ヘッダーをスキップ
Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B15829-14
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

20 Oracle Business Intelligence

この章では、Oracle Business Intelligenceに関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。

20.1 一般的な問題と対処方法

この項では、Oracle Business Intelligence製品に関する一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.1.1 動作要件

Oracle Business Intelligenceドキュメント内の情報に優先する最新の動作要件は、次の場所にあるOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

20.1.2 HWOnlineファイルの利用について

以前のリリースのOracle Business Intelligence Discovererには、ドリルアウト機能のデモに使用するHWOnline.htmおよびMemo.docファイルが同梱されていました。ディスク領域所要量を削減してインストール時間を短縮するために、これらのファイルおよび使用に関する手順が次のOracle Technology NetworkのURLで入手可能になりました。

http://www.oracle.com/technology/sample_code/products/discoverer/index.html

20.1.3 GUID生成の問題に対応したパッチ・セットの取得

インストレーション・ガイドに記載されている手順を実行するだけでなく、パッチ・セット4628714をインストールして、Discovererカタログのグローバル一意識別子(GUID)の生成に関する問題を解決する必要があります。パッチ・セット4628714は、次の場所にあるOracleMetaLinkから入手できます。

http://metalink.oracle.com

20.1.4 Metadata RepositoryとOracle Database 10gリリース1の問題

Metadata RepositoryにOracle Database 10gリリース1(10.1.x)を使用しているとき、またはMetadata RepositoryをOracle Database 10gリリース1にアップグレードした後、OracleBI Discoverer Plusの「接続」ページ、OracleBI Discoverer Viewerの「接続」ページおよびApplication Server Controlの「パブリック接続」定義ページに、次のエラーが表示される場合があります。

The connection list is currently unavailable.
ORA-06510: PL/SQL: unhandled user-defined exception
ORA-06512: at "ORASSO.WWSSO_API_PRIVATE," line 258
ORA-06510: PL/SQL: unhandled user-defined exception
ORA-06512: at "ORASSO.WWSSO_UTL" line 728
ORA-28231: no data passed to obfuscation toolkit
ORA-06512: at line 1 Unable to retrieve connection list

Oracle Application Server Single Sign-Onをホストするサーバーの外部アプリケーションでも同じ問題が発生します。

この問題を解決するには、Metadata Repositoryデータベースで次の変更を行います。

  1. 次の場所にあるinit%ORACLE_SID%.oraファイルを編集します。

    Windows: DB_install_home\database\

    Solaris: DB_install_home/dbs

  2. このファイルに次の行を追加します。

    event="10946 trace name context forever, level 36"

  3. spfile%ORACLE_SID%.oraが、dbsフォルダまたはdatabaseフォルダに存在する場合は、そのファイルの名前をspfile%ORACLE_SID%.bakに変更します。データベース・サーバーがspfileを検出した場合は、init%ORACLE_SID%.oraに対する変更内容はロードされません。

  4. sysadminとしてログインします。

  5. SQLプロンプトで、データベース・サーバーを停止してから起動します。

  6. コマンドopmnctl restartallを使用して、OracleBI Discovererサーバーを再起動します。

20.1.5 リリース番号の説明

Oracle Business Intelligenceのドキュメント(『Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』など)には、リリース番号10.1.2.1が付いています。対象となるインストールは次のとおりです。

  • Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2.0.2)Business Intelligence and Formsインストール・タイプ

  • Oracle Business Intelligence 10gリリース2(10.1.2.0.2)

Oracle Business Intelligence 10.1.2.0.2は、Oracle Application Server 10.1.2.0.2とともに出荷されます。Oracle Business Intelligence 10.1.2.0.2の一部であるOracle Business Intelligenceコンポーネント(OracleBI Discoverer Plusなど)およびそれらのドキュメント(『Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』など)には、リリース番号10.1.2.1が付いており、それらが10.1.2.0.0から変更されたものであることを示しています。

20.1.6 Oracleデータベースのリリース10.2へのアップグレード後の問題

Oracleデータベースをリリース10.2にアップグレードした後、Discovererを使用すると次の問題が発生する場合があります。

  • 一部の既存のワークシートが開けなくなり、PlusまたはViewerが停止する

  • エラー「ORA-03113: 通信チャネルでend-of-fileが検出されました」が表示される

  • 新しいワークシートを作成しようとすると(特に分析計算を作成する場合)、エラーORA-00600が表示される

  • Discoverer Viewerを使用するとページ・アイテムを変更できなくなる

  • Plusでページ・アイテムを変更すると、エラー「データベースに接続できませんでした。」が表示され、Plusが警告なしに閉じる

任意のプラットフォームのOracleデータベースのリリース10.2に対してOracle BI Discovererリリース10.1.2.0.2を使用するには、Databaseのインストールに個別パッチ4551356を適用する必要があります。このパッチは、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せると入手できます。

注意: この問題は、10.2.0.2 Databaseのパッチ・セットでは解決しています。

20.1.7 Discoverer Webサービスにアクセスする前のHTTPSの有効化の推奨

Discoverer WebサービスにアクセスするWebサービス・クライアントでHTTPを使用する場合、信頼できるユーザー名とパスワードがインターネット上で傍受される可能性があるため、セキュリティの問題が発生します。そのため、Discoverer Webサービスをホスティングする中間層でHTTPSを有効にすることを強くお薦めします。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

20.1.8 Required Support Filesに関する互換性の問題

Oracle Databaseおよび他のOracleデータベース・クライアント・ソフトウェア(SQL*Plus、データベース・エクスポート・ユーティリティなど)では、Oracle Required Support Files(RSF)が使用されています。

Oracle Business Intelligenceでも、Oracle Required Support Files(RSF)のリリース10.1.0.4が使用されます。Oracle Required Support Filesのこのリリースは、Oracle Business Intelligenceのインストール時にインストールされます。

Required Support Filesリリース10.1.0.4は、以前のリリースのOracle Database 10gと互換性がないことに注意してください。そのため、Oracle Business Intelligenceをインストールするマシンに10.1.0.4より前のリリースのOracle Database 10gまたはデータベース・クライアント・ソフトウェアがすでにインストールされている場合は、互換性の問題が発生します。たとえば、Oracle Business Intelligenceをインストールし、10.1.0.4より前のリリースのSQL*Plusを実行しようとすると、次のエラーが表示されます。

ORA-12557 TNS: プロトコル・アダプタをロードできません

互換性の問題を回避するには、マシンのOracle Database 10gまたはデータベース・クライアント・ソフトウェアを、Oracle Business IntelligenceとともにインストールされたRequired Support Filesのリリースと同じリリース(10.1.0.4)にアップグレードします。

この問題は、Oracle9i Database Serverには発生しません。

20.1.9 MozillaおよびFirefoxブラウザにおけるサイズ変更の問題(4050951)

OracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPをMozillaおよびFirefoxブラウザ(バージョン1.5以上)で使用中にブラウザのウィンドウをサイズ変更すると、ブラウザがフリーズし、アプレットが断続的にクラッシュする場合があります。この問題は、Sun Java Runtime Engineのバグ4836462および5076485が原因で発生します。

この問題を回避するには、アプレット・ウィンドウのサイズを変更しないようにするか(特にプラットフォームがLinuxの場合)、Internet Explorerなどの別のブラウザを使用します。

20.1.10 ワークシートでのSerifフォントに関する問題(3938196)

チェコ語などの英語以外のロケールを使用している場合に、フォントに関する問題が発生する場合があります。たとえば、ワークシートでSerifフォントを使用している場合、そのワークシート内のテキストが画面および印刷出力で正しく表示されないことがあります。

この問題を回避するには、Serifフォントをマッピングするファイルを更新します。このファイルの名前は、使用しているロケールによって異なります。OracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPを英語で使用している場合、ファイル名はfile.propertiesになります。Oracle Business Intelligence Discoverer Plusを英語以外のロケールで使用している場合、ファイル名にはそのロケールのコードが含まれます。たとえば、チェコ語の場合はfile.properties.csになります。

マッピング・ファイルを次の情報で更新します。

serif.0=Times New Roman,EASTEUROPE_CHARSET serif.1=WingDings,SYMBOL_CHARSET,NEED_CONVERTED serif.2=Symbol,SYMBOL_CHARSET,NEED_CONVERTED

フォントの追加情報は、次のSun社のWebサイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.3/docs/guide/intl/addingfonts.html

20.1.11 PDFへのASCII以外のデータのエクスポート時に追加フォントが必要

MacintoshまたはLinuxのクライアント・マシンでOracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPを実行している場合、ASCII以外のデータをPDFファイルにエクスポートして正しく表示するには、クライアント・マシンに適切なフォント・ファイルを追加する必要があります。

これらのフォント・ファイルには、ALBANWTJ.TTFやALBANWTK.TTFという名前のAlbanyフォントがあります。これらのファイルは、Oracle Application Server Metadata Repository Upgrade AssistantのCD-ROMまたはDVDの/utilities/fontsディレクトリに格納されています。

必要な追加フォントをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. OracleAS Metadata Repository Upgrade AssistantのCD-ROMまたはDVDの/utilities/fontsディレクトリに移動します。

  2. 適切なAlbany TTFファイルを、/utilities/fontsディレクトリからMacintoshまたはLinuxのクライアント・マシンの$jdk/jre/lib/fontsディレクトリにあるプラグイン・ディレクトリにコピーします。

20.1.12 クエリー時間の大半を要するクエリー予測(4121234)

リレーショナル・データソースでOracle Business Intelligence Discovererを使用している場合、QPPEnableプリファレンスの値を1に設定することで、情報の取得に必要な時間を予測できます。ただし、状況によっては、情報の取得に要する時間の多くが予測アクティビティ自体に費やされることがあります。

この問題を回避するには、QPPObtainCostMethodプリファレンスの値を1(動的ビューを使用してクエリー時間を予測)ではなく、0(EXPLAIN PLAN文を使用してクエリー時間を予測)に設定します。

プリファレンスの設定の詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

20.1.13 <ALL>が設定されているページ・アイテムの詳細をドリルダウンする際の問題

OracleBI Discoverer Plus RelationalおよびOracleBI Discoverer Viewerでリレーショナル・ワークシートを表示する場合、<ALL>に設定されたページ・アイテムの詳細をドリルダウンすると既知の問題が発生することがあります。この場合、データは取得されません。

20.1.14 OracleBI Discoverer PlusとOracleBI Discoverer Viewerの日付フォーマット

OracleBI Discovererでは、既知のバグにより、ワークシートの日付値が正しく表示されない場合があります。これは、URLパラメータNLS_DATE_FORMAT=を使用してワークシートを表示する場合に起こります。

たとえば、データベースに01-NOV-2005 03:53:12というsale_date値があるとします。この場合、OracleBI Discoverer Plusでワークシートを作成し、そのワークシートにsale_dateアイテム用の日付列を作成すれば、その日付値は正しく表示されます。しかし、NLS_DATE_FORMAT=パラメータを次のような値に設定してワークシートを表示する場合があります。

http://<hostname>:<port>/discoverer/plus?@cn=us_a103&NLS_DATE_FORMAT=YYYY-MM-DD%20HH24:MI:SS)

この場合、OracleBI Discovererに、正しい値である2005-11-01 03:53:12のかわりに、2005-11-01 00:00:00と誤って表示されます。

この問題は、Oracle Business Intelligenceの今後のパッチ・リリースで修正される予定です。

20.1.15 OracleBI Discoverer PlusとOracleBI Discoverer Viewerのワード・ラップ動作

ワード・ラップの設定を正しく使用するには、それがOracle Business Intelligence Discovererに対してどのように設計されているかを理解する必要があります。

  • OracleBI Discoverer Plusの場合: OracleBI Discoverer Plusで行うワード・ラップ設定はワークシートに保存され、OracleBI Discoverer Plusでのワークシートの表示およびPDFへの出力に影響します。

  • OracleBI Discoverer Viewerの場合: 印刷設定ダイアログに表示されるワード・ラップ設定は、次のように機能します。

    • ワード・ラップ設定は、OracleBI Discoverer Viewerでのワークシートの表示には影響しません。

    • リレーショナル・データの場合:

      • ワード・ラップ設定は、ワークシートからPDFへの出力に影響します。

      • サイズが列の幅を超えた場合は常にワードラップする」チェック・ボックスが選択されている場合は、PDFへの出力時に、OracleBI Discoverer Viewerの印刷設定が、OracleBI Discoverer Plus Relationalのワークシートで行った設定よりも必ず優先されます。

      • サイズが列の幅を超えた場合は常にワードラップする」チェック・ボックスの選択が解除されている場合は、PDFへの出力時に、OracleBI Discoverer Viewerの印刷設定が、OracleBI Discoverer Plus Relationalのワークシートで行った設定よりも優先されることはありません。

    • OLAPデータの場合:

      • ワード・ラップ設定は、ワークシートからPDFへの出力に影響しません。

      • サイズが列の幅を超えた場合は常にワードラップする」チェック・ボックスが選択されているか選択解除されているかにかかわらず、PDFへの出力時に、OracleBI Discoverer Viewerの印刷設定が、OracleBI Discoverer Plus OLAPのワークシートで行った設定よりも優先されることはありません。

20.1.16 ブラウザ・ウィンドウの背後に表示されるアプレット

Microsoft Internet Explorerでは、OracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPアプレットの初期化およびダウンロードのダイアログが、そのアプレットを起動したブラウザ・ウィンドウの背後に表示されます。アプレットのダウンロードと初期化が終了すると、アプレットを起動したブラウザ・ウィンドウの前面にダイアログが表示されます。

この問題を回避するには、次の操作を行います。

  • Netscape NavigatorやMozilla Firefoxなど、Internet Explorer以外のブラウザを使用します。

  • 『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』で説明されている、OracleBI Discoverer PlusのURLパラメータ_plus_popup=falseを使用します。

20.1.17 Mac OS XブラウザおよびOracleBI Discoverer Plusに関する問題

Mac OS XでSafariブラウザを使用して、OracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPアプレットを実行する際に発生する問題を次に示します。

  • Bug 4314806および4375091

    アプレットのブラウザ・ウィンドウのサイズを変更すると、コンテンツの一部がクリッピングされる場合があります。この問題を回避するには、Mac OS Xで作業する際にアプレットのブラウザ・ウィンドウを常に最大化します。

  • キーボードの組合せ(ニーモニック)は、OracleBI Discoverer Plus RelationalとPlus OLAPで機能しません。たとえば、[Alt]キーを押しながら[F]キーを押しても「ファイル」メニューにアクセスできません。

  • OracleBI Discoverer Plus Relationalの「ワークブックの共有」ダイアログでは、「共有:」リストの先行文字が切り取られます。つまり、このリストの左端が切り捨てられます。たとえば、「DISCODEV」というワークブックを共有すると、リストには「SCODEV」しか表示されません。また、リストのタイトルも切り捨てられるため、「Shared:」の「d」が垂直線として表示され、コロンが続きます(「l:」として表示される)。

    このダイアログは通常どおりに動作しますが、「共有:」リストの判読は困難になります。この問題への対処方法はありません。

20.1.18 「ようこそ」ページには英語しか表示されない

「ようこそ」ページは、ブラウザに指定されている正しいロケールで表示されません。「ようこそ」ページは、ブラウザに設定されている言語に関係なく、英語で表示されます。

この問題を回避するには、次の操作を行います。

  1. Oracle Business Intelligenceの中間層のマシンで、Apache/Apache/htdocsディレクトリに移動します。

    1. ファイルindex.html.htmlの名前をindex.html.html-oldに変更します。

    2. ファイルindex.htmlの名前をindex.html.htmlに変更します。

  2. Webブラウザで、ブラウザのキャッシュを消去し、「ようこそ」ページをリフレッシュします。

20.1.19 トルコ語のリージョン設定に関する問題

Sun JRE 1.4のバグ4688797のため、コンピュータでトルコ語のリージョンが設定されているときにデータベース・スキーマに接続すると、問題が発生することがあります。bibdemoなど、Iやiなどの特定の文字が含まれるユーザー名を使用してデータベース・スキーマに接続しようとすると、問題が発生します。影響を受ける文字に関する詳細は、Sun JREのバグ情報を参照してください。

この問題を回避するには、トルコ語のリージョン設定を使用しないようにするか、または影響を受ける文字が含まれるユーザー名を使用しないようにします。

20.1.20 英語以外のヘルプ・ファイル

Oracle Business Intelligenceのインストレーション・ガイドの第4.7.1項には、OracleBI Discoverer Plus RelationalまたはPlus OLAPをインストールした後に、英語以外の言語に翻訳されたヘルプ・ファイルをインストールする方法が記載されています。この項では、ヘルプ・ファイルが、Oracle Business IntelligenceのCD-ROMおよびDVDの/extrasディレクトリにJARファイルとして格納されていると説明されています。

この/extrasディレクトリは、今回のリリースのCD-ROMまたはDVDには存在しません。すべての翻訳済JARファイルが入ったZIPファイルは、Oracle Technology Networkの次の場所から入手できます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/discoverer.html

Oracle Technology NetworkからJARファイルを入手し、Oracle Business Intelligenceのインストレーション・ガイドの説明に従ってヘルプ・ファイルをインストールしてください。

20.1.21 追加された新しいユーザー作業環境

次の表に示すように、新しいユーザー作業環境が追加されました。これらの作業環境は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』の第10.6項「Discovererユーザー作業環境のリスト」への追加となります。

表20-1 新しいユーザー作業環境

名前 カテゴリ 説明 デフォルト値 有効な値

CSVIgnore CarriageReturn

アプリケーション

OracleBI Discoverer Plusで、ワークシートをCSVフォーマットにエクスポートする際に、各行の末尾に改行復帰文字(/r)を入れるかどうかを指定します。

この作業環境を0に設定すると、改行文字(LF)のみが入ります。この作業環境を1に設定すると、改行復帰文字(CR)に続いて改行文字(LF)が入ります。

0

0 = LFコードのみを入れる。

1 = CRコードの後にLFコードを入れる。

RewriteCost Comparison

データベース

OracleBI Discovererが、プレーンSQLを使用した場合とサマリーSQLを使用した場合の実行コストを比較し、最も効率的なSQLタイプを自動的に使用するかどうかを指定します。たとえば、最新のデータをクエリーするよりも遅くなる可能性があっても、ユーザーが常に(前日作成などの)サマリー・データをクエリーするようにする場合、RewriteCostComparisonをオフに(0に設定)します。

1

0 = 常にサマリーSQLを使用。

1 = 最も効率的なSQLタイプを使用。

Optimize ComplexFolders

データベース

OracleBI Discovererが、パフォーマンスを向上させるために、複合フォルダに対して最適化SQLを使用するかどうかを指定します。たとえば、ワークシート・ウィザードの反応が遅くなってOracleBI Discovererのパフォーマンスに影響を与える複合フォルダがある場合は、OptimizeComplexFoldersをオンに(1に設定)します。

0

0 = 複合フォルダに対して最適化SQLを使用しない。

1 = 複合フォルダに対して最適化SQLを使用する。

UseNoRewrite Hint

データベース

OracleBI DiscovererがSQLにNOREWRITEヒントを追加するかどうかを指定します。

(前日作成などの)サマリー・データをクエリーするよりも遅くなる可能性があっても、UseNoRewriteHintを1(デフォルト)に設定すると、ユーザーは常に(今日作成などの)最新のデータをクエリーするようになります。NO_REWRITEヒントは、オプティマイザに対して、クエリー・ブロックのクエリー・リライトを無効化するように指示し、パラメータQUERY_REWRITE_ENABLEDの設定より優先させます。

1

0 = NOREWRITEヒントを追加しない。

1 = NOREWRITEヒントを追加する。


20.1.22 OracleBI Discoverer接続のヘルプに対する修正

この項では、OracleBI Discoverer接続のヘルプに関する修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.1.22.1 「アカウントの詳細: パスワードの入力」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「接続の作成: パスワードを入力」ページというタイトルが誤って付けられていますが、正しくは「アカウントの詳細: パスワードの入力」ページになります。

20.1.22.2 「アカウントの詳細: 職責の選択」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「Discoverer接続用のApplications職責の選択」ページというタイトルが誤って付けられていますが、正しくは「アカウントの詳細: 職責の選択」ページになります。

20.1.22.3 「OracleBI Discovererに接続」ページのヘルプ・トピック

  • 「接続の作成」ボタンの説明には、次の内容を補足する必要があります。

    • 注意: OracleBI DiscovererマネージャがApplication Server Controlを使用したエンド・ユーザーによるプライベート接続の作成を禁止している場合、「接続の作成」ボタンは無効化されます。

  • 「パスワード」フィールドの下にある注意と箇条書き項目は無視してください。

20.1.22.4 「アカウントの詳細: ユーザー名とパスワードの入力」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックは無視してください。

20.1.22.5 「アカウントの詳細: ユーザー名の選択」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックは無視してください。

20.1.22.6 「接続の詳細を入力してください。」ページのヘルプ・トピック

パスワード」フィールドの下にある注意と箇条書き項目は無視してください。

20.1.23 『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』に対する修正

この項では、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』に関する修正事項について説明します。次の箇条書きに、必要な修正事項を要約します。

  • 「はじめに」の「DiscovererでのJAWSスクリーン・リーダーの使用」で第11.6項「Discoverer PlusのURLパラメータ」を参照することを指示する記載がありますが、正しい参照先は、第13.8項「Discoverer Plus固有のURLパラメータのリスト」です。

  • 第3.9項「HTTPを使用してWindowsクライアント・マシンのNetscape Navigatorで初めてDiscoverer Plusを開始する場合」の手順9には、「Windowsのエクスプローラ・ダイアログを使用して、手順6で選択した一時ディレクトリに移動し、」と記載されています。この記載は、正しくは「Windowsのエクスプローラ・ダイアログを使用して、手順7で選択した一時ディレクトリに移動し、」となります。

  • 第6.7項「Discoverer Plus OLAPサーブレットのURLパラメータ」にある表6-1について、次のように修正します。

    • password=は有効なURLパラメータではありません。セキュリティ上の理由により、OracleBI Discovererのエンド・ユーザーは必ずパスワードの入力を求められます。このパスワードは、HTTPのPostメソッドでのみ送信できます。

    • workbookname=は、Discovererカタログのディレクトリ・パスで修飾する必要があります。パスは、フォルダ名、ワークブック名、ワークシート名をスラッシュ(/)で区切るか、URLを符号化したスラッシュ文字値(%2F)で区切って指定します。たとえば、DiscovererカタログのUsers/Jchan/領域にあるWorkbook Aを指定する場合は、「&workbookname=Users/JChan/Workbook+A」のように入力します。

      Single Sign-On以外の環境にOracleBI Discovererをデプロイしている場合は、URLに「lm=OLAP」を指定する必要があります。

  • 第6.8項「Discoverer ViewerにおけるOLAPワークシートのURLパラメータ」に表6-2があります。ここでは大文字と小文字が区別されるため、この表内のURLパラメータworksheetname=は「worksheetName=」のように入力する必要があります。

    Single Sign-On以外の環境にOracleBI Discovererをデプロイしている場合は、URLに「lm=OLAP」を指定する必要があります。

  • 第6.1.2項「OLAPカタログ」には『Oracle9i OLAPユーザーズ・ガイド』を参照することを指示する記載がありますが、正しい参照先は『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』と『Oracle OLAPリファレンス』です。

  • 第7章「複数のマシン環境へのOracleBI Discovererのインストール」の『Oracle Application Server Web Cache管理および配置ガイド』への参照は、『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』に変更する必要があります。

  • 第8.4項では、Oracle Business IntelligenceをインストールするとOracleBI Discovererで必要なキャッシュ・ルールが自動的に構成されると説明されていますが、これは誤りです。

    Oracle Business Intelligenceをインストールした後、第8.5.1項「Discovererキャッシュ・ルールの作成方法」の説明に従って、手動でキャッシュ・ルールを指定する必要があります。

  • 第8.5.1項では、OracleBI Discovererのキャッシュ・ルールの作成方法が示されています。この項における手順8の後に、次の手順を追加してください。

    1. 「高度なキャッシュ方法」タブを表示します。

    2. 選択したヘッダーのリストに「User-Agent」ヘッダーを追加します。

    3. 「適用」をクリックします。

  • 第13.7項「Discoverer PlusとDiscoverer Viewerに共通するURLパラメータのリスト」のnls_sort=<sort type>の説明における『Oracle9iグローバリゼーション・サポート・ガイド』への参照は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』に変更する必要があります。

  • 第15.1項「Discoverer接続とOracle E-Business Suite」の注意の項で、「SSOを使用してデータベースにすでに接続していれば」で始まる最後の箇条書き項目は無視してください。

  • 第15.2項「Discovererプライベート接続、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle E-Business Suiteのユーザーについて」はすべて無視してください。

  • 第A.1項「Discovererファイルの場所のリスト」のmigratediscoconnection.bat/shスクリプトのエントリは無視してください。

  • 第A.2項「configuration.xml内の構成設定のリスト」のenableAppsSSO設定は無視してください。

  • 第B.7.1.2項「プリファレンスをDiscovererリリース4.1からDiscovererリリース10.1.2へアップグレードする方法(Microsoft Windowsの場合)」には次の記載があります。

    「プリファレンスの値を変更するには、第10.6項「個別のプリファレンスを設定する方法」で説明されているdis51pr -setprefを使用します。」

    前述の記載は、次の記載に置き換えてください。

    「プリファレンスの値を変更するには、第10.5項「各ユーザーのユーザー作業環境を設定する方法」で説明されているdis51pr -setprefを使用します。」

  • 第7.6.4項「マシン上でPreferencesコンポーネントを無効にする方法」では、有効になっているDisco_PreferenceServerエントリを無効にする方法が手順3に示されています。この手順3に、次のテキストを追加してください。

    <process-type id="SessionServer" module-id="Disco_SessionServer" status="enabled">タグの後に、次のタグを追加します。

    <process-set id="SessionServer" minprocs="0" maxprocs="50" restart-on-death="false" parallel-requests="true"> <module-data> <category id="start-parameters">

    <data id="dis51ws-extra-options" value="-preferenceHost <hostname of remote preference>"/>

    たとえば、マシン138.2.150.44でプリファレンス・サーバーを使用するには、このタグに次の情報を入力します。

    <data id="dis51ws-extra-options" value="-preferenceHost 138.2.150.44"/>

  • 第D.1.9項では、Sun Java Plug-inを使用している場合の、OracleBI Discoverer Plus Relationalのヘルプの表示に関する問題が示されています。Sun Java Plug-inのプロキシ設定を変更するための解決策を、次のように修正してください。

    1. クライアント・マシンのブラウザで、プロキシ設定を指定するダイアログを表示します。

      たとえば、Microsoft Internet Explorerでは、「ツール」メニューから「インターネット オプション」→「接続」→「LAN の設定」→「詳細設定」を選択し、「プロキシの設定」ダイアログを表示します。

    2. 例外」のフィールドに次の文字列が入力されていることを確認します。

      *.oraclecorp.com

    3. OK」をクリックして変更を保存します。

    4. 新しいクライアント・ブラウザ・セッションを開始して、OracleBI Discoverer Plusを起動します。

20.1.24 Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control Discovererのヘルプに対する修正

この項では、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control(Application Server Control)Discovererのヘルプに関する修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.1.24.1 「Discoverer管理」ページのヘルプ・トピック

「Discoverer管理」ページのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

  • OracleBI Discovererの管理ページのヘルプ・トピックに含まれる「カタログのインストール」、「カタログのアンインストール」および「カタログの管理」へのリンクは、それぞれ「インストール」、「アンインストール」および「管理」に変更する必要があります。

20.1.24.2 「Discoverer構成」ページのヘルプ・トピック

「Discoverer構成」ページのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

  • 「Viewer遅延時間」領域には、次の2つの新しいフィールドがあります。

    • クエリー・リクエスト・タイムアウト (秒): OracleBI Discovererによって「クエリーの進行状況」ページが表示されるまでの待機時間。

    • ロング・リクエスト・タイムアウト (秒): OracleBI Discovererによってロング・クエリーの「クエリーの進行状況」ページが表示されるまでの待機時間。

20.1.24.3 「カタログのインストール」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「Discovererカタログのインストール」ページというタイトルが誤って付けられていますが、正しくは「カタログのインストール」ページになります。

20.1.24.4 「カタログの管理へのログイン」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「Discovererカタログの管理へのログイン」ページというタイトルが誤って付けられていますが、正しくは「カタログの管理へのログイン」ページになります。

20.1.24.5 「カタログのアンインストール」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「Discovererカタログのアンインストール」ページというタイトルが誤って付けられていますが、正しくは「カタログのアンインストール」ページになります。

20.1.24.6 「Discoverer Plus構成」ページのヘルプ・トピック

「Discoverer Plus構成」ページのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

デフォルト(Oracleロゴ)ラジオ・ボタンは「なし」に変更し、その説明を次のように変更する必要があります。このラジオ・ボタンを使用して、OracleBI Discoverer Plus RelationalおよびOracleBI Discoverer Plus OLAPにロゴが表示されないようにします。

20.1.24.7 「Discoverer Portlet Provider構成」ページのヘルプ・トピック

「Discoverer Portlet Provider構成」ページのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

  • 「Discoverer Sessionプール」という見出しを「Discovererセッション」に変更する必要があります。

  • ポートレット汎用パラメータ」フィールドを「最大汎用パラメータ数」フィールドに変更する必要があります。

  • 最大セッション数」フィールドの説明に、次のテキストを追加する必要があります。

    注意: この値は、opmn.xmlのmaxprocsの設定値以下にする必要があります(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』の「opmn.xml内の構成設定のリスト」を参照)。

20.1.24.8 「Discoverer管理」ページのヘルプ・トピック

「Discoverer管理」のヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

  • 認証されたOracleAS Single Sign-On (SSO)ユーザーがSSO対応Oracle Applicationsデータベースへのプライベート接続を、パスワードを入力せずに作成および使用できるようにします。」チェック・ボックスが含まれる、SSO対応のOracle Applicationsデータベースへの接続に関する項は無視してください。

20.1.25 『Oracle Business Intelligence Discoverer Oracle Application Server Portalでのワークブック公開ガイド』に対する修正

この項では、『Oracle Business Intelligence Discoverer Oracle Application Server Portalでのワークブック公開ガイド』の修正事項と補足事項について説明します。

20.1.25.1 「Oracle Business Intelligenceインストール間でDiscoverer接続をコピーする方法」の修正事項と補足事項

この項では、第2章の「Oracle Business Intelligenceインストール間でDiscoverer接続をコピーする方法」の修正事項と補足事項について説明します。

Oracle Business Intelligenceインストール間でOracleBI Discoverer接続をコピーする場合は、次のことに注意してください。

  • コピー元インストールにあるOracleAS Single Sign-Onユーザー・アカウントは、コピー先インストールで再作成する必要があります。OracleAS Portalにおいて「管理」タブの「ユーザー」領域でOracleAS Single Sign-Onユーザーを作成します(詳細は、OracleAS Portalのヘルプを参照)。

  • tnsnames.oraファイルをコピー元インストールからコピー先インストールにコピーする必要があります。たとえばWindowsの場合、コピー元インストールにある<ORACLE_HOME>\network\admin\tnsnames.oraファイルを、コピー先インストールの<ORACLE_HOME>\network\admin\tnsnames.oraファイルにコピーします。

  • コピー元インストールのORASSOログイン・パスワードを取得する必要がある場合(たとえば、ssomigコマンドを使用してORASSOスキーマをエクスポートする場合)は、コピー元インストールでldapsearchコマンドを実行します。コピー先インストールのORASSOログイン・パスワードでssomigコマンドを使用してORASSOスキーマをエクスポートすると、エクスポートは失敗します。

  • コピー先インストールのORASSOログイン・パスワードを取得する必要がある場合(たとえば、ssomigコマンドを使用してORASSOスキーマをインポートする場合)は、コピー先インストールでldapsearchコマンドを実行します。コピー元インストールのORASSOログイン・パスワードでssomigコマンドを使用してORASSOスキーマをインポートすると、インポートは失敗します。

  • ldapsearchコマンドを使用して、あるインストールのORASSOログイン・パスワードを取得する場合(たとえば、ssomigコマンドで使用する場合)は、次のコマンドライン構文を使用します。

    ldapsearch -D cn=orcladmin -w <superuser password> -p <port number> -h <Infrastructure hostname> -b "cn=IAS,cn=Products,cn=OracleContext" -s sub -v OrclresourceName=ORASSO | grep orclpasswordattribute

    ここで、

    • <superuser password>は、Oracle Internet Directory(OID)でorcladminユーザーが使用するパスワードです。デフォルトでは、新規にInfrastructureをインストールした後のias_adminユーザーのパスワードと同じになります。

    • <port number>は、OIDのポート番号です。

    次に例を示します。

    ldapsearch -D cn=orcladmin -w manager1 -p 389 -h hostname1.nl.oracle.com -b "cn=IAS,cn=Products,cn=OracleContext" -s sub -v OrclresourceName=ORASSO | grep orclpasswordattribute

    このコマンドにより、OID変数と値のリストが返されます。ORASSOログイン・パスワードを取得するには、orclpasswordattribute変数の値を調べてください。

  • ORASSOスキーマを(ssomigコマンドを使用して)エクスポートした後、ssomig.dmpファイルとssoconf.logファイルをコピー先インストールにコピーする必要があります。たとえばWindowsの場合、コピー元インストールの<source installation directory name>\inf\sso\logディレクトリから、コピー先インストールの<target installation directory name>\inf\sso\logディレクトリに、ファイルをコピーします。

20.2 Oracle Business Intelligence Discoverer Plus Relational

この項では、Oracle Business Intelligence Discoverer Plus Relational(OracleBI Discoverer Plus Relational)のリリース・ノートを提供します。この項の内容は次のとおりです。

20.2.1 切捨てまたはクリッピングされて表示されるテキスト(3919653)

OracleBI Discoverer Plus Relationalを、Sun Java Plug-in 1.4.2_06、ルック・アンド・フィールのBrowserおよびアジア言語(日本語、韓国語または中国語など)とともに実行すると、ユーザー・インタフェースの静的テキストおよびボタン内のテキストが切捨てまたはクリッピングされて表示される場合があります。この問題を回避するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • ルック・アンド・フィールをPlasticまたはSystemのいずれかに変更します。

  • Sun Java Plug-inのかわりにJInitiator 1.3.1.17を使用します。

  • Sun社から利用可能になった時点で、Sun Java Plug-in 1.4.2_10をインストールします。

20.2.2 タイトルまたはテキスト領域に正しく保存されない非ASCII文字

新しいワークブックをOracleBI Discoverer Plusで保存すると、次の条件にすべて一致する場合、拡張ASCII文字が正しく保存されません。

  • Oracle E-Business Suiteのユーザーとしてログインしている。

  • コンピュータの言語が英語以外である。

  • 対応する英語以外の言語がインストールされていないOracle E-Businessデータベースに対してOracleBI Discoverer Plusが実行されている。

この問題への対処方法はありません。

20.2.3 クエリーの実行を取り消す場合の問題

OracleBI Discoverer Plus Relationalで実行中のクエリーを取り消すと、「はい」を選択して変更内容を元に戻すか、「いいえ」を選択して空白のシートを表示するよう求められます。「はい」を選択した場合、OracleBI Discoverer Plus Relationalがハングするため、ウィンドウを閉じて再起動する必要があります。この問題を回避するには、「いいえ」を選択して空白のシートを表示します。このシートをリフレッシュして、作業を続行してください。

20.2.4 OracleBI Discoverer Plus Relationalのスケジュール・ワークブックと集計

OracleBI Discoverer Plus Relationalでは、スケジュール・ワークブックの集計できない値が表示されません。つまり、OracleBI Discoverer Plus Relationalでは、「ワークシート・プロパティ」ダイアログの「集計」タブで、「集計できない値の表示方法: <集計できないラベル>」オプションを選択した場合と同様の方法でスケジュール・ワークブックが処理されます。

集計できない値には、次のSQL関数に基づいた値が含まれます。

  • CASE SQL文

  • DECODE SQL文

  • PL/SQL関数

  • DISTINCT SQL文

  • 分析関数

20.2.5 OracleBI Discoverer Plus Relationalのヘルプに対する修正

この項では、OracleBI Discoverer Plus Relationalのヘルプに関する修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.2.5.1 「Discoverer Plusに接続」ページのヘルプ・トピックへの参照

OracleBI Discoverer Plus Relationalのヘルプ・トピックには、「Discoverer Plusに接続」ページへの参照が多く含まれています。「Discoverer Plusに接続」ページへの参照は、すべて「OracleBI Discovererに接続」ページへの参照に変更する必要があります。

20.2.5.2 Discoverer接続でログイン情報を作成および保存する作業手順に関するヘルプ・トピック

OracleBI Discoverer Plus Relationalのこのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。手順7および手順8の「注意」と手順9全体を無視してください。

20.2.5.3 ワークシートからソートを削除する作業手順に関するヘルプ・トピック

OracleBI Discoverer Plus Relationalのこのヘルプ・トピックの手順2は、次のように修正する必要があります。

2. 「ツール」→「ソート」を選択して、「ワークシートの編集」ダイアログの「ソート」タブまたは「クロス集計のソート」ダイアログを表示します(表示されるワークシートのタイプによって異なる)。

20.2.6 今回のリリースにおける重要なバグ修正

今回のリリースでは次の重要なバグが修正されています。

  • 以前のリリースでは、非ASCIIファイル名、つまりアジア言語の文字(日本語の文字など)を含むファイル名を持つエクスポート済ファイルを自動的に開くことができませんでした。

  • 以前のリリースでは、OracleBI Discoverer Plusの「ページ設定」ダイアログで、印刷に使用する用紙サイズを指定および保存できませんでした。

20.2.7 OracleBI Discoverer DesktopからのOracleBI Discoverer Plus Relationalワークシートの移行

OracleBI Discoverer Desktopリリース9.0.4またはそれ以前のリリースを使用して作成したワークシートを、OracleBI Discoverer Plus Relationalで開く場合は、ワークシートのタイトル領域のサイズは、高さが2行のデフォルト値に設定されます。タイトルの高さが2行に設定されると、ワークシートのタイトルが2行を超える必要がある場合や2行未満にする必要がある場合に、問題となることがあります。タイトル領域のサイズを変更する場合は、タイトル領域のサイズを手動で変更してワークシートを保存する必要があります。

ワークシートのタイトル領域のサイズを変更するには、ワークシートを開いて、タイトル領域のペインの最下部にあるバーを上下にドラッグします。

20.3 Oracle Business Intelligence Discoverer Plus OLAP

この項では、Oracle Business Intelligence Discoverer Plus OLAP(OracleBI Discoverer Plus OLAP)のリリース・ノートを提供します。この項の内容は次のとおりです。

20.3.1 アプレットのダウンロードに関する問題(3958587)

Sun Java Plug-Inでキャッシュが有効になっている場合にOracle Business Intelligence Discoverer Plusアプレットをダウンロードすると、問題が発生することがあります。プラグインでキャッシュを無効にすると、この問題を回避できます。

20.3.2 NetscapeおよびMozillaブラウザが使用できない(3982598)

Netscape 7.xまたはMozillaブラウザを実行している場合、OracleBI Discoverer Plus OLAPのモーダル・ダイアログ・ボックスが表示されているときに、NetscapeおよびMozillaのメール・クライアントおよびWebブラウザが無効になる場合があります。OracleBI Discoverer Plus OLAPのダイアログを閉じると、NetscapeおよびMozillaツールの通常動作が再開されます。

20.3.3 [Tab]キーによるメニュー同期化の失敗(3974317)

ワークシートで[Tab]キーを使用して項目を選択すると、現在選択されている項目を反映してメニューが同期化されない場合があります。この問題への対処方法はありません。

20.3.4 [Esc]キーによる特定ダイアログを閉じる操作の失敗(3710431)

「合計」、「新規合計」、「パラメータ」および「カタログの管理」のダイアログでは、[Esc]キーを押してもダイアログは閉じません。[Esc]キーを使用するかわりに、「閉じる」または「OK」ボタンをクリックしてください。

20.3.5 一部のロケールにおけるリンク・ツールの不正動作(3398276)

リンク・ツールを使用すると、ユーザーはクロス集計セルから外部URLにドリルアウトできますが、URLのエンコードの問題により、一部のロケールで正しく動作しない場合があります。この問題への対処方法はありません。

20.3.6 非常に大きいグラフをエクスポートする場合のメモリーに関する問題(3978034)

非常に大きいグラフをエクスポートすると、メモリーの問題が発生し、OracleBI Discoverer Plus OLAPセッションの再起動が必要になる場合があります。この問題への対処方法はありません。

20.3.7 「ページ設定」ダイアログの空白表示(3976116)

「印刷」ダイアログから「ページ設定」ダイアログを2回起動すると、「ページ設定」ダイアログが空白になる場合があります。この問題への対処方法はありません。

20.3.8 大きなデータ値を含むワークシートの印刷(3884041/3917989)

データ・セルに大きな数値が含まれるワークシートを印刷する場合、実際の数値のかわりに#######の文字列が印刷される場合があります。この問題への対処方法はありません。

20.3.9 タイトルとテキスト領域に関する問題

タイトルとテキスト領域には次の問題があります。

  • 空ではないタイトルおよびテキスト領域は、ワークシートで非表示になっている場合にも印刷されます。この問題への対処方法はありません。

  • タイトルまたはテキスト領域の背景色を緑に設定してワークシートをHTMLファイルにエクスポートすると、エクスポート・ファイルでは背景色が誤って赤に設定されます。この問題への対処方法はありません。

20.3.10 最初にワークブックを開く際のワークシートの移動に関する問題

複数のシートが含まれるワークブックを開いて、そのワークブック内に表示されているシートを移動する場合、新しくアクティブになったワークシートが空または空白のシートとして表示されます。この問題を解決するためにシートをリフレッシュしようとすると、新しくアクティブになったシートが表示されず、NullPointerExceptionに関するエラー・メッセージが表示されます。

この問題を回避するには、元のシートまたはその他のシートを表示してから、空白として表示されたシートに戻ります。または、移動操作を開始する前にすべてのシートを開くか表示する場合、移動操作の直後にターゲット・シートが表示されます。

20.3.11 JAWSおよび「フォーマット」ダイアログのエラー(3984404)

JAWSを使用している場合、「フォーマット」ダイアログを使用してグラフおよびクロス集計をフォーマットしようとするとエラーが発生します。この問題への対処方法はありません。

20.3.12 ASCII以外のデータが含まれるDiscovererカタログのエクスポートに関する問題

ワークブックの名前、内容またはデータにASCII以外の文字が含まれるDiscovererカタログをエクスポートすると、エクスポートしたファイルが不完全になったり、破損したりする場合があります。

この問題を回避するには、中間層サーバーのコマンドラインからエクスポート操作を実行します。次のコマンドライン構文に示すパラメータを設定して、エクスポート時にUTF-8キャラクタ・セットが使用されるようにします。

java -Dfile.encoding=UTF-8 -classpath d4o.jar oracle.dss.d4o.administration.D4OCommand export -h <hostname> -po <portnumber> -sid <sid> -p <D4OSYS password> -f <export xml filename>

D4OSYSパスワードのデフォルトはD4OSYSです。

20.3.13 OracleBI Discoverer Plus OLAPのヘルプに対する修正

この項では、OracleBI Discoverer Plus OLAPのヘルプに関する修正事項について説明します。次の箇条書きに、必要な修正事項を要約します。

  • 平方偏差の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「Base-Target」です。

  • 偏差率の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「(Base-Target)/Target」です。

  • マークアップ率の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「(From - Markup)/Markup」です。

20.4 Oracle Business Intelligence Discoverer Portlet Provider

この項では、OracleBI Discoverer Portlet Providerのリリース・ノートを提供します。この項の内容は次のとおりです。

20.4.1 範囲の最小値と最大値を示すラベルを非表示にできない問題

ゲージ・ポートレットの「表示」オプションで、「最小値」および「最大値」の範囲ラベルがチェックされていますが、これらの選択を解除できないため非表示にできません。最小値と最大値はセット内の各ゲージの最後に表示されます。ただし、測定する値が最小値と最大値の範囲外にあるものは表示されません。表示する値が最小値と最大値の範囲を超えているゲージは、その値に合せて自動的に調整されます。この問題への対処方法はありません。

20.4.2 OracleBI Discoverer Portlet ProviderをOracleAS Single Sign-OnおよびSecure Sockets Layer(SSL)モードと連携して使用する

OracleBI Discoverer Portlet Providerを、OracleAS Single Sign-OnやSSLと連携して稼動するように構成する場合、OracleBI DiscovererでUIXイメージが正しく表示されないことがあります。たとえば、「OracleBI Discovererに接続」ページのDiscoverer接続リストにある「詳細」列の展開アイコン(青い+記号)が正しく表示されません。

この問題を解決するには、Oracle Business Intelligenceの中間層でoc4j-propertiesファイルを手動で更新する必要があります。

OracleBI Discovererのoc4j-propertiesファイルを手動で更新するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business Intelligenceの中間層マシンで、テキスト・エディタを使用してoc4j-propertiesファイルを開きます。

    たとえばSolarisインストールの場合、$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_BI_Forms/config/oc4j-propertiesを開きます。

  2. oracle.discoverer.applications.port=という行を探し、使用するSSL(HTTPS)ポート番号に設定します。たとえば、この行を「oracle.discoverer.applications.port=4443」に変更します。

    注意: ファイルにoracle.discoverer.applications.port=という行がない場合は、この行を(該当するSSL(HTTPS)ポート番号も含めて)ファイルの最後に追加してください。

  3. oc4j-propertiesファイルに次の行が存在することを確認します。

    oracle.discoverer.applications.protocol=https

    注意: ファイルにoracle.discoverer.applications.protocol=httpsという行がない場合は、この行をファイルの最後に追加してください。

  4. oc4j-propertiesファイルを保存します。

  5. Oracle Application Serverのインフラストラクチャ・サービスと中間層サービスを再起動します。

20.4.3 ドキュメントの修正事項

この項では、OracleBI Discoverer Portlet Providerのヘルプ・トピックに関する修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.4.3.1 「リフレッシュ・オプション」ページのヘルプ・トピック

「リフレッシュ・オプション」ページのヘルプ・トピックで、「初回リフレッシュ日付」フィールドは次のように説明されています。

このフィールドを使用して、ポートレットのデータが最初に更新される日付(DD-MON-YYYY)を指定します。たとえば、2005年1月25日のデータを更新するには、25-JAN-2005と入力します。グラフィカル・カレンダを使用して日付を選択するには、隣のカレンダ・アイコンをクリックします。

正しい説明は次のとおりです。

このフィールドを使用して、ポートレットのデータが最初に更新される日付(YY/MM/DD)を指定します。たとえば、2005年1月25日のデータを更新するには、05/01/25と入力します。グラフィカル・カレンダを使用して日付を選択するには、隣のカレンダ・アイコンをクリックします。

20.4.3.2 「ポートレット・デフォルトの確認」ページのヘルプ・トピック

「ポートレット・デフォルトの確認」ページのヘルプ・トピックは、次のように説明されています。

ポートレットの設定を保存するときは、「適用」をクリックします。

正しい説明は次のとおりです。

ポートレットの設定を保存するときは、「終了」をクリックします。既存のポートレットを編集する場合は、「ポートレット・デフォルトの確認」ページの「適用」をクリックします。

20.4.3.3 「データベース接続の選択」ページ(カスタマイズ・モード)のヘルプ・トピック

ユーザーの接続」フィールドの説明に、次のテキストを追加してください。

Oracle Application Server Portalのユーザーは、次のいずれかの接続にのみ変更できます。

  • (OLAPの場合)同じデータベースとの接続

  • (リレーショナルの場合)同じデータベースとEnd User Layer(EUL)の組合せとの接続

接続を変更しても、ポートレットに異なるワークシートは表示できません。ただし、接続を変更すると、ワークシートに異なるデータが返される場合があります。

20.4.3.4 「データベース接続」ページのヘルプ・トピック

ユーザーにデータベース接続のカスタマイズを許可し、異なるデータを表示」ラジオ・ボタンの説明を、次のテキストで置き換えてください。

このラジオ・ボタンを使用すると、認証されたユーザーが「カスタマイズ」ページに移動して接続を変更できるようになります。接続を変更する権限があると、ユーザーは異なるログイン詳細で接続してポートレットを使用できます。つまり、基礎となるログイン詳細に異なるものを使用することにより、同じワークシートでも異なるデータを表示させることができます。

20.5 Oracle Business Intelligence Discoverer Viewer

この項では、Oracle Business Intelligence Discoverer Viewer(OracleBI Discoverer Viewer)のリリース・ノートを提供します。この項の内容は次のとおりです。

20.5.1 OracleBI Discoverer Viewerでドリル・アイコンを非表示にできない

pref.txtファイルには、正しく機能しないShowDrillIconという設定が含まれています。ShowDrillIconをFalseに設定しても、OracleBI Discoverer Viewerにドリル・アイコンが表示されます。この問題への対処方法はありません。

20.5.2 OracleBI Discoverer Viewerでの電子メール送信エラー

Application Server Controlで、OracleBI Discoverer Viewerに対して名前にハイフンを含むSMTPサーバー(my-smtpserver.mycompany.comなど)を構成すると、OracleBI Discoverer Viewerから電子メールを送信する際に次のエラー・メッセージが表示されます。

OracleBI Discovererで、構成ファイルを読み込めませんでした。次の式に値が必要です: my-smtpserver.mycompany.com

アプリケーション・ログには次のテキストが含まれています。

ERROR: Invalid SMTP Server

この問題を回避するには、SMTPサーバーを構成する際、サーバー名のかわりにサーバーのIPアドレスを使用します。この問題は、今後のパッチ・リリースで修正される予定です。

20.5.3 複数のSSOユーザーのページを表示する際のエラー

OracleAS Single Sign-On(SSO)ユーザーがワークシートのリスト・ポートレットからワークシートを表示する場合、別のSSOユーザーがそのワークシートを同じブラウザ・ウィンドウで先に表示していると、2番目のユーザーに「ページを表示できません。」というエラー・メッセージが表示されます。

この問題を回避するには、新しいブラウザ・セッションを開始してワークシートを表示します。

20.5.4 行番号を非表示にできない

OracleBI Discoverer Viewerでは、表形式のワークシートで行番号を非表示にする機能は削除されました。

20.5.5 フレームに埋め込まれているOracleBI Discoverer Viewerに関する問題

次の両方の条件に一致するとき、「Access Denied」などのJavaScriptエラー・メッセージが表示されたり、その他の予期しない動作が発生したりする場合があります。

  • OracleBI Discoverer ViewerがIFRAMEタグに埋め込まれている。

  • IFRAMEタグを含むHTMLページをホストするサーバーのドメインが、OracleBI Discoverer Viewerを実行しているOracleBI Discovererサーバーのドメインと異なる。

この問題には、次の対処方法のいずれかを使用します。

  • OracleBI Discovererサーバーと、IFRAMEタグを含むHTMLページをホストしているサーバーを同じドメインで実行します。

  • 次の手順に従って、OracleBI DiscovererサーバーのCommon2_2_20.jsファイルを変更します。

    1. Application Server Controlを使用して、Oracle Business Intelligenceの中間層のサービスをすべて停止します。

    2. 次のディレクトリにあるCommon2_2_20.jsファイルのバックアップ・コピーを作成します。

      ORACLE_HOME\j2ee\OC4J_BI_Forms\applications\discoverer\discoverer\cabo\jsLibs

    3. Common2_2_20.jsファイルを編集し、すべてのparent._pprSomeActionをwindow._pprSomeActionに置き換えます。

    4. Application Server Controlを使用して、Oracle Business Intelligenceの中間層のサービスをすべて開始します。

    5. クライアント・マシンのブラウザ・キャッシュをクリアして、新しいCommon2_2_20.jsファイルが使用されるようにします。

20.5.6 特定の状況下でのPDFへのエクスポートに関する問題

Microsoft Internet ExplorerでOracleBI Discoverer Viewerを使用している場合、名前にASCII以外の文字、空白および数字が含まれるワークシートをPDFにエクスポートしようとすると、エラー・メッセージが表示されることがあります。この場合、次のようなメッセージが表示され、エクスポートは失敗します。

No %PDF- in a file header

この問題を回避するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • NetscapeやMozillaなど、Internet Explorer以外のブラウザを使用します。

  • ASCII以外の文字と数字間の空白を削除するか、数字をすべて削除します。

  • 引き続きInternet Explorerを使用してワークシート名に空白を残す場合は、次の手順を実行します。

    1. Adobe Readerを起動します。

    2. 「編集」メニューから「環境設定」を選択し、「インターネット」をクリックします。

    3. PDFをブラウザに表示」チェック・ボックスの選択を解除します。

20.5.7 Mac OS X上のApplication Server ControlでOracleBI Discoverer Viewerの色を変更する場合の問題

Application Server Controlの「カスタマイズ」ページを使用すると、OracleBI Discoverer Viewerのルック・アンド・フィールを変更できます。このページには、カラー選択ダイアログ(パレット)があります。Mac OS XのSafariブラウザを使用してApplication Server Controlを実行している場合にパレットで色を選択すると、ページに正しいカラー・コードが入力されません。この問題を回避するには、Firefoxブラウザを使用するか、カラー・コードを直接入力します。

カラー・コードには、HTMLで使用される標準の16進表記カラー・コードを使用します。カラー・パレットで選択可能な49色の1つを入力するか、HTMLで使用される有効な16進表記カラー・コードを入力します。

色とコードの対応例を次に示します。


白 #FFFFFF
グレー #CCCCCC
黒 #000000
ピンク #FFCCCC
赤 #FF0000
薄い黄色 #FFFFCC
黄色 #FFFF00
薄い緑 #99FF99
濃い緑 #00CC00
薄い青 #66FFFF
濃い青 #3333FF
ラベンダー #FF99FF
紫 #CC33CC

20.5.8 UNIXサーバー上でDiscovererカタログのアイテムが表示されない

UNIXサーバー上でOracleBI Discoverer Viewerを使用してOLAPデータを表示する場合、Discovererカタログのアイテムを表示するときに問題が発生することがあります。この問題を解決するには、OracleBI Discovererが実行されている中間層マシンで、次の手順を実行します。

タイムゾーン変数が設定されているかどうかを確認します。

  1. シェル・プロンプトを開きます。

  2. echo $TZ」と入力してタイムゾーンの設定を表示します。

値が表示されない場合、タイムゾーンは設定されていません。

タイムゾーン変数を設定する手順は次のとおりです。

  1. シェル・プロンプトを開きます。

    注意: TZ変数を設定するUNIXユーザーは、Oracle Business IntelligenceをインストールしたUNIXユーザーと同じである必要があります。

  2. 使用するシェルがわからない場合は、「$echo $SHELL」と入力すると、現在のシェルの名前が表示されます。

  3. 適切なタイムゾーンを設定します。

    たとえば、US/太平洋標準時の場合、次のように設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、「export TZ=US/Pacific」と入力します。

    • Cシェルの場合、「setenv TZ US/Pacific」と入力します。

    注意: 値の詳細は、シェルのドキュメントを参照してください。

20.5.9 JAWSで[Enter]キーを使用してドリルできない既知のバグ

OracleBI Discovererでは、JAWSスクリーン・リーダーなどのユーザー補助機能を使用できます。ただし、次に説明するように、JAWSにはバグがあるため、リレーショナル・データソースのクエリーを実行する際、OracleBI Discoverer Viewerでドリル機能が正しく動作しません。

キーボードを使用して、ワークシート・ヘッダーの項目の横にあるドリル・アイコンにナビゲートするとします。(ヘルプ・システムおよび『Oracle Business Intelligence Discoverer Viewerユーザーズ・ガイド』のワークシートの表示ページ: (ページ・レベルのツールおよびコントロール)に関するトピックで説明されているように)[Enter]キーを押してそのヘッダー項目をドリルすると、通常は「ドリル」ページが表示されます。

ただし、JAWSを実行中の場合、「ドリル」ページが表示されません。かわりに「ドリル」ポップアップ・メニューが表示されます。このポップアップ・メニューからはキーボードを使用して項目を選択できません。また、JAWSはポップアップ・メニューの項目を読み取りません。この問題への対処方法はありません。

20.5.10 JAWSでフィールドの前のアスタリスクが読み取られない

OracleBI Discoverer Viewerでは、テキスト・フィールドの前にあるアスタリスクは、ユーザーがそのテキスト・フィールドに値を入力する必要があることを示しています。JAWSスクリーン・リーダーでは、必須テキスト・フィールドの前にあるアスタリスクが読み取られず、フィールドが必須であることを他の方法で示すこともありません。この問題への対処方法はありません。

20.5.11 OracleBI Discoverer Viewerのヘルプに対する修正

この項では、OracleBI Discoverer Viewerのヘルプに関する修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

20.5.11.1 「Discoverer Viewerに接続」ページへの参照

OracleBI Discoverer Viewerヘルプには、「Discoverer Viewerに接続」ページへの参照が多く含まれています。「Discoverer Viewerに接続」ページへの参照は、すべて「OracleBI Discovererに接続」ページへの参照に変更する必要があります。

20.5.11.2 「ワークシートのリスト」ページのヘルプ・トピック

「ワークシートのリスト」ページのヘルプ・トピックには、次の注意を補足する必要があります。

注意: プライベート接続の使用時または直接接続時に、「ワークシートのリスト」ページのリフレッシュやその前後へのナビゲートにWebブラウザ・コントロール(更新、戻る、進む)を使用すると、接続が切断される場合があります。接続が切断された場合は、OracleBI Discoverer Viewerで、再接続するよう要求するメッセージが表示されます。リフレッシュおよびナビゲートには、ページ内のコントロールを使用してください。

20.5.11.3 「印刷可能ページ・オプション」ページ: 「内容」タブのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、「「印刷可能ページ・オプション」ページ: 「ページ・コンテンツ」」タブというタイトルが誤って付けられています。正しくは「「印刷可能ページ・オプション」ページ: 「内容」タブ」になります。

20.5.11.4 「プリファレンス」ページのヘルプ・トピック

このヘルプ・トピックには、次の変更を行う必要があります。

  • 可能な場合、常に使用する」フィールドとその説明が重複しているため、いずれか1つを削除する必要があります。

  • サマリー・データの経過日数がnn日未満のとき」フィールドとその説明を削除する必要があります。

20.5.11.5 Discoverer接続でログイン情報を作成および保存する作業手順に関するヘルプ・トピック

このDiscoverer Viewerのヘルプ・トピックは、次のように修正する必要があります。

  • 手順7の注意事項は無視してください。

  • 手順8の注意事項は無視してください。

  • 手順9は全体を無視してください。

20.5.12 OracleBI Discoverer ViewerのページがOracleAS Web Cacheによってキャッシュされない

OracleBI DiscovererをOracleAS Web Cacheと併用する場合は、次のことに注意してください。

  • OracleAS Single Sign-Onが有効になっているとき、ページへのアクセスにパブリック接続とプライベート接続のどちらを使用しているかに関係なく、OracleAS Web CacheはOracleBI Discoverer Viewerのページをキャッシュしません。

  • OracleBI Discoverer ViewerのページにURLを介して直接アクセスしていて、(ユーザー名やデータベース名など)ログイン詳細を指定したURLパラメータがURLに含まれている場合、OracleAS Web Cacheはそのページをキャッシュしません。たとえば、次のURLを使用して表示されるWorkbook 2ワークブックのSheet 1ワークシートは、OracleAS Web Cacheではキャッシュされません。

    http://<host.domain>:<port>/discoverer/viewer?us=video5&db=db1&eul=VIDEO5&wbk=Workbook+2&ws=Sheet+1

    注意: この例では、us=にデータベース・ユーザー名が指定され、db=にデータベース名が指定されています。

    ただし、同じログイン詳細を使用してユーザーが手動でOracleBI Discoverer Viewerにログインし、Workbook 2ワークブックのSheet 1ワークシートにナビゲートすると、OracleAS Web CacheではそのSheet 1ワークシートはキャッシュされます。

  • OracleBI Discoverer ViewerのワークブックがOracleAS Web Cacheによって適切にキャッシュされるようにするには、OracleBI Discoverer Viewerの遅延を少なくとも60秒に増やす必要があります。遅延時間を設定するには、次の手順を実行します。

    1. Application Server ControlのDiscovererホーム・ページを表示します。

    2. 「コンポーネント」リンクを選択して、「コンポーネント」領域を表示します。

    3. 「コンポーネント」領域の「名前」列で、OracleBI Discoverer Viewerリンクを選択します。

    4. 「Viewer遅延時間」フィールドに、60以上の値を入力します。

    5. 「OK」を選択して変更を保存します。

20.6 Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for Java

この項では、Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for Java(OracleBI Discoverer EUL Command Line for Java)のリリース・ノートを提供します。この項の内容は次のとおりです。

20.6.1 エクスポートした非ASCIIデータに関する問題

Windows以外のプラットフォームで、OracleBI Discoverer EUL Command Line for Javaから、マルチバイト・データや東欧のデータ(日本語やロシア語のアイテム名、ビジネスエリア名など)をエクスポートすると、エクスポートしたデータが破損します。

この問題を回避するには、エクスポートの前に、ORACLE_HOME/discovererディレクトリにあるdiscwb.shファイルを編集します。NLS_LANG変数のキャラクタ・セット値をUTF8に変更します。

たとえば、この変数が次のように設定されているとします。

NLS_LANG="GERMAN_GERMANY.WE8ISO8859P1"

この設定を次のように変更します。

NLS_LANG="GERMAN_GERMANY.UTF8"

20.7 Oracle OLAPオプションの既知の問題

この項では、Oracle OLAPオプションの既知の問題について説明します。これらの問題は、OLAPデータにアクセスするすべての製品(OracleBI Discoverer Plus OLAPおよびOracleBI Discoverer Viewerなど)に影響します。