Oracle Application Serverリリース・ノート 10gリリース3(10.1.3.2.0) for Solaris Operating System(SPARC 64-bit) E05160-02 |
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この章では、Oracle Communication and Mobility Serverに関連する問題を説明します。内容は次のとおりです。
インストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の各項を参照してください。
OCMSのこのリリースでは、小文字のユーザー名をサポートします。ユーザー名は小文字のみを使用してください。
Oracle Application Server 10.1.3.2.0に同梱されるJDK 5 Update 6での不具合のため、OutOfMemoryExceptionがスローされる場合があります。このエラーが発生した場合、使用するJDKをJDK Update 10に更新してください。このエラーが発生しない場合は、JDKを更新する必要はありません。
Oracle Communication and Mobility ServerをSPARCにインストールする際のアクセシビリティの問題が報告されています。インストール・ウィザードを使用して製品をインストールする場合、画面の要素にアクセシビリティの要件を満たしていないものがあります。この問題を回避するには、インストーラをサイレント・モードで実行してください。
setupSolaris.bin -silent -options <HOMEDIR>/ocms-<mode>-typical.txt
デフォルトでは、サイレント・インストーラがスタンドアロン・モードで設定されています。統合アプリケーション・サーバー・モードでインストーラを実行するには、次のように設定します。
-V OCMS_MODE_SA="false" -V OCMS_MODE_INTEGJBOSS="false" -V OCMS_MODE_INTEGOAS="true" -V OCMS_OAS_ADMINUSER="oc4jadmin" -V OCMS_OAS_ADMINPASSWD="xxxxxx"
サイレント・インストーラを、デバッグ・モードで実行するには、次のように設定します。
$JAVA_HOME\bin\java -cp setup.jar run -silent -options <HOMEDIR>\silentinstall.txt
プリファレンス設定には、完全にアクセスできないものがあります。この不具合を回避するには、xmlファイルを変更してプリファレンスの構成を行います。デフォルトxmlファイル(Microsoft Windowsにインストールした場合)は次のとおりです。
c:\Documents and Settings\<windows account>\Application Data\Oracle Communicator\Accounts\<CommunicatorAccountName>.xml
<windows account>および<CommunicatorAccountName>は、使用するアカウント名です。
たとえば、"John Smith"という名前でアカウントを作成してWindowsに"jsmith"というユーザー名でログインすると、アカウント情報がファイルに格納されます。
c:\Documents and Settings\jsmith\Application Data\Oracle Communicator\Accounts\John Smith.xml
連絡先の情報を含むコンパニオン<communicator account>.datファイルは、VCard書式で格納されます。次の項では、ユーザーがCommunicatorインタフェースを使用して変更できるXMLファイルの部分について説明します。表記は、階層内のXML要素名を提供します。この要素はすべてルート要素"Acount"の下に表示されます。アカウントのxmlファイルに表示される順序でアカウントを表示する必要はありません。ファイルの変更は、Communicatorがクローズの場合にのみ行ってください。Communicatorがオープンの場合は、ファイルに加えられた変更はすべて削除されます。
「Account」タブを使用すると、アカウント設定にアクセスできます。
(文字列)このアカウントに対するテキストによる説明。
プリファレンス・ダイアログのその他のプロパティと異なり、「Run this program when system starts」および「Automatically sign in with this account」により、Application Data\Oracle CommunicatorディレクトリのAccounts.xmlファイル(Oracle Communicatorのこのインスタンスで作成されたアカウントすべてのリストが保持されます)が変更されます。デフォルトに設定するアカウントは、Default Account要素に含まれる必要があります。アカウントで自動的にサインインする場合、AutoLogon属性を"1"に設定してください。次に例を示します。
<Accounts> <DefaultAccount AutoLogin="1">John Smith</DefaultAccount> <Account>Jane Smith</Account> <Accounts>
「Presence」タブを使用すると、所在設定にアクセスできます。
「Appearance」タブを使用すると、表示設定にアクセスできます。
(複合)Sounds要素は、様々なイベントで使用されるそれぞれ異なるサウンドを示します。Sound要素は、次のサウンドのいずれかです。
Sound/Event: IncomingMessage、UserOnline、UserOfflineまたはVoiceMessageAvailable
Sound/File: イベントの発生時に再生される.wavファイル
Sound/Mute: サウンドを再生しない場合は1、再生する場合は0
(int)falseの場合は0、trueの場合は1。trueの場合、ウィンドウの右上の「X」をクリックすると、Communicatorを閉じずにシステム・トレイに最小化します。
「Network」タブを使用すると、ネットワーク設定にアクセスできます。プロキシ、XDMS、LDAPおよびSTUN設定は、すべて管理者によって構成されるため、エンド・ユーザーはこれらの設定を変更できません。カスタマイズに関する詳細は管理者ガイドで説明されています。
「Audio」タブを使用すると、オーディオ設定にアクセスできます。ラジオおよびビデオ設定の多くは、システム・レジストリに格納されます。
(int)無効の場合は0、有効の場合は1。有効の場合、エコー・キャンセルを使用します。通常、マイクおよびスピーカーを使用する場合に役に立ちます。ヘッドフォンを使用する場合は、この設定を無効にしてください。
「Video」タブを使用すると、ビデオ設定にアクセスできます。
「Other」タブを使用すると、その他の設定にアクセスできます。連絡先およびグループ(内部メモ: Adam JAWSによると、ユーザーは連絡先およびIMを追加できますが、連絡先を削除できないため、この情報をここに記載します)。連絡先を削除するには、.xmlアカウント・ファイルと同じ場所の.datファイルを編集する必要があります。すべての連絡先は、次のようなVCard書式で表現されます。
BEGIN:VCARD VERSION:3.0 UID:badf5dee-3848-4443-acc5-8ab0bf19069e ADR;WORK:;;;;;;US EMAIL;PREF;INTERNET:john.smith@example.com FN: N:SMITH,JOHN TEL;WORK;VOICE:@w650 555 1212 URL;WORK: X-ORACLE-SIPURI:sip:john.smith@example.com X-ORACLE-GROUPS:20000 REV:20070205T130513Z END:VCARD
連絡先VCARDエントリを検索し、BEGIN:VCARDからEND:VCARDまでに含まれるすべてを削除すると、連絡先を削除できます。
次に示す問題が報告されています。
OCMSサーバーをDHCPベースのマシン(ラップトップなど)にデプロイし、初期インストール後にIPアドレスを変更すると、SIPバインディング・エラーのためにOCMS自体が起動しなくなります。この問題には、2つの回避方法があります。
sdp/confディレクトリのSipContainer.xmlファイルに出現するIPアドレスを編集する。
OCMSを再インストールする。
最初の起動時に、XSLTスタイルシートに関するエラー・メッセージが表示される場合があります。このエラーに関連したパフォーマンスへの影響はありません。無視しても安全です。