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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B15829-14
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6 Oracle Forms

この章では、Oracle Formsに関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。

6.1 一般的な問題と対処方法

この項では、一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

6.1.1 Windows Vistaで動作保証されるOracle Forms Developer

Oracle Developer Suiteの一部として、Oracle Forms DeveloperもWindows Vistaで動作保証されています。インストール、パッチ適用および動作保証については、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/as_certification_r2_101202.htmlを参照してください。

6.1.2 デュアル・モニターでのFormsの動作確認

Oracle Formsでデュアル・モニター構成の使用がサポートされるようになりました。

6.1.3 以前のリリースとの下位互換性

Oracle6i Formsからのアップグレード方法については、『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の「OracleAS Forms Servicesへのアップグレード」を参照してください。変更または廃止された機能の詳細は、『Oracle Forms Forms 6iからのFormsアプリケーションの移行』を参照してください。

Oracle9i Formsからアップグレードするには、Upgrade Assistantを使用します。Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドを参照してください。

下位互換性の詳細は、次のURLにあるMetaLinkのNote 113987.1を参照してください。

http://metalink.oracle.com/

Oracle Formsのどのバージョンからアップグレードする場合でも、アプリケーションを再コンパイルして、Oracle Formsを再起動する必要があります。

6.1.4 UNIXに関する問題と対処方法

UNIXプラットフォームでは、インストール後に、個別パッチを適用するなどの理由でFormsの実行可能ファイルに再リンクすると、新しく作成された実行可能ファイルのアクセス権が、元のアクセス権とは異なることがあります。chmodを使用して、手動で変更してください。

6.1.5 Solarisに関する問題と対処方法

この項では、Oracle FormsとSolarisに関する次の問題について説明します。

6.1.5.1 韓国語のUI文字列が切り捨てられる

フォント・サイズが大きすぎる韓国語のUI文字列は切り捨てられます。対処方法として、ファイルORACLEHOME/guicommon/tk/admin/KO/Tk2Motif.rgbの

Tk2Motif*fontList: -*-*-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*:

を次のように変更します。

Tk2Motif*fontList: -*-*-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-*-*:

6.1.5.2 日本語のUI文字列が切り捨てられる

フォント・サイズが大きすぎる日本語のUI文字列は切り捨てられます。対処方法として、ファイルORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/JA/Tk2Motif.rgbの

Tk2Motif*fontList: -misc-fixed-medium-r-normal--14-130-75-75-*-*-*-*:

を次のように変更します。

Tk2Motif*fontList: -dt-gothic-medium-r-normal--14-*-*-*-m-*-jisx0208.1983-0:

6.1.6 Oracle Formsのログアウト動作とOracle Application Server Single Sign-On

Formsアプリケーションは、Oracle Application Server Single Sign-Onをデータベース接続認証の取得のみに使用します。接続が行われると、Oracle Application Server Single Sign-Onとの相互作用は発生しなくなります。Formsアプリケーションを終了しても、Oracle Application Server Single Sign-Onのログアウトは実行されません。反対に、Oracle Application Server Single Sign-Onセッションをログアウトしても、アクティブなFormsセッションは終了しません。通常は明示的にフォームを終了することでサーバー上のFormsランタイム(frmweb.exeなど)が終了するまで、データベース・セッションは存続します。

6.2 構成に関する問題と対処方法

この項では、構成に関する問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

6.2.1 Grid Controlによるメトリックの収集を可能にするには、EM_MODEを1に設定する必要がある

Grid Controlでメトリックを収集するには、formsweb.cfgのEM_MODEパラメータを1に設定する必要があります。デフォルトでは、このパラメータは0に設定されています。Enterprise Managerエージェントを再起動する必要があります。

6.2.2 Web Cacheが無効になった後で、Grid Controlが、Forms 10.1.2.0.2のターゲットは停止中と報告

Web Cacheが無効になった後で、Grid Controlが、Formsのターゲットは停止中と報告しますが、これは誤りです。対処方法として、%ORACLE_HOME%/sysman/emdtargets.xmlファイルで、NAME="ServletUrl"になっているターゲットのプロパティを変更して、Web CacheポートでなくHTTPリスナー・ポートから読み取るようにします。

6.2.3 Internet Explorer以外のブラウザでワンクリック実行を使用する場合のプロキシ設定

Internet Explorer以外のサポートされているブラウザでワンクリック実行を使用するときにFORBIDDENエラーが発生した場合、ブラウザのプロキシ設定として127.0.0.1(ローカルホスト)が指定されているかどうかを確認します。例外リストに127.0.0.1がない場合は、それを追加します。これにより、ブラウザはプロキシ・サーバーをバイパスするようになります。

6.2.4 FORMS_RESTRICT_ENTER_QUERY環境変数のデフォルト設定の変更

FORMS_RESTRICT_ENTER_QUERY環境設定のデフォルト値はTRUEです。この値がFALSEに設定されるまで、QUERY-WHERE機能は使用できません。

6.2.5 Oracle Formsの一部となったPJCウィザード

Oracle Forms 10.1.2以降、FormsのPJCウィザードは標準Formsインストールの一部になりました。PJCウィザードは、Oracle Developer Suite 10gの一部であるJDeveloper 10g(10.1.2)とともに動作します。OTNから入手できるJDeveloperバージョンでは、PJCウィザードが別個のJarファイルとして提供されています。このファイルは、ダウンロードしてJDeveloperに取り込めます。

6.2.6 マルチバイト・キャラクタの入力中に他の項目をクリックしたときの例外

中国語、日本語、韓国語では、インラインIMEでテキストを入力する際に別の項目をクリックすると、Formsクライアントが応答しなくなることがあります。対処方法として、インラインIMEを無効にします。『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の第4.10.2項「インラインIMEサポート」を参照してください。この問題は、今後のパッチ・セットで修正される予定です。

6.2.7 Web上でフォームを初めて実行したときにJDK 1.4.2_06プラグインがインストールされない

Web上でフォームを初めて実行するときは、JDK 1.4.2のインストール・ダイアログ・ボックスが表示されます。「インストール」をクリックすると、JDK 1.4.2_06プラグインではなく、JDK 1.4.2プラグインがインストールされます。Internet ExplorerからJDK 1.4.2プラグインを使用する際に、それがマシンにインストールされていない場合、誤ったバージョンがダウンロードされます。対処方法は次のとおりです。

  • formsweb.cfgで次のパラメータを探します。

    jpi_codebase=http://java.sun.com/products/plugin/autodl/jinstall-1_4_2-windows-i586.cab#Version=1,4,2,06
    

    これを次のように変更します。

    jpi_codebase=http://java.sun.com/products/plugin/autodl/
    jinstall-1_4_2_06-windows-i586.cab#Version=1,4,2,06.
    
  • Netscapeからフォームを初めて実行します。これにより、適切なダウンロード場所に移動できます。

  • 適切なダウンロード場所に移動し、JDK 1.4.2_06プラグインを手動でインストールします。

6.2.8 問合せデータが最大幅を超えた場合にCLOBデータが取得されない

日本語のNLS_LANG(JA16SJIS、JA16EUCなど)を使用する際に、問い合せたCLOBデータが対応するテキスト項目の最大長(デフォルトでは240バイト)よりも長い場合、その問合せは実行時に失敗します。この問題の原因は、CLOBデータが、英語のNLS_LANGではテキスト項目の最大長(デフォルトでは240バイト)で適切に切り捨てられても、日本語のNLS_LANGでは切り捨てられないことにあります。

Solarisでは、この問題によって「FRM-40505: ORACLEエラー: 問合せを実行できません。」というエラーが発生することもあります。

また、Linuxではこの問題によってエラーFRM-92101が発生します。

対処方法として、CLOBデータの長さに合せてテキスト項目の最大長を増加させます。

6.2.9 JAZNにユーザーを追加すると、FRM-92102エラーが表示され、既存のセッションが切断される

新しいユーザーをJAZNに追加した後(「OC4J_BI_FORMS」→「アプリケーション」→「formsapp」→「セキュリティ」)、FRM-92102エラーが表示され、既存のFormsセッションが切断されます。これに対処するには、新しいJAZNユーザーをOC4J_BI_Formsインスタンスに追加する操作を、Formsセッションが実行されていないときに実行します。

6.2.10 CPU使用率とレスポンス時間の監視

Enterprise Managerの「システム・コンポーネント」表では、デフォルトで、CPUとメモリーに関する統計が分単位で収集されます。これによって、CPUの瞬間的な過負荷がまったく表示されなくなる可能性があります。また、Formsのサーバー・プロセスが休止し、クライアントのアクティビティやリクエストに対して待機状態にある場合は、CPUの使用率が0.0%と報告されてもまったく問題ありません。

Formsの「概要」ページでは、「概要」タブまたはタイムスタンプの横にあるリフレッシュ・アイコンをクリックすると、ページがレンダリングされ、そのたびにCPUとメモリーに関する統計が収集されます。ただし、オペレーティング・システムの制約によって、Forms Servletからのレスポンス時間が16ミリ秒未満の場合は、0.00msと表示されます。

6.3 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、ドキュメントの記載内容の誤りについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

6.3.1 モジュールのテキスト・バージョンのコードは16進表記である

モジュールのバイナリからテキスト形式への変換についてのトピックに、次のような記述があります。

「モジュールのテキスト・バージョンは、オブジェクトとコードが記述された判読可能なファイルです。」

正しくは次のようになります。

「モジュールのテキスト・バージョンは、オブジェクトと16進変換されたPL/SQLコードが記述された判読可能なファイルです。」

6.3.2 プロパティFIXED_LENGTHの廃止

オンライン・ヘルプに記載されているとおり、FIXED_LENGTHプロパティは廃止されています。これはSET_ITEM_PROPERTYビルトインのプロパティとして、PL/SQLおよびFormsの予約語に記載されています。

6.3.3 無効なパラメータ

『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』に記載されている次のパラメータは無効です。

  • archive_ie(パラメータ)

  • baseHTMLie(パラメータ)

  • IE(パラメータ)

  • frmall.cab(ファイル)

6.3.4 Migration Assistantのガイドに記載されているUNIXスクリプトの誤り

『Oracle Forms Forms 6iからのFormsアプリケーションの移行』の第2章「Oracle Forms Migration Assistantの使用」に、サンプルとして次のUNIXスクリプトが記載されています。

    for file in $*
    do
       frmplsqlconv.sh module=$ff
    done

この小さなスクリプトは、UNIXでは機能しません。正しいスクリプトは次のとおりです。

    for file in $*
    do
       frmplsqlconv.sh module=$file
    done

6.3.5 Single Sign-Onの有効化に関する記述では、新しいアプリケーションが想定されている

第6章の、アプリケーションでのOracleAS Single Sign-Onの有効化に関する項には、選択したアプリケーションの構成セクションにこのパラメータを追加する手順が正しく記述されています。ただし、デフォルトのような既存のセクションを変更する場合は、パラメータがすでに存在するために、手順が少し異なります。この場合、パラメータを選択して新しい値を入力するのは手順5になります。

6.3.6 キー・マッピングの誤り

『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の第4.11.1.2.1項に、[F2]のマッピングが次のように記載されています。

[F2]をマップするには、[F2]のデフォルトのエントリ、"List Tab Pages"を別のキーに変更します。次にデフォルトのエントリの例を示します。

113: 0 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"

次に示すように、これを別のキー・マッピングに明示的に変更する必要があります。

113: 8 : "F2" : 95 : "List Tab Pages"

最後の行は、正しくは次のようになります。

113: 8 : "Alt+F2" : 95 : "List Tab Pages"

6.3.7 JVMプーリングの例が不完全

『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の第7.5.12項に、formsweb.cfg構成のサンプルがあります。最後の名前付きセクションは次のように記載されています。

[salesApp]
form=sales.fmx
userid=sales/salespw@orcl

この例は、正しくは次のようになります。

[salesApp]
form=sales.fmx
userid=sales/salespw@orcl
jvmcontroller=

6.3.8 スクリプト・タグ名の誤り

『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の第9.2.2項に、スクリプト・タグが次のように記載されています。

<SCRIPT SRC="/oracle_smp_EndUserMonitoring/oracle_smp_EndUserMonitoring.js"></SCRIPT>

正しくは次のようになります。

<SCRIPT SRC="/oracle_smp_chronos/oracle_smp_chronos.js"></SCRIPT>

6.3.9 URLのパラメータ名の誤り

『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の第9.3.1項に、EndUserMonitoringURLパラメータが次のように記載されています。

Set EndUserMonitoringURL=http://computername:7777/oracle_smp_EndUserMonitoring/oracle_smp_EndUserMonitoring_sdk.gif

正しくは次のようになります。

EndUserMonitoringURL=http://<hostname>:<webcache port number>/oracle_smp_chronos/oracle_smp_chronos_sdk.gif

EndUserMonitoringURLパラメータが誤っていると、エンド・ユーザー監視は機能しません。