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Oracle Communication and Mobility Serverリリース・ノート
10gリリース3(10.1.3)
B50837-01
 

 

Oracle® Communication and Mobility Server

リリース・ノート

10gリリース3(10.1.3)

部品番号: B50837-01

2008年8月

このリリース・ノートには、Oracle Communication and Mobility Serverライブラリの既存のドキュメント(インストレーション・ガイド、ユーザーズ・ガイドおよび管理者ガイド)を補強する情報が含まれています。内容は次のとおりです。

このリリースでの新しい内容

このリリースの新機能および拡張された機能の詳細は、『Oracle Communication and Mobility Server管理者ガイド』を参照してください。

制限事項

このリリースには次の制限事項があります。

インストール

この項では、インストール関連の不具合を示します。

アンインストールの際に進捗バーが移動しない

Oracle Universal Installerを使用したOracle製品のアンインストールの際、アンインストールの進捗バーが直線的に移動しない(0%から100%に移動してしまう)場合があることが報告されています。本来は連続的に進捗状況が示されますが、数分間0%のままで、その後100%が示される場合があります。アンインストールは予定どおりに実行されており、進捗状況が適切に表示されないだけです。ユーザーのアクションは必要ありません。

データベースの詳細画面で必ず正しいデータベース・サービス名を入力する

データベースの詳細画面のフィールドにデータベース・サービス名を入力する際、必ず正しい名前を入力するようにしてください。Oracle Universal Installerは、入力された名前が正しいかどうかを確認できません。

アンインストーラが、適切なSDPインスタンス・データファイルを検出できない

SDPデータファイル・ディレクトリは通常リモート・サーバーにあり、Oracle Universal Installerにはリモート・マシンへの書込み権限がないため、古いSDPデータファイル・ディレクトリを削除できません。

「戻る」ボタンを使用すると、「インストール」画面での選択内容が維持されない

Oracle Universal Installerでは、一部の製品とコンポーネントがデフォルトで選択されます。これらの製品とコンポーネントは、「使用可能な製品」画面で選択または選択解除できます。後続の画面に進んだ後「使用可能な製品」画面に戻ると、これらのデフォルトの製品とコンポーネントが再度選択されるため、必要に応じてもう一度選択または選択解除を行う必要があります。

「すべて選択解除」ボタンで、一部のデフォルト・コンポーネントが選択解除されない

「すべて選択解除」ボタンを使用するのではなく、手動でコンポーネントを選択解除することが必要な場合があります。

テスト・ユーザーの作成時、ログにクリアテキスト・パスワードが残される

Oracle Communicatorでテスト・ユーザーを作成すると、パスワード文字列がログ・ファイルにクリアテキストで残されます。これはテスト・ユーザーの作成時にのみ発生するもので、通常のユーザーは保護されます。

GUI要素にSashコントロールのプログラム・グループが作成されない

Windowsへのインストール時、Sashのプログラム・グループと、起動アイコンおよび停止アイコンが作成されません。Sashの使用方法の詳細は、『Oracle Communication and Mobility Server管理者ガイド』を参照してください。

インストール時に「stty: 標準入力: 無効な引数」が記録される

Java Runtimeを使用しているOracle Universal InstallerでSASHユーティリティが起動されると、インストール時にエラー・メッセージ「stty: 標準入力: 無効な引数」が記録されます。このエラーは、(引数として)すべてのSASHコマンドが実行されるファイルが渡されたときに発生します。ログ・ファイルのこのエラー・メッセージは無視して構いません。

インストール・ログの誤ったSQLエラー

インストール・ログに、ユーザーが存在しないこと、あるいはユーザーxyzが存在しないことを報告するSQLエラーが示されることがあります。これらのエラーは無視して構いません。

UDPに比べてTCPでコール設定の長い待機時間が発生する

デフォルト構成を使用すると、UDPに比べてTCPで、コール設定の長い待機時間が発生する場合があります。これは、ネットワーク負荷を軽減するため、いくつかの小さいメッセージを自動的に連結して1メッセージとして送信するネーグルのアルゴリズムによるものです。このリリースでは、JVMのシステム・プロパティを指定することで、ネーグルのアルゴリズムを無効にすることができます。

TCPについてネーグルのアルゴリズムを無効にするには、JVMパラメータに次のシステム・プロパティを追加します。

-Doracle.sdp.networklayer.tcpNoDelay=true

この設定により、SIPおよびDNSプロトコルのコンテナで使用されるすべてのTCPソケットについて、ネーグルのアルゴリズムが無効になります。

  • スタンドアロン・インストールの場合、前述のプロパティをstartocmsスクリプトのコマンドラインに追加します。アプリケーション・サーバーへのインストールの場合、opmn.xmlのOCMSインスタンスの起動コマンドにこのプロパティを追加します。

  • エッジ・プロキシが有効なクラスタ・トポロジの場合は、opmn.xmlのエッジ・プロキシ・プロセスの起動コマンドにも前述のプロパティを追加します。

ポートの競合

ポートの競合が、Oracle Communication and Mobility Serverの設定および使用の妨げになる場合があります。ポートの競合を回避するには、次の推奨事項に従います。

OCMSの複数インスタンスのサポート: Presenceポートの競合

同一マシンで稼働しているOCMSの複数インスタンス(スタンドアロンまたはOracle Application Serverインスタンス、あるいはその両方の組合せ)においては、ポート5070でPresenceポートの競合が発生します。このポートは、同一マシンで稼働しているすべてのインスタンスにより、デフォルトでPresenceポートとして使用されます。このポート競合を回避するには、各OCMSインスタンスについて次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/j2ee/home/config/sdp(スタンドアロンOCMSインスタンスの場合)、またはORACLE_HOME/j2ee/ocms/config/sdp(Oracle Application Server OCMSインスタンスの場合)に移動します。

  2. ファイルUserAgentFactoryServiceImpl.xmlを開きます。

  3. Port値を5070以外の値に変更します。

    修正する値は、そのマシンで稼働しているその他すべてのOCMSインスタンスまたはプロセスで使用されていない値である必要があります。

    <-- Port value should be changed here -->
    <attribute name="Port" type="java.lang.Integer">5070</attribute>
    
  4. OCMSインスタンスを再起動します。

    すべてのOCMSインスタンスについてこれらの手順を実行すると、Presenceポートのポート値は、同一マシンで稼働しているいずれのOCMSインスタンスとも競合しなくなります。

    1つのマシンで複数のOCMSインスタンスをサポートする場合、これらの手順は必須です。

新規インストールの場合は、SIPポートに必ず一意のポート番号を使用します。すでにインストール済の場合は、前述の手順に従って、ポートの競合が発生しないようにします。

複数インストール

この項では、1つのマシンに複数のインストールを行うためのシナリオを示します。

ケース1: シングル・ボックスでの複数のスタンドアロン・インスタンス

次のようにインストールを実行します。

  1. 1番目のスタンドアロン・インスタンスを、たとえばORACLE_HOME_1にインストールします。

  2. 2番目のOCMSインスタンスのインストールを開始するには、次のようにします。

    • ORACLE_HOME_1で実行中の1番目のOCMSインスタンスを停止します。

    • インストーラを起動して、2番目のインスタンスを、たとえばORACLE_HOME_2にインストールします。

    • このインスタンスに対して、別のSIPポート値およびOC4J HTTPポート値を指定します。これらの値は、ORACLE_HOME_1のOCMSインストールで使用されている値とは異なっている必要があります。同じ値を指定して両方のインスタンスを起動すると、ポートの競合が発生します。

    • OCMSインストールを完了してインストーラを終了します。

    • 新しくインストールしたこのOCMSインスタンスを停止します。

    • 新しくインストールしたORACLE_HOME_2/j2ee/home/configディレクトリに移動します。

      ファイルrmi.xmlを開きます。rmi-server port = 23791およびssl port = 23943の値を、ORACLE_HOME_1の値と競合しない別の値に変更します。

      <-- Port value should be changed here -->
      
      <rmi-server
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
              xsi:noNamespaceSchemaLocation="http://xmlns.oracle.com/oracleas/schema/rmi-server-10_0.xsd"
      port="23791"
      ssl-port = "23943"
      schema-major-version="10"
      schema-minor-version="0"
            >
      

      ファイルjms.xmlを開き、jms-server port = 9127の値を、ORACLE_HOME_1の値と競合しない別の値に変更します。

      <-- Port value should be changed here -->
            <jms-server port="9127">
      
    • ORACLE_HOME_1とORACLE_HOME_2の両方のインスタンスを起動します。これには、ORACLE_HOME/sdp/binにあるstartocms.bat/startocms.shユーティリティを使用します。

  3. SIPポートおよびOC4J HTTPポートは、インストール時に変更できます。ただし、rmi-server portssl portおよびjms-server portは、複数のインスタンスを同時に起動したときに発生する可能性があるポートの競合を避けるため、インストール後に手動で変更する必要があります。

ケース2: シングル・ボックスでのOracle Application Server単一インスタンスとスタンドアロン・インスタンス

次のようにインストールを実行します。

  1. この場合、次のポートが、Oracle Application Serverで使用されるポートと競合しないよう、注意する必要があります。

  • SIPポート

    スタンドアロンのSIPポートの値は、Oracle Application Serverで使用されるSIPポートの値とは異なっている必要があります。たとえば、Oracle Application ServerがSIP PORT = 5060を使用している場合、スタンドアロンのSIPポートの値は、インストール時にいずれか別の値(たとえば5065)に変更する必要があります。

  • OC4J HTTPポート

    スタンドアロンのOC4J HTTPポートは、Oracle Application Serverで使用されるHTTP Serverポート(通常は7777)と競合しないようにします。スタンドアロン・インスタンスでは、Oracle Application ServerでHTTPポートに使用されるものとは別のポート値を使用する必要があります。

ケース3: シングル・ボックスでの複数のOracle Application Server

ポートの競合を避けるするため、各Oracle Application ServerインスタンスでSIPポートにそれぞれ異なる値が使用されるようにします。この値は、インストール時に指定します。

デフォルト以外のSIPポートを使用すると一部のMBeanでポート値が欠落する

インストール時にデフォルト以外のSIPポート(たとえば5065)を使用すると、次のMBeanでデフォルト以外のSIPポート値が欠落します。

  • PIDFManipulationXCAPUri

  • PresRulesXCAPUri

Oracle DatabaseからのOCMSスキーマの削除

Oracle Universal Installerを使用してOCMSをアンインストールする前に、次の手順に従って、Oracle DatabaseからOCMSスキーマを削除します。


注意:

必要なすべてのDBスクリプトは$ORACLE_HOME/sdp/ocmsにあります。ここで、ORACLE_HOMEは(スタンドアロン、またはApplication Serverにインストールされた)OCMSインストールに対応します。

OCMS表の削除

次のコマンドを実行して、OCMS表を削除します(次のコマンドのORACLE_HOMEは、実際のOracle Databaseインストール環境のORACLE_HOMEを指します。必要に応じて、関連するすべてのSQLファイルを、OCMSインストールからデータベース・マシンにコピーします)。

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @xcapservice.drop.oracle.sql <prefix>

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @locationdbservice.drop.oracle.sql <prefix>

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @securityservice.drop.oracle.sql <prefix>

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @userservice.drop.oracle.sql <prefix>


削除された表は、デフォルトでOracle Databaseのごみ箱に移動されます(表を一覧すると、BIN$で始まる表名が示されます)。ごみ箱を消去する場合は、各スキーマ・ユーザーごとに、次のようにSQLプロンプトでコマンドpurge recyclebinを発行します。

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus <prefix>_orasdpxdms/<ocms_schema_password>@<Dbservice>


……
……
SQL> select * from tab;
TNAME                          TABTYPE  CLUSTERID
------------------------------ ------- ----------
BIN$P9h/EEcexkvgQFeMAwYtlg==$0 TABLE
BIN$P9h/EEckxkvgQFeMAwYtlg==$0 TABLE
BIN$P9h/EEcoxkvgQFeMAwYtlg==$0 TABLE
BIN$P9h/EEcvxkvgQFeMAwYtlg==$0 TABLE
BIN$P9h/EEcZxkvgQFeMAwYtlg==$0 TABLE
SQL> purge recyclebin;
Recyclebin purged.
SQL> select * from tab;
no rows selected
SQL>

OCMSスキーマ・ユーザーおよび表領域の削除

次のコマンドを実行して、OCMSスキーマ・ユーザーおよび表領域を削除します。

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @orasdpxdms.drop.oracle.sql <prefix>

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @orasdpls.drop.oracle.sql <prefix>

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus system/<system_password>@<DBservice> @orasdpsds.drop.oracle.sql <prefix>

OCMS関連のデータファイルを完全に削除します(OCMS関連のすべてのdbfファイルは、Oracle Databaseインストールのoradataディレクトリ、またはOCMSのインストール時に明示的に選択したその他の場所にあります)。

rm -rf <prefix>_orasdp*.dbf

JAZNユーザーの削除

OCMSスキーマへのアクセスのために作成されたJAZNユーザーを削除する場合は、次のようにします。

java -Doracle.j2ee.home=$ORACLE_HOME/j2ee/<instance_name> -jar $ORACLE_
HOME/j2ee/home/jazn.jar -user oc4jadmin -password <oc4jadmin_password> -remuser 
jazn.com <prefix>_orasdpxdms

java -Doracle.j2ee.home=$ORACLE_HOME/j2ee/<instance_name> -jar $ORACLE_
HOME/j2ee/home/jazn.jar -user oc4jadmin -password <oc4jadmin_password> -remuser 
jazn.com <prefix>_orasdpls

java -Doracle.j2ee.home=$ORACLE_HOME/j2ee/<instance_name> -jar $ORACLE_
HOME/j2ee/home/jazn.jar -user oc4jadmin -password <oc4jadmin_password> -remuser 
jazn.com <prefix>_orasdpsds

ここで

ORACLE_HOMEは、OCMSインストール(スタンドアロン・インストールまたはApplication Serverへのインストール)に対応します。

また

<instance_name>は、スタンドアロン・インストールであるか、Application Serverへのインストールであるかに応じて、homeまたはocmsです。

data-sources.xmlにあるデータベース表領域のクリアテキスト・パスワード

java -jar admin_client.jarの使用後、data-sources.xmlにクリアテキストのパスワード情報が見つかりました。本番環境でパスワード情報がクリアテキストで保存されないようにするには、XDMS接続プールおよびデータソースを削除して再作成する必要があります。次の手順に従います。

  1. XDMS接続プールの削除

  2. データソースの削除

  3. 新規ユーザーの作成

  4. 新規接続プールの作成

  5. 新規データソースの作成

XDMS接続プールの削除

接続プール(たとえばSDP XDMS接続プール)を削除します。

データソースの削除

データソース(たとえばOcmsXdmsDs)を削除します。

新規ユーザーの作成

Oracle Enterprise Managerを使用して、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「管理」セキュリティ・プロバイダMBeanに移動します。

  3. 「Application Server Controlのセキュリティ」をクリックします。

  4. 「ユーザー」をクリックします。

  5. 「作成」をクリックします。

  6. ユーザー名としてPREFIX_ORASDPXDMSを入力します(PREFIXは、インストール時にデータベース詳細を入力する際に使用したものと同じスキーマ接頭辞)。

  7. パスワードを入力します。

  8. 「ロールの割当て」チェック・ボックスを必ず選択解除してください。

  9. 「OK」をクリックします。新規ユーザーが作成されました。

新規接続プールの作成

Oracle Enterprise Managerを使用して、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「管理」JDBCリソースMBeanに移動します。

  3. 「接続プール」の下で「作成」をクリックします。

  4. 「アプリケーション」は「デフォルト」のままにします。

  5. 「接続プール・タイプ」の下で「新規接続プール」を選択します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. 選択項目の名前(たとえばSDP XDMS Oracle Connection Pool)を入力します。

  8. データベースの詳細を指定します。

  9. 「資格証明」の下で、ユーザー名としてPREFIX_ORASDPXDMSを入力します(PREFIXは、インストール時にデータベース詳細を入力する際に使用したものと同じスキーマ接頭辞)。

  10. 「間接パスワードの使用」を選択して、PREFIX_ORASDPXDMSを入力します。ここでは決してパスワードを入力しないでください。また、「クリアテキスト・パスワードの使用」も選択しないでください。

  11. 「終了」をクリックします。

新規データソースの作成

Oracle Enterprise Managerを使用して、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「管理」JDBCリソースMBeanに移動します。

  3. 「データソース」の下で「作成」をクリックします。

  4. 「アプリケーション」は「デフォルト」のままにします。

  5. 「データソース・タイプ」の下で「管理データソース」を選択します。

  6. 「続行」をクリックします。

  7. 選択項目の名前(たとえばOcmsXdmsDs)を入力します。

  8. JNDIロケーション(たとえばjava:jdbc/OcmsXdmsDs)を入力します。

  9. 「トランザクション・レベル」は「グローバルおよびローカル・トランザクション」のままにします。

  10. 前述の例で作成した接続プールの名前(たとえばSDP XDMS Oracle Connection Pool)を入力します。

  11. 「ログイン・タイムアウト」を0に設定します。

  12. 「終了」をクリックします。

今後接続プールまたはデータソース(あるいはその両方)を削除する必要があるときは、Oracle Enterprise Managerを使用して削除できます。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「管理」JDBCリソースMBeanに移動します。

  3. 必要に応じて、接続プールまたはデータソース(あるいはその両方)を削除します。

Oracle Internet Directory使用時の長い認証待機時間

サブスクライバ・データ・サービス内でユーザー・サービスとセキュリティ・サービスのJARのejb-jar.xmlを構成する際に不正なフィルタを使用すると、Oracle Communicatorで静的ベリファイヤを使用してOIDに対して認証を行う際に、長い認証時間が発生する場合があります。一般に、orclcommonnicknameattributeが、OIDでプロビジョニング済の各LDAPレルムに対するcn=Commons,cn=Products, cn=OracleContextの下の属性を指すフィルタでは、フィルタ属性に<orclcommonnicknameattribute>=<value>のキーと値のペアは使用しません(たとえばdc=example,dc=com)。

たとえば、OIDでorclcommonnicknameattributemailに設定されているときに、管理者がフィルタを(&(mail=*@example.com)(orclvisible=true);に設定すると、待機時間が発生します。

Oracle CommunicatorによりWindows Vistaが停止する

Microsoft Windows Vistaが稼働している単一マシンで2つのOracle Communicatorクライアントを設定し、一方のクライアントでビデオ・コールを行うと、Vistaが停止する場合があります。1台のVistaマシンで2つの異なるOracle Communicatorクライアントを設定しないでください。

Oracle Enterprise Managerを使用したエッジ・プロキシの起動/停止

Oracle Enterprise Managerを使用したエッジ・プロキシの起動または停止に関する問題が、一部のユーザーによって断続的に報告されています。エッジ・プロキシの起動および停止には、opmnctlの使用が推奨されます。

Presenceの再デプロイ後のサーバーの再起動

Presenceをアンデプロイおよび再デプロイした場合、続行する前に、サーバーを再起動する必要があります。

パフォーマンス

次のアクションを行うと、パフォーマンスの改善や、OCMSのパフォーマンスの詳細な把握が可能になります。

XDMSノードでHTTPキャッシュをオフにする

XDMSノードでHTTPキャッシュをオフにすることで、パフォーマンスを改善できます。キャッシュをオフにするには、startocms.batまたはopmn.xmlファイルに-Dhttp.maxFileInfoCacheEntries=-1を追加します。

Presence Serverのパフォーマンス・メトリック

イベント・パッケージ・マネージャによりロードされる3つのイベント・パッケージ(presence、presence.winfoおよびua-profile)のそれぞれに、SDPサーバーによって公開された、イベント・パッケージのパフォーマンス・メトリックを監視するためのMBeanがあります。

これらのMBeanには、EventPackageMonitor下のプレゼンス・アプリケーションMBeanの一部としてアクセスできます。MBeanにはそれぞれ、EventPackageMonitor_PRESENCE、EventPackageMonitor PRESENCE.WINFOおよびEventPackageMonitor_UA-PROFILEの名前が付けられます。

各イベント・パッケージについて、パフォーマンス監視用に次の属性および操作が公開されます。

属性

次の属性が使用可能です。

  • EventStateCompositorClassName: EventStateCompositorクラス名。

  • Name: このイベント・パッケージの名前。

  • NotifierClassName: Notifierクラス名。

  • NumberOfActiveSubscriptions: このイベント・パッケージのアクティブなサブスクリプションの現在の数。

  • NumberOfPendingSubscriptions: このイベント・パッケージの保留中のサブスクリプションの現在の数。

  • NumberOfPublications: このイベント・パッケージのアクティブなパブリケーションの現在の数。

  • NumberOfResources: このイベント・パッケージのリソースの現在の数。

  • NumberOfSubscriptions: このイベント・パッケージのすべての状態(アクティブ、保留中、待機中)のサブスクリプションの現在の数。

  • NumberOfWaitingSubscriptions: このイベント・パッケージの待機中のサブスクリプションの現在の数。

  • ProcessingNewRequests: イベント・パッケージが新規リクエストを処理中かどうかを示します。

  • ResourceManagerClassName: ResourceManagerクラス名。

  • RetryAfter: イベント・パッケージが新規リクエストを処理中でない場合、クライアントが再試行までに待機する時間。

  • TotalNumberOfNotifies: 最後の再起動以降にこのイベント・パッケージが受け取ったNOTIFIESの合計数。

  • TotalNumberOfPublish: 最後の再起動以降にこのイベント・パッケージが受け取ったPUBLISHの合計数。

  • TotalNumberOfSubscribes: 最後の再起動以降にこのイベント・パッケージが受け取ったSUBSCRIBEの合計数。

操作

次の操作が使用可能です。

  • countActiveSubscriptions: 指定されたリソースについて、その時点でACTIVE状態にあるすべてのサブスクリプションの合計数を取得します。

  • countPendingSubscriptions: 指定されたリソースについて、その時点でPENDING状態にあるすべてのサブスクリプションの合計数を取得します。

  • countSubscriptions: 指定されたリソースについて、その時点でのすべてのサブスクリプションの合計数を取得します。

  • countTerminatedSubscriptions: 指定されたリソースについて、その時点でTERMINATED状態にあるすべてのサブスクリプションの合計数を取得します。

  • countWaitingSubscriptions: 指定されたリソースについて、その時点でWAITING状態にあるすべてのサブスクリプションの合計数を取得します。

  • getMBeanInfo: このMBeanに関するローカライズされたメタデータを取得します。

  • getResourceIDs: イベント・パッケージでなんらかの状態が保存されているすべてのリソースIDを取得します。

Presence Serverの子としてデプロイされたPresence Webサービス

Presence WebサービスがPresenceの子としてデプロイされると、presencewebservice.earおよびpresenceapplication.ear内の重複するJARのため、(次に示すような)警告が表示される場合があります。これらの警告は無視して問題ありません。

WARNING: Code-source
/home/ocms_standalone/j2ee/home/applications/presencewebservice/lib/pr
esrulesxbean-10.1.3.4.0.jar (from <library> in
/home/ocms_standalone/j2ee/home/applications/presencewebservice/) has the same filename but is not identical to
home/ocms_standalone/j2ee/home/applications/presence/lib/presrulesxbea n-10.1.3.4.0.jar (from <library> in
/home/ocms_standalone/j2ee/home/applications/presence/). If it contains different 
versions of the same classes, it will be masked as the latter is already visible 
in the search path of loader presencewebservice.root:0.0.0.

アクセシビリティ・テストの後、コントロールがUIに戻らない

UI要素のアクセシビリティ・テストの際、コントロールがUIに戻らない場合があります。マウスではなく[Alt][Tab][Space]および[Enter]の各キーを使用して、画面アイテムを移動および操作します。終了すると、通常コントロールはUIに戻りますが、場合によってはコントロールが戻りません。

この問題が発生した場合は、<ALT>FOまたは<ALT>FXを使用して、コントロールをUIに戻します。また、[Enter]キーの使用中に[Space]を使用すると、目的の操作を完了できません。

プレゼンス/イベント通知

SipServletContainerのDeployedApplicationsをチェックする際に問題が発生することが報告されています。リストが空で表示されます。

この問題を回避するには、同じOracle Application ServerインスタンスにPresence Serverを複数回デプロイしないようにします。これは、OC4JによりPresence Serverの複数インスタンスが起動されることになるためです。

Oracle Communicatorのサウンド・アラート

『Oracle Communicatorユーザーズ・ガイド』に記載された、連絡先がオンラインまたはオフラインになったとき、およびボイスメールを受信したときに使用するサウンド・アラートは、このリリースでは実装されていません。

属性名のスペルの検査

opmn.xml内の属性名のスペルが間違っていると、対応するプロセスが起動されず、スペルの間違った属性名が見つからないことを示すエラー・メッセージがログ内に生成されます。ただし、orion-application.xml内の属性名のスペルが間違っている場合、このようなエラーは生成されません。このため、クラスタ構成セクション内の属性名のスペルを間違えると、レプリケーションが開始されたように見えても、セッション・レプリケーションは機能しません。orion-application.xmlの属性名は正確なスペルで入力するようによく注意してください。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。アメリカ国外からの場合は、+1-407-458-2479にお電話ください。

サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Communication and Mobility Serverリリース・ノート, 10gリリース3(10.1.3)

部品番号: B50837-01

原本名: Oracle Communication and Mobility Server Release Notes, 10g Release 3 (10.1.3)

原本部品番号: E12739-03

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