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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース3(10.1.3.2.0) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium
E05150-02
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8 Oracle Sensor Edge Server

この章では、Oracle Sensor Edge Serverに関連する問題を説明します。内容は次のとおりです。

8.1 インストールおよび構成の問題

この項では、Oracle Sensor Edge Serverにおけるインストールと構成に関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

8.1.1 インストール対象がOC4J 10.1.2の場合の停止要件

『Oracle Sensor Edge Serverガイド』の説明にあるように、Oracle Sensor Edge ServerはOC4J 10.1.2(現行の10.1.3リリースに対して)にインストールできます。Oracle Sensor Edge ServerをOC4J 10.1.2にインストールする場合、OC4Jがインストール時に実行されていないことを確認します。対象のOC4J 10.1.2がOracle Sensor Edge Serverのインストール時に実行されている場合、インストールは失敗します。

OC4J 10.1.3スタンドアロンは、このリリースでもデプロイされます(これはearファイルにあり、インストールされたOracleではデプロイされません)。

8.1.2 デフォルトのデータベース表領域

Oracle Sensor Edge Serverに付属するスクリプトは、単純な汎用インストール向けのものです。現時点のテストは、このような汎用インストールに対して行われています。

一方、エンタープライズ環境では、様々なカスタム要件とカスタム構成があり、ユーザーがそれらを設計および実装する必要があります。

このため、表領域の作成に関する十分な知識が必要になります。データベース表領域の作成の詳細は、ご使用のリリースの『Oracle Database SQLリファレンス』および『Oracle Database概要』を参照してください。

データベース(サーバー、データファイル、データファイル間の表領域を含む)を設定したら、必要に応じてOracle Sensor Edge Serverのインストール・スクリプトを変更できます。

create_edg_user.sqlはSDSに使用し、create_edg_sda_user.sqlはSDRに使用します。

これらのスクリプトを、特定のユーザー要件に応じて新しく作成された表領域を使用するように変更する必要があります。

ユーザー作成コマンドのユーザーが使用する表領域を指定する箇所では、ドキュメントの指示に従って、各.sqlスクリプトのcreate userが含まれる行を変更します。

8.1.3 DBMSロックの問題

Oracle Universal Installerを使用して、すでにSDRがインストールされているデータベースにSDSをインストールする場合、まれにエラーが発生します。これは、コンポーネントに対する権限の競合によるものです(詳細はcreateedgeuser_SDS.logで確認できます)。問題を解決するには、他のOracle Sensor Edge Server関連のDBMSジョブを停止し、再びインストールを試みます。

8.1.4 JMX接続の作成不可能

ユーザーがJMX接続を作成できないエラーの報告がありました。このエラーは、クライアント・コードが無効なOC4Jインスタンスへアクセスしようとすることが原因で発生しました。この問題を回避するには、コードが有効なOC4Jインスタンスに接続していることを確認します(インスタンス名が正しいことを確認します)。

8.1.5 変更を有効にするためのサーバーの再起動

OC4J Enterprise Managerでは、変更を有効にするためにサーバーの再起動が必要であることを自動的に警告しません。サーバーの変更を有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。

8.1.6 Oracle Sensor Edge Serverのインストールの失敗

Oracle Sensor Edge Serverのインストール時には、コンパニオンCDのOracle Universal Installer(OUI)から「Oracle Containers for J2EE 10.1.3.0.0」オプションを選択しないでください。このオプションをSESオプションと同時に選択すると、Oracle Sensor Edge Serverのインストールは失敗します。有効なOC4Jインスタンスは、コンパニオンCDのOUIではなく、Oracle Application ServerのCD-ROM(またはDVD-ROM)を使用してインストールされます。詳細は、使用プラットフォームのOracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

8.1.7 XML構成時の再起動の問題の解決

無効なjms.xmlに関するエラー・メッセージは、通常、OC4Jの異常終了、OC4Jのクラッシュ、またはOC4Jが稼働しているサーバーのIPアドレスの変更が原因で発生します。

異常停止後にOC4J JMS Serverの起動障害が発生した場合は、まず、同一の永続性ファイルを使用している他のOC4J JMS Serverが稼働していないことを確認します。ORACLE_HOME/j2ee/instance_name/persistenceディレクトリからany.lockファイルを削除して、再起動を試みます。

これで問題が解決しない場合は、jms.xmlファイルが有効であることを確認してください。

それでも問題が解決しない場合は、persistenceディレクトリからjms.stateファイルを削除して、もう一度再起動を試みます。このファイルを削除することで、トランザクション情報が失われることがあります。『Oracle Containers for J2EEサービス・ガイド』の第3章「Oracle Enterprise Messaging Service(OEMS)」の「リソース・プロバイダ」にある「異常終了」も参照してください。

Oracle Sensor Edge Serverにログインできて、Oracle Enterprise Managerにはログインできない場合がまれにあります。この問題が発生した場合は、繰り返し(4〜6回)ログインすると、エラーが解消されます。

8.2 一般的な問題

この項では、Oracle Sensor Edge Serverで発生する一般的な問題について説明します。内容は次のとおりです。

8.2.1 UTL_EDG.REMOVE_RULE使用時のエラー表示

API UTL_EDG.REMOVE_RULEの使用時に、エラーが発生する場合があります。このAPIは、ルールが他のOracle Sensor Edge Server APIによって作成されている場合にのみ正しく動作します。

8.2.2 ルール追加時のエラー表示

このリリースでは、構文に'TAB.USER_DATA'ではなく、':event'を使用してください。

8.2.3 ローカライゼーション- SESコンソールのナビゲーション・ツリーのサーバー・ロケール定義キャラクタ・セットによるレンダリング

サーバー・ロケールに定義されているキャラクタ・セットは、ブラウザ・ロケールを切り替えても、ブラウザ・ロケールのキャラクタ・セットより優先されます。たとえば、サーバー・ロケールが繁体字中国語に定義されている場合にブラウザ・ロケールを日本語に切り替えても、SESコンソールのナビゲーション・ツリーの文字列(使用可能な拡張機能、フィルタ、デバイス、デバイス・グループ・ノードなど)と、エラーおよび確認メッセージは、日本語ではなく繁体字中国語にレンダリングされます。この問題を解決するには、サーバー・ロケールを再設定するか、MsgTranslatorメソッドをオーバーロードして、サーバー・ロケール定義のキャラクタ・セットを無効にしてロケールを取得します。SESConfigツリー・コントロールの文字列リテラルは静的ではなく、各ページ・リクエストのLocaleを使用してフェッチする必要があります。

8.2.4 オーディオ・イベント・タイプ(207)の割当て変更

オーディオ・イベント・タイプ(単純なオーディオ・ドライバによってサポートされるイベント)の割当てが207から104に変更され、その所属先がデバイスの汎用手順というグループ(イベント・タイプ100〜199)になりました。そのサブタイプは、1(データフィールドの.xmlファイルにあるオーディオ・ジョブの再生)のまま変更されていません。

8.3 ドキュメントの問題

この項では、Oracle Sensor Edge Server関連のドキュメントの問題について説明します。内容は次のとおりです。

8.3.1 Oracle Sensor Edge Serverの拡張機能に関するドキュメント

サーバーをインストールしたら、その拡張機能に関するドキュメントはhttp://<host on which SES is installed>:<oc4j port>/edge/extensionsで参照できます。または、Oracle Technology Networkのhttp://www.oracle.com/technology/products/sensor_edge_server/extensions.htmlで、Oracle Sensor Edge Serverに関する情報を参照してください。

8.3.2 既存のセンサー・データ・リポジトリへのセンサー・データ・ストリームの手動配置

『Oracle Sensor Edge Serverガイド』には、作成済のセンサー・データ・ストリームを手動で配置する方法が説明されていません。センサー・データ・リポジトリが存在する場合に、センサー・データ・ストリームを手動配置する手順は次のとおりです。

  1. sqlplus /nologを実行し、SQL*Plusを使用してsysdbaとしてデータベースに接続します。

  2. sqlplusを実行し、sys/your_pwd@your_db as sysdbaとして接続します。

  3. Oracle_Home /edge/stage/sql/10.1.3にあるスクリプトgrant_edg_user.sqlを実行します。

  4. sysとしての接続を解除し、edge userとしてデータベースに再接続します。

  5. Oracle_Home /edge/stage/sql/10.1.3にあるスクリプトedg_create_streams.sqlを実行します。

  6. 「センサー・データ・ストリームへのOracle Sensor Edge Serverの接続」で説明されている手順に従います。

    Oracle 10gデータベースにSDSをインストールする場合、この権限をEDGEデータベース・ユーザーに付与する必要があります。この手順は、Oracle 9iデータベースでは不要です。Oracle 9iデータベースでこの手順を実行すると、ユーザー作成中にエラーが発生しますが、エラー・メッセージは無視してかまいません。