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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース3(10.1.3.2.0) for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)
E05160-02
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6 Oracle WebCenter Suite

この章では、Oracle WebCenter Suiteに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

6.1 Oracle WebCenter Suiteの問題および回避方法

この項では、Oracle WebCenter Suite関連の問題とその回避方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

6.1.1 Oracle Database 10.1.xまたは10.2.xと同じホストへのOracle WebCenter Suite 10g(10.1.3.2)のインストールにより生じるパフォーマンス上の問題

Oracle WebCenter Suite 10g(10.1.3.2)をOracle Database(リリース10.1.xまたは10.2.x)と同じホスト・マシン上にインストールすると、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)はマシンのCPU時間のかなりの部分を消費し、OPMNログ・ファイルのサイズは急速に大きくなり、次のようなメッセージが表示されます。

06/06/07 06:22:52 [ons-connect] Passive connection 127.0.0.1,6100 missing connect.

次の2つのアクションのいずれかを実行することにより、この問題の発生を防げます。

  • Oracle WebCenter Suite 10g(10.1.3.2)をOracle Database 10.1.xまたは10.2.x(Oracle Content Database用に使用するデータベースを含む)とは異なるマシン上にインストールする。

  • データベース・インストール内でORACLE_HOME/opmn/conf/ons.configを見つけ、ポート番号を6150以上に変更する。

6.1.2 OC4J_WebCenterインスタンスを含むOracleホームのクローニングではクローニングされないJavaオブジェクト・キャッシュ構成

OC4J_WebCenterインスタンスを含むOracleホームをクローニングする場合、ORACLE_HOME/portal/conf/javacache.xmlにあるJavaオブジェクト・キャッシュ構成は、自動的にクローニングされません。このファイルをクローニングされたOracleホームに手動でコピーする必要があります。

6.1.3 Javaオブジェクト・キャッシュを実行する構成が必要なスタンドアロンOC4J

WebCenterアプリケーションまたはWSRPプロデューサをスタンドアロンOC4Jリリース10.1.3.1.1(特に、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2.0)のCompanion CDに入っているリリース)で実行する場合、Javaオブジェクト・キャッシュが正しく構成されない可能性があります。この場合、WebCenterアプリケーションまたはWSRPプロデューサは実行されますが、キャッシングは無効となり、アプリケーションの実行速度が低下します。

この問題が発生しているかどうかを確認するには、ORACLE_HOME/bin/javacache.logにあるログ・ファイルにエントリjava.lang.ArrayIndexOutOfBoundsException: -1がないか調べます。

この問題に対処するには、2つのディレクトリ、ORACLE_HOME/javacache/adminとORACLE_HOME/javacache/persistenceを作成します。ORACLE_HOME/j2ee/home/config/javacache.xmlをORACLE_HOME/javacache/adminにコピーします。その後、スタンドアロンOC4Jを再起動します。

6.1.4 ポータル・アダプタの使用に必要なパッチ更新

Oracle WebCenter Suiteポータル・アダプタを使用することで、OracleAS Portal内のコンテンツの表示および検索が可能になります。ポータル・アダプタを使用するには、OracleAS Portalリリース10g(10.1.4)を使用していることを確認し、パッチセット10.1.4.1とパッチ5697918を適用する必要があります。パッチセットおよびパッチは、どちらもOracle Metalink(http://metalink.oracle.com)にあります。

パッチのインストールの詳細は、パッチのZIPファイルに含まれているパッチ・インストール・ノートを参照してください。

6.1.5 JAZN移行ツールによる間違ったADFRolePrincipal接頭辞付け

宛先タイプLDAP(-dt ldap)で実行すると、JAZN移行ツールは、Oracle Internet Directoryから確定したレルム・ルートで、LDIFファイルのADFRolePrincipalに間違った接頭辞を付けます。間違った接頭辞の例はus/です。

この問題を解決するには、JAZN移行ツールでLDIFファイルを作成した後、LDIFファイルのエントリをLDAPサーバーにアップロードする前に、出現するすべての権限受領者anyoneから間違った接頭辞(たとえば、us/)を削除します。

6.1.6 Safariでサポートされていないリッチ・テキスト・ポートレットのカスタマイズ

Safariブラウザでリッチ・テキスト・ポートレットをカスタマイズする際、ユーザーは基本的なHTML編集のみ実行できます。リッチ・テキスト編集を利用するには、ユーザーは別のブラウザでポートレットをカスタマイズする必要があります。

6.1.7 同一ページでADFデータ・バインディングのあるポートレットをカスタマイズできない

JSFページにADFデータ・バインディングとポートレットの両方が含まれる場合、ポートレットをカスタマイズできません。ポートレットの「カスタマイズ」をクリックすると、エラーが発生します。

ポートレットのカスタマイズの回避方法は次のとおりです。

  1. ブラウザの「戻る」ボタンをクリックします。

  2. 「リフレッシュ」をクリックします。

  3. ポートレットが共有画面でカスタマイズ・モードに切り替わり、ポートレットをカスタマイズできます。

6.1.8 Oracle ContentDBのコンテンツをSESでセキュアにクロールする問題

現在、SESはOracle ContentDBのパブリック・コンテンツをクロールできます。ただし、Oracle ContentDBのセキュア・コンテンツをクロールする場合に問題があります。このため、ユーザーにファイルを表示する適切な権限があっても、検索でそのファイルが表示されない場合があります。

6.1.9 フェデレーテッド・ポータル・アダプタの言語設定の問題

フェデレーテッド・ポータル・アダプタを使用する場合、Oracle JDeveloper環境が、OracleAS Portalインスタンスにインストールされている使用可能な言語と一致することを確認します。

6.1.10 ファイル・システム・アダプタによる検索機能の使用

ファイル・システム・アダプタを使用する場合、検索操作におけるマルチバイト・キーワードは、UTF-8エンコード・ファイルしか処理できません。

6.1.11 トルコ語でのフェデレーテッド・ポータル・アダプタまたはOracle Content Databaseによる検索機能の使用

Oracle Content Databaseまたはフェデレーテッド・ポータル・アダプタを使用する場合、検索機能では、4種類あるトルコ語文字Iを区別できません。

6.1.12 Microsoft SharePoint、EMC DocumentumおよびIBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタの使用に必要なパッチ更新

Microsoft SharePoint、EMC DocumentumおよびIBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタを使用すると、SharePointリポジトリ、DocumentumリポジトリおよびDominoリポジトリからコンテンツを取得できます。アダプタを使用するには、パッチセット10.1.3.3を適用しているか、またはJDeveloper 10.1.3.3を使用していて、かつパッチ6447083を適用していることを確認する必要があります。パッチセットおよびパッチは、どちらもOracle Metalink(http://metalink.oracle.com)にあります。パッチ6447083は、Microsoft Windows(32ビット)およびLinuxプラットフォームのJDeveloperおよびOracle Application Serverに適用します。Metalinkでこのパッチを検索するには、「Quick Find」ドロップダウンから「Patch Number」を選択し、横にあるフィールドにパッチ番号を入力します。次に、「Go」をクリックします。

パッチのインストールの詳細は、パッチのZIPファイルに含まれているパッチ・インストール・ノートを参照してください。

6.1.13 Microsoft SharePoint、EMC DocumentumおよびIBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタでの検索機能の使用

&(アンパサンド)記号のキーワードおよびnamePattern検索はサポートされません。

6.1.14 Microsoft SharePoint、EMC DocumentumおよびIBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタを使用するページの再実行

JDeveloperでMicrosoft SharePoint、EMC DocumentumまたはIBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタを使用するページを再実行すると、エラーがスローされます。これを回避するには、ページの再実行前にOC4Jを停止します。

6.1.15 IBM Lotus DominoのOracle WebCenterアダプタでの問合せ実行の誤り

問合せ/jcr:root/VIEWS/element(*, nt:base)は、Lotus Dominoデータベース内のビューの名前だけでなく、データベースのすべてのドキュメントを戻します。/jcr:root/views/MyView/element(*, nt:file)などの問合せは、ビューを介して表示されるすべてのドキュメントを戻します。

6.1.16 EMC DocumentumのOracle WebCenterアダプタにおける管理者資格証明の一部としてのドメイン名の指定

EMC DocumentumのOracle WebCenterアダプタでは、EM\alisonなど、管理者資格証明の一部としてドメイン名を指定するとリポジトリの接続に失敗します。

これを回避するには、Documentumリポジトリがドメイン名を必要としないように構成されている場合、ドメイン名を省略してください。

6.1.17 JCR SharePointリポジトリ接続のテスト

Oracleのウィザードの「テスト」ボタンは、JCR SharePointアダプタに対して機能しません。

6.1.18 スクリプトでの事前デプロイメント・ツールの実行

1つのスクリプト内で事前デプロイメント・ツールを繰り返し実行すると、ツールに断続的に障害が発生する可能性があります。この問題を回避するには、1、2分の間隔をおいてツールを実行してください。

6.1.19 事前構成したOC4Jの起動中のログ・メッセージ

Oracle JDeveloperで事前構成したOC4Jを起動する際に、次の現象が発生する場合があります。

  • 次の通知が表示されます。

       Executing: C:\jdev_4044\jdk\jre/..\bin\java   Note the odd path containing forward slashes, backslashes, and "..".
    
  • 次の警告メッセージが表示されます。

       WARNING WARNING: No Repository Type selected,   deferring initialization
    

このログ・メッセージは無視しても安全です。

6.1.20 JSPとPDK Strutsコンポーネントのコンパイルのエラー

Portal Development Kit(PDK)Strutsコンポーネントを含むJSPはコンパイルできません。次のエラーが発生して失敗します。

java.lang.NoClassDefFoundError: org/apache/struts/taglib/html/FormTag

これは、JDeveloper 10.1.3.2.0からのOracle PDK Strutsの拡張機能を使用すると発生します。これが発生するのは、次のコンポーネントのみです。

  • FormTag

  • ImgTag

  • LinkTag

  • RewriteTag

  • TextTag

6.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle WebCenter Suiteのドキュメントで確認されている訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

6.2.1 すべての言語のWebCenterヘルプにおけるアプリケーション・メトリックの間違い

Enterprise Manager Application Server Controlコンソールでは、WebCenterアプリケーション用のパフォーマンス情報の表示に、HTTPレスポンス・コード・カテゴリHTTP2xx、HTTP3xx、HTTP4xxおよびHTTP5xxが使用されています。しかし、すべてのWebCenterアプリケーション・メトリックがHTTPリクエストと関連しているとはかぎらないため、関連HTTPリクエストのないリクエストが成功しても、HTTP2xxとして記録され、関連HTTPリクエストなしで失敗したリクエストはHTTP5xxとして記録されます。

次に例を示します。

  • キャッシュ・ヒットは、HTTP2xxとして記録されます。

  • HTTPリクエストが開始される前のタイムアウトは、HTTP5xxとして記録されます。

  • キャッシュ・ヒット後のタイムアウトは、HTTP5xxとして記録されます。

すべてのパフォーマンス・メトリックの正確な説明は、『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』のEnterprise Managerの情報の解釈に関する項を参照してください。オンライン・ヘルプでは、すべてのWebCenterアプリケーション・メトリックがHTTPリクエストに関連していると示唆していますが、これは正しくありません。

6.2.2 『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』の「orion-application.xmlファイルの手動での作成および編集」の誤り

「WebCenterアプリケーションのデプロイ」の「orion-application.xmlファイルの手動での作成および編集」の手順13〜16は、プログラムでdata-sources.xmlまたはjazn-data.xmlを使用する場合のみ実行する必要があります。つまり、デプロイメント・ディスクリプタ・プロファイルでOC4Jプラットフォームへのデプロイを選択して、これらのファイルを手動または自動で作成する必要があります。プログラムでdata-sources.xmlファイルまたはjazn-data.xmlファイルを使用しない場合は、これらの手順(13〜16)を実行すると、エラーが発生することがあります。