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Oracle BPEL Process Manager IBM WebSphere Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B50571-01
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C Auto Loanデモ

この付録では、WebSphere 6.1上のBPELPM 10.1.3.3でAuto Loanデモを実行する方法を説明します。内容は次のとおりです。

C.1 JDeveloper Studio 10.1.3.3の前提条件

JDeveloperで次の変更を1回のみ実行する必要があります。

  1. jdev\integration\libにあるJDeveloperのbpm-services.jarBPEL_HOME\system\services\libの更新済jarに置換します。

  2. jdev\integration\libにあるJDeveloperのorabpel-ant.jarをBPEL_HOME\libの更新済jarに置換します。

  3. jdev\integration\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイル内の次のプロパティを変更します。

    • Platformをwebsphere_5に変更

    • admin.userをWebSphereレルムの有効なユーザーに変更

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに変更

    • jndi.urlをiiop://<hostname>:<Boot_strap_port>に変更


      注意:


      ここで使用するBoot_strap_portは、IBM管理コンソールの「oracleBPELServer」→「Ports」→「BOOTSTRAP_ADDRESS」から取得できます。

    • jndi.InitialContextFactoryをcom.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactoryに変更

  4. JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

  5. JDeveloperで、「<hostname>:9700」への統合サーバー接続を作成します。


    注意:


    この段階では、メディエータに関するテスト接続のエラーは無視してください。

C.2 Auto Loanデモ・サンプル

Auto Loan Flowサンプルには、次のコンポーネントがあります。

BPELPMスタンドアロンにバンドルされているAutoLoanFlowサンプルは、OC4Jアプリケーション・サーバー用に作成されているため、そのままではWebSphere Application Server上で実行できません。 具体的には、JDeveloperを使用して、デシジョン・サービス・アプリケーションをWebSphereプラットフォーム用に再生成する必要があります。java-wsdl-mappingファイルはWebSphere固有の変更が必要なためです。

次の項では、Auto Loan Flowのデシジョン・サービス・アプリケーションをWebSphere用に再生成する手順を説明します。

C.3 JDeveloper Studioを使用したAuto Loanフロー・プロセスのモデリング

次の手順を実行して、AutoLoanFlowサンプルをWebSphere用に変更します。

  1. 次のファイルをファイル・システムから削除します。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoadDemo\AutoLoanFlow\bpel\decisionservices.decs

  2. 次のファイルを使用して、JDeveloper StudioからJDeveloperプロジェクトとしてAutoLoanFlowサンプルを開きます。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\AutoLoanFlow.jpr

  3. アプリケーション・ナビゲータからAutoLoanFlow.bpelファイルを開きます(AutoLoanFlowプロジェクト内にあります)。

  4. AutoLoanFlow.bpelのServicesスイムレーンから、次のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを削除します。

    • CreditRatingAgent

    • LoanAdvisorAgent

  5. BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanBroker.pdfの「Modelling Auto Loan Broker Process」の手順II、III、IVおよびVを実行して、2つのデシジョン・サービス・アプリケーションを再作成します。

パートナ・リンク・ターゲットURLの変更

デシジョン・サービス・アプリケーションは、DecisionServerにデプロイされてoracleBPELServerとは異なるポート(デフォルトでは9701)で実行されるため、BPELプロセスからデシジョン・サービスへのパートナ・リンク・バインディングが正しい場所を指すように変更する必要があります。

  1. BPEL_HOME/samples/demos/AutoLoanDemo/AutoLoanFlow/bpel/bpel.xmlファイルで次のように変更します。

    CreditRatingAgentPLおよびLoanAdvisorAgentPLバインディングのdecisionServiceDetailsおよびwsdlRuntimeLocationプロパティ値のポート番号を9701(DecisionServerポート)に変更します。

C.4 Oracleプラットフォーム以外での既知の問題

AutoLoanFlow BPELプロセスには、パートナ・リンクとして2つのデシジョン・サービス・アプリケーション(CreditRatingAgentおよびLoanAdvisorAgent)があります。デフォルトで、これら2つのJ2EEアプリケーションに対して生成されるコンテキスト・ルートの値は同じで、/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}です。

${}属性は、Auto Loan Flowの構築およびデプロイ時に、実際の値に置換されます。 ただし、これら2つのアプリケーションのコンテキスト・ルートが一意でないため、これらはWebSphereでデプロイできません。 2つ目のアプリケーションがWebSphereでデプロイまたは起動されると、コンテキスト・ルートが使用中であるというエラーが発生します。これはOracle以外のアプリケーション・サーバーで発生する問題で、BPELプロセスがJDeveloper Studioで生成された複数のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを参照する場合に発生します。回避策として、JDeveloperでデシジョン・サービス・アプリケーションを生成した後、構築およびデプロイを実行する前に、次の手順を実行します。

  1. AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\ear\META-INF\application.xmlファイルを変更します。

    <context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}</context-root><context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}/CreditRatingAgent</context-root>に変更します。

  2. AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\war\WEB-INF\web.xmlファイルを変更します。

    <url-pattern>CreditRatingAgent</url-pattern><url-pattern>/</url-pattern>に変更します。

  3. 最後に、統合サーバー接続を使用してAuto Loan Flowを構築およびデプロイします。アプリケーション・ナビゲータでBPELプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を選択します。

    これにより、統合サーバー接続で稼働中のBPELエンジンにBPELプロセスが自動的にデプロイされます。

次のJ2EEアプリケーションは、WebSphere管理コンソールを使用してWebSphereに手動でデプロイする必要があります。

C.5 WebSphereへのJ2EEアプリケーションのデプロイ

次の手順を実行して、アプリケーションをWebSphereにデプロイします。

  1. http://<hostname>:<port>/ibm/consoleからWebSphere管理コンソールを起動します。

  2. 「Install Enterprise Application」を選択します。

  3. ファイル・システムでターゲットEARファイルが存在するディレクトリに移動し、EARファイルを選択します。

  4. 「Select Installation Options」ページで「Deploy Webservices」オプションを選択します。

  5. 「Map Modules to Servers」ページで、AutoLoanFlowUI.earおよびLoanApproval.earのインストールの場合はターゲット・サーバーとして「oracleBPELServer」を選択します。

  6. CreditRatingAgent.earおよびLoanAdvisorAgent.earのインストールの場合は、ターゲット・サーバーとして「DecisionLServer」を選択します。

  7. 他のデフォルト値を指定してデプロイを完了します。

  8. デプロイのリストから、デプロイしたアプリケーションを起動します。

C.6 サンプルの実行

プロセスをデプロイした後は、次の手順を実行してサンプルをテストします。

  1. http://<hostname>:9700/AutoLoanFLowUIからAutoLoanFlow UIを開きます。

  2. 「Initiate New BPEL Loan Flow」リンクをクリックします。

  3. デフォルトのペイロードを受け入れ、「Submit Loan Application」をクリックします。

  4. jstein/welcome1をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://<hostname>:9700/integration/worklistappのワークリストにログインします。

  5. タスクのタイトル(「Loan Approval for Irving Stone」)をクリックします。

  6. タスク・ペイロードを確認します。ローンの信用評価が500、リスクが「中」で信用最大額が50000.0であることを確認します。

    ローン提供プロバイダは「Premium Bank」でAPRは4.0です。

  7. タスクを承認します。

  8. AutoLoanFlowインスタンスを検証します。