール・メッセージのSUBJECTフィールドのエンコーディングは常にOracle BPEL Serverの言語に設定され、変更することはできません。電子メール通知の件名がOracle BPEL Serverの言語と異なる場合は、電子メール・クライアントのSUBJECTフィールドに判読できない文字が表示されます。ただし、電子メール・メッセージの実際の本文の内容は判読可能です。

15.12.2 XSLTマッパーでは常にUTF-8エンコーディングが使用される

「XSLマップのテスト」ウィンドウでは、XMLヘッダーに異なるエンコーディングが指定されている場合も、ソースおよびターゲットのXMLファイルは常にUTF-8エンコーディングで保存されます。これにより、ヘッダーのエンコーディング値を誤って編集してしまうリスクを排除できます。

15.12.3 XMLマッパーでファイルを読み取る際はXSLに指定されたエンコーディングを使用する必要がある

オペレーティング・システムでファイルのXSLコンテンツを読み取る際、XMLマッパーはUTF-8エンコーディングを使用します。そのため、XSLコンテンツのエンコーディングがUTF-8でない場合は解析エラーが発生します。

対処方法として、次のいずれかの手順を実行します。

  1. 古いマップ・ファイルをUTF-8エンコーディングで別のマップ・ファイルとして保存し、このファイルをマッパーで開きます。

  2. 古いマップ・ファイルを開き、ソース・ビューでエンコーディングをUTF-8に変更します。その後、「設計」ビューに切り替えます。

15.12.4 マルチバイトのプロジェクト名によってWSDLファイルが無効になる

BPELプロジェクトをマルチバイト名で作成すると、自動生成されるWSDLファイル名とその参照ネームスペースのURLが正しく処理されず、BPELプロセスは無効になります。

対処方法として、プロセス・ファイル名およびネームスペースにはASCIIキャラクタ・セットを使用します。

15.12.5 ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードのルーラー・スケールがマルチバイトに準拠しない

ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードで固定長のファイル・タイプを選択すると、各レコードのフィールド長を指定する「フィールド長」ウィンドウのルーラーがマルチバイトに準拠しなくなります。

15.12.6 ora:readFileのエンコーディングの問題

拡張されたXPath関数ora:readFileには、最初のパラメータとしてファイルのディレクトリ・パスが必要です。これらの関数では、指定されたファイルが、OSのデフォルトのエンコーディングを使用して読み取られます。指定されたファイルがローカルのファイル・システムにある場合、これは問題になりません。ただし、指定されたパスがURLである場合、ターゲット・ファイルが常にOSのデフォルトのエンコーディングを使用してエンコードされているとはかぎりません。

15.12.7 テキスト・メッセージとして消費されるデータに問題が発生する

JMSアダプタをインバウンド方向に構成してテキスト・メッセージを消費すると、受信したデータを使用できない場合があります。この問題を回避するには、ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードで作成されたXSDスキーマを使用し、プロンプトが表示されたらUTF-8をキャラクタ・セットとして選択します。

標準のXSDを使用する場合、JMSのキューまたはトピックのテキスト・メッセージはXML文字列であると予測します。エンコーディング属性にはXMLヘッダー文字列を含めることができますが、前述の問題を回避するには、XMLヘッダーを含めずに、またはencoding=UTF-8を指定してエンキューを実行します。

JMSメッセージがバイト・メッセージの場合、この問題は発生しません。

15.13 JBossに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.13.1 SolarisにOracle BPEL Process Managerをインストールする際に無視するエラー

Solarisへのインストール中に、次のような「cursor properties permission denied」メッセージが表示されます。このメッセージを無視してください。インストールが正常に完了します。

Error while converting end-of-line marker in directory
"/private/myhome/JBOSS/install/jre/lib/images/cursors/cursors.prope
rties (Permission denied)".
java.io.FileNotFoundException:
/private/myhome/JBOSS/install/jre/lib/images/cursors/cursors.proper
ties (Permission denied)

15.13.2 JBoss Application Serverで、Oracle BPEL Process Manager 10.1.2.0.0から10.1.2.0.2へ移行できない

現在、JBoss Application Serverでは、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.0からリリース10.1.2.0.2へ移行できません。かわりに、JBoss Application Serverで、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2の完全に新しいバージョンをインストールしてください。


関連項目:

JBoss Application ServerでのOracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2のインストール手順については、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.13.3 Oracle BPEL Process Managerにおける接続プールの設定の増加

Oracle BPEL Serverで「cannot fetch datasource」エラーが表示される場合は、データベース接続プールの接続値の最大数を増やします。次に例を示します。

<max-pool-size>30</max-pool-size>

次の場所で、このパラメータの値を増やします。

  • oracle-ds.xml<local-tx-datasource>セクションと<no-tx-datasource>セクション

  • oracle-sample-bpel-ds.xml<local-tx-datasource>セクション

これらのファイルは、Oracle_Home\system\appserver\jboss\server\default\deployディレクトリにあります。

Oracle Database Liteを使用している場合、25より大きいmax-pool-sizeパラメータの値を設定しないでください。これは、Oracle Database Liteの制限によるものです。それより大きな値が必要な場合は、Oracle Databaseを使用してください。


関連項目:

Oracle Databaseの使用方法の詳細は、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.13.4 OracleAS Integration B2BおよびOracleAS Integration InterConnectのOracle BPEL Process Managerとの相互運用性がサポートされない

JBoss Application Serverでは、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2と通信するように次のコンポーネントを構成できません。

  • OracleAS Integration B2B

  • OracleAS Integration InterConnect

15.13.5 Oracle Workflowブリッジがサポートされない

Oracle Workflowブリッジは、Oracle BPEL Process ManagerおよびJBoss Application Serverと使用できません。

15.13.6 データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインがサポートされない

Oracle_Home\integration\orabpel\samples\hw\isplugin\dbにある、データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインは、現在JBoss Application Serverでは動作しません。

15.14 BEA WebLogicに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.14.1 サポートされていないアップグレードおよび移行シナリオ

次のアップグレードおよび移行シナリオはサポートされていません。かわりに、BEA WebLogic Application Serverで、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2の完全に新しいバージョンをインストールしてください。

  • Oracle BPEL Process Manager 10.1.2.0.2は、BEA WebLogic Application Server 8.1.5でのみ動作保証されています。したがって、現在、BEA WebLogic Application Serverリリース8.1.4のOracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.0を、BEA WebLogic Application Serverリリース8.1.5のOracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2にアップグレードできません。

  • 現在、BEA WebLogic Application Serverでは、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.0からリリース10.1.2.0.2へ移行できません。


関連項目:

BEA WebLogic Application ServerでのOracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2のインストール手順については、Oracle BPEL Process Managerのインストレーション・ガイドを参照してください。

15.14.2 owf.earファイルがインストール・ソフトウェアに同梱されていない

Oracle BPEL Process Managerのインストール先のホストにOracle Workflowブリッジをインストールするために使用するowf.earファイルが、BEA WebLogic Application ServerおよびOracle BPEL Process Managerインストール・ソフトウェアに同梱されていません。

15.14.3 データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインがサポートされない

Oracle_Home\integration\orabpel\samples\hw\isplugin\dbにある、データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインは、現在BEA WebLogic Application Serverでは動作しません。

15.14.4 OracleAS Integration B2BおよびOracleAS Integration InterConnectのOracle BPEL Process Managerとの相互運用性がサポートされない

BEA WebLogic Application Serverでは、Oracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2と通信するように次のコンポーネントを構成できません。

  • OracleAS Integration B2B

  • OracleAS Integration InterConnect

15.15 Microsoft SQL Serverに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

15.15.1 OracleAS中間層インストールとセンサー用のOracle BPEL Process Manager

OracleAS中間層に対してOracle BPEL Process Managerをインストールする場合、Oracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\config\application.xmlファイルのBC4J/lib行の上にbc4jdomgnrc.jar行を手動で追加してください。

<library path="../../../BC4J/jlib/bc4jdomgnrc.jar"/>
<library path="../../../BC4J/lib"/>

これにより、Oracle BPEL Serverにプロセスをデプロイする際に、プロセス内のすべてのセンサーが確実にロードされます。

15.15.2 バイナリ添付ファイルでのSOAPの使用がサポートされない

Microsoft SQL Serverでは、バイナリ添付ファイルでのSOAPの使用はサポートされていません。たとえば、Oracle_Home\integration\orabpel\samples\demos\Attachmentの下にあるDIMEサンプルは、正常に実行されません。これは、Microsoft SQL Serverでバイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)がサポートされていないためです。

15.15.3 Oracle BPELコンソールとBPELレポート・ポートレットのレポート機能が現在動作しない

Oracle BPELコンソールの「BPELプロセス」タブにある、デプロイされたBPELプロセスの「レポート」リンクは、現在Microsoft SQL Serverで有効になっていません。また、Oracle Application Server Portalでアクセス可能なBPELレポート・ポートレットは、Microsoft SQL Serverでは使用できません。

15.15.4 データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインが現在動作しない

Oracle_Home\integration\orabpel\samples\hw\isplugin\dbにある、データベース・プロバイダのサンプルのアイデンティティ・サービス・プラグインは、現在Microsoft SQL Serverでは動作しません。

15.16 Oracle BPEL Process Managerのサンプルに関する問題と対処方法

Oracle_Home\integration\orabpel\samples\demos\OWFBridgeサンプルには、WFDemoという名前のOracle Workflowプロセスが含まれています。このプロセスはOracle Workflowサンプルの一部であり、実行する前にOracle Workflowにロードする必要があります。そうしないと、このサンプルをビルドする際にOracle BPELコンソール・エラーが表示されます。


関連項目:

データソース定義の追加を含むOracle Workflowブリッジの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。

15.17 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、ドキュメントの記載内容の誤りについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

15.17.1 『Oracle Application Server管理者ガイド』

章: 第19章「バックアップとリカバリの概要」

項: 「Oracle Application Serverコンポーネント・バックアップ入力ファイル」

ページ: 19-6および19-7

19-6ページの表19-1には、Oracle BPEL Process Managerのバックアップ入力ファイル名がconfig_ip_files.inpと記載されています。正しいファイル名はconfig_IPbpm_files.inpです。

さらに、19-6ページの次の行は無視してください。

「コンポーネント名」列: Business Integration Process Manager

「バックアップ入力ファイル」列: config_IPbpm_files.inp

15.17.2 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』に記載されたJMSパフォーマンス・パッチ

章: 付録A「トラブルシューティングおよび回避策」

項: 「接続を作成または破棄する際にJMSのパフォーマンスが低下」

「解決策」には、ソフトウェアCDに収録されているロールアップ・パッチを使用することを指示する記載と、readmeファイルを参照することを指示する記載があります。この解決策は無視してかまいません。

15.17.3 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』に記載されたコンポーネント再割当ての定義

章: 第17章「ワークリスト・アプリケーション」

項: 「ワークリスト・アプリケーションの概念の概要」

次に示す記載があります。

再割当て: マネージャは、タスクを部下に委任できます。同様に、プロセス所有者またはBPMWorkflowReassign権限を持つユーザーは、特定のタスクを組織の他のユーザーに委任できます。

前述の記載は正しくは次のようになります(プロセス所有者に関する記載は不要)。

再割当て: マネージャは、タスクを部下に委任できます。同様に、BPMWorkflowReassign権限を持つユーザーは、特定のタスクを組織の他のユーザーに委任できます。