この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題とその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。
サイレント・インストールまたは非対話インストールを行うためにレスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、インストーラの-record
コマンドライン・オプションで作成したレスポンス・ファイルを使用することはできません(Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの、インストーラの記録モードでのレスポンス・ファイルの作成に関する項を参照)。かわりに、付属のレスポンス・ファイル・テンプレートから作成したレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレート・ファイルのプレースホルダの値は、独自の値で置き換えてください。
このリリースのOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。
Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールした場合、opmn.log
に次のようなメッセージを見ることがあります。
ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95
またはgcc-2.96
をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gcc
および/usr/bin/cc
のシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。
06/06/07 06:22:52 [ons-connect] Passive connection 127.0.0.1,6100 missing connect
これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。
ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc
gcc
コマンドおよびcc
コマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。
gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc cc -> /opt/gcc295/bin/gcc
これは、ポートの競合が原因です。この問題を解決するには、次の手順を実行します。
DB_ORACLE_HOME
/opmn/conf/ons.config
ファイルを編集するために開きます。
localport
を6100以外のポートに設定します。たとえば、次のように設定します。
localport=7100
データベース・リスナーを再起動します。
DB_ORACLE_HOME
/bin/lsnrctl stopDB_ORACLE_HOME
/bin/lsnrctl start
Oracle WebCenter Frameworkインスタンスを再起動します。
opmnctl stopall opmnctl startall
トルコ語ロケールでは、すべてのインストール・タイプが失敗します。
これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。
ERROR: 'Instruction unknown: load?nstruction' FATAL ERROR: 'Could not compile stylesheet
すべてのインストール・タイプで、Oracle Universal Installerの「コンフィギュレーション・アシスタント」ページ上のコンポーネント・ツールボックスが、トルコ語ロケールでは正しく表示されません。
トルコ語ロケールを使用してOracle Application Serveをインストールする場合、Oracle Universal Installerを実行しないことをお薦めします。
ファイル・システム・データベースにインストールする場合、インストールを開始する前に、db_create_file_destパラメータをDBデータ・ファイルに設定する必要があります。次に例を示します。
SQL> ALTER SYSTEM SET db_create_file_dest='C:\oradata' SCOPE=BOTH
これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。
ERROR: 'Instruction unknown: load?nstruction' FATAL ERROR: 'Could not compile stylesheet
RAWデータベースに対してインストールする場合、このパラメータはNULLです。
cdb_alter_system.sqlスクリプトでは、このパラメータを設定できません。手動で設定する必要があります。
Oracle HTTP Serverのインストールを実行した後、oraInstall
yyyy-mm-dd_hh-mm-ssAM/PM
.err
ファイルに次の例外が表示されます。
java.io.FileNotFoundException: /home/10132/ccd/RC2B/wsJP2/jre/1.4.2/javaws/cacerts (no such file or directory) at java.io.FileOutputStream.open(Native Method) at java.io.FileOutputStream.<init>(FileOutputStream.java:179) at java.io.FileOutputStream.<init>(FileOutputStream.java:70) at oracle.sysman.oii.oiij.OiijFastJarExtracter.copyFileFromJar(OiijFastJarExtract er.java:215) at oracle.sysman.oii.oiij.OiijFastJarExtracter.copyJarContents(OiijFastJarExtract er.java:170) at oracle.sysman.oii.oiij.OiijFastJarExtracter.extract(OiijFastJarExtracter.java: 123) at oracle.sysman.oii.oiij.OiijJarExtractQueue$OiijJarExtractWorker.run(OiijJarExt ractQueue.java:338)
ただし、この例外は障害を引き起こすものではないので、無視して問題ありません。
Oracle Application Server、Oracle Communication and Mobility Serverの順にインストールを行った後、$ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xml
ファイルで、Java仮想マシン(JVM)の次のパラメータを編集する必要があります。
-Xgcpolicy:gencon -Xmos128m -Xmox128m -Xss128k -Xms1280M -Xmx1280M
-Xss128k -Xms1280m -Xmx1280m -Xmn16m -XX:SurvivorRatio=16 -XX:CICompilerCount=1 -Xoptgc -XX:+ForceMmapReserved -XX:-UseHighResolutionTimer -XX:SchedulerPriorityRange=SCHED_NOAGE -Djava.nio.channels.spi.SelectorProvider=sun.nio.ch.DevPollSelectorProvider -XX:-ExtraPollBeforeRead -XX:+UseTLAB -XX:TLABSize=32k -XX:-UseFastAccessorMethods -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=80 -XX:+UseParNewGC -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=128m
-XX:NewRatio=3 -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:+UseParNewGC -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=128m -Xss128k -Xmx1280M -Xms1280M
これらのJVMパラメータは、Oracle Communication and Mobility Serverインスタンスをアクティブにするために使用されます。
注意: Oracle Communication and Mobility Serverのスタンドアロン・インストールを実行する場合、これらのパラメータは、コマンドライン・インタフェースからstartupコマンドを使用して設定する必要があります。 |
また、Oracle Communication and Mobility Serverのインストール後に、Java Development Kit(JDK)をバージョン1.5.0_05にアップグレードする必要があります。JDKのアップグレードの詳細は、OracleMetaLinkのNote 396096.1を参照してください。
この項では、インストール・ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
2.2.1項「Oracle Universal Installerオンライン・ヘルプのContent Databaseスキーマ・パスワードに対する長さ制限」
2.2.2項「Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドで説明されているDVD-ROMファイルの構造の誤り」
Application Server Controlオンライン・ヘルプの次のトピックでは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールするときの、Content Databaseスキーマ・パスワードの有効な長さが間違っています。
Content Databaseスキーマ・パスワードの指定
Content Databaseスキーマ・パスワードの長さは、5〜30文字です。
Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、DVD-ROMに関するファイルの間違ったパスがリストされています。DVD-ROMには、application_server
と呼ばれるディレクトリはありません。かわりに、次のトップレベルのディレクトリがあります。
bpel
companioncd
esb
owsm
soa
インストールするファイルのコピー
ファイルをDVD-ROMからドライブにコピーする場合、前述の各メイン・ディレクトリを別々にコピーできます。すべての製品とコンポーネントをインストールする必要がない場合、DVD-ROM全体をコピーする必要はありません。
runInstallerの場所
runInstaller
コマンドは、次のディレクトリにあります。
bpel/bpel_oc4j
companioncd/Disk1
esb/esb
owsm/owsm
soa
インストールする製品またはコンポーネントに相当するディレクトリを使用します。