Oracle® JDeveloper 10g

インストレーション・ガイド

Studio Edition リリース 10.1.3

部品番号: B28492-01

2006年1月

JDeveloper をインストールする前に、このガイドをお読みください。

目次

JDeveloperのシステム要件

JDeveloper は 100% Pure Javaで開発されたプログラムです。 したがって、J2SE Development Kit(JDK)5.0が用意された任意のプラットフォーム上で動作可能です。 JDeveloperを使用するシステムの推奨要件は、次のとおりです。

CPU、メモリー、ディスプレイ、ハードディスク容量の推奨要件

Windows

リソース 推奨
オペレーティング・システム
CPU
メモリー
ディスプレイ
ハードディスク容量
J2SE Development Kit

Linux

リソース 推奨
ディストリビューション
CPU
メモリー
ディスプレイ
ハードディスク容量
J2SE Development Kit

Mac OS X

リソース 推奨
オペレーティング・システム
CPU
メモリー
ディスプレイ
ハードディスク容量
Java2 SDK

バージョン管理ツールのサポート

JDeveloperは、Concurrent Version System(CVS)を使用したバージョン管理をサポートしています。 以下のバージョンで動作確認がとられています。

「更新の確認」ウィザードを使用することで、次のバージョン管理ツールと連携する拡張機能のインストールが可能ですが、日本ではサポートされません。

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Windowsプラットフォームへのインストールと起動

WindowsプラットフォームへJDeveloperをインストールする手順は次のとおりです。

  1. Sun JDK 5.0 Update 5以降を手に入れていない場合は、 http://java.sun.com/ などからダウンロードしてインストールしてください。
  2. jdevstudiobase1013.zip を任意のディレクトリで解凍します。 ただし、名前にスペースが入ったディレクトリ(C:\Program Files など)にインストールすると、一部の機能が正しく動作しないことがあるので注意してください。
  3. <JDev_Install>/jdeveloper.exe を起動します。

OJVMのインストール

JDeveloperでは、コード修正アドバイザ機能(CodeCoach)、プロファイリングなどJava VMの拡張機能を提供するOJVMを提供しています。 OJVMのインストールは、JDeveloperの起動後に次の手順で行います。

  1. メニューバーから「ツール」->「ライブラリの管理」を実行します。
  2. 「J2SE定義」タブを選択します。
  3. 画面左のリストからOJVMをインストールしたいJ2SEを選択します。
  4. 画面右側のパネルにある「インストール」ボタンをクリックします。

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UNIX/Linuxへのインストールと起動

UNIXやLinuxなどのプラットフォームへJDeveloperをインストールする手順は次のとおりです。

  1. Sun JDK 5.0 Update 5以降を手に入れていない場合は、 http://java.sun.com/ などからダウンロードしてインストールしてください。
  2. jdevstudiobase1013.zip を任意のディレクトリで解凍します。
  3. エディタで <JDev_Install>\jdev\bin\jdev.conf を開き、最後に次の1行を追加します。
    SetJavaHome <Java2 SDKインストール・ディレクトリ>
    たとえば、以下のように記述します。
    SetJavaHome /user/local/java
  4. ユーザー(またはグループ)に対して、インストールされたすべてのファイルに読み取りのパーミッションを与えます。
    chmod -R g+r <JDev_Install>
  5. ユーザー(またはグループ)に対して、次のファイルに実行のパーミッションを与えます。
  6. OC4Jを使用するには、次のディレクトリに書き込みのパーミッションを与えます。

    注意: <JDev_Install>/j2ee/home/application-deployments は、 java -jar oc4j.jar -install というコマンドによってOC4Jをインストールしたときに生成されるディレクトリです。

  7. <JDev_Install>/jdev/bin/jdev を実行します。

マウス・ポインタの問題

UNIXおよびLinux環境では、Javaが提供するマウス・ポインタの問題によりドラッグ&ドロップなどの処理中にマウス・ポインタが見ずらくなってしまうことがあります。 この問題を回避するには、JDeveloperが提供するマウス・ポインタのセットに置き換えることで回避することができます。

JDeveloperが提供するマウス・ポインタのセットを使用するための設定は次の手順で行います。

  1. 次のディレクトリのバックアップをとります。
    <JDKインストール・ディレクトリ>/jre/lib/images/cursors
  2. JDKをインストールしたディレクトリに次のファイルをコピーし、展開します。
    <JDev_Install>/jdev/bin/clear_cursors.tar

Mac OS Xへのインストールと起動

Mac OS X上でJDeveloperを使用するためには、Java 2 SE 5.0 Release 1以降をインストールする必要があります。 これは、 http://www.apple.com/support/downloads/java2se50release1.html からダウンロードするか、ソフトウェア・アップデートを使用することでインストールできます。

Mac OS XにJDeveloperをインストールする手順は次のとおりです。

  1. jdevstudio1013.dmg をダブルクリックしてディスクイメージをマウントします。
  2. JDeveloperアイコンを任意のフォルダ(例: Applicationsフォルダ)にドラッグしてハードディスク・ドライブにコピーします。
  3. JDeveloperを起動するには、コピーしたJDeveloperアイコンをダブルクリックします。
  4. 初回起動時にダイアログが表示されることがあります。

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Oracle JDeveloper 10gドキュメント

JDeveloperのヘルプ・ドキュメントは現在、英語版のみが提供されています。 日本語版ヘルプ・ドキュメントは、後日OTN-Jから提供される予定です。

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旧リリースのユーザー設定情報の移行

JDeveloperでは、旧リリース(JDeveloper 9.0.2以降)で使用していたライブラリやデータベースなどへの接続情報、プロジェクトなどの設定情報を移行することができます。 JDeveloper 3.2.3の設定情報を本リリースへ直接移行することはできません。

JDeveloperをインストール後に初めて起動すると、「ユーザー設定の移行」ダイアログが表示されることがあります。 このダイアログで「はい」をクリックすると、旧リリースのJDeveloperの設定情報を移行することができます。 もし、「いいえ」をクリックした場合でも、 -migrate オプション付でJDeveloperを起動しなおすことで設定情報を移行することができます。

旧リリースのユーザー設定情報を移行するための手順は次のとおりです。

  1. コマンドラインからJDeveloperを -migrate オプション付で起動します。
  2. 「ユーザー設定の移行」ダイアログが起動されます。 次のいずれかの方法で移行元となるJDeveloperのバージョンを選択します。
  3. 移行する設定情報を選択します。 オラクルでは、すべての設定情報を選択することを推奨しています。
  4. 「OK」をクリックすると設定情報が移行されます。

備考: ユーザー設定情報の移行に関する詳細は、JDeveloperのメインメニューから「ヘルプ」->「目次」を実行してヘルプ・センターを開き、 「Getting Started with Oracle JDeveloper」->「Migrating to Oracle JDeveloper 10g Release 10.1.3」 のトピックを参照してください。

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拡張機能のインストール

JDeveloperは、JUnitを使用してコンポーネントのテストを行うためのJUnit Extensionなど、さまざまな拡張機能が提供されています。

拡張機能を自動的にダウンロードしてインストールするための手順は次のとおりです。

  1. JDeveloperのメニューバーから、「ヘルプ」->「更新の確認」を実行し、「更新の確認」ウィザードを起動します。
  2. ステップ1で、拡張機能をダウンロードする更新センターを選択します。 現在、次の2つの更新センターが使用できます。
  3. ステップ2でインストールする拡張機能を選択します。 選択した拡張機能によっては、ライセンス規約に同意する必要があるものがあります。 その場合は「同意する」をクリックしてください。
  4. インストールした拡張機能を使用するには、JDeveloperの再起動が必要です。

備考: Official Oracle Extensionsから拡張機能をダウンロードするには、OTNのアカウントが必要な場合があります。

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スタンドアロンOC4Jの使用

JDeveloper には、開発したアプリケーションのテスト実行およびデバッグのための埋込みOC4Jサーバーとして Oracle Application Server 10g Containers for J2EE 10.1.3(OC4J)が含まれています。 埋込みOC4Jサーバーが使用する各種設定ファイルは、次の場所に保存されています。

<JDev_Install>/jdev/system/oracle.j2ee.10.1.3.xx.xx/embedded-oc4j

埋込みOC4JサーバーはServletやEJBなどJ2EEアプリケーションのテスト/デバッグ時にJDeveloperから自動起動されます。

この埋込みOC4Jサーバーをスタンドアロンで起動/停止できるように、start_oc4j および stop_oc4j というバッチ・ファイルが <JDev_Install>/jdev/bin に用意されています。 また、<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで、以下のコマンドを実行することでも実現できます。

スタンドアロンOC4Jサーバーの構成

  1. <JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。
    java -jar oc4j.jar -install
  2. 管理者ユーザー(admin)のパスワードを設定します。

スタンドアロンOC4Jサーバーの起動

<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。

java -jar oc4j.jar

スタンドアロンOC4Jサーバーの停止

<JDev_Install>/j2ee/home ディレクトリで次のコマンドを実行します。

java -jar admin.jar ormi://localhost <管理者ユーザー名> <管理者ユーザーのパスワード> -shutdown

OC4Jのメモリー要件

デフォルトでは、OC4Jは、パフォーマンスを向上させるために多数のクラスを事前ロードします。 このため、OC4Jにデプロイしようとしたときや、デプロイ後にアプリケーションを実行しようとしたときに、 java.lang.OutOfMemoryError が発生することがあります。

java.lang.OutOfMemoryError が発生した場合の対処方法には、次の2つがあります。

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動作確認されているデプロイ環境

JDeveloperで作成したJ2EEアプリケーションのデプロイ先としてオラクル社によって動作確認されているアプリケーション・サーバーについては、 http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/ に掲載されている「JDeveloperによるアプリケーション・サーバーのサポート」を参照してください。

JDeveloperから各種アプリケーション・サーバーへデプロイする手順に関する詳細は、オンライン・ヘルプの「Deploying Applications」のトピックを参照してください。

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動作確認されているデータベース連携機能

次の表は、Oracleデータベースおよびサードパーティー製のデータベースに対する連携機能の対応状況をまとめたものです。○印は、現段階でオラクル社により実施された製品テストをパスした機能であることを表しています。 情報が更新された場合は、 http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/ に掲載される予定です。

データベース JDeveloperの機能
オンライン
データベース
SQL
ワークシート
PL/SQL オフライン
データベース機能
Oracle Database 10g
Oracle9i (9.2.0.7)
Oracle8i (8.1.7.4)
Oracle Database Lite (10.0.0) 1 N/A
DB2 (8.1) 2 N/A 3
SQL Server (2000) 2 N/A 3
MySQL (5.0) 2 N/A
MySQL (4.0.10) 2 N/A 3,4
Sybase ASE (12.5) 2 N/A 3
Informix Dynamic Server (10.0) 2 N/A 3
TimesTen (6.0) 2 × N/A 3

備考

  1. 接続ナビゲータを使用してオンラインで表およびビュー、シノニム、順序を参照することができますが、データベース・オブジェクトの新規作成はできません。
  2. 接続ナビゲータを使用してオンラインで表およびビューを参照することができますが、データベース・オブジェクトの新規作成はできません。
  3. オフライン・オブジェクトとしてのインポートや、新規作成、編集は可能ですが、データベースに直接適用させることはできません。
  4. MySQL 4.0.10で使用可能なデータ型のみサポートされます。

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動作確認されているWebブラウザ

JDeveloperは、次のブラウザに対して動作確認されています。

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JDeveloperのアンインストール

JDeveloperのアンインストールは、JDeveloperをインストールしたディレクトリを削除するだけです。このほかに特別な作業は必要ありません。

Windows環境の場合は、JDeveloperをアンインストールする前に、作成したプロジェクトおよびファイルのバックアップをとっておくことをお勧めします。 これらのファイルはデフォルトで <JDev_Install>/jdev/mywork ディレクトリに保存されています。

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オラクル社のWebサイト

オラクル社では、Web上で多くのリソースを提供しています。有益だと思われるいくつかのサイトを、次に挙げます。

説明 URL
日本オラクルのサイト http://www.oracle.co.jp/
Oracle Technology Network Japan(OTN-J) http://otn.oracle.co.jp/
OTN-J: Oracle JDeveloper 10g 製品ページ http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/
OTN-J: Java Developer Center http://otn.oracle.co.jp/tech/java/
OTN-J: ディスカッション・フォーラム http://otn.oracle.co.jp/forum/

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