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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース3(10.1.3.2.0) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium
E05150-02
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2 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題とその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.1 インストーラがVistaでOPMNを再起動しようとするとハングする

Vistaで基本的なインストール・タイプを実行する場合、インストーラがOPMNを再起動しようとすると(コンフィギュレーション・アシスタントを実行する直前に)ハングすることがあります。

この問題を回避するには、次の事項を確認します。

  • VistaマシンでIPv6が実行されていないことを確認します。デフォルトではVistaでのIPv6の実行は、このリリースのOracle Application Serverでサポートされていません。VistaでIPv6を無効にするには、次の手順を実行します。

    1. C:\Windows\System32\drivers\etc\hostsファイルで次の行を削除またはコメント・アウトします。

      ::1 localhost
      
    2. 「ネットワーク接続」の「プロパティ」ページで、使用するすべての接続およびアダプタのIPv6の選択を解除します。このページは「コントロール パネル」から表示できます。

    3. 「レジストリ エディタ」を開きます。

    4. 次のレジストリのエントリをDWORD型で作成し、値を0xFFに設定します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip6\Parameters\DisabledComponents

    5. 「レジストリ エディタ」を終了します。

    6. コンピュータを再起動します。

  • 「管理者として実行」で開始されたコマンド・シェルからインストーラを起動します。起動するには、Windows Explorerでcmd.exeを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

2.1.2 記録モードで作成したレスポンス・ファイルがサポートされない

サイレント・インストールまたは非対話インストールを行うためにレスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、インストーラの-recordコマンドライン・オプションで作成したレスポンス・ファイルを使用することはできません(Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの、インストーラの記録モードでのレスポンス・ファイルの作成に関する項を参照)。かわりに、付属のレスポンス・ファイル・テンプレートから作成したレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレート・ファイルのプレースホルダの値は、独自の値で置き換えてください。

2.1.3 IPv6がサポートされない

このリリースのOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。

2.1.4 Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールしたときのポートの競合

Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールした場合、opmn.logに次のようなメッセージを見ることがあります。

ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95またはgcc-2.96をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gccおよび/usr/bin/ccのシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。

06/06/07 06:22:52 [ons-connect] Passive connection 127.0.0.1,6100 missing connect

これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。

ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc

gccコマンドおよびccコマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。

gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc
cc -> /opt/gcc295/bin/gcc

これは、ポートの競合が原因です。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. DB_ORACLE_HOME/opmn/conf/ons.configファイルを編集するために開きます。

  2. localportを6100以外のポートに設定します。たとえば、次のように設定します。

    localport=7100
    
  3. データベース・リスナーを再起動します。

    DB_ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
    DB_ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start
    
  4. Oracle WebCenter Frameworkインスタンスを再起動します。

    opmnctl stopall
    opmnctl startall
    

2.1.5 トルコ語ロケールでのインストールの失敗

トルコ語ロケールでは、すべてのインストール・タイプが失敗します。

これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。

ERROR:  'Instruction unknown: load?nstruction'
FATAL ERROR:  'Could not compile stylesheet

すべてのインストール・タイプで、Oracle Universal Installerの「コンフィギュレーション・アシスタント」ページ上のコンポーネント・ツールボックスが、トルコ語ロケールでは正しく表示されません。

トルコ語ロケールを使用してOracle Application Serveをインストールする場合、Oracle Universal Installerを実行しないことをお薦めします。

2.1.6 ファイル・システム・データベースに対するインストール前のdb_create_file_destの設定

ファイル・システム・データベースにインストールする場合、インストールを開始する前に、db_create_file_destパラメータをDBデータ・ファイルに設定する必要があります。次に例を示します。

SQL> ALTER SYSTEM SET db_create_file_dest='C:\oradata' SCOPE=BOTH

これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。

ERROR:  'Instruction unknown: load?nstruction'
FATAL ERROR:  'Could not compile stylesheet

RAWデータベースに対してインストールする場合、このパラメータはNULLです。

cdb_alter_system.sqlスクリプトでは、このパラメータを設定できません。手動で設定する必要があります。

2.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、インストール・ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

2.2.1 Oracle Universal Installerオンライン・ヘルプのContent Databaseスキーマ・パスワードに対する長さ制限

Application Server Controlオンライン・ヘルプの次のトピックでは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールするときの、Content Databaseスキーマ・パスワードの有効な長さが間違っています。

  • Content Databaseスキーマ・パスワードの指定

Content Databaseスキーマ・パスワードの長さは、5〜30文字です。

2.2.2 Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドで説明されているDVD-ROMファイルの構造の誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、DVD-ROMに関するファイルの間違ったパスがリストされています。DVD-ROMには、application_serverと呼ばれるディレクトリはありません。かわりに、次のトップレベルのディレクトリがあります。

  • bpel

  • companioncd

  • esb

  • owsm

  • soa

インストールするファイルのコピー

ファイルをDVD-ROMからドライブにコピーする場合、前述の各メイン・ディレクトリを別々にコピーできます。すべての製品とコンポーネントをインストールする必要がない場合、DVD-ROM全体をコピーする必要はありません。

setup.exeの場所

setup.exeコマンドは、次のディレクトリにあります。

  • bpel/bpel_oc4j

  • companioncd/Disk1

  • esb/esb

  • owsm/owsm

  • soa

インストールする製品またはコンポーネントに相当するディレクトリを使用します。