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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B15829-14
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12 Oracle Application Server Wireless

この章では、Oracle Application Server Wireless(OracleAS Wireless)に関する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。

12.1 一般的な問題

この項では、OracleAS Wirelessの一般的な問題について説明します。この項の内容は次のとおりです。

12.1.1 ローカルにデプロイされたJSPをテストできない

バージョン10.1.2.1のWDKを使用してローカルのJSPをテストできない問題がユーザーから報告されています。ローカルにデプロイされたJSPをテストするには、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME\j2ee\OC4J_Wireless\applications\wdk\wdk-web\WEB-INF\web.xmlファイルで、xmlのコメント(この例の6行目と31行目)を削除します。

    1.    <!-- For Transcoder -->
    2.   <filter-mapping>
    3.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    4.        <servlet-name>SdkContentRetriever</servlet-name>
    5.    </filter-mapping>
    6. <!--
    7.    <filter-mapping>
    8.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    9.        <url-pattern>*.jsp</url-pattern>
    10.    </filter-mapping>
    11.    <filter-mapping>
    12.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    13.        <url-pattern>*.mxml</url-pattern>
    14.    </filter-mapping>
    15.    <filter-mapping>
    16.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    17.        <url-pattern>*.xhtml</url-pattern>
    18.    </filter-mapping>
    19.    <filter-mapping>
    20.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    21.        <url-pattern>*.html</url-pattern>
    22.    </filter-mapping>
    23.    <filter-mapping>
    24.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    25.        <url-pattern>*.htm</url-pattern>
    26.    </filter-mapping>
    27.    <filter-mapping>
    28.        <filter-name>SdkTranscoder</filter-name>
    29.        <url-pattern>*.xml</url-pattern>
    30.    </filter-mapping>
    31. -->
    
  2. OC4J_Wirelessプロセスを再起動します。

12.1.2 EDGE_CREATEスクリプト・エラー

一部のユーザーから、Oracle Application Server 10gのインストールでエッジ・スキーマを作成しようとするとエラーが発生することが報告されています。これは、create_edge_user.sqlスクリプトを使用してエッジ・ユーザーを作成しようとするときに、dbms_aqパッケージが他のセッションによってロックされていることが多いためです。edge/<password>@<db name>として接続し、edg_create_streams.sqlを実行した後にエッジ・スキーマを作成しようとすると、表とキューの作成が失敗します。

この問題を解決する手順は次のとおりです。

  1. パッケージのロックを解除します。これはデータベース管理者が行います。パッケージをロックしているセッションからロックを解除する必要があります。これには、データベース・インスタンス全体の再起動が必要な場合があります。再起動すると、dbms_aqパッケージをロックしているセッションがなくなります。

  2. エッジ・ユーザーに、dbma_aqパッケージに対する実行権限を明示的に付与します。

    1. systemとしてログインします。

    2. SQL> grant execute on dbms_aq to edgeを実行します。

  3. edge/<password>@<db name>として接続し、edg_create_streams.sqlを再度実行します。

12.1.3 データベース・ロックによりSTREAMSディスパッチャがハングする

STREAMSディスパッチャは、データベース・ジョブとして実行されます。PL/SQL開発中にパッケージを頻繁に再コンパイルする必要がある場合は、データベース・ロックによってSTREAMSディスパッチャがハングすることがあります。通常は、次のコマンドを実行するとディスパッチャを再起動できます。

exec edg_utl.deschedule_job;

ジョブが正常に終了したかどうかを確認するには、edg_jobs表をチェックします。次の問合せを実行します。

select component_name, status from edg_jobs;

ジョブが正常に終了した場合は、この問合せで返される行はありません。このジョブが終了処理中である場合、ステータスは「停止中」になります。ジョブが完全に終了するまでに30〜40秒かかる場合があります。この問合せで「停止中」のステータスが引き続き返される場合は、ディスパッチ・ジョブがフリーズしています。これを解決するには、まずこの行を表から消去します。次のコマンドを実行します。

delete from edg_jobs where component_name = 'EdgeDispatchJob';

次に、データベースを再起動します。データベースが再起動したら、ジョブを再起動(または再スケジュール)します。この場合は次のコマンドを実行します。

exec edg_utl.schedule_job;

ジョブが再起動されます。確認するには、次の問合せを使用します。

select component_name, status from edg_jobs;

これで、「開始」のステータスが返されます。

12.1.4 XDKパッチの適用後にOracleAS Wirelessパッチが必要

Oracle Application Server 10.1.2でApache Axisおよびワイヤレス機能を使用していて、リリース10.1.2 XDKパッチを適用済の場合は、MetaLinkからOracleAS Wireless個別パッチをダウンロードする必要があります。

OracleAS Wireless個別パッチを使用すると、XDKパッチによって発生した問題が修正されます。OracleAS Wirelessパッチを適用しないと、ボイス・チャネルからのログインが失敗します。

12.1.5 Wirelessデバイス・ポータルのホームページのアイコンが壊れている

SSLモードでアップグレードされたインスタンスのOracleAS Wirelessデバイス・ポータルのホーム・ページのアイコンが壊れています。これは、SSL構成でのアイコンのmod_rewriteが機能しないためです。

この問題を修正するには、次のエントリをSSL仮想ホスト構成に追加して、SSLモードでのリライトを有効にする必要があります。

RewriteEngine on
RewriteOptions inherit

エントリのサンプルは次のとおりです。

<VirtualHost _default_:4444>
# General setup for the virtual host
DocumentRoot "D:\Portal1012\Apache\Apache\htdocs"
@ ServerName iwinrea05.us.oracle.com
ServerAdmin you@your.address
ErrorLog "|D:\Portal1012\Apache\Apache\bin\rotatelogs logs/error_log 43200"
TransferLog "|D:\Portal1012\Apache\Apache\bin\rotatelogs logs/access_log 43200"
Port 443

12.1.6 支出デモ・アプリケーション使用時のHDMLエラー

HDMLが有効なデバイスで支出デモ・アプリケーションを実行しているユーザーから問題が報告されています。HDMLが有効なデバイスを使用して、「認可」または「拒否」ボタンをクリックしてデバイス・ポータルに組込みの支出デモ・アプリケーションにアクセスしようとしたときに、エラーが発生する場合があります。HDMLが有効なデバイスを使用しているときは、このデモの「認可」および「拒否」機能を使用しないようにする必要があります。

12.2 構成に関する問題と対処方法

この項では、OracleAS Wirelessの構成に関する問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

12.2.1 アップグレード後のアカウント番号とPINの移行

Oracle Application Server Wirelessを以前のリリース(9.0.2.xまたは9.0.4.x)からアップグレードする場合、ユーザー・アカウント番号とPINをOIDに移行する必要があります。しかし、これを実行するとエラーが発生し、ボイス・ログインが中断されます。

12.2.2 SDO_INDEX_METADATA NULL FETCHエラー

Oracle Application Server Wirelessを以前のリリース(9.0.2.xまたは9.0.4.x)からアップグレードする場合は、次の対処方法を実行して、SDO_INDEX_METADATA NULL FETCHエラーを回避する必要があります。

  1. SYSとして接続します。

  2. 次のSQL文を実行します。

    alter session set current_schema=MDSYS;
    update sdo_index_metadata_table set SDO_INDEX_STATUS =
    'VALID' where SDO_INDEX_STATUS is NULL;
    
    update sdo_index_metadata_table set SDO_INDEX_DIMS = 2
    where SDO_INDEX_GEODETIC ='TRUE' and SDO_RTREE_DIMENSIONALITY=3;
    

12.2.3 アップグレード後に更新済のトランスフォーマ・スタイルシート・パッチが必要

リリース9.0.2から10g(9.0.4)にアップグレードし、次に10gリリース2(10.1.2)にアップグレードする場合は、更新済のトランスフォーマ・スタイルシートをOracle Mobile Tech Center(http://www.oracle.com/technology/products/iaswe/devices/index.html)からダウンロードして、インスタンスに適用する必要があります。詳細な手順は、トランスフォーマ・スタイルシート・バンドルに記載されています。この更新を適用しないと、デバイスでレンダリングされるサービス名の前にコロンとアンダースコア(:_)が追加されます。

12.2.4 Configuration Assistantのエラー・メッセージ

Configuration Assistantのエラー・メッセージは、ORACLE_HOME/wireless/logs/upgrade_CA.outで確認できます。メッセージは次のようになっています。

SQL例外: java.sql.BatchUpdateException: バッチ処理でエラーが発生しました。ORA-01430: 追加する列がすでに表に存在しています。

10.1.2インスタンスがOracle Application Server 9.0.2や10g(9.0.4)などの以前のリリースからアップグレードされたものではなく、新規のインスタンスである場合は、このメッセージを無視しても問題ありません。

12.2.5 IBM WebSphereにはパッチ・バージョン6.0.2が必要

IBM WebSphere Application Serverを使用している場合は、次のサイトにあるパッチをインストールします。http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg24009813

これにより、Oracle Industrial Telnet Serverや(場合によっては)他の製品を使用する際に発生する可能性のある問題を回避できます。